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2022年6月21日 (火)

またNHK

まったく微笑みを感じないわけにいかないよ、昨夜のNHKニュース。
ウクライナ戦争がかってない規模のプロパガンダ戦争であることは、このブログでも何度も指摘してきたけど、昨夜のニュース9は、プロパガンダがどうやって作られるかという解説をして、だから引っかからないようにだって。
まるでオレオレ詐欺の犯人が、詐欺に注意の映画を作っているみたいだ。

ロシア軍がウクライナの兵士を戦争犯罪者として裁こうとしている、これは国際法における戦争捕虜を、戦争犯罪人として裁こうとする試みだから違法だって。
これってどこかで聞いたことがない?
すこしまえにウクライナ側が、逮捕したロシアの若い兵士を戦争犯罪人として裁こうとして、わたしにおかしいじゃないかといわれていたことを覚えてないかねえ。
わたしのブログのあまりの先見性に驚いてしまうワ。

さらに「ドンバス」という映画をひきあいに出してきた。
この映画自体がプーチンに逆らってロシアを追われた監督の作品だから、どっちかといわれればウクライナ側のプロパガンダと考えるほうが自然なんだけどね。
番組に引っ張り出された監督は、カンヌ映画祭で作品賞を受賞した世界的な映画監督だそうだけど、そのへんもわたしに皮肉られていたよな。

この映画のなかに顔を白塗りにしたおばあさんが出てきて、ロシア側のプロパガンダに乗せられ、つかまったウクライナ兵を棒でぶっ叩くシーンがある。
おばあさんはじつは「クライシスアクター」という役者だそうだけど、ここまで念入りにやるなら、ウクライナ(アメリカ)だって同じことをしているとは思わないのか。
ロシア国内の暴露映画ならともかく、反体制活動でロシアを追われた監督が、よその国で作った映画をすなおに信用していいものだろうか。
話がややこしくてそこいらの凡人には理解できないかもしれないけど、ある国のプロパガンダを告発する映画が、じつはもう一方のプロパガンダだったということもあり得るのだ。

おとといの晩、わたしは「衛星が変えた戦争」というドキュメンタリー番組を観た。
宇宙空間を飛びまわる人工衛星が、ウクライナ戦争でも軍隊の移動や規模を把握することに、おおいに活用されているという番組だった。
バカバカしいのは、アメリカは衛星を使ってロシア軍の動きを正確に捉えていたというんだけど、衛星を打ち上げているのはアメリカだけじゃないぞ。
本気モードに入ったあとは、ロシアだって同じことをしているとは思わないんだろうか。
しかも番組が強調していたのは民間企業の人工衛星で、最先端技術を使ったそういう会社はグローバル化されている場合が多いから、国家にしばられず、金を払えばどこの国にでも情報を売る可能性もある。
だいたいそんなに正確な情報を把握していたなら、どうしていまのように、ウクライナが敗色濃厚にならなくちゃいけないのだ。

選挙の報道に力を入れなければならない時期も迫ってきたし、戦況がおもわくどおりに行きそうもないことがわかってきたので、なんとかこの場をとりつくろって、ウクライナ戦争から手を引くための地ならしを始めたんですね、え、NHKさん。
そうやってウラを読みながら観ていると、ニュース9もなかなか見どころがあっておもしろい。
この文章に疑問文が多いのは、あなたにもきちんと考えてほしいからだ。

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