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2022年8月

2022年8月31日 (水)

小細工

わたしはウクライナ戦争の推移を見守るべく、ニュース(NHKのみ)をできるだけ録画することにしている。
おかげで録画機のなかにどんどんニュースが溜まってしまう。
そんななかに先日の日曜日に録画した「日曜討論」があって、まだ観てなかったので、昨日はヒマつぶしにそれを観てみた。

これには司会のほかに5人の識者が参加して、ウクライナ戦争について討論する番組だったけど、びっくらこいた。
識者というのは発言順に、東京大学名誉教授というヒト、防衛研究所の部長なるヒト、法政大学の教授というヒト、東京大学大学院教授というヒト、筑波大学教授というオンナの人だ。
びっくらこいたというのは、全員がウクライナ寄りの人たちで、ロシアの擁護をする人がひとりもいないということ。
長くなるからひとりひとりの発言の内容まで書かないけど、この番組を観ればだれでもそう思うだろう。

こういうのも討論というのだろうか。
5人だから3対2になるはやむを得ないにしても、討論というからには、両陣営に味方する人間を同じくらいそろえて、互いの主張をぶつけあうべきじゃないのか。
番組のなかでロシアの不利ばかりを強調するのはどうしてだろう。
事実を知れば日本人のなかにも、もう戦争をやめようという人が増えてしまうので、それを防ぐためにNHKは、ウクライナ寄りの識者ばかりを集め、いかにもウクライナの勝利が近いということを演出したのではないか。
このわざとらしい討論こそ、ウクライナの困難さを物語っているのではないか。

これ以上いうのはうんざりだ。
情報が錯綜してもうなにがなんだかわからないという人がいたら、まずその情報のソースを確認してほしい。
米国、英国、ウクライナ(NHKも)が発信元なら、ロシアが負けているという情報はまずウソである。
テレビやSNSで発信される情報のほとんどがロシア不利を伝えているけど、これはロシアがプロパガンダよりじっさいの戦争に熱心なだけで、そもそもG7以外のほとんどの国に見放されたウクライナが勝てる戦争ではないのだ。
「日曜討論」でどうしてNHKはそんな小細工をしなければいけないのか。
その意味はあなたが自分で考えるべきだ。

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2022年8月30日 (火)

中田クン

中田敦彦サンという人がYouTube上で、ロシア、ウクライナの関係について長いおしゃべりをしている。
見た感じは、きちんとネクタイをして、髪を73に分けた若者だから、日本の芸能界に詳しくないわたしは、どこかの大学の若手教授で、国際問題が専門の論客かなと思った。
ググってみたら「オリエンタルラジオ」というお笑いコンビの一方だそうだ。
お笑い芸人がウクライナ戦争を語ってイケナイという法律はないし、ウクライナとロシアのことをよく知らない日本人には、けっこう参考になりそうなことをいっているようなので、わたしも謹聴してみることにした、んだけど・・・・

謹聴していて、だんだん腹が立ってきた。
そんなことを最初に書くと、まるで自分の偏屈ぶりを証明しているようなものだから、腹を立てる理由は最後に書くことにする。

中田クン、いまどきの若者にしては、ロシアとウクライナの歴史などについて、なかなか勉強しているほうだと思う。
しかし歴史事実はなにかの本の受け売りのようだし、NATOについての基本的な説明までするところをみると、あまりレベルの高い人を相手にしているわけじゃなさそう。
相手の立場を理解する、つまり公平で客観的な見方についてはまったく話にならない。
彼のいうことはロシアとプーチンをおとしめる、ステレオタイプのワンパターンのお決まり事だった。

わたしはへそ曲がりだし、YouTubeにはあまりにも偏向した映像があふれているので、こういう映像を観るまえに気をつけることがある。
まずこの中田クンというのは、わたしみたいにまったく無色透明で、右も左も蹴っ飛ばすという信念でやっている人なのか、あるいはどこかの組織に属している人なのか。
組織に属していて、広報の目的でやってるとしたら、そんなものを信じるのはカルト宗教を信じるのと同じことだ。
それが特に偏向したものでなければ問題はないんだけど、昨今のYouTubeのチャンネルの中には、営利目的の会社になっているものがあるからね。

悲しいことに彼はいちおうの有名人で、ブウたれているわたしは無名のしろうとだ。
彼の話を聞く人は百万単位で、わたしのほうはせいぜい3〜400人(アクセス数をみると)だ。
中田クンの影響力はわたしと比べものにならないから、とうぜん影響されるひとも多いだろうし、プーチンびいきのわたしには看過できない部分がある。
いちいちそんな個人のSNSにつっかからなくてもいいだろうという人がいるかも知れないけど、しかし小さなゴミも積もれば山になる。
なにも知らない若い人たち(年寄りも)が、こういう情報におどらされて、ロシアに対する固定観念を持ってしまうとしたらオソロシイ。

彼の主張を聞いてみよう。
彼はロシアの新興成金(オリガルヒ)のことは、プーチンが追い出して国営企業に組み込んだとか、その利益をふところに入れたなどと詳しく触れるのに、オリガルヒの不正が問題になってEUにも入れてもらえないウクライナの事情については、まったく触れようとしないのだ。
プーチンが自分の個人的利益のために、国内のオリガルヒと組んだようなことは書くくせに、ロシアがプーチン以前と以後では、どのくらい安全で豊かな国になったかということも無視である。
いくらかでも触れて自分なりの解釈をするならわかるけど、まったくの無視なのである。

