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2022年6月12日 (日)

また馬淵サン

前項の馬渕睦夫サンについてもうすこし詳しく知ろうと、YouTube映像をじっくり観ることにした。
この人の映像は沢山あって、どれにしようか迷ったけど、「レーニンとスターリンはどこが違うか」という見出しにひかれて、それを観てみることにした。
 
ホントかウソか、レーニンの革命を後押ししたのは、ロシアにいたユダヤ人勢力ということだった。
たるほど、たしかにそんなことは学校では教わらなかったし、「戦艦ポチョムキン」にも「ドクトル・ジバゴ」にも出て来ないし、この歳までぜんぜん聞いたことがなかったから、新知識といえばいえなくもない。
ウクライナ大使だったという馬渕サンには、それを裏付ける強力な証拠があるのかも知れない。
 
スターリンはユダヤ人勢力にあと押しされたレーニンの体制をひっくり返した、そしてプーチンはそのスターリンの政治を引き継いだ大統領だそうだ。
現在のウクライナ戦争は、アメリカに逃れて世界をひとつの標準で統一し、商売をやりやすくしようというユダヤ人財閥と、そうはさせないプーチンの戦争であるともいう。
だからプーチンを責めるばかりではいけない、そういう裏の事情も理解しなければと、まあ、この点だけはわたしと同意見だ。
でも具体的な内容はどんどんわたしと乖離していくな。
 
スターリンによってロシアを追われたユダヤ人たちは米国に逃れた。
第二次世界大戦で米国がドイツを攻めたのは、ヨーロッパで殺されていく同胞を救うために、ユダヤ資本が米国を動かしたのだと思えば、いちおう辻褄は合う。
それではその米国が、なぜユダヤ人を殺していない、むしろ杉原千畝の例にあるように、ユダヤ人を助けた日本との戦争にまで踏み込んだのか。
憎っくきドイツと同盟を結んだから、ついでにこいつらもやっつけようと思ったのなら、これも辻褄が合わなくもない。
 
わたしは日露戦争で日本がロシアに勝てたのは、ユダヤ資本が日本に金をつぎこんだからという説を、なにかで読んだことがある。
当時の日本はそうでなくても戦費の調達には苦労していたから、ここはユダヤ資本説を信用してみよう。
でも日露戦争では日本の味方だったものが、第二次世界大戦では一転して日本攻撃にまわったのはなぜだろう。
いったいどこで日本の味方から敵に変わったのか、やっぱり日独同盟が分岐点だったのか。
 
ユダヤ資本が世界や歴史を動かすためにはそれなりの軍資金がいるはずだ。
だから彼らは世界を思うように動かして、利益を得る仕手師の集団とみなすこともできる。
しかしそのときどきの都合で、目標をあっちこっちに乗り換えていたら、利益が上げられるだろうか。
日露戦争ではユダヤ人に好意的なレーニンに政権をとらせるため、日本を支援してロシアに革命を起こさせる。
第二次世界大戦では儲けを度外視して、ヨーロッパのユダヤ人を救うために米国に参戦させる(ずいぶんおやさしいことで)。
太平洋戦争はついでだから?
自分たちで相場を動かしているんだから、なんでもできるという人がいるかもしれない。
しかし目的を持って行動すれば、相手に手のうちを読まれてしまう。
意表をつき、常識はずれのほうに賭けなければ大儲けはできないので、競争相手に先を読まれるというのは仕手師としてはヘタな賭け方だ。
 
歴史には不確定要素が多すぎる。
ユダヤ資本が自分たちで国際政治を動かして、日本が米国に宣戦布告をせざるを得ない状態に持っていったとしよう。
しかし寸前で日本政府の意向が変わって、満州だけでガマンすることにし、真珠湾攻撃を思いとどまったとか、山本五十六が乗っていた飛行機が落っこちたとか、また関東大震災が起こって日本は戦争どころじゃなくなったとか、そんなことがあったらどうなるのか。
そこまでユダヤ資本が予想できるだろうか。
いや、すでに日本政府のなかにも息のかかった人間が送り込まれていて、日本はレールの上をまっすぐ行くしかなかったというなら、いくら辻褄合わせだとしても調子がよすぎるワ。
 
だからわたしはユダヤ資本とか、ロス・チャイルド家の陰謀だという説はまったく信用しない。
相手がもとウクライナ大使で、ものごしのおだやかな人だとしても、やっぱり信用するのは危険ということである。
これは馬渕サンの出した本を売るための宣伝と思ったほうが理解しやすい。

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