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2021年9月13日 (月)

日本のミライ

1062

日本は世界標準でも格差の少ない国だと思う。
いや、オレは底辺だという人がいたとしても、そりゃだれかが底辺を引き受けなければいけないというだけで、アメリカ(や未来の中国)のように、ひとにぎりの金持ちが、その他大勢の貧乏人の上に乗っかる国ではないと思う。
かってのモノ言う株主や、ホリエモンの野望をくじいたように、日本の警察は出る杭は叩くをモットーにしているから、その間隙をぬって大金持ちになるのはむずかしいのだ。
底辺のひとりであるわたしは、ゴクローサマって司法関係の方にお茶でも出してあげたいくらい。

だけど、ここんところの世情をながめてみると、世間にはますます格差が広がっているようにみえる。
しかもその原因が、底辺がわざわざ格差を広げる方向に努力しているからじゃないかと思うことがある。
なんとかいうアパレルメーカーの社長で、自分が金持ちであることをことさら誇示する、あまり品のよくないオトコの人がいるけど、彼を儲けさせているのは、それこそ底辺をお勤めになっている皆さんではないか。
現在は、たとえばネット通販でも、広く浅く商売の間口を広げた者の勝ちだ。
勝ち抜くのはむずかしくても、いったん抜け出してしまえば、あとは口コミでうわさが広まって、パンツやブラジャーを売るような小商いでも莫大な利益をあげられる時代だ。
儲けは百円しかなくても、買い手が1億、2億もいれば、すぐにポルシェぐらい買えるだろうし、宇宙飛行士にだってなれるかもしれない。

しかもそうやって儲けた金は圧倒的に合法で、警察や税務署に文句をいわれるわけでもない。
つまりなんでも横並びで、みんなが同じものさえ買ってりゃ安心という底辺が多いせいで、格差がどんどん広がっているのだ。
他人とはぜったいに同じ格好はしない、同じものは買わないという自主独立の風さえ持てば、未来永劫に日本は格差の少ない国であり続けられるだろうに、ホント、わたしがいくらゴタクを並べてもどうにもならんよ。
格差社会で生き抜く子供たちの未来を案じつつ、わたしみたいな因業っぱちはさっさと死んでしまいたいワ。

わが家の庭園でもヒガンバナが咲き始めました。
背景に写っている洗濯モノはわたしのパンツ。

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