もうこれだけで、わたしは彼のいうことに腹を立てた。
独裁者だ、もとKGBだというのはけっこうだけど、その大統領のおかげで国民が幸せになっているなら、他国の人間が軽々しく誹謗するべきではない。
わたしはじっさいにロシアまで行って、あの国の実情を見てきた。
いったいどこが民主的でないのか、どこにスターリンの影が残っているのか、やっぱり芸人はといわれたくなかったら、もうすこし公平で客観的な見方をしてもらいたい。
わたしにいわせれば、民主主義というのはカルト集団の念仏で、ロシアや中国のように抑圧国家と呼ばれている国のほうが理性的である。
中田クンのチャンネルはほかにもたくさんあるけど、どうせ似たようなものだろうと、わたしはあとはひとつも観ていないのだ。

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2022年8月29日 (月)

4兆円

岸田クンがアフリカ支援に4兆円だそうだ。
どうも中国に張り合おうって魂胆らしいけど、ちっとも過去に学んでないな。
日本はかって中国をしのぐ援助大国だった。
ところが途上国にお金をつぎこむと、まるでザルに水を注いでいるようなもので、お金の大半は政治家や役人のふところに消えてしまう。
そんな慣習にイヤ気がさして、それ以来日本は道路や橋の建築のようなインフラ支援、つまり現物支給に切り替えた。

あとを継いだのが新興大国の中国だ。
途上国にすれば、金を出してくれればどこだっていい。
返せなくなったら踏み倒せばいいだけだ。
中国もそれは承知で担保を取っているらしいけど、相手は自分の代だけ儲かればいいんだから、そんな担保の有効性なんぞ、あとは野となれ山となれ。
そういうことで、日本に代わって中国がむしられるだけむしられているのに、そんなものに張り合う必要があるのかね。

そりゃ4兆円もばら撒けば、相手はこっちを持ち上げてくれるに決まっているから、岸田クンもさぞかし気持ちいいだろう。
しかし支援の理由は中国に対抗すること、しかも出す金は日本人の税金というんじゃ、国葬といい、アフリカ支援といい、その金を国内の貧乏人にまわしてくれといいたくなるわな。
わたしの家では洗濯機がそろそろ壊れそう・・・・ああ、もう何度いわせるんだ。

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2022年8月28日 (日)

扇動また扇動

NPTでロシアだけが反対して、合意がまとまらない。
日本(NHK)は鬼の首とったみたいに大騒ぎしているけど、そんなえらそうなこといえるのか。
これまでのNPTでは、ゆいいつの被爆国である日本がどんな決意表明をしてくれるかと、核を持たない国々が期待するなか、ま、総論賛成、各論反対というやつですなととぼけてばかりいたのが日本だ。
日本は核軍縮に賛成する一方で、米国の核の傘には入りたいという矛盾した事情があったのである。
皮肉なことにゆいいつの被爆国がいるおかげで、NPTが進展することはなかったのだ。

今回は核不拡散という本題ではなく、ウクライナのザポリージャ原発の管理権をめぐって、ロシアがゆずらないらしい。
このブログにも書いたけど、この原発をめぐって、ロシア、ウクライナ双方が、たがいに相手に攻撃されたと言い張っている。
さて考えてみよう(自分の頭で考えることが大切だ)。

3月から原発とその周辺を掌握しているロシアには、原発を破壊して自らを危険にさらす理由はないのに比べ、危機を強調して欧米から支援を引き出そうというゼレンスキーさんは、かならずしもそうではない。
ウクライナの大統領がウクライナ国内の原発を攻撃してなんの得になるんだといわれそうだけど、そこはこのままいけばロシア領土になってしまうかもしれない土地ではないか。
どうせ取られるなら死の灰まみれにしてやるわと、ウクライナのほうでは考えるかもしれない。
ゼレンスキーさんの背後についているアメリカも、ウクライナで原発事故が起きても痛くも痒くもないので、こちらも何をするかわからない。
ロシアが原発の管理権を手放さないおかげで、世界は第二のチェルノブイリから免れているのかもしれないんだよ。

じっさいには現在のようにエネルギー危機が問題になっているとき、貴重な発電所を破壊しようとは、どちらも思わないだろうから、これもでっち上げられた脅威だろう。
津波で崩壊する原子炉はあっても、砲撃で屋根に穴があいたくらいで放射能がもれる原子炉はないと信じたいね。
昨日の国際報道には、黒海で海水浴をして楽しむウクライナの人々が出てきた。
まったく不思議な戦争だけど、大騒ぎしているのは、悪質なデマに踊らされる日本人だけかも知れない。
夜9時からのニュース9には、もうNPTのことはまったく出てこなかった。

昨夜は長文でロシアの脅威をあおるネットニュースも目についた。
これは発信もとがTBSで、ロシアのプロパガンダばかり強調して、ウクライナとアメリカのそれにぜんぜん触れないところをみると、プロパガンダに注意をしましょうというプロパガンダであることがわかる。
いちばんプロパガンダに熱心なのは米国なんだからね。
このニュースの内容は、わたしたちには真偽を確認できない現地報告ばかりで、いちいち火消しに奔走するわたしもイヤになるけど、悪質なのはNHKだけじゃないということを肝に銘じよう。

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2022年8月27日 (土)

またプロパ

ああ、またとってもわかりやすいプロパガンダ。
プーチンが兵士を増員する大統領令に署名したそうだ。
ロシアでは戦死者が増えて兵隊が足りなくなったから、それをおぎなうために補充をしようというんだろう。
という程度のことはノータリンでもわかるけど、ロシアがかりに1万人の兵士を失ったとすれば、ウクライナは、戦力的におとるウクライナのほうは、2万人の兵士が死んでいるかもしれない。
故意か偶然か知らないけど、NHKはこういうとき決してウクライナ側の損失には触れないのだ。
ゼレンスキーさんがもっと支援を、支援をと叫ぶのももっともだ。

