赤色エレジー
「日本人なら中国の1/3ですむ」というネットニュースの見出しが目についた。
アニメの制作費のことらしかったけど、ふつうなら逆じゃないかと思うのが相場で、最初は意味がわからなかった。
よく読んでみたら、そもそも鑑賞人口のずっと多い中国のことで、最近ではアニメーターも中国のほうが日本より収入が多くなり、日本人のアニメーターが中国にスカウトされるんだそうだ。
だいたい日本のほうがひどすぎるのだ。
わたしが若いころ読んだ「赤色エレジー」というマンガに登場する貧しい恋人同士、あれもたしか仕事はアニメーターで、当時から(もう半世紀もまえだぞ)日本のアニメーターが底辺であるということはほとんど変わってないらしい。
わたしもその底辺のひとりだったことがあり、自分を冷静にふりかえってみればあまりエラそうなこともいえないけど、その一方で日本のアニメの評判だけはいい。
評判はいいのに、アニメーターには恩恵が行き渡らない。
そのへんの経済構造もちっとは知っているつもりだけど、日本だけにまかせておいたのでは、半世紀もそのままだったくらいだから、改善はおぼつかないだろう。
中国のアニメ会社が日本に進出してきて、そのパワーが日本のアニメーターの救済につながるならけっこうなことではないか。
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