あのね
ネットニュースを見ていたら(最近のわたしは朝日新聞の購読をやめちゃったので、ほかに世間の動向を知るすべがないのだ)、「大阪なおみ選手の発言が炎上」という記事が目についた。
また始まったかと、あまり期待もしないで読んでみたら、これはある日本人ジャーナリストが、ワシントンポスト紙の記事を引用したものだった。
WP誌によると、大阪なおみチャンが大阪市内で(ややこしいね)開かれた人種差別に反対するデモに、日本人の参加を要請したところ、当の日本人から猛烈な反発があって、発言が炎上しましたってことらしい。
まあ、このへんまではわかる。
わたしも日本には黒人に対する差別は、あっても大騒ぎするほどのものじゃないと思っているし、アメリカの差別問題に、なんで日本人までが参加しなくちゃいけないのだと思っているので。
しかしなおみチャンのような女の子が、いちずに思い込んでいるものをけなす気にもなれない。
このへんは、ミーハーのタレントの発言まで問題視する韓国人とは違うところだ。
そんなことより大きな問題はこのジャーナリストの姿勢だ。
WP誌の記事を引用するというだけで、その内容がおかしいとはぜんぜん思ってないらしい。
WP誌は「米国ではニューョークタイムズと並ぶ影響力を持ち」なんて書いていて、その威光に絶対に逆らわないような態度である。
アメリカの大新聞でも間違いはあるのだ。
わたしは図書館でよくニューズウィークの日本版を読むけど、日本人からみると納得できない記事がたくさん目につく。
さらに日本でクルド人男性が、日本の警察官にいきなり押さえ込まれたなんて記事まで引用しているけど、ふつうの日本人なら、なにもしない外国人を、日本の警察官が押さえつけるようなことはしないと考えるのが普通だ。
それはなぜなのかということも、ジャーナリストなら考えればわかるはず。
これは人種差別ではなく、別問題ですと、なぜWP誌に説明してやらないのか。
このジャーナリストは、いちおう英語はわかるらしいから、頭はいいんだろうけど、職種を間違えたとしかいいようがない。
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