第二次世界大戦ではロシアとウクライナ合同軍の死者がいちばん多かった。
ならんで戦死者を追悼しなければならないはずの両国が、どうしてそれほど憎しみあわなければいけないのか。
もういかげんにアメリカの謀略に気がついてもいいはずじゃないか。
アメリカだけじゃない。
原因は馬鹿げたメンツにこだわって、いっこうに戦争をやめろといわない西側先進国にある。日本政府とNHKにある。
NHKの報道を鵜呑みにする日本国民にある。

こういう時期に岸田クンはなにをしてるかというと、日本主導のTICAD(アフリカ開発会議)にオンラインで参加するんだそうだ。
意義あることをいうならまだしも、ここでもまたロシアの軍事進攻を持ち出すようじゃ、アフリカが耳を貸すわけがない。
小麦の輸出が滞ってアフリカ諸国が軒並み食料危機におちいっているのは、ウクライナ戦争が長引いているせいで、その原因はウクライナに支援をして、戦争を長引かせているアメリカのせいだということぐらい、だれでも知っていることだ。
アフリカに存在感をしめすロシアや中国を、なんとかおとしめたいんだろうけど、中露のやっていることは景気のいいころ日本だってやっていたようなことばかりだから、ホント、日本のわるあがきはとどまるところを知らない。

わたしとしてはもっと抒情的なことを書きたいんだけど、今日もウクライナ問題に触れないわけにいかないのよ。

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2022年8月26日 (金)

欺瞞また欺瞞

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NHKのウクライナ報道を観ていると、内容を巧妙に使い分けていることに気がつく。
ある場所では、ウクライナで子供◯◯人を含む市民が◯◯人も殺された、兵士が◯◯人も死んだ、病院や学校がミサイルで攻撃されたと、ウクライナの被害をくわしく報道し、その悲惨さで視聴者の紅涙をしぼったかと思えば、べつの場所ではロシアの戦死者は◯◯人にのぼる、戦車を◯◯台(英国、ドイツ、フランスの合計以上だそうだ)も破壊した、いまやロシア軍は崩壊一歩手前だとやたらにウクライナの戦果を誇る。
よく考えると、わからなくなる。
この戦争ってどっちが勝ってるの?

だからNHKは信用できないというんだよ。
ロシアの悪行を報道したいときはウクライナの被害を強調し、そのため厭戦気分が盛り上りそうになると、ロシアの損害を強調して戦争はまだこれからだと報じる。
そのくせもう戦争はやめようという報道は、これまでいちども聞いたことがない。
もしもわたしのブログがなく、NHKの報道、NHKとたいして変わらない民放の報道、そして無責任なSNSの報道だけが、一般国民の得られる情報だったとしたらどうだろう。
国民の多くがカルト宗教のように、他人の言いなりになるだけではないか。

昨日のNHKニュースのなかから二つばかり目についた無茶な論理を紹介しよう。
まず戦争が起きる原因を研究する学者という人の意見だけど、この人はほんとうに大学教授なのだろうか。
戦争の形態のひとつに、国力低下に危機感を持った指導者が、戦争を仕掛けることで挽回を図ることがよくあるという。
国力低下というのはなんのことをいってるのかと思ったら、ロシアの人口減、中国の台頭による相対的な国力減少だそうだ。
プーチンは国力があるうちに攻撃してしまおうと考えたのだろうという。
しかし人口減は現在ではほとんどの先進国に共通する悩みで、そんなことをいってたらお隣の韓国がヤケになって日本侵攻を企てないともかぎらない。
戦争の直前までロシアの国力が低下していた兆候が、ほかになにかあるのだろうか。
あったとしてもウクライナを占領すると、それが改善する理由があんのか。
この大学教授の意見というのは、個々の事情を無視した、戦争に関する一般論ではないのか。

もうひとつ気になったのは中国のマスコミ「環球時報」の論評。
ロシアのウクライナ侵攻はNATOの無秩序な東方拡大に原因がある。
これではロシアは緩衝地帯を作らざるを得ないし、おかげで欧州の平和と安定は崩れて、利益を得たのは米国の軍事産業だけだ。
一方でアジアやアフリカ諸国はどこもアメリカに同調せず、米国の覇権は弱体化した。
これはわたしでさえ信じている常識的判断である。
そう思われては困るNHKはあわてて修正していた。
戦争の長期化は中国にとって誤算だったのではないか。
内政不干渉、他国への侵略を禁ずる中国の国是としては、ロシアの行為はその方針に反する。
ロシアに味方し続ければ欧州との溝も深まるし、一帯一路の終着点はヨーロッパなので、欧州に反感を持たれては中国も困るだろう。
これはすべてNHKの希望的付け足し意見である。

しかしロシアが片付けば、つぎは中国が標的になることは、これまでの米国のやり方を見ればほぼ確実。
中国は常識の通じる繁栄を求めているだけなのに、一方的に喧嘩をふっかけられているのだ。
ウクライナ戦争の悲惨さは中国にもわかっているはずだし、つぎは自分の番かもしれないと思えば、そんなとき西欧との関係や一帯一路にこだわるだろうか。
ここはひとつ、ロシアの応援をして、米国の野望をくじいておくにかぎると考えないだろうか。
え、あなたはどっちだと思う?

