マストゥラちゃんねる
またユーチューパーの話題だけど、今回はロシア人じゃない。
マレーシア人で、あっけらかんとして楽しい性格のマストゥラという娘がいる。
YouTubeを始めてまだ1年も経ってないらしいから、この世界では新人といっていい。
この娘が最近は、日露戦争のことや太平洋戦争中の日本軍のこと、また靖国神社を訪問したりして、いかに日本が素晴らしい国であるかを吹聴している。
わたしも日本人だから、自分の国をほめられて嬉しくないわけがないけど、あまり日本を持ち上げるものだから、それが気にくわない勢力から、余計なことをするなと脅迫めいたことをいわれたこともあるらしい。
それはべつにしても、彼女のような若い外国人の娘が、あまり政治的なことに首をつっこむのはどうかと思う。
もちろん彼女がしっかり勉強して、自分の判断でそうしたいならかまわないけど、彼女の話し方を聞いていると、ちょっとこころもとないところがあるのだ。
いちばん新しい映像では、戦争中にマレーのハリマオと呼ばれた日本人の谷豊(たにゆたか)を取り上げていた。
正直いって、わたしもウィキペディアに当たってみなければわからないほどめずらしい人物で、マストゥラも日本に来るまで知らなかったと言う。
いくら彼女がマレーシア人で、谷豊がマレーと関係のあった日本人だとしても、戦後半世紀もあとの生まれである若い娘が話題にするほど重要な人物とは思えない。
マレーシアにはマハティールという大の日本びいきの首相がいた。
彼は老練な政治家だし、歴史や各国の実情に詳しいおとなだから、政治的な発言も当然だけど、マストゥラはまだ若すぎる。
いまでも日本とマレーシアとの関係はわるくないんだし、彼女のような娘は、寿司が美味しいとか、治安がいい、イスラムを差別しないというような平凡なことを吹聴してくれるだけで、じゅうぶん日本とマレーシアの友好に寄与できるはず。
歴史に埋もれたようなことまでほじくりだして、無理にほめる必要があるだろうか。
人間ならどこかに欠点があるのが普通だと考えるべきで、ウンコもセックスもしない清廉潔癖な人間であるというようなほめ言葉は、かえって信用できないのといっしょ。
最近のマストゥラを見ていると、だれかに利用されているんじゃないかと心配になる。
本人が自分の意思でやってることだとしても、だとしたらまわりがひとこと言ってやるべきじゃないか。
やりすぎは逆効果の場合もありますよって。
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