冷静に
中国はケシカランという声がネットに広まっている。
冷静に考えれば、これはトランプさんの延命戦略に端を発しているんだと思うけど、ネトウヨなんかは大喜びだ。
韓国とちがって中国の場合は、これはいささか的はずれであることを、またへそまがりで、世間の大勢に従うのが大キライのわたしが説明してみよう。
まず中国はコロナの発生源であるのがケシカランという意見がある。
しかし相手がウイルスの場合、これから先どんな国でも発生源にならないという保証はない。
日本は清潔で、ふだんからマスクもしている国だからそんなことはないかもしれないけど、アメリカみたいにアホな国では、インフルエンザウイルスがその国で凶悪なものに変異する可能性だってあるのだ。
中国だけを責めていればいいってもんじゃない。
それを隠匿したのがケシカランという声もある。
しかし、たとえばわたしの中国人の知り合いは、早くから発生源は武漢の市場で、コウモリなんか食べるからいけないのだということをメールに書いていた。
武漢の病院で廊下にまで死者があふれているという写真も、あれは米国が入手するまでもなく、早くから世界に流布していた。
中国政府としてはおもしろくなかっただろうけど、中国がコロナをことさら隠匿していたとは思えない。
野生動物をなんでも食べるという、中国の文化を嫌悪する人もいるかもしれない。
それはまあ、WWFからみれば問題だけど、しかし世界中であらゆるタンパク質が狩られていることは事実である。
マグロやクジラから伝染病が発生したら、日本人はどう弁解したらいいのだ。
中国は感染者の数をごまかしているという意見もある。
しかしこれは現在の日本も同じように見られていることを知らなければならない。
自分の国のことはよくわかるつもりでも、外国人からはしょっちゅう、日本は感染者数をごまかしていると思われているのだ。
目クソ鼻クソを笑うのたとえ通りで、ここぞとばかりに、トランプさんのいやがらせに便乗しようという人のほうが、わたしには問題なのである。
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