こうやってひとつひとつに反論していくと、NHKの報道にネタはつきない。
わたしの考えが全部正しいとはいわないけど、ウクライナ戦争で、ここまで世間にさからう意見はめずらしいんじゃないか。
みなさんにお願い。
ちょっとでも公平で客観的な見方がしたいと思ったら、わたしのブログをのぞいてくれたまえ。
こいつはデタラメばかりいってると、わたしの欺瞞を追求し、いちゃもんをつけてもらってもかまわない(むしろそういう意見を聞きたいくらいだ)。
そうやってひとりひとりが自分の頭で考えることが、ウクライナ戦争の真実を見極めることにつながるのだ。
偏向があきらかなNHKと、わたしのブログを交互に見るのが、バランスを保つための最善の方法だ。

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2022年8月25日 (木)

枯れる

1114

一瞬目を疑った。
亡くなった知り合いのおばさんの家から、高そうな体重計をもらってきたので、これまで使っていた安物の体重計とはオサラバした。
帰宅してさっそく計ってみたら60キロ台。
そんなはずはない!
わたしの体重はここ20年〜30年ぐらい、70キロを下まわったことがないのだ。
機械が壊れているんじゃないか。
念のため手近にいた知り合いを計ってみたら、こんなもんでしょうという。

うーむ、むむむ。
体重計が正確だとすれば、わたしが痩せたということになる。
そうだよね、最近は食も細いし、わたしももう若くないのだから、いつまで70キロオーバーというほうがおかしいのだ。
枯れてきたんだよね、人間が。
世間にはすこしでも痩せようと、涙ぐましい努力をしているオンナの人も多いってのに。
それなのにわたしは食っちゃ寝の繰り返しだってのに。
また1首できちゃった。
  これやこのいずこに失せたか体脂肪
         目盛見て知る秋のおとずれ
胃ガンかしら。

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2022年8月24日 (水)

一兵士の発言

「『何もかも嘘だった』国外へ脱出のロシア兵、ウクライナ戦争を批判」
これはネットニュースにあった記事の見出し。
ソースを見るとCNNで、これは米国の放送局だからなるほどと思うしかないけど、なにしろネットニュースだから、見る人は数千万人になるだろう。
わたしのブログは、最近3桁がふつうになってきたものの、それでも数百人である。
これではいくらほざいても蟷螂の鎌なんだけど、やはりこういう記事に反論しないわけにいかない。

「自分たちの政府が私たちに説明しようとしている理由が見当たらないことに、私たちの多くが気づいた」
この戦争の原因は、ウクライナにNATOの兵器を配備させないことであり、それはロシアの安全を確保することになり、それが長期的にロシア国民に平和で快適な生活をもたらす。
だからウクライナに侵攻したのだなんてヤヤコシイことは、死ぬか生きるかという前線の兵士にはなかなか理解されない。
この戦争を安全な場所から眺めている日本人も同じことだ。
え、わたしのブログをちっとは見てるのかい。

「母国では腐敗と抑圧が蔓延(まんえん)しているとフィラティエフ氏(この兵士)は訴える」
抑圧はどうか知らないけど、腐敗がロシアに蔓延しているというのはどうだろう。
わたしの個人的感想では、依然として貧しいままのウクライナの腐敗を無視しているところをみると、この兵士もたいしたことを知っているわけではないようだ。
日本だって統一教会にむしばまれた政治家ばかりで、腐敗してないとイバる資格はないのだから、この兵士のいってることは万国共通の一般論じゃないかね。

だいたい戦場の兵士の待遇が、それまで彼が過ごしていた平和な日常に比べればいいわけがない。
これはアフガンやイラクに派遣された米国の兵士も同じことだった。
みんな自由を束縛され、明日をも知れない命という環境に放り込まれるのだ。
それを抑圧というなら、赤紙1枚で召集された戦争中の日本の若者たちも、とうぜん抑圧を感じたことだろうし、わたしみたいに人生まるごとが抑圧だあと感じている人間もいるのである。

こんな1兵士のぼやきにつきあっているくらいなら、どうして戦争をあおって終わらせようとしない米国に抗議しないのか。
やめようと思えば明日にでもやめられる戦争ではないか。
戦争が終わればウクライナ国民はまた以前のように、ロシアと開かれた親密な関係に復帰するだけだろう。
この戦争はウクライナ領土をわがものにしようという侵略戦争ではなく、ウクライナ国民の支持をどっちにつけるかという、ロシアと西側の綱引きにしかすぎない。

数千万と数百人ではいってもムダみたいなので、えい! 本日のわたしのぼやきはこれくらい。
一首できちゃった。
  じいさんのおめきさけぶもあたまごし
        ひとはみながら無視しつつ過ぐ

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2022年8月23日 (火)

爆殺報道

昨日は亡くなった知り合いの部屋のあと片付けに駆り出されて、自転車で1時間半ほどの距離を行ったり来たりしてきた。
電動アシストのスイッチを切って、もっぱら足こぎパワーだから、日ごろ怠惰なわたしとしちゃあ、まあ、いい運動になったんではないか。

故人は80代のおばあさんだけど、机の引き出しから彼女の若いころの写真がたくさん出てきた。
スマートで、若いころはなかなかの美人だった人である。
何年かまえに先立たれた旦那さんとの幸せそうなツーショットもあり、人の人生についていろいろ考えさせられた。
わたしは他人のお墓や、古いアルバムを見るのが好きなのである。

夜になって帰宅して、録画してあった国際報道というニュース番組を観てみたら、昨日のメインはロシアでプーチンの指導者ともいうべき思想家(の娘)が、車に仕掛けられた爆弾によって爆死したとか。
こちら側の言い分によると、これも反プーチンを象徴する事件で、だからプーチンは国内でも追いつめられているってことになるらしい。

