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2020年11月21日 (土)

戦争と平和

Wp102

またヒマつぶしのネタを見つけた。
ロシアの映画で「戦争と平和」という作品がある。
ロシアに攻め込んだナポレオンのフランス軍と、祖国防衛にあたったロシア軍の戦争を描いた、トルストイ原作の大河小説の映画化で、まだソ連邦が健在だったころ、ロシアが国威発揚と国のメンツをかけて製作した超大作だ。
ハリウッドにも超大作はたくさんあるけど、こればっかりは、本物の軍隊まで動員できたソ連にはかなわない。

封切り直後にこれを観たわたしは、西側の映画にはめったにない重厚な雰囲気、古典絵画を思わせる色調、そして人海戦術というべき戦争シーンの壮大さに、もうやたらに感動してしまった。
まだCGのない時代だったから、地平線の果てまで埋め尽くしたロシア軍、フランス軍の人馬は、すべて本物なのだ。

Wp103

最大の見ものはボロジノの会戦シーンだ。
初めて観たときはやたらに感動したけど、その後わたしもいくらかおとなになったのか、戦闘シーンはすこし冗長だなと思うようになってきた。
たしかにスケール自体はとてつもなく大きい。
しかしもうすこし要領よく編集できそうなものだ。

この映画はそっくり全体が YouTube に上がっている。
ということはパソコンに取り込める。
パソコンに取り込めれば、編集ソフトでバラバラにして、再編集することも可能ではないか。
いつも映画についてエラそうなことをいってるわたしのこと、ここはひとつ、わたし流の「戦争と平和」を作ってしまえ。
といっても戦争シーン以外は文句をつける必要のない映画なので、わたしがやるのはあくまでボロジノの会戦のシーンだけだ。

Wp101

さいわいなことにこの映画は古風な大作らしく、ひとつひとつのカットがすごく長い。
短いカットを積み重ねて、アップテンポでありさえすれば迫力とカン違いしている最近のせせこましい映画とは大違いだ。
しかもじっくり撮られた映画らしく、ひとつひとつのカットは、それだけでほれぼれするような絵画的映像ばかりなのだ。
わたしは従軍記者になったつもりで、ボロジノの会戦の実況中継映像を作ってみよう。
せっかくソ連が大枚を投じ、軍隊まで動員してくれた映像を、一回しか使わないのはもったいないではないか。

残念ながら著作権がうるさいから、これは公開するわけにはいかない、あくまで年寄りのヒマつぶしである。
あいかわらず金にならないことに凝っているけど、仕方がない。
わたしが詩人や画家だったとしても、金に縁のないことをひたすら続けていただろう。

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