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2022年4月22日 (金)

こういう場合は?

昼のニュースを観ていたら、またロシアとウクライナの意見が対立していた。
プーチンはマリウポリを掌握したといい、ゼレンスキーさんと米国はまだ戦闘は続いているという。
どっちを信じろということではなく、そういう状態はどういえばいいだろう。

わたしが漫画家をこころざしていた若いころ、考えたマンガのストーリーにこんなものがある。
第三次世界大戦の核戦争が始まって、世界中が放射能に汚染されたとき、日本の政治家たちはあらかじめ用意してあった地下のシェルターにひきこもってしまった。
シェルターには数年分の糧食と、たくさんの美女をたくわえてあったから、ここで政治家たちはタノシク過ごせるはずだった。
そこへ戦争から生き延びた若い兵士が戦車でやってきて、自分も中へ入れてくれと頼む。
相手が若い兵士と聞くと、じいさんばかりの政治家たちは、断固として入れないことを決断する。
若いということは、じいさんにとってうらやましいと同時に、とてもかないそうにない愛のライバルでもあるのだから。

入れてやらん!
どうしてみすみす生きながらえてきやがったんだ、勝手にどこかで玉砕してこいと政治家たちは非情なことをいう。
そのあげく、みんなで酒を飲み、美女たちと腕を組んで、カンカン踊りのバカ騒ぎだ。
絶望した兵士はやがて戦車のなかで死んでしまう。
おとなしくなったなと政治家たちが外のようすを窺おうとしたら、一つしかない立坑の出入口が開かなかった。
兵士は出入口のうえに戦車を乗せたまま死んでしまったのだ。
じいさんたちは永遠に外へ出る手段を奪われていたのである。

製鉄所の地下に立てこもって抵抗するマリウポリのウクライナ軍を、勝手にやってろとロシア軍がチェルノブイリみたいに、上からコンクリートで固めてしまったら、こういうのもまだ抵抗してるというんだろうか。
わたしはこのブログでとりあげた「アンダーグラウンド」という映画を思い出す。
第二次世界大戦が終わったことも知らず、地下に立てこもって反攻の機会をうかがう抵抗組織を描いたユーゴスラビアの映画だった。
マリウポリのウクライナ兵士たちも、20年後ぐらいに地上にもどって、浦島太郎みたく愕然とするんだろうか。

ニュースでは、ロシア軍が近郊の村に塹壕のようなものを掘っている、これは集団墓地であるらしいといって、その衛星写真を載せていた。
NHKを信じないわたしが数えてみたら、多くてもせいぜい120人分ぐらいだし、これならウクライナ兵士の死体としてもけっして多くはないだろう。
さっさと和議を結べば、その大半は死なずにすんだ人たちだし、ナチスやISISや北朝鮮なら、敵の死者なんてでっかい穴にまとめて放り込んで、それでお終いだ。
ロシアの残酷さを強調するプロパガンダだとしたら、もうちっと真面目にやれといいたくなるワ。

アメリカはウクライナに100億円の追加支援をするそうだ。
だからいわんこっちゃない。
いまはアメリカと協調路線をとっているヨーロッパも、米国の若者たちも、いいかげんにしてくれよと言い出すに決まっている。
止められるうちに戦争を止めておけばよかったのに、国内の軍事産業や石油会社にそそのかされて、いつも道を誤まるのが米国大統領だ。
どうしてアメリカが介入するとあとがこじれるんだろう。

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