コジ・ファン・トゥッテ
昨夜のBSプレミアムシアターは、オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」という作品。
もちろんぜんぜん観たことも聞いたこともない舞台だから、観るまえにいろいろ調べてみた。
タイトルの意味は、“女がみんなすること、もしくは女の学校” というらしい。
することというのはなにをどうするのか、ひじょうに気になったけど、内容が不道徳というということで、ワーグナーなどもケシカランと非難したそうである。
ワーグナーといえば堅物のドイツ人というイメージだから、これではよけいに期待がふくらんでしまう。
同時に放映されたドキュメンタリーによると、2020年7月というから、ちょうどコロナのまっ最中に上演されたオペラで、主催者もこの時期に上演するべきかどうかと悩んだ舞台らしい。
しかし伝統あるザルツブルク音楽祭を、ウイルスごときで中断してなるものかと、最後は意地になったか、ヤケになったか。
でもテレビで観るぶんには伝染するおそれはないから、わたしはやっぱり得した気分だ。
舞台は白を基調とした、病院のように清潔さを感じさせるもので、マスクをかけた看護婦さんも登場する。
そこまではいいんだけど、登場人物のふたりの女性(姉妹ということらしい)が、べたべたと抱き合って濃厚接触はするし、カーテンコールでは主役と指揮者も抱き合うし、オーケストラボックスの楽団員たちも、ソーシャルディスタンスを守っているとはとてもいえない。
これでは舞台終了後にまたパンデミックスが起きたのではないかと心配だ。
ええ、録画しただけで、まだ中身は早送りでしか観てません。
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