宣伝戦争
ウクライナの製鉄所でウクライナ軍(アゾフ軍?)が降伏したことについて、わたしは彼らを責めない。
どこの国でも戦況が不利になったら降伏すべしと、まあ軍規に書いてあるかどうかは知らないけど、死守だの玉砕だのなんて戦陣訓は日本ぐらいのものだろうから。
しかしこれまでいわれてきた残酷なロシア軍というのはどこにいったのだろう。
降伏したウクライナ兵は虐殺されただろうか。
後ろ手にしばられて頭を撃ち抜かれただろうか。
ナチスドイツはワルシャワで蜂起したユダヤ人を、降伏してもその場で射殺、最終的には全員をガス室送りした。
ISISのイスラム国は捕虜を並べ、後ろ手にしばって問答無用で撃ち殺した。
それに比べればロシア軍のやさしいこと、まるで日露戦争のときの日本軍のようじゃないか。
いいや、現状ではロシアは残酷ではないと見せかける必要があるから、これは彼らのプロパガンダだという人がいるかもしれない。
降伏した兵士らはロシア側の領土に連行されて、きっと虐殺される・・・・とまでいう人はいないだろうけど、そういうことは虐殺されてからいってね。
戦争まえまではウクライナ人とロシア人のあいだには、往来も自由なら恋愛も自由だったし、垣根なんてぜんぜんなかったんだよ。
ウクライナの捕虜がロシアに連行されれば、ひさしぶりだというんで、親戚が手土産もって会いに来るんじゃないか。
くだらない駄ボラはさておいて、わたしがいいたいのは、これはプロパガンダ戦争だということがはっきりしたということだ。
ロシアはじつはやさしい国だったというのがプロパガンダなら、これまでさんざんいわれてきたロシアは残酷な国だというのもプロパガンダに決まっている。
戦争がどうなるかわたしにわかるはずがないけど、表面に現れていることは、よっぽど注意しないと、まったくデタラメばかりと思ったほうがいい。
それでもあいかわらずプロパガンダに乗せられる人は多い。
テレビを観ていたら、ゼレンスキーさんがカンヌ映画祭でロシアの非道を訴える演説をしていた。
NHKでは、これはどういう人なのか知らないけど、また識者なる人がニュース番組に出演して、NHKの意にそうような解説をしていた。
プロパガンダ戦争ならアメリカが圧倒的に優勢だ。
ロシアのほうは、なにをいっても無駄だというわけで、いちいち広報活動に出てこない傾向がある。
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