米国の奢り
英国のジョンソン首相が辞めてやるとわめいている。
前任のメイ首相が弾劾に等しいあつかいで詰め腹を切らされたのとあまり変わらないじゃん。
つねに国会内がごたごたして、足を引っ張りあっているのが英国病なのか。
いわんこっちゃない。
バイデンさんも盤石とはいえないし、英国と米国は母親と息子みたいなものだから、英国がいきなり路線変更をするとは思えないけど、ウクライナ戦争でもかげりが出ているところだ。
あとを継ぐ首相がこれまで通り米国と歩調を合わせるかどうかわからない。
やっぱりG7てのは落ち目のグループというのが本当のところらしい。
ドイツとフランスは腹にイチモツありで、本心では早く戦争が終わってくれないかなと考えているんだから、こうなると安定してウクライナの支援を続けられるのは日本だけってことになる。
わたしらの責任は重大だよーん。
G20外相会議が始まった。
戦争開始当時は親に死なれたような顔をしていたラブロフさんも、最近は元気で、ウクライナ代表および西側先進国とじっくり話すつもりだと余裕のかまえ。
バイデンさんはここでもロシアを締め出したいらしいけど、プーチンのほうはやる気まんまん。
この両者の姿勢を見ても、もはや勝負はあったとしかいいようがない。
米国代表のブリンケン長官は、手を出すんじゃねえぞと中国を牽制してるけど、そろそろ先が見えてきて、王毅さんだって軽く受け流すつもりがありあり。
時間がたてばたつほど、米国(支持する欧米先進国も)の厭戦気分は高まる一方だろうし、国をひとつにまとめようとしたバイデンさんのおもわくとは裏腹に、大統領の人気もガタ落ちだ。
聞くところによると日本やG7のメンバーは、ラブロフさんと同席できないといって夕食会を欠席したそうだ。
セコイ。
ほかにいいようがあるか、セコイ以外に。
11月のG20本番には米国がきらっている中国も参加してくるし、インド、インドネシアという、アメリカをのぞけば世界の3大人口大国も雁首そろえる。
今回の主催国インドネシアのジョコ大統領は、すでにプーチンに招待状を手渡したそうだ。
さらにBRICSのメンバーであるブラジルと南アフリカまで参加してきて、そのどれもがウクライナ戦争で、公然とではなくても、みんなロシアびいきである。
いったいどうしてアメリカはこんなに人気がないのか。
その点をアメリカ(ついでに岸田クンと日本国民とNHK)はもっと真剣に考えるべきじゃないか。
経済制裁をするのは日本や英国のような人口小国ばかりで、圧倒的に多い途上国は米国の奢りに飽いているのだ。
調子いいこといっていたけど、いつのまにか包囲され、孤立していたのは、アメリカと日本とG7のほうじゃないんかね。
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