気のドクな花
「グリーンプラネット」というテレビ・シリーズのファンである。
ウクライナの件ではBBCはアメリカと同じ穴のムジナというか、そのニュースはつねに眉につばして観る必要があるけど、こういう自然科学の番組だと、ホント、いつも感心してしまう。
わたしはD・アッテンボローのころからBBCの自然ドキュメンタリーのファンで、NHKとひと味違った、その自然界の脅威の映像につくづく感心しているのだ。
4Kカメラだ、8Kカメラだなんて、機材はつねにNHKが先行していても、詩情あふれる映像表現では、NHKはいつもBBCにしてやられる。
話は変わるけど、わたしって横着者だからね。
花壇に花を咲かせたいんだけど、種をぱらぱらと撒いておけば、あとはほうっておいても咲くという自立心に富んだ花はないだろうか。
かんたんと思うかもしれないけど、植物の世界も生存競争はきびしいのだ。
競争相手との日照権争いにも勝たねばならないし、新芽をご馳走と狙ってくる害虫からも身を守らなければならない。
蝶よ花よで育てられたお上品な花が、無事に成長して花を咲かせるのは、アンコウの卵が鮟鱇鍋の材料になるほど成長するのと同じくらい至難の業なのだ。
それでもどのくらい手抜きができるものか、先日花屋でマリーゴールドの種を買ってきた。
なぜマリーゴールドかという理由はとくにないんだけど、これは去年も夏から秋にかけて盛大に咲いた。
時期的にいま種をまいたらちょうどいいような気がしたので。
発泡スチールのお椀に土をしいて、こいつを上からぱらぱらと撒いてみた。
お椀をベランダに出しておいたら、ちょうど昨日は暴風雨が来て、まるで水草みたいな状態になってしまった。
それでもたくましいことに、ちゃんと双葉が芽を出した。
もうちっと大きくなったら花壇に植え替えるつもりだ。
この気のドクな花の運命やいかに。
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