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2020年7月

2020年7月31日 (金)

影武者と黒澤明

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BSのアナザーストーリーで、「天才の衝突・黒澤明VS勝新太郎」という番組をやるというので、録画しておいた。
これは「影武者」という映画で、主役に決まっていた勝新太郎がとつぜん降格させられた事件があり、そのことについて関係者があれこれ話す番組だった。

映画は武田信玄とその影武者を描いたもので、丸顔で太った信玄の肖像画からすれば、勝新太郎はぴったりだから、さすがは世界のクロサワと、この取り合わせにわたしも喝采したものである。
それがいきなり細おもての仲代達也に交代させられてしまい、芸術家ってのはピリピリしていることが多いからなあ、クロサワもそのクチかあと失望した記憶がある。

この番組ではそんなクロサワに批判的な意見もちらほらしていたけど、批判というのは本人が生きているときにしなけりゃ意味がない。
生前の黒澤明に面と向かって、「影武者」は失敗作だねといったのは、わたしの知っているかぎり、サヨナラサヨナラの淀川長治さんただひとり。
彼の場合はふだんからクロサワと親交が厚く、忌憚のない会話のできる人だったからいえたもので、天皇といわれた黒澤明に、当時の映画関係者でそんなことをいえる人間はひとりもいなかった。

なんで天皇といわれたのか。
たしかに初期の作品「羅生門」や「七人の侍」は素晴らしかった。
まだ大戦の傷も癒えないころで、日本の映画文化がほとんど知られていなかったころに、とつぜん欧米人を瞠目させる映画があらわれたのだ。
という点を考慮しなければならない。
と、へそまがりのわたしは考えてしまう。
そういう栄光がいつまでも彼を大御所にしておく。
相撲の横綱のように、いったん地位を確立したら、いつまでもその地位に安住できるという、日本のウツクシイ伝統のひとつだ。

「用心棒」にも感心した。
そのころのわたしは歌舞伎役者がそのまま出てきたようなキンキラキンの時代劇しか知らなかったから、薄汚い着物で、むさ苦しい主人公というだけで感心したものだ。
しかし冷静に考えれば、この映画もただの荒唐無稽なアクション映画にすぎない。
そう考えればなかなかよくできた映画で、むかしの日本の武家社会をぜんぜん知らない欧米人に受けたのも当然だ。

「影武者」はコッポラやルーカス、スピルバーグら、世界の有名監督の後押しで製作できたというけど、この3人を並べただけで、ロクなもんではないというのがわたしの意見。
ロクなもんではない人間が後押ししたら、できた映画はロクなもんではないのが相場。
映画の試写会のとき、来日したあちらの映画関係者が作品の出来栄えを問われて、ううんと口ごもっていたのが印象的だった。

だいたい黒澤明の作品は、カラーになってからひとつも傑作と呼べるものがない。
わたしは「どですかでん」あたりで、そのヒューマニズムがおそろしく旧態依然としたものであることに愕然とした。
クロサワの思考はモノクロ時代でストップしていたのだ。
理由は、やはり面と向かって批判するものがいなかったせいだろう。
本人がイヤがるようなきびしい評価なしでは、
進歩もないのである。

話がもどるけど、この番組では降格された勝新太郎に同情していたものの、けっきょく最後は「影武者」は傑作でしたみたいな言葉で終わっていた。
とんでもない。これは駄作である。
黒澤明を評価するときは、世間のそれから3割くらいは減点することにしているのだ、わたしって。
あ、またいつものいちゃもんになってしまった。

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2020年7月30日 (木)

猛女ふたり

最近はお得意様登録でもされたのか、YouTubeのほうからお知らせが来るね。
今夜はマリアランドのマリアちゃんと、晩酌チャンネルのLANAさんというロシア人ユーチューバーふたりがコラボをしてるって。
飾らないことではいずれおとらぬ猛女ふたりだから、こういう対話は楽しいにちがいない。
NHKの胆汁パワーよりおもしろそうなので、これから観てみようってとこ。

ps. 観てみたら予想に反してつまらなかった。
なぜかと思ったら、撮影のために男の担当が来たせいで、ふたりともカッコつけちゃったらしい。

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不倫

副大臣と政務官が不倫だそうだ。
他人の浮気なんかに興味はないけど、こういうことがあると、相手の女性の容貌だけは気になる。
で、ググッてみたら、ぽっちゃりして美味しそうなおばさんだった。
すこしだけ嫉妬心がむらむら。

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2020年7月29日 (水)

気楽な生活

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わたしの部屋には風呂がある。
安い部屋でも風呂ぐらいついているのは常識で、それはいいんだけと、バスタブの形状がほとんどま四角にちかい。
どっぷりつかると、棺桶に座らせられた仏さまみたいな姿勢をとらざるを得ないということは、まえにこのブログに書いた。
この姿勢で長時間座っているのはツライ。
風呂のなかで本を読みたくて、わざわざ電灯をLEDのハイワットに交換したわたしとしては、これははなはだおもしろくないことである。

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最近は解決策をみつけた。
風呂場にあるプラスチックの椅子、これをどぶりと湯のなかに沈める。
それに腰をかけて、目のまえに風呂の蓋の半分を乗せると、本を読むのにまことに具合がいい。
というわけで、風呂に入るたびに1時間は読書する。
なんてまあ、充実した生活だこと。

と、こんなことを書くと、わたしを知っている連中はお気楽なやつだなと思うかもしれない。
そうでもない。
お気楽であるとすれば、もはや他人を傷つけることも、他人に誤解されることもなく、たったひとりで部屋にひきこもっていられるということなんだけどね。
他人のこころの中まで推察できる人が、まわりにひとりもいないというのは悲しいことだ。

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2020年7月28日 (火)

ご注意

ネットを閲覧していると、最近はまともと思えるソースでもかなりいいかげんな記事が目につく。
今日目についたのは、作家の黒木なにがしサンの投稿で、「BBCの英首相会見で痛感、日本メディアの情けなさ」というもの。
こんな文章でいくらもらっているか知らないけど、この作家も、なにがなんでも日本の政治をけなすことを使命と考えている左翼作家らしい。

ただ、作家としてはあまり聞いたことのない名前だから、ウィキペディアで経歴を調べてみた。
その結果からすると、どうもわたしの感じでは、基本的には右翼(保守)に属する人ではないかという気がする。
ようするに便利屋さんで、左右どちらから頼まれても、原稿料さえ保証すれば、ご期待通りの文章が書ける作家ではないだろうか。
そうとでも考えないと、こんな中身のない、わたしみたいなしろうとにも反論できる、左翼に迎合したような文章はなかなか書けないぞ。

