客観的
今回のオリンピックでいろんな問題が噴出した。
中国は主催者であり、いま世界中からいびられている最中だから、判定については沈黙がカネだを貫いていて、おそらく当事者としてはこれがいちばん賢い方法だろう。
いびる立場のアメリカは、当然なににつけてもいいことをいうわけがない。
とはいえ、あまり露骨では足もとを見透かされてしまうから、ほかのだれかに代弁してもらうことにする。
アメリカに熱心に足並みをそろえて、その役割を担うのが英国で、ここも中国にはケチをつける立場だから、BBC(英国の公共放送)の意見はそのつもりで聞く必要がある。
客観的な意見を聞きたければ、まだドイツやフランスの意見を聞くほうがいい。
同じ自由主義圏の国でも、彼らにはどちらか一方に加担したくない雰囲気があるからだ。
IOCは、最近では主催国やスポンサーに頭が上がらないので、今回の五輪の場合、中国に苦言をいうことはまずないし、日本が主催した五輪では、日本のことをいっぱい誉めていて、韓国の言い分には耳も貸さなかった。
もちろんいびられるもうひとつの国ロシアが、ドーピング問題で自国の選手を責めるはずはないけど、わたしの好きなロシア人スケーターのエリザベータ・トゥクタミシェアが、ちょいと含みのある意見を吐いていた。
ロシア人コーチに理解を示す一方で、あたしなら別の方法でチャレンジするわというのである。
わたしもコーチがひどすぎるとは思わないし、まあ、彼女の意見が妥当なところだろう。
じつはこういうことはウクライナ問題にもあてはまるのだ。
いろんな意見が錯綜して、どの意見を参考にしたらいいのか悩む人もいるんじゃないか。
アメリカや英国のマスコミだけを参考にする人、逆に中国やロシアのマスコミだけを参考にする人(あまりいそうにないけど)、そのマスコミがどこの国の、どんな立場なのかを注意していれば、真実はおのずとわかるものだ。
ネット上には極左やネトウヨの意見が氾濫しているけど、彼らの意見もどこかの国の意見を参考にしていることが多く、ほんとうに公平・客観的な意見というものはめったにないので、ついおせっかいを焼きたくなってしまう。
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