反日種族主義
予約が多すぎて手元に届くまで時間がかかった「反日種族主義」という本、まさに一気呵成という勢いで読み終えた。
つくづく思うのは、この本は韓国人からみたら、日本政府や右翼からいくらかもらってるんだろうといいたくなる本だということ。
そのくらい内容は日本人にとって胸がすくような本である。
これを読んでわたしは、三国志のなかで諸葛孔明が、なみいる敵方の軍師を立板に水で論破していくさまを思い浮かべた。
あまり引用されている資料や統計が多いので、メンドくさくなって飛ばし読みをしたけど、韓国人も文句をいうなら、本人が言ってるから間違いないとか、韓国の裁判所が(国際法では通用しなくても)認めているからという言い分ばかりではなく、読むほうがメンドくさくなるような証拠をそろえた反論をしてもらいたいものである。
わたしが読みたいのは、韓国側のきちんと証拠をそろえた反論で、それをしないから、けっきょくこういう本が出てきてしまうんじゃないか。
じつはこの本に対して韓国内からいくつか反論はあったようで、あのタマネギ男で知られている曹国もと法相なども、部分的にいちゃもんをつけているようだ。
しかし重箱のすみをほじくって、一方的に相手をののしるだけの反論だったので、たちまち一蹴された。
そしてこうした反論にこたえるかたちの「反日種族主義との闘争」という本がまた出版されていて、そっちのほうは予約か少ないというので、わたしは図書館で借りて、とっくに読んでしまっていた。
書物に対する反論と、それに対する反論というのは、ふつうはボクシングの試合みたいでなかなかおもしろいものだ。
しかしこの試合は、中身で勝負しようという相手と、声の大きさで勝負しようという相手の対戦なので、ジャッジするにも最初から結果がわかっていてつまらない。
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