またSF的思索
昨今の世情から、SF作家になったつもりで未来を予想してみよう。
アメリカは将来ナチス・ドイツになる。
いまのロシアに対するやり方を見ていると、徹底的に容赦がない。
プーチンにはロシアの国防を考慮しなければならないという大命題がある。
ウクライナがNATOの一員になったら、のどもとに切っ先を突きつけられるようなもので、落ちついて昼寝もできやしない。
むかしキューバにミサイルが配備されようとしたとき、アメリカが断固反対したのと、立場が逆転しただけで同じ状況だ。
そういうことをけろりと忘れたアメリカは、ロシアの場合はゼッタイに許さないと、いや、これは戦略的な謀略だった可能性もあるけど、ウクライナがロシアに造反するのは大歓迎だ。
プーチンにしてみれば、ウクライナを恫喝してロシア側にひきとめておくだけのつもりだったのに、むしろバイデンさんに乗じられてしまった。
米国はこの機会を逃さなかった。
ここでロシアを完膚なきまでに叩きのめし、つぎは中国だ。
世界でゆいいつの超大国になるための、まさに千載一遇のチャンスではないか。
マスコミやネットなど、ありとあらゆる謀略を駆使して、徹底的にロシアを追いつめよう。
未来は暗い。
いまでさえわがまま勝手な米国が、このままではかってのナチスドイツになってしまう。
そんなことはない。
米国は自由主義の民主国家だ。
という人がいるかもしれないけど、いまでもひとにぎりの金持ちが国家権力をにぎる国ではないか。
どんなことでも自分の思いのままにできるということになれば、米国の権力者たちが、それをさらに徹底的に、長期的に不動のものとしようと考えるのは当然のことだ。
米国のリベラルな人々は反対するかもしれないけど、自分もその恩恵を受けるひとりだと思えば、どうも本気にはなれない。
ということは軍国主義時代の日本も証明しているゾ。
日本は米国と同盟国だからとネゴトをこいている人たちにいっておくけど、米国が日本の敵だったときから、まだ100年も経ってないのだ。
これから100年、200年先まで、日米が安定した平和関係を維持できると思うか。
どんな無理をいわれても抵抗しない従順な国になれば、子分にはしてもらえるかもしれないけど、日本人がそんな境遇にあまんじるだろうか。
日本とドイツ(おまけに中国)が一致団結して、やりたい放題のアメリカに立ち向かう日が来るかもしれない。
それまで米国の屋台骨がもつかどうかも含めて、未来のことはだれにもわからない。
もちろんわたしはとっくに死んでいるから、これはあくまでSF的発想である。
どんなガラガラポンの不確実な状況にでも対応できる覚悟はしといたほうがいい。
えっ、そこで生まれたばかりのアナタ。
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