わたしはプーチンの足跡には注意を払っているつもりだけど、この現代版ラスプーチンみたいな思想家のことはまったく聞いたことがなかった。
侵略主義者のプーチンの精神的支柱みたいな思想家だというので、報道の内容をよく聞いてみた。
(ロシアびいきの)石川解説委員が出てきて、(上司に逆らわないように)原稿まる読みで解説したところによる、どうやらロシア国内の極右主義者らしく、プーチンの政策を支持し、焚きつけ、ウクライナでも侵攻に理解を示していた男だそうだ。

そういう人間にプーチンは操られていたのだろうか。
報道を観ただけでは、『だったとの見方がある』とか『といわれている』とか『との憶測もある』のように曖昧な表現ばかりで、2人がどのような関係だったのかわからない。
安倍もと首相が現役のころも、SNSを見ればわかるように、やたらに反露、反中、反韓を煽り、武力に訴えることさえいとわない危険思想の持ち主がたくさんいた。
いたということと、首相がその意見をすなおに聞いたかどうかは別問題だ。
プーチンがそんな思想家に影響されたとは思えない。

ふつうに考えるとこの爆破の犯人はウクライナだと思いたくなるけど、ウクライナは否定しているし、暗殺のような強行手段を使うと、ロシアの反ウクライナ感情に火をつけるだけなので、それは疑問だと石川解説委員ははっきりいいきっている。
そればかりか極右思想家の存在は、ウクライナと和平をむすぶ場合、プーチンの障害になる可能性もあるという。
これではだれが犯人なのかわからない。
たぶんこの思想家はほかの事情で政敵に狙われ、それがプーチンをおとしめるプロパガンダに使えそうだというので、こちら側が針小棒大に騒いでいるのだろう。
最近のNHKを観るときは、このくらい疑ってかかることが必要だ。

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2022年8月22日 (月)

沖縄/波照間島

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笹森儀助は西表島の視察を終えて、つぎの目的地の与那国島に向かった。
彼の船が与那国に着くまでのあいだに、わたしのブログでは彼が寄らなかった波照間島に寄ってしまおう。
これはわたしが去年の11月に行ったときの(じつにアホらしい)旅の記録である。
あまりにアホらしいから最後まで読めとはいわないけど、最後まで読めばどのくらいアホらしいかわかります。

コロナで亡くなった知り合いの散骨のために、その家族らとともに西表島に行ったわたしは、家族と別れたあと、ひとりで沖縄のほかの離島を見てまわった。
残り少ない人生をおおいに活用すべく、今回はまったく予定を立てない自由旅行をしてみるつもりだった。
ところが石垣島の離島桟橋にいってみたら、本日は波照間便は欠航ですという。
原因は海が荒れているからだそうだ。
明治の笹森儀助のころならいざ知らず、21世紀の日本に、荒天で連絡船が欠航する場所があるということが新知識だったけど、これでは八重山では海の荒れる冬期に、あらかじめ予定を組んだ旅行はむずかしそうである。

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仕方がないからこの晩は、石垣島の予定になかった宿に飛び込みで泊まり、翌朝はまた離島桟橋に行ってみた。
この日は波照間便はちゃんと出るということだったけど、今度こそカッコいい双胴船にでも乗れるかと思ったら、やってきた連絡船は西表島、竹富島に行く安栄観光の船とそれほど変わらないもので、11月では観光目的の客は多くなく、通勤通学で島外に通う波照間島民が多いようだった。
朝早いのがニガ手なわたしはのんびりと昼ごろの便に乗り込んだ。

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波照間島は、果てのうるま(サンゴ礁)という意味だそうである。
名前を聞いただけで「珊瑚礁の彼方に」という曲が浮かんできそうだけど、わたしにはビリー・ボーン楽団の曲より、「世界残酷物語」や「太陽がいっぱい」のテーマのほうがイメージとしてはピッタリなんだけどね。

波照間島の先にまだひとつ、果ての果てのうるまがあるという伝説が、柳田国男や司馬遼太郎の本に書いてある。
それを南波照間(はえはてるま)島というそうだけど、これは伝説や迷信の範疇に入るものだから、衛星写真を見てもらえばわかるように、現実にはその先の島というものはない。

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船に乗っている時間は1時間半ほどで波照間島に着いた。
行き当たりばったりの旅だから、宿の予約もしてなくて、もちろんだれも迎えに来ているわけではない。
とりあえず1本しかない道を島の中心に向かってみたら、すぐに1軒の民宿があった。
台風で飛ばないようにコンクリート製の建物だけど、そのぶん味も素っ気もないという宿である。
しかし前方を見て思案してしまった。
道はずうっとカーブして先まで続いており、集落のあるところまでどのくらい歩くのか見当もつかない。
そのボロい民宿ではレンタル自転車もやっていたから、とりあえずこの宿に一泊し、自転車で島内を調査してから、翌日はあらためて別の宿に移ればいいではないか。
最初の晩だけ適当な宿にということは、むかし中国をひとり旅したときもよくあったのだ。

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そう考えて「西浜荘」という民宿に泊まることにした。
わたしの部屋は灰色のコンクリート製4畳半の個室で、鍵はあることはあるけど、おとなが力を入れて引っ張ればかんたんに開いてしまいそう。
自炊するための共用のキッチンが別にあって、ガスボンベつきの携帯コンロがひとつ備わっており、インスタントラーメンぐらいは作れる。
この日の客はわたし以外に釣り人らしい3人連れがいたけど、彼らは道路の向こう側のコテージに泊まっていた。

