« おねがい | トップページ | 河添恵子サン »

2022年5月22日 (日)

公平とは

昨夜のNHKニュースを観たか。
バイデンさんが韓国を訪問したってことだけど、日本にすればこのふたつの国が仲良くすることは悪いことではない。
しかしこれまで北朝鮮がミサイルをぶっ放しても、核実験をしてもどこ吹く風だったアメリカが、今回は最終戦争のさいの指揮所となる航空機や、コブラボールと呼ばれる偵察機も飛来したって。
相手を威嚇しようという姿勢が見え見えで、やたらに韓国との仲のよさを誇示し、以前に比べるとどうみてもバカっ丁寧な対応をとるのって、そっくりそのままアメリカの焦りのあらわれに思えてしまうのはわたしだけか。

もうひとつ、わたしが思わず苦笑してしまったのはカンヌ映画祭だ。
マリウポリのウクライナ軍を描いた映画が招待作品だそうである。
この作品の監督は撮影中にロシア軍に拘束され、その後に処刑されたそうだけど、内容がウクライナのプロパガンダとみなされ、これはスパイ行為であるということで殺されたのかもしれない。
スパイはたったひとりで一師団でさえ殲滅する可能性があるから、戦争中に逮捕されれば、その場で処刑されても文句はいえないというのが戦時の通例である。
ただ現在の状況では、リトアニア人だという監督にそこまでする必要があるかは疑問だ。
いっしょに同行していた婚約者が、フィルムを無事に持ち出せたというのも出来すぎみたいな気がするけど。

わたしが苦笑したのはそのことじゃない。
こんな折でも芸術の祭典にロシアだけを排除するのはイケナイというので、ロシアの映画も招待したっていうんだけと、その作品の監督はロシアで反体制運動に従事して、プーチン政治に批判的だった人だそうだ。
これじゃ体のいいプロパガンダじゃないか。
この監督は、戦争は文化と相いれない、これからもロシアの芸術を受け入れてほしいって、本気でそう思っているみたい。
こういうのも公平というんだろうか。
茶番というほうがぴったりだけど。

| |

« おねがい | トップページ | 河添恵子サン »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« おねがい | トップページ | 河添恵子サン »