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2022年3月22日 (火)

ロシアの事情

ウクライナ問題について、わたしは世間と正反対の意見ばかり出しているひねくれ者と思われているかもしれないから、このへんで整理しておこう。
わたしがウクライナに本格的な関心を持ったのは、プーチンがウクライナに侵攻してからだけど、じつはそれ以前から、世界のいまということに大きな関心を持っていた。

わたしたちはウクライナのことはよく知らないが、プーチンのことはよく知っている。
彼はオリガルヒ(新興財閥)に食いものにされていたロシアから、そういう連中を一掃して、国家を立て直し、市民生活を安全で豊かなものに替えた剛腕の大統領である。
オリガルヒという名のマフィアに支配されていた当時のロシアの実態は、たとえば「ロシアン・ブラザー」という映画を見ればわかる。
この映画はプーチンが大統領になる少しまえ、ちょうどオリガルヒやマフィアが大盛況だったころの映画だから、当時の世相を知るうえで都合がよい。
そのころに比べれば、ロシア国民が安全に生活できるようになったということはだれにも否定できない事実だ。
この点ではプーチンは、コワモテだけど、愛国者として称賛されていいと思う。

ひるがえってウクライナのことを考えよう。
ロシア軍の侵攻が始まるよりまえに、わたしは日本に来ているウクライナ女性が YouTubeで、自分の国はワイロばかりだ(だから日本は素晴らしい)と発言しているのを見た。
これだけではなく、かってウクライナにいた “美しすぎる大統領” にも興味を持ったことがあるけど、彼女の実体も褒められたものではなく、どうもこの国はそうとうに腐敗した国だという印象だった。

原因はなぜだろう。
わたしはこれまでブログで、ポール・セローの地中海やアフリカ紀行などを追いかけたこともあり、あくどい資本家に支配された国の運命などにもまあまあ詳しい。
国が貧しいという場合は、たいてい政治家や資本家が結託して、国民を食いものにしている場合が多いのだ。
そう考えればウクライナの状況も、おおかたの想像はつく。

さらに調べてみたら、ウィキペディアにウクライナはオリガルヒに支配された国だという記述を見つけ、しかもその財閥の顔写真まで出ていた。
財閥が強欲でないはずはないし、それに対してコントロールが効かない場合、彼らは大統領や政治家にまで影響を及ぼしている可能性が大ありだ。
たぶんゼレンスキーさんや、美しすぎる大統領は、彼らのパシリなのだろう。

さて問題だ。
なぜロシアは世界中の非難を覚悟のうえでウクライナ侵攻に踏み切ったのか。
わたしの推測だけど、たぶん、ウクライナのオリガルヒにとって、買収の効かないプーチンのような大統領はケムったくて仕方がない。
そこでNATOに加盟して、ロシアに口を出させないようにしようと計る。
それだけではなく、NATOの隠れ蓑の下に入ったうえで、ロシアにいる反プーチン派のオリガルヒと組んで、彼の追い落とし工作をする。
危機感を持ったプーチンがウクライナに侵攻した。
と、こんな筋書きだと思うんだけど、ここまではわかったかな。
そうじゃないといえる人はいるかな。

ここで割り込んできたのがアメリカだ。
米国にとってはトランプさん以来、ふたつに分裂した国をまとめるのに、国民共通の敵をぜひとも必要としていた。
まず中国に因縁をつけてみたけど、相手もさるもの、なかなか挑発に乗らない。
たまたま絶好の機会というべきときに、ロシアの侵攻だ。
あとは詳しくいわないぞ。

プーチンにとってはまずいときに侵攻したものだけど、ウクライナがNATOに加盟するのを止めるのはいましかなかった。
彼はもっと早くウクライナを制圧できると考えていたのだろう。
それがアメリカの介入でにっちもさっちも行かなくなった。
アメリカにとっては、戦争を長引かせて、犠牲者を増やし、ロシアにその責任をみんな押し付けるだけでよかった。
世界にはアメリカのやることはなんでも正しいと思う人ばかりなのだ(日本の首相を見よ)。
わたしは悲惨なニュースのほとんどは、アメリカのプロパガンダだと思っているんだけどね。
ロシアがウクライナ大統領のゼレンスキーさん暗殺を企てているというニュースを見たことがあるけど、そんな小者を殺してなんの役に立つのか。
代わりはいくらでもいるのだから、それもおそらくプロパガンダに違いない。

ロシアのまわりの国々をながめると、ベラルーシ、カザフなども、ソ連崩壊後の負の連鎖に陥っているようで、ろくな指導者がいない。
プーチンのような大統領を持てたということは、ロシアにとっては幸せだった。
わたしが頑固にロシアの肩を持つのはそういうわけだ。
ここでプーチンが失脚したら、ロシアはまた「ロシアン・ブラザー」の時代のロシアにもどってしまう。
ウクライナが勝利したら・・・・
どうにもならない。
あいかわらずウクライナはオリガルヒの支配が続くだけだろう。

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