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2022年6月 4日 (土)

NHKと中国

つぎつぎと安っぽいプロパガンダが出てくるので、青少年に影響を与えないよう、死に損ない老人のわたしはその指摘に大忙しだ。
昨夜のNHKニュースを観ていたら、今度ははっきり中国を敵対視し始めたニュースがあった。

1989
年の天安門事件について、NHKが中国へどう思うかと質問している。
回答に立った趙立堅報道官は、質問に30秒ほど沈黙したあと
政治的風波について、中国政府はすでに結論を出している、としか答えなかった。
この場面では30秒の沈黙を、NHKはいかにも意味ありげに強調していたけど、わたしにはなぜ沈黙したか、その理由がよくわかった。
天安門については日本政府も(極右傾向の政治家を除けば)やむを得なかったでほとんど意見が統一されていた事件である。
統一なんかされていないと不平をいう人もいるだろうけど、その後の中国が米国にも対抗できるほど繁栄し、国民がますます豊かになったことは事実だ。
結果で判断すれば、中国政府の措置はまちがっていなかったといえる。

それを33年も経ったころになって、NHKがぶり返してきた。
こいつら、ここんところのアメリカの難癖に便乗してきやがったな。
ああ、わが国が日本に対して何か悪いことをしただろうか、まともな方法で豊かになるだけなのにどうしてこんなに警戒心を持たれるのか、パンダも貸してあげたし、NHKにはこれまでも中国奥地の取材にさんざん協力してきたじゃんと、趙報道官の沈黙はそうした万感?が胸に迫ってのものだろう。

わたしは旭日旗問題の韓国を思い出す。
韓国も戦後何十年も問題視していなかった旭日旗について、ある日とつぜん文句を言い出した。
血は争えないというところか。
やるといったら徹底的にやるというのがNHKの方針らしく、天安門事件のあと泣かず飛ばずだった中国人活動家にも脚光をあびさせる。
ま、いろいろと日本政府の事情が絡んでいるんだろうけど、将来を生きる若いモンたちは、時代が対立と不寛容の時代に入ったことを覚悟したほうがよい。
わたし?
もうすぐ老衰で死んでしまうからどうでもいいや。

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