« 期待と予想 | トップページ | 国葬 »

2022年7月22日 (金)

203高地

わたしの予想通り、ロシアはガスパイプの栓を、閉鎖まえの状態までもどしたようだ。
でもこんなことは国際情勢をしっかり把握し、プーチンという人の性格を理解しておればだれにでも予想できたことで、べつに威張るようなことじゃない。

70000_20220722020301

NHKのニュース9を観ていると、いつもロシア非難の報道ばかりで腹が立つけど、これは出演しているアナウンサーの責任じゃないだろうと思い立った。
NHKというところは民間企業というよりお役所というべきところなので、社員はみんな役人体質を持っている。
つまり上からの命令には逆らえないということだ。
そして上というのが問題で、わたしが2014年1月26日のこのブログに書いたように、歴代会長は政府のおぼえめでたい人間でないとその地位にはつけないのである。

現在の会長さんの経歴をながめると、経済畑を渡り歩いて仕事はばりばりの切れ者らしいけど、おそらく政治信念や、他人を思いやる人間らしさが皆無の人なのだろう。
だから岸田クンがロシア制裁に与すれば、NHKを挙げてそれに忖度しようと考える。
なんでもいいからロシアをけなせ、それが日本を軍事大国化する最善の方法だと職員を叱咤する。
じつはニュース9の田中正良サンも山内泉さんも青井実クンも、本心では納得のいかない原稿を読まされる気のドクな被害者なのだ。

会長がろくなものでない証拠をもうひとつ挙げよう。
NHKの番組にはいまでも「空撮中国」シリーズや、中国の奥地に取材した番組など、中国の協力がなければとても作れないものがある。
これだけ見ればNHKは中国と融和的だなと思ってしまう。
ところがニュースになると、一転して中国の脅威をあおり、ロシアが片付いたらつぎは中国だと、ケンカをふっかけているんじゃないかと思える姿勢になる。
局の方針がちぐはぐなのだ。
これは上層部の意見と制作部の意見が一致してないことだろうけど、まずいじゃないですかと、上申できないのもお役人体質というものだ。
現場の声を聞いてみたいね。

わたしがなんでこんなことを書いたかというと、少しまえにNHK解説委員の岩田明子さんが、安倍もと首相が狙撃されたとき、どうしてテレビに出てこなかったのかとかんぐっているネットニュースを観たからだ。
岩田明子さんといえば、NHKしか観ないわたしにはお馴染みの人で、NHKでは安倍番記者というくらい、安倍もと首相にべったりだった人である。
そんな人が安倍首相の狙撃事件の報道にほとんど出てこない。
なにかあるんじゃないかということで、週刊誌がいろいろ憶測をしてるんだけど、おかげでどろどろしたNHKの裏の部分が透けて見えてしまった。

NHK内部に新しい首相の岸田クンにおもねる勢力があって、そこでは上部の命令にしたがわない職員に対して、差別や疎外が横行しているのだろう。
過去に松平定知や有働由美子のような人気アナが退職してしまったのは、お金の問題もあっただろうけど、そんなお役所体質にイヤ気がさした者も少なくなかったのではないか。
ニュース9の青井実クンあたりもそのうち民放に移籍するかも知れない。

ここまで書けばおわかりだろう。
NHKがロシア制裁を支持し、このあいだまで持ち上げていたプーチンを、手のひらを返すようにけなし始めたのは、たぶん会長か副会長が、役人根性を発揮して政府に忖度したからにちがいない。
トップが忖度すれば、下もそんな空気を読む。
それもお役所体質というものだ。
モリカケやサクラではあれほど執拗に安倍クンを攻撃していた反日新聞は、NHKにはなにもいわんのか。

| |

« 期待と予想 | トップページ | 国葬 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 期待と予想 | トップページ | 国葬 »