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断絶の世代

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ネット・ニュースを観ていたら、タイのデモ隊が「ハム太郎」の替え歌を応援歌にという記事が目についた。
アンデスハムかプリマハムか知らないけど、なんでそんものがと思ったら、これはハムスターを主人公にした日本のアニメだそうだ。
そういえばちょっとまえにはチリの国会で、法案が可決したらNARUTO走りをすると公言して、それを実行した(オンナの)議員さんがいたな。
観たことないけど、これも日本のアニメが起源だという。
ホント、わたしの知らないところで世界はどんどん変わっていくねえ。
わたしはもうトコロテン式に追い出されたじいさんだから、どうでもいいけど。

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2020年7月27日 (月)

応酬

朝、ゴミ出しに行ったら、階段の下で自治会長の奥さんとバッタリ。
自治会長夫婦は創価学会の会員だそうで、これまでも同じ棟に住む年寄りをかたっぱしから折伏してきたベテランだそうだ。
自治会に入ってますかと、この日は無難な質問だけだったけど、はあ、そういうものはあんまり好きじゃないもんでと、当たり障りのない返事をしとく。
そうでしょう、最近の人はそういう人が多くてと、今日のところは軽いジャブの応酬。
おだやかに対応したもんだから、与しやすしと思われて、そのうち大攻勢が始まるかもしれない。
なんの、わたしも筋金入りの宗教ギライだ。
ヒマだから、たまには来てくれると退屈しないでいい。

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2020年7月26日 (日)

安楽死

日本でも嘱託殺人だそうだ。
この事件の判断はむずかしい。
詳しい事情がわからないからいちがいにいえないけど、ALS(筋萎縮症)の悲惨さについてははっきりいえるので。
ほかの事件ではいちいち大騒ぎする外野も、この事件について口をつぐむ人が多い。
長寿社会だなんだといわれながも、だからこそ、安楽死は避けて通れない問題になっているのだ。

この病気の末期患者で、生きていたいという人がどのくらいいるのだろう。
体の筋肉がマヒし、自力で呼吸さえ困難になって、それでも生きようという人がいるなら、その意志の強さを尊敬するけど、わたしならさっさと人生をリセットするほうを選ぶ。
そのときまわりに協力してくれる医師がいなかったらどうすればいいのか。
けっきょくSNSで見つけた医師に依頼することになるんじゃないか。

問題はこの先だ。
需要があれば供給もあるというわけで、中には商売で、もっとひどい場合には自分の変質的嗜好を満足させるために、これを請け負う医師があらわれないともかぎらない。
しかしヘタすれば(しなくても)お縄になることを、おおっぴらに宣伝するわけにはいかない。
そこで、いまやなんでもありのSNSを活用することになる。
今回のケースの場合、死にたいという患者の意思は固かったと思われるけど、そのあたりが微妙だ。
どうして主治医でもなく、患者によりそうこともなかった医師が、わざわざ出張をしてまで安楽死を提供できるのか。

そもそも日本の警察は、善意で安楽死を選択した医師を逮捕するようなことはめったにない。
過去に逮捕したことがあっても、たいていは不起訴処分か、裁判に持ち込んでも執行猶予で終わることが多かった。
今回もそのへんを充分に検討したうえで、これは見過ごすわけにはいかないという結論になったのだろう。
主治医でもない医師が、SNSを通じて安楽死を請け負う。
これは、たとえば老人ホームの年寄りを始末してあげたという自己チュウ的な殺人犯の言い分と変わらない。

こんな問題でぐずぐずいいたくない。
わたしはもう十分に生きたじいさんだから、専門の医師による安楽死を、合法的に選択できるようにするべきだというのは、無責任な意見かもしれない。
しかし、わたし自身も近いうちにかならず選択を迫られるときがくるのだ。
そのときSNSしか頼るところがないのでは悲しい。

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2020年7月25日 (土)

長篠の合戦

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テレビを点けたら、たまたまNHKのBSで大歴史実験という番組をやっていた。
有名な織田信長と武田勝頼の、長篠の合戦を検証しようということで、じっさいに合戦のあった長篠の古戦場まで出かけて、地元の乗馬クラブや火縄銃愛好会の人たちの協力のもとに、信長が勝利をおさめることが可能かどうかという実験をしてみせる。
可能かどうかといったって、現実に信長は勝っているんだからあまり意味がなさそう。
でもわたしも歴史好きだから、ついつい引き込まれてしまった。

この合戦は、当時最強といわれた武田騎馬軍団が、信長の射撃隊のまえにあえなく敗北したことで知られている。
つまり騎馬武者の突撃能力を過信する旧弊な組織と、火縄銃という最新兵器を駆使した進歩的な組織の激突ということで、現代に生きるわたしたちにもいろいろ示唆されるところの多い合戦だった。

まず乗馬クラブの協力で、当時の日本のウマはどのくらいのスピードで走れたかを調べてみた。
出てきたは西部劇でおなじみのスマートなウマではなく、でっぷり太った愛嬌のあるウマである。
当時の日本のウマはそんな体型だとしても、なにしろ戦国時代だから、軍馬には選び抜かれた駿馬も多かったはず。
これで重い鎧をつけた侍を乗せたまま、50メートルを何秒で走れるかどうか実験するんだけど、50メートルってのはナンダ?
これでは最初から火縄銃の射程距離じゃないか。
じっさいには武田騎馬隊はもっと長い距離を走ったと思う。

そのへんはまあ、ウマが現在より健脚だったということで帳消しにして、つぎは火縄銃で連射ができるかどうかの実験だ。
よく知られているように、信長はここで狙撃手を三段構えに配置し、一段目が発射したらつぎに二段目、つぎは三段目、撃ち終えた兵士はすぐに次弾の装填にかかるという具合で、連射のできない火縄銃の欠点をおぎなったとされる。

そんなことが可能かどうか、火縄銃愛好会の協力を得て実験するんだけど、愛好会というのは趣味でやっている人たちで、弾込めをするのを見ていると、じれったくなるほど時間がかかる。
それに比べると信長の射撃隊は、なにしろ戦国時代だから、徹底的に訓練されていたにちがいない。
一回の弾込めに
20秒かかるとしても、それが三段構えなら、おそらく10秒間隔ぐらいの連射も可能だったんじゃないか。
とくに最初の射撃は、すでに準備ができているのだから、時間はかからない。
冷静な指揮官が相手を十分にひきつけてから射撃命令を下せば、最初の三段だけで、武田騎馬隊はほとんど壊滅状態に陥ったと思われる。

