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2022年4月21日 (木)

ニュースウォッチ9

昨夜のNHK-BSのニュースウォッチ9を観ていろいろ考えた。
冒頭に、「これが最後の訴えになるかもしれない」というウクライナ軍司令官のセリフが流れる。
激戦地マリウポリの製鉄所にたてこもっている司令官の言葉だそうだ。
子供を含んだ大勢の市民が避難している “とされる” マリウポリの製鉄所・・・と女性アナの説明が続くけど、現時点ではロシア軍は降伏勧告をしているらしい。
意外とまともな軍隊じゃないか、ロシア軍て。
それでも降伏しない、最後のひとりになっても戦うと強情を張れば、地下貫通ミサイルをぶちこまれても文句はいえないわけだ。
さっさと降伏して、お互いの健闘を讃えあうほうがいいと思う。

ロシア軍は避難民のために脱出路を確保しているという。
しかしと、これはウクライナ側の説明なんだけど、脱出路はロシアに邪魔されて使えないのだそうだ。
そのすぐあとに一般市民の怪我人を運ぶロシア軍の担架が映るけど、これは善意を見せようというロシアのプロパガンダかもしれない。
続いてウクライナのゼレンスキー大統領、ウクライナの国防次官(女性)のオンライン・インタビュー、米国のカービー報道官、バイデンさんのまだまだ支援金を出しますという発言、米国寄りのカナダ首相の発言が続く。
これはぜんぶこちら側のプロパガンダかもしれないから、部外者にはもうなにがなんだかわからない。

国内でウクライナ支援に消極的だと国民が騒いでいるドイツでは、首相が気のすすまない顔で、ドイツも武器を貸与することにした、ただ物量に限りがあるなんて余計なことを。
やっぱりどこか腰がひけてるな。
日本は逆におおいに積極的で、ロシア大使館員を追放するというめったにない措置までとった。
しかしロシアはまだ対抗措置をとってないというから、プーチンはまだ日本との友好関係復活にいちるの望みをかけているのかも知れない。
プーチンは黒帯の有段者だから、柔道精神を理解しあえるのは日本しかないと信じているのかもしれないぞ。

G20の話題も出てきた。
米国、英国、日本、カナダ、オーストラリアあたりはウクライナ支持に積極的だけど、フランス、ドイツ、イタリアなどは温度差のある支持。
支持しませんというのは中国、インド、トルコを始めとした、どっちかというと途上国か、最近まで途上国だった国ばかりだ。
インドなんか米国と対立する必要もないのに、はっきりロシアの味方をした。
こういう国にとっては、すぐに大国ぶりを発揮して、ダブルスタンダードを振りまわす米国に反感があってのものだろう。

世界経済はウクライナ戦争のおかげでしっちゃかめっちゃかだ。
戦争が起こらなければ、アメリカがそれを長引かさなければ、経済問題のほとんども起こらなかったはずなのに。
アメリカはロシアの経済封鎖を徹底するために、ヨーロッパ諸国にロシア産エネルギー一辺倒の政策を改めさせるそうだ。
そんなことをいわれてもすぐに原子力発電や風力に切り替えられるわけじゃないし、エネルギーをロシアに頼っていた国々は困る。
アメリカはそのかわり自国で石油を増産して、ヨーロッパにまわす・・・・と。
とっとっと。
なんだ、なんだ、どっかで聞いた話だなあ。
するてえとウクライナ戦争は、アメリカの石油産業を儲けさせるってことなんかい?
さすがはアメリカ国民の代表であるバイデンさんだ。

しかしこれでは脱化石燃料をうたった大統領選の公約違反だと、米国からも怒りの声が湧き上っている。
けっきょく米国の企業を儲けさせる戦争だったのかと気がつけば、バイデンさんよ、おまえもかということで、米国大統領についていこうという人間などいなくなるだろう。
源平の壇ノ浦の合戦のとき、始めのうち押されていた源氏は、ぎりぎりで潮目が変わって反撃することができた。
どうやら潮目が変わってきたのは本当らしい。

だいたいウクライナ戦争って、分裂したアメリカをまとめるだけの、他国にとってなんのメリットもない戦争だった。
戦争が長引けば困るのはバイデンさんもまったく同じだったのだ。
日本にいるとロシアが追いつめられているように見えるかも知れないけど、それはNHKを始めとするマスコミが偏向報道をするせいで、プーチンの国内支持は依然として高い。
おまけに、世界中にアメリカ型の格差社会を嫌悪する若者は、バイデンさんが想像している以上に多いのである。
このあいだのサンデル教授の白熱教室でも、討論に参加した18人の学生のうち、12人(米国学生2人を含む)がアメリカの衰退は始まっているという結論だった。
衰退を食い止めるためにアメリカ大統領は、戦争という人目をひく手を見つけたけれど、そんなものでいつまでも人を騙せるわけがないのである。

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