マタイ受難曲
「マタイ受難曲」という有名なクラシック曲がある。
ぶっ通しで聴くと、68ものパートに分かれて、3時間ぐらいかかる壮大な曲なので、わたしが聴くのはそのうちの2曲か3曲。
よく聴くのはオープニングの合唱曲と、39番目のアリア。
このアリアはタルコフスキーの映画に使われていて知ったんだけど、彼女にふられてひとり畳をかきむしるような悲痛な曲である。
最近これをまた聴きたくなって、CDも持ってるんだけど、たまにはほかの歌手の歌で聴きたいというんで、YouTubeを当たってみた。
できればまだ最近アップされた画質の良いものがよい。
そうやって探して、1年ぐらいまえに公開されたオランダのバッハ協会による演奏を見つけた。
これをダウンロードして、さて、39番のアリアを聴こうとすると
わたしが過去に聴いたものは、すべて女性のアルト歌手によって歌われている。
だからこのパートは女性によって歌われることになっているんだろうと、前述したように長い曲だから、早送りで、女性歌手が歌っているシーンばかりを探してみた。
ない。ない。
おかしいと思って、今度はこのへんだろうと思える部分を重点的に探してみた。
あった。
あったけど、歌っているのは男だった。
ティム・ミードさんといって、なかなかハンサムな男性歌手である。
女といわれてもわからない中性的な声なので、男が女のパートを歌ってもべつにかまわんけど、クラシックではこういうこともあるんだね。
初めて知ったワ。
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