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2022年7月12日 (火)

新時代

録画してあった「仁義なき価格競争の果てに」という番組を観た。
わたしの団地の近くにイオンという大きなスーパーがあるけど、これは欧州が発祥の、ひとつの店で食料から衣類、家庭用品、食事までまかなえる大型スーパー(ハイパーマーケットというらしい)である。
ハイパーマーケットは、いちじ世界中で乱立した。
そして資本主義の原理が正しく作用している証拠に、いまこういう店が曲がり角に来ているという。
アマゾンや楽天に象徴される、“ネット通販”という新しい形態の店が登場してきたからである。

番組の前半はフランスのカルフールというハイパーマーケットと、そこへ品物を収める業者側との、ちょうちょうはっしの攻防が描かれていた。
なかなかおもしろい番組だったけど、わたしは経世済民にあまり関心がないので、後半になってべつのことを考えた。

いまでは中国にもアリババだとか、この番組で取り上げられていた京東商城のような、ネットを駆使した通販会社(Eコマースというらしい)がある。
京東商城では、信頼できる商品を安定して供給するため、郊外に人工灯と液体肥料で野菜を育てる、コンピューター管理の近代的な野菜工場まで建設していた。
あまり商品に信頼のおけない中国では、客は買い物をするとき、オーガニック食品であるかどうかなど、スマホで商品の情報を知ることもできるのだ。
そんなことはどこの国でもやっているという人がいるかもしれない。
そう、いまでは中国でもやっているのだ。
京東商城では客に商品を届けるのに、無人の宅配車を使っていた。
あまり合理化を徹底するので、将来は運転手という職業がなくなってしまうという心配もあるらしい。
こんなふうに買い物がすべてITで管理される時代になると、わたしみたいな年寄りにはますますしきいが高くなってしまう。

そこまでして合理化に努めなければ勝ち残れない世界なのだ。
そのかわり問題をクリアすれば、アマゾンのように、世界をマーケットにすることも可能だ。
アリババ・グループは中国で、養豚にコンピューター管理を取り入れる実験中だという。
これでも中国が、なにごとも国家が管理する共産主義国だという人がいたら、その人こそ煮ても焼いても食えない、カビの生えたアナクロ人間ではないか。

豊かになるというのはこういうことである。
中国は台湾に武力で侵攻する必要はないのだ。
アメリカのように自由主義を放任し、野放図に国が分裂するより、よく統制された近代国家になるほうがマシだというわけで、そのうち台湾の国民がみずから進んで、大陸中国とひとつになろうと決心する時代がきっと来る。
それを止める権利はどこの国にもない。

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