真実
ロシアが一方的に悪者にされるのはおかしいと、いまでもそう信じているけれど、いったいどうしてそうなるのかと考えているうち、またひとつ思いついたことがある。
日本政府はウクライナ戦争というふってわいた機会を利用して、日本をもっと強力な軍事大国にしようとしているのではないか。
ほんとうはウクライナのことなどどうでもよくて、ロシア(中国でもいい)の脅威をあおりにあおって、平和ボケした国民の慎重論を封じ、憲法改正にまでつっ走ってしまえと。
こっちのほうが本音ではないか。
ひょっとするとそんなことは誰にでも知っていて、だからNHKも偏向報道をしてまでロシアの脅威をあおるのかもしれない。
知らないのは広い日本でわたしだけだったのかも。
だから以後のことは、知っていた人は最後まで読む必要はないし、いま初めて聞いたという人は、ま、参考ていどに読んでほしい。
ウクライナの戦争で、アメリカがロシアを目の仇にするのは、国内をひとつにまとめるという切羽詰まった事情があったけど、日本にはアメリカへのお追従という以外になんのメリットもなかった。
え、うまくいけば北方四島を取りもどせるって?
あんなちっぽけな島にこだわって、核戦争になったらどうすんだ。
北方四島はさておいて、だいたい、すでに米国、中国に次ぐ経済大国になった日本が、いまだに第二次世界大戦の敗者であることを理由に、英国やフランスなみの軍備すら持てないほうがおかしいのだ。
憲法改正をして日本は日本人の手で守る、なにかあったら海外にもどんどん打って出る、種類によっては米国よりも進んだ最先端の兵器を、日本だけで使うのはモッタイナイから外国に売りまくる(とうぜん開発費は安くなる)。
戦後の国際秩序の改変こそ、自民党の長年の懸案であると同時に悲願でもあったのだ。
わたしは平和主義者で、相手の立場も考えようという公明正大な人間だけど、本心をいわせてもらえばいくらか右翼がかった信念の持ち主だ。
けっして無防備で、平和憲法にしがみつき、相手の善意にまかせておけばいいと考えているわけじゃない。
だからウクライナ戦争でプーチンに同情しつつも、もしも、もしも日本政府の本音が、じつは憲法改正にあるのなら、うーんと考えてしまう。
そんならそうと最初からいってくれたら・・・・いえるわけないか。
戦後80年ちかくも平和にどっぷりつかり、憲法9条を守ることを金科玉条としている国民の多い国だ。
そう考えると、プーチンもまずいときにウクライナへ侵攻したものだ。
彼にはウクライナがNATOに加盟する前にそれを阻止しなければならないという事情があったにせよ、おかげでいまなら朝日新聞も毎日新聞も、赤旗でさえ、おもて立ってロシアの味方をしにくい。
日本政府は、ふだんなら当然あるはずの国民の反対運動もなしに、すんなり改憲と軍備増強までできるわけだ。
アメリカが頼りにならなくなっているのは衆目の一致するところだし、安全保障の観点から、NHKの幹部のなかにも日本の軍事大国化に期待する人間は少なくないのだろう。
よい子のみなさんもNHKの気持ちを忖度して、偏向がひどすぎるなんて悪口をいっちゃいけませんですよ。
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