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2021年3月 5日 (金)

え、モリゾウ君

ネットに「レクサスに直撃弾」というニュース。
なんのことかと思ったら、韓国政府が無公害車普及という名目で、ハイブリッドをエコカーから除外するかもしれないという。
韓国で売れているレクサスはほとんどがハイブリッドだから、エコカーの優遇政策から除外されると売れなくなる。
韓国のメーカーはすでに電気自動車にシフトしているから、打撃はそれほどでもない。
だからトヨタだけの直撃弾だというんだけど、トヨタは韓国だけで売ってるわけじゃないから、韓国人が期待するほどのダメージはないだろう。
しかし、しかしだ。

日本人の大部分が笑うだろうけど、ヒュンダイの努力はあなどれない。
ラリー選手権ではトヨタといい勝負をしているし、大衆車であることを武器にして、それなりの販売数を確保している国もある。
いたずらに馬鹿にする日本人を見ていると、むかし日本車をあざ笑った欧州のメーカーの顔がちらついてしまう。
まあ、日本のメーカーはあとからスタートしてもたちまち先頭に立つだろうという考えもあるし、わたしもそれを信じているけど、油断は禁物だ。
ここでひとつソニーの失敗を思い出してほしい。
ウォークマンで世界をリードしていたソニーは、その優位なポジションを維持することに汲々として、新時代の改革に乗り遅れた。
カメラ・メーカーのニコンにも似た状況があった。
トップに立つメーカーほど改革におよび腰になるもので、それが凋落の始まりになる場合もある。
トヨタも、せっかくハイブリッドで世界をリードしてるんだからという安易な考えは棄てて、いざとなったらいつでもそれをばっさり切り捨てる覚悟を持つべきだ。
えっ、聞こえてる? モリゾウ君。

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