イデス・ヘッド
「刑事コロンボ」もたまに観ると傑作だと思うけど、こうしょっちゅう観せられると、なかには感心しないものもある。
というわけで、最近はBSのコロンボ・シリーズはあまり熱心に観ない。
今日の放送分(もちろん過去の再放送だけど)をちらりと観たら、どこかで観たような俳優がゲストスターとして出ていた。
誰だっけ?
最初はマーティン・バルサムかと思ったけど、顔が面長すぎるので、調べてみたらメル・ファラーだった。
この人、オードリー・ヘプバーンの旦那じゃなかったっけか。
いやいや、ヘプバーンなんていったっていまどきの若者にはわかんないだろうなあ。
いやいや、いやいや、ハリウッドという言葉もわかんなくなる時代がもうすぐだ。
現代はネットフリックスっていわないとだめか。
あー、ホント、断絶の時代、死にたい。
そんなことはどうでもいいけど、調べついでにコロンボのこの回に、ハリウッドの衣装デザイナーのイデス・ヘッドが、本人役で出ていることがわかった。
彼女は1981年に亡くなっているけど、このブログにアカデミー賞を8回も受賞した名デザイナーであると書いたことがあり、ピクサーのアニメ「Mr.インクレディブル」にも出ていたと書いたこともある。
あわてて録画して、イデスおばさんの出番シーンだけゆっくり観た。
むかし読んだ本によると、彼女はコロンボに「その古いコート、お捨てになったら」ということだったけど、そんな皮肉はいってなかったねえ。
いかにも皮肉をいいそうな人なので、翻訳者の川本三郎さんが勘違いをしたらしい。
添付したのはイディス本人と、アニメの中の彼女。
彼女の偉業も歴史のなかに埋もれるまで、あとほんの少し。
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