この番組の出演者はなぜそういうことに疑問に感じないのか。
と考えたところで、そうか、これは脚本のあるバラエティ番組だったなと思い当たった。
こんなものにまじめな顔でいちゃもんをつけているわたしが恥ずかしいワ。

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2020年7月24日 (金)

またオニユリ

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今朝は5時ごろに気持ちよく目がさめた(そのぶん昨夜は早寝したけど)。
で、近所のコンビニまでサンドイッチを買いに行ったら、途中で目下満開中の花壇のオニユリが、朝日をあびてしずくがキラキラ。
わたしがこの時間に起きていることはめずらしいので、大急ぎでカメラを持って出直す。

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ここんところ自前の写真としてはオニユリの花ばかりだけど、わたしの部屋のまえの花壇は、ボランティアで手入れする人がいて、つぎつぎに季節の花が咲く。
こんなお手軽な写真の供給元はないもので。
ひとつだけ白いユリも咲いていて、近所の人にいわせるとヤマユリだそうだ。
でも植物学者じゃないから断定はしません。

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変異

マスコミはあいかわらず、感染者がこれこれしかじかと数ばかり取り上げて喜んでいるけど、中国の武漢ではもうふだんの日常が戻っているそうだ。
テレビで観たら、大勢でビールを飲んで騒いでいた。
まだコロナウイルスの特効薬が発見されたわけではないのにこのていたらく。
やっぱりコロナは新しい段階に入ったのかもしれない。

コロナも商売なのだから、感染した人間を殺してしまってはオマンマの食い上げだ。
最初はやみくもに感染して相手の反応を見極めていたウイルスが、ここへきて人間と共生する方向に舵を切ったとも考えられる。
わたしらは食っていくだけのおこぼれをもらえればいいんですよと、そういうまじめなウイルスに変異したのかもしれない。
人間の大腸のなかに棲んで、べつにわるさをするわけでもない大腸菌のようなものに。
いまの武漢を見ていると、ついそう思いたくなってしまう。

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2020年7月23日 (木)

開放される

家にひきこもる。
あまり世間体のよくない状態だけど、わたしもいたずらに歳を重ねて、いよいよその危険水域から脱しつつあるようだ。
考えてもみよ。
いい若いもんが終日部屋に引きこもっていたら、そりゃ世間がうるさい。
なにやってんだろうねえ、あの若い人。
ぜんぜん姿を見せないけど、ゲームにでも凝ってんのかしら。
ああいうのが小さい女の子にイタズラを、とまあ、とかく世間はお節介なものだ。

それがもういい歳のじいさんだと、世間もそれほど騒がない。
まわりを見まわせば、ひとりやふたりはかならず、部屋から出てこない因業っパチなじいさんばあさんがいるものだ。
寝たきりになれば出たくても出られないし、そうでなくても世間はオレに対して冷たいと、外出したがらない年寄りは多いのだ。
そんな被害意識はたいてい本人の妄想だけど、年寄りの勝手な思い込みにいちいち世間は反応しないのである。

わたしの場合も、もう世間のほうが無視してくれているようだ。
こうなると周囲に気遣いも不要だし、いよいよ引きこもりに拍車がかかってしまう。
煩悩の鬼から見放されたこういう天国みたいな生活を、知らない人がいるのが残念だ。

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2020年7月22日 (水)

チェリスト

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英国ロイヤル・バレエの「ザ・チェリスト」を観た。
で、なにか文章を書こうとしたけど、なかなかうまくまとめられないと書いたばかりだ。
しかしそれを口実にして、ブログの更新をサボってばかりというのもマズイ。
今月は16日、17日、18日の三日間だけでアクセスが1000を突破したのに、これじゃまたもとの木阿弥ではないか。
中途半端でも、やっつけ仕事で更新してしまうことにする。

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「ザ・チェリスト」は夭折した天才チェロ奏者ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯をバレエ化したものである。
デュ・プレというと、わたしは映画「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」を思い出す。
なかなかいい映画だったけど、どっちかというと、ジャクリーヌよりも姉のヒラリーに焦点が当てられ、天才の妹をもった凡才の姉のこころの葛藤が描かれていたように思う。
映画のなかでジャクリーヌがかなりぶっ飛んだ女性として描かれていて、いいのかい、これじゃ(まだ生きている)旦那のバレンボイムから訴えられないかと心配になったものだ。

じつはわたしはデュ・プレのことを、音楽を通して知っていただけで、その私生活については、有名な指揮者のバレンボイムと結婚したこと、そして多発性硬化症という難病に冒され、42歳という若さで亡くなったことぐらいしか知らない。
ほんとうにそんなぶっ飛んだ女性だったのか、はたしてバレエではどう描かれているだろう。

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バレエと同時に彼女のドキュメンタリー映像が放映された。
バレエのほうは観念的なところがあって、予備知識がなかったら彼女の生涯がどんなものだったのかわかりにくい。
両方を並行して観れば、彼女の実像がわかるんじゃないかと期待したけど、ドキュメンタリーのほうは彼女の演奏が観られる(聴ける)だけだった。
ここでジャクリーヌはエルガーのチェロ協奏曲を弾いている。

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映画でもバレエでも、この曲が使われていた。
恥ずかしながら、わたしがはじめてエルガーを聴いたのは、デュ・プレの悲劇に誘発されてのことだった。
全編を通して聴きたくなるような曲じゃなかったけど、1カ所、ガーンと盛り上がるところがあって、そこだけはよく覚えている。
映画ではこの部分が、幼いころに海岸で、姉といっしょに遊んだという回想シーンに使われて、効果的だった。
しかしバレエでは海岸を持ち出すわけにはいかず、どうしても舞台の上の踊りだけで情況を説明することになる。
だからむずかしいのか、わたしの感受性がにぶいのか。

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ストーリーもまともすぎて、前半はチェリストとして有名になる彼女、後半で病に苦しむ彼女が描かれる。
チェロという楽器が擬人化されて出てくるのはいいアイディアかもしれない・・・・と書いたところで、なんでいいアイディアなのかと屁理屈をこねているうち、このあとがうまくまとめられなくなってしまった。
わたしにはほかにもやることがあるのだ。
ヤケになって、擬人化したからなんだってのさと、強引にオチをつけてしまう。

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わたしがバレエに期待するのは女性の美なのであって、男がチェロを演じてもおもしろいと思わない。
最後は回想シーンになって、少女時代のジャクリーヌや両親、姉などが出てきて、聴衆が感涙にむせぶ、というのも月並み。
でもヒロインを演じたダンサーはローレン・カスバートソンといって、ロイヤル・バレエらしからぬ美人だったから、彼女の踊りを観ているだけで最後まで退屈しなかった。
どうじゃ。

