カシュガル
わたしの中国人の知り合いはものを知らない。
この写真に写っているのは、日本でもよく知られているトルコ料理のケバブ(ドネルケバブ)である。
蘭州生まれのきっすいの漢族である彼女は、これは肉を削って食べるもので、ロシアにもあります、映像を見たことがあるから間違いありませんなんてメールに書いてきた。
ケバブは日本にもあるぞ、最近の日本にはトルコ人も多いからなと教えてやるつもりだけど、食は中国にありの中国人にしてはうかつなことだ。
この知り合いが新疆ウイグル自治区の最新の写真をどさどさ送ってきた。
最新といっても2019年から2020年にかけてのものだから、いちゃもんをつけたい人はつけてもかまわない。
これらの写真をじっと見てみよう。
ここんところバイデンさんに引っ張られて、やたらに中国ギライの人たちが張り切っちゃっているけど、はたしてウイグル人が迫害されているのかどうか、ウイグル族が伝統文化を否定されて、毎日を絶望のもとで暮らしているのかどうか。
そういうことを写真を見て、あなたが自分で判断してほしい。
この写真は新疆ウイグル自治区カシュガルの近影。
わたしが21年まえに行ったところだけど、まったく様変わりしていて、当時こんなテレビ塔は見たおぼえがない。
つぎは市内点描だけど、ウマはさすがに時代遅れだろうから、これはたぶん観光客を乗せるためのものだと思う。
街角でウイグル人たちがなにやら懇談中。
かかえているのがAK-47だったりすると、これから中国政府めがけて抵抗運動でも起こすところといわれそうだ。
壺を売っている店の男性はスマホに熱中。
この写真に写っているふたりの娘は、ウイグル族なのか、現地在住の漢族なのかわからないけど、ファッションは現代的で、マスクをしているからこれはまだ去年の写真だ。
背後にはコカコーラやペプシの自販機があって、これは、うーん、米中の複雑な関係を物語っているのかもしれない。
この写真はカシュガルにある宿屋の看板で、「住宿」というのはふつうの名称、わたしが20年まえに新疆をうろうろしたころは、「民宿」なんて言葉はなかった。
日本が発祥の言葉が新疆にまで伝わったのだろうか。
じつはそういう例は、中国にはなはだ多いんだけどね
つぎの少女ふたりはウイグル人で(矢がすりの服でそれとわかる)、わたしの知り合いは漢族だけど、むかし新疆で暮らしたことがあって、いまでも少しは知り合いがいるらしい。
これはウイグル人のおばさんたちが戸口でくっちゃべっている写真。
メールを読むと、彼女らはまるっきり中国語が話せないそうで、コミュニケーションを取れなかったとある。
しかし若い人たちはそうではなく、けっこう中国語が通じたという。
最後の写真は、ゲームをしているウイグル人の子供たちと、可愛いウイグル人の娘だそうだ。
可愛いからこの娘の写真だけ特別に2枚載せてしまうけど、この写真を撮った漢族の知り合いに対してもなかなか愛想がよい。
とかくマスメディアというものは、平凡な事件よりセンセーショナルな事件を好むもので、平和に暮らしているウイグル人より、殺しただの殺されただのというニュースのほうを取り上げたがる。
だから報道を見ているかぎり、どうしても物騒な話題が多くなるけど、つねに、その他大勢の一般民衆はどうしているのかと考えることは必要だ。
そういうメディアにまどわされる人が多いから、わたしは客観的判断ができるようにこの写真を載せた。
判断するのはあなただし、質問があればいくらでもどうぞ。
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