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頑固親父という感じの宿の亭主に荷物を預け、電動アシスト自転車で島内へくり出した。
天気はあまりよくなかったものの、自転車でまわれないほど大きな島でないことはわかっていたし、じっさいにサイクリングは快適だった。
すぐに島の中心にある集落に着いた。
ご多聞にもれず、この島にも、集落の規模からすれば立派すぎる小学校があり、これは災害のさいの避難所にもなるのだろう。
問題があるとすれば、11月のこの季節には、集落に気楽に入れそうな食堂が1軒もないことで、これでは食糧調達を頭に入れておかないと飢え死してしまう。

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集落をざっと眺めただけで、そのまま自転車で島を一周することにした。
農夫のすがたも見えないサトウキビ畑のあいだを抜けると、草っぱらのなかに波照間飛行場があった。
わたしは以前、東京の調布飛行場のわきに住んでいたことがあるけど、そこに比べても国際空港と地方空港ぐらいの差があって、飛行機なんかいつ飛んでいるのかといいたくなるくらいちっぽけな飛行場だった。
しかもこの日は連絡便が終了して、ターミナルビルも店じまいしており、建物のなかにも入れなかった。

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つまらんとぼやいて、さらに自転車をこぐ。
どこになにがあるのかも調べてなかったけど、小さい島だからぐるぐる見てまわっているだけで、たいていのところに行けるだろう。
畑のあいだをあてもなくただよっていくと、「星空観測センター」というものがあった。
ここにもだれもいなかったし、わたしも興味がないから写真を撮っただけで素通りだ。
つまらんとぼやく。

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またさらに行くと「日本最南端の碑」というものがあって、ここにはさすがに幾人かの観光客が来ていた。
うまい具合に若い娘が碑のまえで、ほかに行くところもないしと、ぐったりしていたから写真を撮らせてもらった。
この碑の背後は荒涼とした岩場である。
そこかしこに奇妙なかたちをした海岸性の植物が生えていたけど、あまり興味がわかない。
岩場から見下ろすと、どーんと波が打ち寄せていて壮観だ。
しかしこれではとても泳げそうもないし、サンゴが隆起した島であったとしても、波照間島は海水浴には向かないところのようだった。

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わたしと同じように自転車でまわっているひとり旅らしい若い娘にも出会ったけど、彼女はとっても寂しそうだった。
それはそうだろう。
ひとり旅の目的は自分自身を見つめ直すことであり、生きるとはなにか、人生の目標とはなにか、世界の人類を救済するにはどうしたらいいかなど、孤独な思索にふけることにある。
ひとりでニタニタと楽しそうにしていたら病院に電話されてしまう。
この娘とは3メートルほどの距離ですれ違ったのに、じいさんのわたしは身のほどをわきまえて、それ以上関わりを持たなかった。

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天気が気がかりなので、集落に引き返し、明日泊まる宿を物色した。
島に上陸してすぐに目についた西浜荘に宿をとったのは失敗だった。
集落まで行くと、この島にはもっとマシな民宿がたくさんあるし、二階建てのでっかいホテルもあったくらいだから、行き当たりばったりとしてももっとマシな宿に泊まれただろう。
たまたま目をつけたよさそうな民宿に当たってみた。
楽しそうなおかみさんが出てきて、今日はどこに泊まっているのですかと聞くから、これこれしかじかと答えると、わかりました、明日の朝迎えに行ってあげますという。

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安心して西浜荘にもどった。
自転車を返却しようとしたら親父の姿がない。
しかし借りた当人がその家に泊まっているのだから、なにも問題はなかろうというわけで、自転車を置き場に並べ、集落で買ってきたカップラーメンを作ることにした。
共用のキッチンに行き、ガスコンロを使おうとしたら、そうとうにくたびれたコンロで、ボンベがうまく密着しない。
どうしたらいいだろうとまわりを見渡すと、キッチンのとなりが民宿経営者の住まいらしく、そこに西洋人のような感じの臈たけたご婦人がいるのに気がついた。
彼女の教えに従ってカップラーメンを作るくらいのお湯を沸かすことはできたけど、いったいなんだなんだ、あの女性は。
民宿の親父は頑固そうなじいさんで、その奥さんにしては若すぎるから、娘なのか、あるいは息子の嫁さんなのか。
掃きだめの鶴のようなこの女性については、いまだに謎である。

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翌朝の約束の時間に西浜荘のまえで、迎えに来るという民宿の女主人を待つ。
彼女は軽バンでやってきて、今朝の連絡船で客がひとり到着することになっているので、それをついでに迎えに行きますという。
2人で港に行き、連絡船を待つあいだ、彼女はターミナルに顔を出して情報を仕入れてきた。
大変ですよ、海が荒れるので、明日からしばらく船の往来がないかもしれないといってますけど、大丈夫ですか。
( ・∇・)
そういえば笹森儀助の本でも、波照間島に視察にきた県庁の役人が、4カ月も島に缶詰になったと書いてあった。
いくら気楽な自由旅行でも、そんなことがあったらたまらない。
おかみさんが大丈夫ですかと訊いたのは、わたしの都合を案じてのものだったのだ。

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石垣島に確実にもどるためには、これから到着する連絡船を利用するしかないと聞いてわたしは動揺した。
やがて到着した連絡船からひとり旅の若者が下りてきたけど、おかみさんは彼にも同じことを聞いていた。
やむを得ない、この船でもどろう。
わたしはとうとう確実にもどるほうを選んでしまったのだ。
せっかく迎えに来てもらったのに宿はキャンセルだけど、こういうことはよくあるらしく、おかみさんはなにもいわなかった。