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2020年7月21日 (火)

まとまらない

ああ、書けない、書けないよ。
昨日から「ザ・チェリスト」というバレエを2回も観返して、ついでにジャクリーヌ・デュ・プレのドキュメンタリーと、映画「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」も観たのに、せんぜん文章がまとまらないや。
それをいいことに、今夜もブログの更新は休みだ。
この手はあと2、3回使えるかもしれない。

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2020年7月20日 (月)

休み

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いま、昨夜録画した英国ロイヤル・バレエの「ザ・チェリスト」と、同時に放映されたジャクリーヌ・デュ・プレのドキュメントを見てます。
これについてなにか書きたいけど、今日中には書けそうもない。
明日になれば書けるっていう自信もないけど、とりあえず今日はムリ。
ほかの記事を書くほど余裕がないので、今日のブログ更新は休みです。

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2020年7月19日 (日)

オニユリのその後

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どうやら満開になったみたい。
つぼみはたくさんあるから、これからまだまだ順番に咲くだろうけど。

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2020年7月18日 (土)

WRCの意外

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韓国にヒュンダイという自動車メーカーがある。
いや、べつにいま知ったわけじゃないけどね。
これがいまやトヨタを追い越す勢いだ、というのは韓国人の悲願であって、現実にはそうではない。
日本人ならたいていの人が、ヒュンダイがトヨタに勝てるわけがないというだろう。
世界的にはけっこう売れているといえば、そりゃ安いからさ、性能じゃまだまだ雲泥の差がある、といって安心する。

わたしは年の功だけは若いモンに負けないから、自分の経験を引っ張り出して、どこかで似たようなことを聞いたなと思う。
日本車はいまでこそ世界にその名をとどろかせているけど、せいぜい450年まえまでは、欧米から日本車なんぞはゴミだと思われていたのだ。
猿マネだなんだとけなされながら、ひたすら改良を重ね、気がついたら日本車に対抗できるのは、せいぜいドイツ車だけになっていた。
いい気になっているとヒュンダイに同じことをされるぞ。

こんなことをいうと笑う人がいるだろう。
じつはテレビでWRCラリー選手権の、今年前半のレースがまとめて放映されたので録画しておいた。
この選手権には、現在、日本からはトヨタだけが参戦している。
それを観て意外に思ったのは、ヒュンダイが参戦していて、しかもけっこう頑張っていたこと。
ネット上には、韓国の自動車メーカーなんてそのうちつぶれるという意見も多いけど、つぶれるメーカーがラリーに出るか。
わたしの頭のなかには、相手をバカにしているうち、いつのまにかはるか後方に追いやられた欧州車がちらつく。

韓国をバカにして喜ぶ日本人は多い。
わたしも嫌韓家のひとりだけど、日本の優位性だけをあげつらって喜んでいる嫌韓サイトなどをみると、ちょっと心配になる。
もちろん韓国と日本ではいろんな点でちがう。
日本は戦後
70年もずっと平和が続き、自動車メーカーは事業に集中して改良に改良を重ねることができた。
しかも日本には伝統的に技術を尊ぶ精神があり、製品向上にひたむきに取り組む国民性がある。
はたして韓国に同じことができるだろうか。

わたしはちょっとまえ、このブログに、サムスンというのはまじめな会社ではないかと書いたことがあるけど、ヒュンダイもそうかもしれない。
おたがいにけなしあっているのは国民だけで、メーカーは日本との実力差をきちんと理解しており、なんとか追いつこうと必死の努力をしているところかもしれない。
日本のメーカーもまだまださと馬鹿にされつつ、果敢にF1やラリーに挑戦して実績を積み上げてきたのだ。
ここは冷静に、謙虚な姿勢を失わないようにと、アホな日本の国民に訴えたい。

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2020年7月17日 (金)

布石

日本のなんとかいう会社が韓国から電撃撤収したそうだ。
嫌韓サイト、たとえば News.U.Sなんか、よくやったと大喜びだけど、もうちっと真剣に考えんかい。
これは韓国にとって、日本を国際的におとしめるための、格好の見本として使われるおそれがある。
つまり、日本はこういう労使協定も無視して夜逃げするような、卑劣な国なんですよということ。

韓国が立候補したWTOの事務局長選挙にしても、日本に協力を求めるとしおらしいことをいってるけど、よからぬ魂胆が透けてみえる。
WTOなんて韓国が執着するような役職ではないし、とうぜんながら日本の協力は望めないだろう。
にもかかわらず平然と協力を求めるとしたら、それは日本をおとしめるための布石ではないのか。
事務局長になれなかったのは日本のせいだ。
文サンの人気が落ち目なので、こういう布石をつぎの大統領選挙のときに、一気におもてに出してくる可能性がある。

徴用工訴訟問題の現金化も、大統領選の直前まで引き伸ばすつもりじゃないか。
選挙の公示中に現金化を実施する。
それに対して日本が対抗策をとれば、それこそ向こうの思うつぼ。
日本のせいだ、日本が悪いと国内の反日感情を煽り立てて、とにかくしゃにむに選挙に勝とうとするだろう。
現政権にとって国内の経済状況がどうなろうと、とにかく選挙に勝つことが、自分たちが刑務所に行かずにすむゆいいつの方法なのだから。

もっとも日本にしてみれば、韓国の現政権が維持されたほうが、こちらもぶれずにすむからいいかもしれない。
へたに日本に融和的な政権ができると、また自民党内で迷走が始まりかねない。
世界的にみても、となりの国と仲が悪いというのはめずらしいことではないようだから、これからは首すじにたんこぶをかかえて生きる覚悟をするべきだろう。
北朝鮮の金日成さんもそうだったな。

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さびしい

さびしいなあ。
新しい部屋に越してから、だれも遊びに来ないよ。
電話も、固定のほうは1本もかかってこないし、ああ、さびしい。

べつに来るなといってるわけじゃないんだけど、だれか来たら、この部屋がいかに天国であるかを、吹いて吹いて吹きまくってやろうと思ってるのに。
これじゃ来たがる人間がいるわけないか。

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2020年7月16日 (木)

数字

都内の感染者が286人で、これまでの新記録だそうだ。
いわんこっちゃない。
コロナは人間と共存するという新しい段階に入ったとみるべきで、若いモンはさっさとそれを実践しているにすぎない。
いくら感染したって入院すれば治っちまう、日本は国民皆保険の国だから入院するのはむずかしくない(アメリカなんかに比べれば)っていうのが彼らの本音だろう。
これじゃ新記録も不思議じゃない。

わたしは元来マスク不要論者だった。
それが買い物なんかに行くとマスクぱかりで、まわりから白い目で見られているうな気がして、やむを得ずマスクをするようになったんだけど、最近ではいいおっさんでもマスクをしてない人が目立つ。
のどもと過ぎれば熱さを忘れる。
こんな相手に感染数をいくら挙げたって無意味だ。
それより死者の数を大々的に報じるべきだ。
たとえば、死者が20人で新記録だなんてことになったら、若いモンも浮足立つだろう。
ところで感染者ばかり前面に出てるけど、いまでも死者っているのか。

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国立

またやってるよ。
立憲民主の枝野クンが、いかにも自分たちが妥協したような顔をして、国民民主と合併しよう、新党の名前は立憲民主党、通称は民主党でいいんじゃないかといえば、ぜんぜんよくない、それじゃ国民民主のほうが立憲民主に併合されるように思われてしまうと、玉木クンが難癖をつける。
けっきょくもとの鞘におさまるだけでこの騒ぎ。
合併したってまたメンツの張り合いになることは目に見えている。

いっそのこと、国民民主と立憲民主の中間をとって、国立民主党なんてのはどうだろう。
なにしろ国立だ。
これなら自由民主党より重みが違うって、わたし以外にもとっくに考えた人がいるんだろうなあ。
ホント、野党のゴタゴタは親父ギャグだよ。
そんな政党名は認可したおぼえがないと、国のほうから横槍が入るかもしれないけど、それならクニタチと読めばいい。
これはJRの駅名にもある由緒正しい名前だ。

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2020年7月15日 (水)

旅へのあこがれ

ロシア人美人ユーチューバーの安凉奈(アリョーナ )さんが、山梨や栃木のほうへひとり旅をして、えらく感動していた。
彼女のなかでは、旅先の風物の美しさもさることながら、若い娘がひとりで安全に旅ができるという、日本の治安のよさに感動する部分もあるようだ。
旅好きな女の子にとって、日本はほんとにうれしい奇跡の国だよな。

ところで、わたしのブログを振り返ってみたら、最近は「旅から旅へ」というカテゴリーに属する話題がとんとないねえ。
そりゃ仕事をリタイアして年金暮らしのじいさんが、旅ばかりってわけにはいかんけど、それでもまだ温泉旅行に行くくらいの予算はとってあるのだ。

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目下西武線沿線の案内をながめて思案投げ首。
これまでは中央線や京王線の沿線に住んでいたから、奥多摩や高尾山なんかにはわりあい縁があったものの、秩父方面というと記憶に残るのは、死んだら散骨してくれという知り合いと飯能に行ったこと、それ以前には秩父のシバザクラを見に行ったこと、さらにさかのぼれば、もと同僚の山登り仲間と西吾野の高山不動に行ったことぐらいだ。
もっともっとさかのぼれば、むかし四駆のジムニーに乗っていたころ、奥多摩、奥秩父をぜんぶ踏破してやるといういきごみで、秩父方面にも来たこともあるはずだけど、それは車だったし、記憶が混乱してかえってあやふやだ。

現在の住まいは西武線の沿線といっていいところなので、ひとつ秩父方面へ列車で日帰り旅行をしてみるか。
ただし、ここんところ天気がイマイチだ。
はやく梅雨が終わって、平日に鈍行でふらりと出かけ、気に入ったところでぽいと列車を下りる。
そんな旅がしてみたい。
まだまだあの世に持っていく思い出を、ため込む時間は残っているはずだ。

添付した写真は高山不動にて、わたしのもと同僚のひとり。

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2020年7月14日 (火)

肉のありなし

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わたしがよく見る掲示板サイト「海外の万国反応記」に、おもしろい写真の特集がしてあった。
動物の頭蓋骨の写真と、その骨から想像される動物のすがた、そしてじっさいの動物を並べたものである。
ここに載せたのはそのひとつで、左上が頭蓋骨、右上はその頭蓋骨の持ち主はこんな動物だろうと想像したもの。
右下は、正解はカバでしたという写真。

ほかにもたくさんあって、いずれも頭蓋骨とじっさいの動物がむすびつきにくい。
惜しむらくは人間の例がなかったことで、それがあれば百年の恋もいっぺんにさめるだろうにと思う。

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冷静に

中国はケシカランという声がネットに広まっている。
冷静に考えれば、これはトランプさんの延命戦略に端を発しているんだと思うけど、ネトウヨなんかは大喜びだ。
韓国とちがって中国の場合は、これはいささか的はずれであることを、またへそまがりで、世間の大勢に従うのが大キライのわたしが説明してみよう。

まず中国はコロナの発生源であるのがケシカランという意見がある。
しかし相手がウイルスの場合、これから先どんな国でも発生源にならないという保証はない。
日本は清潔で、ふだんからマスクもしている国だからそんなことはないかもしれないけど、アメリカみたいにアホな国では、インフルエンザウイルスがその国で凶悪なものに変異する可能性だってあるのだ。
中国だけを責めていればいいってもんじゃない。

それを隠匿したのがケシカランという声もある。
しかし、たとえばわたしの中国人の知り合いは、早くから発生源は武漢の市場で、コウモリなんか食べるからいけないのだということをメールに書いていた。
武漢の病院で廊下にまで死者があふれているという写真も、あれは米国が入手するまでもなく、早くから世界に流布していた。
中国政府としてはおもしろくなかっただろうけど、中国がコロナをことさら隠匿していたとは思えない。

野生動物をなんでも食べるという、中国の文化を嫌悪する人もいるかもしれない。
それはまあ、WWFからみれば問題だけど、しかし世界中であらゆるタンパク質が狩られていることは事実である。
マグロやクジラから伝染病が発生したら、日本人はどう弁解したらいいのだ。

中国は感染者の数をごまかしているという意見もある。
しかしこれは現在の日本も同じように見られていることを知らなければならない。
自分の国のことはよくわかるつもりでも、外国人からはしょっちゅう、日本は感染者数をごまかしていると思われているのだ。
目クソ鼻クソを笑うのたとえ通りで、ここぞとばかりに、トランプさんのいやがらせに便乗しようという人のほうが、わたしには問題なのである。

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2020年7月13日 (月)

オニユリ

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わたしの部屋のすぐまえは花壇になっていて、4月に越してきたときはシバザクラが満開で、けっこうな眺めだったけど、その後ちょっと端境期があって、花の少ない寂しい景色が続いていた。
そこにユリがのびてきて、だいぶ長いあいだ茎がのびたままになっていた。
そのうち緑色のつぼみがついたものの、なかなか開花しない。
いったいどんなユリが咲くのか、咲くならさっさと咲けばいいのにとやきもきする。