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けっきょくわたしは波照間島で、到着した日の午後に島を自転車でまわっただけ、その翌朝はもう石垣島にもどることになってしまったのである。
おかげでこの島にある「ニシ浜」という美しい海岸を見逃してしまったけど、天気はずっと悪かったから、たとえ海水浴場に行っても泳ぐ機会はなかっただろう。
11月のこの島に、これ以上見るべきものがあったかどうかわからないから、わたしの旅はちょうどよかったのかも知れない。

どうじゃ、こんなアホな旅もめずらしいだろう。
最後まで読んでごくろーさま。

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2022年8月21日 (日)

拝啓NHKさま

わたしだって悲しいのだよ。
自慢じゃないけど、わたしは民放のバカ騒ぎが虫唾がはしるくらいキライで、これまでテレビはNHKしか観ない男だった。
ロシアのプーチン大統領の功績、人間性も、インターネットを別にすれば、すべてNHKの報道で知ったことなのだ。
そういうものがロシアのウクライナ侵攻だけで、正反対といっていいくらいひっくり返った。
ロシアの無法を訴えるとか、弱小国ウクライナに同情するとかいうことより、問答無用でアメリカに追従したという感じである。
先のことなど考えてなかった証拠に、いまになって諸物価や冬の暖房費が高騰するなどと騒いでいる。
これはいったいどういうことなのか。

NHKは日本の公共放送だから日本政府の肩を持つのが当然だという人がいるかも知れない。
それならそれを堂々と公言できるか。
できっこない。
そんなことをしたらNHKの報道は偏向していると宣言したようなもので、放送局としての信頼は地に落ちる。
NHKが信頼されなくなるだけならまだしも、政府の方針どおりに国民をだまくらかすとしたら、これはもう大政翼賛会じゃないか。
自分でものを考え、自分でものごとを判断をするのに、公共放送の役割は大きいのだ。
そこが偏った報道をしていたとしたら・・・・ダジャレじゃないけど、天下の公器が天下の凶器になる場合もあるのだ。

以前「混迷の世紀・プーチンの戦争」という番組を観た。
昨夜はNHKスペシャルでまた「プーチンの戦争」という番組が放映されたから、再放送かと思ったら、同じような材料を使い、同じような主張のべつの番組だった。
そこまで念入りにプーチンを貶めたいか。
相手には相手の事情があるとどうして考えないのか(わたしのブログを読め)。
お願いだからNHKは、公平客観的という放送局の原則に立ち返ってほしい。

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2022年8月20日 (土)

しつこくウクライナ

ザポリージャ原発。
ロシアが掌握していて、この付近にも攻撃が激しくなっているという。
これについてまたウクライナとロシアの主張が食い違っている。
ウクライナはロシアが原発を盾として使っており、国連事務総長の訪問を利用して攻勢をかけてくるだろうという。
ロシアはウクライナが原発を盾として(以下同文)と言い分はまっこう勝負だ。
みなさんも考えてみないか。
ふつうに考えてどっちの言い分がまともだろう。

わたしはロシアびいきだから割り引いてもらって結構だけど、ザポリージャはロシアがクリミア半島との回廊を確保しようとするウクライナ南部にある。
このあたりはすでに3月にロシアが掌握している(NHKのニュースによると)。
すでに掌握している場所で、原発を攻撃してなんの得になるのか。
原発事故でも起きて、ほんとうにチェルノブイリや福島より大惨事になるのなら、ロシア自身もその場にいられなくなってしまうではないか。

ではいったいなんのためにロシアは原発を占拠してるのか。
これはむろん、ドイツやフランスをエネルギーで締め上げているように、ウクライナもいつでも重要な電力供給を断てるようにという戦略だろう。
あるいは将来和議をむすぶさいの、交換物件として確保しておこうという腹づもりかも知れない。
卑劣なという人はいないだろうね。
これは戦争なのだ。
ウクライナはどこまでも抵抗するつもりだから、アメリカが徹底抗戦する日本に手を焼いて、ついに原爆投下を決断したのに比べれば、まだ平和的な方法じゃないか。

国連のグテーレス事務総長はザポリージャを非武装化しようと提案しているそうだけど、こっちが掌握している場所からわざわざ撤退する必要があるだろうか。
ロシアには原発の安全を維持する自信があるのに、ウクライナが関われるようにしたら、ただでさえヤケッパチのゼレンスキーさんがなにをするかわからない。
だから非武装化は認めないというロシアの言い分のほうがまともに聞こえる。
危機を訴えることで支援を得ようというウクライナ側のほうが、原発を盾に使う可能性がずっと高いだろう。
ちがうかね。

いま必死で世界に支援を求めているゼレンスキーさんはなんと言ったのか。
トルコのエルドアン大統領が、小麦輸出で合意出来たのだから、これを和平につなげるべきだというと、ゼレンスキーさんは、ロシアは信用できない、奪われた土地を取り戻すまでは和解しないという。
こんな駄々っ子みたいな言い方をしていたら永遠に平和は来ない。
勝手に和平合意なんかしたら、彼はアメリカにどやしつけられるという事情があるのだろうけど、もはやゼレンスキーさん個人にとっても、この戦争は抜け出すことのできない蟻地獄なのだ。

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2022年8月19日 (金)