それがようやく色づいて、花が開いたのをみると、どこにでもあるオニユリだった。
やっこさんも梅雨があけて、積乱雲がにょきにょきとそびえる真夏に咲きたかったのかもしれないけど、身勝手なことばかりいってないで、待っている人間のことも考えてくれないと。

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2020年7月11日 (土)

ショウジョウソウ

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近所の果樹園のわきに咲いていた花?
花ではなく、よく見たら葉だった。
葉に紅い模様が入っているのである。
なんという植物なのか調べてみたら、ショウジョウソウ(猩々草)というのだそうだ。
なんだ、エテ公のことか、なるほどねと、すこしだけ納得。

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アヤソフィア

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トルコのイスタンブールにある歴史博物館アヤソフィアがモスクに変更になったそうだ。
だからなんだっていうのか。
すぐとなりにブルーモスクというでっかいモスクがあって、ここだって観光客が自由に(あまりだらしない格好では困るけど=とくに女性)入れるんだから、いきなり立ち入り禁止ってこともないだろう。
ギリシャ正教の遺風を伝える建物だからってんで、となりのギリシャが反対しているそうだけど、自分の国が神話時代の歴史遺産ばかりで、アヤソフィアに匹敵する歴史的建造物がないという理由なら、それはだめです。
アメリカのポンペオ長官も反対しているらしいけど、いまのアメリカに耳を貸す国はありませんので、これもだめです。

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2020年7月10日 (金)

保育園

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ベッドにころがって本を読んでいたら、どこかでドンドンと太鼓を打ち鳴らす音がする。
この団地には新興宗教にかぶれたおばさんが住みついていると聞いていたから、そういうおばさんたちが集まって、うちわ太鼓でも叩いているんじゃないかと思ったけど、外に出てみたら近所の保育園でお祭りみたいなことをしていた。
まあ、それなら許す。
わたしは保育園がうるさいと文句をいうモンスターなんとかじゃない。
むしろ、自分に子供がいないせいか、子供たちが騒いでいるのを見るのは好きである。
人間だって、太鼓が耳元で鳴っても平気で寝てしまうくらい、神経はずぶといし、寝るのも好きだし。

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2020年7月 9日 (木)

北斗3号の写真

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わたしの中国人の知り合いが、「北斗3号」で撮った衛星写真を送ってきた。
北斗3号というのは中国が打ち上げた衛星測位システム、早い話が人工衛星による地球観測システムのことで、グーグル・マップを使っている人ならその威力はよくわかっているはず。
グーグル・マップの画像をどんどん拡大すると、わたしのアパートの駐車場に停めてある車まで識別できてしまう。
ストリートビューと併用すれば、外国などに行く場合、現地のようすを調べるのに、ひじょうに便利なものである。
これまでは米国の人工衛星を使っていたものが、なにごとも米国に対抗意識をもやす中国も、いよいよ自前の衛星の運用に乗り出したということらしい。

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知り合いは北斗3号で撮ったわたしの団地の写真を送ってきたんだけど、そんなものをブログで公開して、強盗にでも狙われたらたまらない。
それで富士山の画像を送れと注文して、送られてきたのがこの写真だ。
見たところグーグル・マップの画像と変わらない。
現在の人工衛星のカメラ性能は、もはや米国でも中国でも変わりはないようである(レンズは日本製ではないか)。

ところで送られてきた写真をよく見ると、すみっこにGoogleのロゴが入っていた。
これはいったいどういうことだろう。
わたしはグーグル・マップのしくみについてよく知らないんだけど、中国(大陸)ではグーグルのサービスは利用できないと聞いたことがある。
人工衛星のデータは、それがどの国の衛星でも、いったんグーグルが買い取って、それを中国でも公開しているようなことがあるのだろうか。
わからんけど、先の短いわたしがいちいち詮索しても仕方がないか。

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2020年7月 8日 (水)

韓国の判決

となりの韓国で、朝鮮戦争のおりに捕虜になって強制労働をさせられた兵士が、北朝鮮の正恩クンを相手に賠償しろと訴え、裁判所がそれを認めて支払い命令を下したそうだ。
おおっと思ったけど、よく見たら裁判所は裁判所でも地裁だった。
日本でもよくあるでしょ。
地裁の判決で、弁護団が勝った、勝ったと大騒ぎしているやつ。
これが上級裁判所に行くと、ひっくり返されてチョン。
一種の出来レースみたいなのが。

でも韓国のことだからな。
たとえ地裁の判決であっても、忖度のはげしいあの国で、大統領の意向にそむくような判決が出たということは、注目すべきことかもしれない。
文サンがそろそろ水に落ちかけているイヌであることを、敏感に感じとった裁判官がいたのかも。

ところで日本に対する徴用工判決は、取る取るといっていつになっても実行しないねえ。
三権分立にもいろいろ事情があるみたいで。

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2020年7月 7日 (火)

ロシアの旅

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また図書館で本を借りてきた。
本さえあれば、どんな不遇な幽囚生活でも恐るに足らんのわたしのこと。
今日もひたすら読書三昧さ。
今回は「シベリア鉄道9300キロ」と「シベリア最深紀行」という2冊。

ロシアの旅というのは、若いころのわたしの見果てぬ夢だった。
その悲願が叶いそうだったころ、ちょうど中国のシルクロードとカチ合っちゃって、費用の安そうな中国にしたという残念な思い出がある。
わたしがシベリアを旅することはもうないだろうけど、せめて本を読んで、部屋にひきこもったまま世界旅行をしようというのである。

「9300キロ」の著者は蔵前仁一という人だ。
紀行記が好きで、司馬遼太郎の「モンゴル紀行」から始まって、椎名誠、宮脇俊三、沢木耕太郎、下川裕治、ポール・セローなど、いろんな本を読みあさったはずのわたしだけど、この名前はとんと記憶がない。
彼のこの旅は
2005年のこととある。
これはわたしがいまメールのやりとりをしている中国人の知り合いと、青海湖のほとりをうろうろしていたと同じ年だ。
ロシアではすでにプーチンが登場していて、オリガルヒ(新興財閥)を刑務所に叩っこみ、ロシアも変わりつつあるころである。

読み始めた当初はちょっとまじめすぎる紀行記かなと思ったけど、だんだんぶっちゃけて椎名誠ふうになる。
雨に降り込められたときなど、ヒマつぶしに好適な本だった。
シベリア鉄道について、いろいろ研究したはずのわたしにも、初めてという新知識があちこちに出てきた。
ロシアのホテルでは夜中に娼婦から電話がかかってくるなんてのはべつに新知識ではない。
これは中国も同じだった。

シベリア鉄道が建設中だったころ、冬になると、バイカル湖の氷の上に鉄道をひいたなんてことは初めて知った。
たまに氷が割れて湖底に沈んだ列車もあったそうだ。
バイカル湖は世界一の水深をほこる湖なので、列車はそのままになったという。
ロシア人のおおらかさを象徴するような話ではないか。

この本を読んだかぎりでは、蔵前さんの旅もけっしてグルメやブランド商品買い占めのような俗物旅行ではなく、レベルからすると、ちょうどわたしの旅と似たようなものだったようである。
つまり無駄はしないけど、さりとてケチに徹する旅でもない。
わたしも中国に行ったときは、列車は彼と同じ一等のコンパートメントだった。
それはもちろん、チケットは日本に比べればずっと安いという理由があったけど。

蔵前さんが旅行したころは、まだロシアにはソ連時代の悪しき風潮が残っていたのかどうか、彼はあちこちで写真を撮っていいものか迷っている。
ソ連時代のロシアでは撮影禁止がやたらに多く(そのへんの事情を知りたければ椎名誠の「シベリア追跡」を読めばよい)、ヘタすれば捕まってラーゲリ行き、もしくは強制送還という噂が飛び交っていた。
しかし蔵前さんより8年後にロシアを旅したわたしは、いちども警官に職質も、賄賂を要求されたこともないから、彼はほんとうに微妙な時期に旅をしたらしい。

わたしはロシアで駐車禁止を取り締まっているパトカーを発見して、これはめずらしいと、正面から写真を撮ったことがある。
撮られているお巡りさんはおもしろくない顔をしていたから、蔵前さんの時代なら、わたしはいまごろラーゲリで刑期を務めあげているころだったかも。
添付したのがそのパトカー。

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2020年7月 6日 (月)

エアコン使い始め

夕方になると、部屋に引きこもって、窓を開け放っていてもむし暑い。
考えてみればもう7月じゃないか。
この団地に引っ越してきたとき設置したエアコンは伊達じゃない。
パソコンの置いてある仕事部屋には、壁に、そもそもエアコン設置用の穴が空いてないので、寝室のエアコンですべての部屋を冷やしてしまえと、そこに10畳用のエアコンをつけたのである。
8畳用でもよかったんだけど、それはあまり一般的ではなく、
10畳用のほうが安いといわれたので。

昨夜は初めてこいつの出番だった。
うん、いい感じ。
さすがは
10畳用で、寝室からただよってくる冷気のおかげで、仕事部屋にいても暑さは感じない。
心配なのは電気代で、こんな調子でまるまる1カ月使うといくらになるのか。
あまり設定温度を下げず、できるだけ窓をオープンにして、エアコンを使わないですませようとしてるんだけど。
あいかわらずセコいな。

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2020年7月 5日 (日)

YouTube

毎日ヒマなんだから、ひとつ YovTube でも始めるかと思う。
しょっちゅう 
YouTube をのぞいているくせに、いつも受け身で、こちらから発信したことはあまりない。
あまりないけど、これまでに上げた動画は、それでも17、8本はある。
ウソだと思われるかもしれないがら、そのうちのひとつにリンクを張っておこう。
7年もまえに上げたものなので、画質はいまいちだけど。

https://www.youtube.com/watch?v=y0riXKQvjsw

もちろん YouTube で金が儲かるとは思っていない。
このブログといっしょで、年寄りの趣味と、頭の体操のつもりで始めようというのである。
さいわい必要な機器は、むかしビデオに凝ったことがあるので、いちおう揃っている。
問題はどんな動画を作るかということだ。
若いロシア美人なら、ほうっておいてもアクセスは集まるけど、わたしみたいなじいさんではそうはいかない。

個人が開設した YouTube も花盛りだけど、たいていはその日の体験をカメラで捉えて、不要な部分を削除して、そのままつなげただけみたいなお手軽なものが多い。
あんなものならわたしでも作れる。
しかし、じいさんの日常なんかだれが興味を持ってくれるか。
若ければサーフィンをするとか、バイクに乗るとか、カヌーをこいで南海の孤島を探検するとか、他人のできないことをする手もあるけど、もはやムリよ、ムリ。

じいさんでもできそうなことというわけで、いまいろいろ頭をひねっているところ。
そのうちひとつアイディアが湧いてきた。
儲けは度外視していいが、年寄りでもできそうなこと、お金がかからないこと、部屋に閉じこもったままできそうなことと、ハードルは高いけど、さてどうにかなるか。
首尾よくいったらこのブログで報告しますんで、見てね。

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2020年7月 4日 (土)

未来テレビ

毎晩のように YouTube を見てまわっていて、昨夜はたまたま見つけたのが、Hauserとその友人たちによるコンサートの映像。
Hauser
というのはクロアチアのチェリスト、ステファン・ハウザーのことで、彼が友人たちを集めて開催したクラシックの演奏会だ。
「アランフェス」やアルビノーニの曲を含む、基本的にはクラシックの演奏会なんだけど、「ウエストサイド物語」の挿入曲や、「ラ・ラ・ランド」なんて映画音楽もあったりで、2時間もあるじつに楽しい演奏会だった。

St01

さらに感心したのが、でっかいテレビで観ても、ふつうのテレビ番組とまったく変わらない画質で、しかも出てきたハウザーの友人というのが、これでもかこれでもかというくらい、超ミニスカートのピアニストだったりして、いや、ほんと、最近のクラシック演奏会というのはタノシイ。
添付した写真は、左がハウザーで、右がその友人。

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知らない人に教えておくけど、中国人のピアニスト、ユジャ・ワンも、いつも見せびらかすみたいに露出過多な衣装で出てくるよ。
クラシックなんて、という人はもう時代遅れだ。
2枚目の写真は、ステージでのけぞっちゃうユジャ・ワン。

テレビというのは向こうから押しつけられた番組を観るだけだけど、YouTube はこっちから観たい番組を探せる。
NHKもオンデマンドなんていって、過去の映像を観られるサービスをやっているけれど、これはあくまでNHKが独自に制作した番組だけで、そうなるとドラマなんかアホらしくて、もういちど観たいなんて思わない。
YouTube
のあり方は、これこそ未来のテレビのあるべき姿ではないか。
わたしはまたしても未来をちょっとのぞいただけで、あの世に行くことになるのかと、こういう点ではもうちっとあとに生まれたかったねえ。

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2020年7月 3日 (金)

Siri

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わたしの好きなロシア人ユーチューバーのマリアちゃんがSiriと会話していた。
Siriというのは、アップルの端末を持っている人ならだれでも知っている人工知能アシスタントのことで、なにかしてほしいことやわからないことがあったら、端末に向かってこれこれしかじかと話すと、人間のかわりに実行してくれたり、答えを音声で教えてくれるというものだ。
2001年宇宙の旅」のHAL9000が、いよいよ実現したようなものではないか。
そういえばこの映像のなかで、マリアちゃんが「なにかおもしろい映画を教えて」というと、Siriは、「
2001年」なんかどうですかと返事していた(生意気!)。

ヒマをもてあましたマリアちゃんは、Siriで遊ぶことを思いつく。
具体的には人工知能と会話して遊ぼうというのである。
行き当たりばったりで話しかけたら、Siriはどんな返事をするだろう。

マリア/Siriには恋人いるの?
Siri/いえ、わたしは草食系アシスタントです。
Siriの返事はなかなかそつがない。

マ/なにかおもしろい話をして。
S/まえに一度しました。このつぎはあなたの番です。
創造的な話は苦手とみえて、Siriはマリアちゃんにボールを投げ返す。
マリアちゃんが同じお願いを繰り返すと
S/わたしの言葉は、いちど話すと風のなかにはばたく鳥のように飛んでいくんです。
これはスゴイ。Siriは詩人であるようだ。

マ/ロシア語わかる?
S/設定で変えられます。
マ/愛してるを英語に翻訳して。
S/
I love you.
まあ、すでに音声翻訳があるくらいだから、Siriにとってこのくらいは朝飯まえだろう。

マ/わたし彼氏がいないんだけど。
S/恋は焦らずです。待つ身は長いといいますから。
これ、日本語の勉強にも使えるんじゃないかと、マリアちゃんはしきりに感心する。

マ/Siri、あなたのことが好きよ。
S/あなたはわたしの翼の下を吹く風。
相手がマリアちゃんのような美人でなくても、おそらくどんな女の子にも同じ返事をしてるんだろうなあ。
わたしが同じことをいったらSiriがどんな返事をするか興味があるけど、後述するような理由でしてみなかった。

マ/Siri、遊ぼう。
S/そうですね、しりとり、なぞなぞ、ジャンケン、早口言葉、ものまね、おみくじ、何をしましょうか。
スゴイとマリアちゃんも感心していたけど、じっさいにものまねをしてというと、うまくはぐらかされてしまう。
さすがにSiriは音声まで自由に変えられるようにはできてないようだ。

それにしても、これはいったいなんなのか。
ほんとうにSiriが自分で考えて答えているのか。
あらかじめ内蔵された膨大なテキストの中から、適切なものを組み合わせて答えているだけじゃないのか。

ヒマなマリアちゃんはしつこく頼み込む。
マ/なにかおもしろい話をして。
S/むかしむかしおじいさんとおばあさんがいて・・・・森のなかでオオカミに出会いました。
あらかじめ用意されたおもしろい話がこんがらがっているようだ。
これが現時点での、人工知能の限界なのかもしれない。

それを確認するために、わたしが自分でいろいろ質問してみればいいんだけど、わたしは一度もSiriを使ったことがない。
そういうものがあることは知っているけど、なんせいいトシをしたじいさんが、ひとりでスマホに向かって話をしていたら、一歩まちがえば病院に連れていかれてしまう。
だいたいわたしって、電話で話すのも好きじゃないもんね。
でもマリアちゃんの映像を見るかぎり、まだまだ、わたしが生きているあいだは、人工知能がHAL
9000になるには先が長そうだ。

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2020年7月 2日 (木)

もの忘れ

わたしは記憶力がよくない。
人に会ってもなかなか顔をおぼえられないし、名前なんか(相手が若い娘でもないかぎり)3日で忘れる。
生来のそういう性格に加えて、最近は老人ボケも始まったみたいで、ホント、不安よ、不安。

でも広い世間にはわたし以上に忘れっぽい人もいるみたいだ。
ロシアでいま大統領の任期を延長可能にするための国民投票が行われている。
まえのアパートに住んでいたロシア人も、とくに理由もないのに、プーチンはクソだなんていっていたから、結果はどう転ぶかわからない。
もし結果が敗北なら、プーチンはいさぎよく辞めるだろう。
民主的な選挙の結果を尊重することを、彼はこれまで率先して模範を示してきたのだから。

問題は、そういうふうに国民の民意がモノをいうロシアは、だれのおかげで誕生したのかということだ。
わたしはゴルバチョフからエリツィンにかけてのロシアが、不正と暴力におおわれて、国民が苦しんだ時代をよくおぼえている。
プーチンがいなかったら、ロシアはいまだに悪徳政治家と財閥が支配する国だっただろう。
にもかかわらず、当のロシア人が、あいつはもう長いから辞めさせろと、どこかの民主主義国みたいなことをいっている。
人間は過去を忘れるのがあたりまえの生きものなんだろうか。

それでも中国の指導者は、ロシアの悲惨だった過去をよくおぼえているようだ。
いま香港問題でゆれているけど、この国も以前なら戦車が出てきても不思議じゃない国だったのだ。
現状を冷静にながめると、そういう国がなんとかグローバル基準から逸脱しない範囲で騒動を収めようとしているように見える。
忘れっぽいのは一般国民のほうらしい。

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2020年7月 1日 (水)

冷静に

前項で、日本の公正さを拡散しさえすれば、そのうち韓国の味方はひとりもいなくなると書いた。
わたしがいわなくても、そろそろその傾向は始まっているのかもしれない。
韓国ってアレでしょ、なぜか日本にばっかりいちゃもんをつけている国でしょと、それがぼちぼち世界的な共通認識になっているような気がする。

先日も韓国のG7への参加を、日本が反対したなんてわめいていたし、南北和解ムードを安倍がぶっ壊したと、ボルトン語録を引っ張り出して騒いでいた。
そういう人間は日本にもいるから、韓国のネチズンが騒ぐのはわかる。
しかしれっきとしたその国を代表する政治家までが、よその国の首相をつかまえて名前を呼び捨てにしていたんでは、あ、またかいとあきれられて当然だ。

あの国では政争に敗れた者は、確実に水に落ちたイヌだ。
文サンとその仲間は、止まったら倒れるという恐怖にかられて、自転車をこいでこいでこぎ続けているのだろう。
慰安婦を食いものにしたあの強欲おばさんを擁護するのも、アリのひと穴から政権が崩壊するかもしれないから、強引に蓋をしているのだ。
こういうときに日本が口汚い言葉で反論すると、せっかく日本の味方に傾いている国際世論を、どっちが正しいんだろうとまた迷わせることになってしまいます。

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