ふりだしの戦後

昨夜もニュース9にケチをつけようと手ぐすねひいていたら、ウクライナ関連のニュースがなかったね。
もう弾切れかしら。

そのかわりサハリン2に関するものがあって、ロシアは日本の企業に、値段や条件は以前のままでいいから、参加するならこの指とまれだって。
露助のやつ、日本を締め出すなんて威勢がよかったけど、やっぱり日本がいなけりゃなにもできないんだな、困ってるんだなというのは、こちら側の見立て。
日本の金がないとロシアが困るのは事実かも知れないけど、それでもふざけんな、ばかやろう、面倒なんかみてやるかといえないのがいまの日本。
日本政府としてはこの冬をいかに乗り切るかと頭を悩ませていたときに、ロシアからのありがたい申し出なので、この機を逃すなと三井物産や三菱商事にハッパをかけているところ。
いやいや、反共主義者たちが心配しなくても、サハリン2につぎ込んだ金が、軍事費に化けるころには戦争は終わっているだろう。

プーチンはすでにウクライナとの戦後に目をやっているようだ。
戦争が終わればガラガラポンで、岸田クンも長くはないだろうし、また日本とロシア、サハリン2ももと通り、いくらかしこりは残るかも知れないけど、以前のままの関係が続くのではないか。
サハリン2はお互いにウインウインのまま、採掘が続けられることになるだろう。
アメリカはどうなってるかって?
昨夜のニュースでもワイオミング州でトランプさん(の押す候補)が圧勝だとか、堕胎を認めろ認めないとか、オスプレイが故障続きで使い物にならないとか、いよいよ混迷は深まりそうだったよ。

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2022年8月18日 (木)

欺瞞

もっと抒情的なことを書きたいんだけど、いまの社会には若い人たちに理解してほしいことが多すぎて、そんなものを書いているヒマがないや。

またひとつ、純粋な若者が見たらおかしいという欺瞞のひとつ。
先日のNHKニュースに、アフガニスタン難民のことが出てきた。
アフガニスタンから米国を追い出したタリバンは、本性をあらわしたようで、というより、彼らにはもともとそれ以外のビジョンがないんだから当然だろうけど、国内で以前のような厳格なイスラム法の押し付けを始めているらしい。

おかげで来日していたアフガン人が帰国できなくなって、日本に難民申請をしたそうだ。
ところが、わたしがウクライナ人だったら薄気味悪いと思うほど親切だった日本政府が、アフガン人には手のひらを返したように冷たい扱いだ。
さすがにNHKもおかしいという反応だったけど、これがアジアゆいいつの先進国とされる日本の現実だ。

亡命申請をみんな気前よく受け入れていたら、日本は亡命者や移民ばかりになってしまうという人もいるだろう。
それはもっともだけど、それならそれで難民を公平に扱うべきじゃないか。
ウクライナ難民を息せき切って引き受けたのは、米国に忠誠心を見せたかっただけなのか。
ウクライナ戦争が終結したら、サハリン2に参加させてもらうために、またロシアにすり寄って、ウクライナ難民にはすみやかに帰国をお願いするわけか。
そんなら最初から言葉も風習もちがう日本より、ロシアに難民申請をしたほうがよかったわと、ウクライナ美人に思われなけりゃいいが。

このブログでは抒情的なことにこだわるから、歌でもひとつ載せておこう。
  戦時下のまよえる美女をもてあそぶ
       今日はこっちで明日はあっちと

あまり抒情的ではない?
文学的なことはさておいても、こういうことが積もり積もって、若い人たちが政府(とNHK)の欺瞞に気がつくんだよね。

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2022年8月17日 (水)

冷静に

禁漁期があけて中国の漁船がいっせいに出漁したそうだ。
いまゴタついているところだから、台湾には近づくなと中国政府からお達しがあったらしい。
と、昨日目についたニュース、内容はこれだけである。
べつにいちゃもんをつける理由はないばかりか、中国でも資源保護のために禁漁期間を設けているのかと、マグロの好きなわたしは感謝したいくらい。

ところがアメリカがICBM(大陸間弾道ミサイル)の実験をしたという。
なんで禁漁期があけるとICBMをぶっ放すのか、よくわからんだけど、台湾海峡の緊張を受けて延期していたものだそうだ。
延期してもしなくても、これ以上台湾や尖閣諸島に手を出すなっていう恫喝のつもりなのだろう。
手を出しやがったらアメリカからミサイルを飛ばすからなって、さすがは世界の警察、恫喝としてもやることがスゴイ。
中国はおとなしく漁師が海に出ただけなのに、これからはマグロの漁獲高をめぐって、大陸間弾道ミサイルが飛び交う時代になるのか。

同じようなことは韓国でもやっていた。
いまでは北朝鮮と韓国の軍事力の差は歴然としていて、北が南に侵攻できるわけがないのに、これみよがしに米韓合同訓練だ。
訓練なんかしてないで、いっそのことガツーンとかまして、北の悲惨な国民を解放してやったらと思いたくなる。
そのほうがなかなか挑発に乗らない中国を、ケンカの場に引きずり出すのにも効果がありそうだけど、いつになってもそうしないのは、やっぱりロシアと中国の両面作戦は避けようってことかしら。
んならICBMのムダ撃ちなんかしなけりゃいいのに。

とにかく先に手を出すのはいつもアメリカだ。
ペロシおばさんに続いて議員団の台湾訪問もあったけど、ほうっておいても自動的に転がり込んでくる果実をめぐって、中国が挑発に乗るわけがない。
この冷静な対応が、米国の代理戦争という地獄から台湾を救うことになっているのにね。
え、戦闘機の接近? 軍艦の派遣?
ぜんぜん反応がないと相手はよけいグレてしまうんではないかと、この気配りがわからんかねえ。

昨夜のニュースには米国の事情も出てきたけど、またトランプさんだ。
トランプさんの立候補を阻止しようと、共和党内部でさえ、汚い内輪揉めが始まっていて、いったいこれが民主主義国のリーダーのやることかと世界をあきれさせている。
このブログを読んでいる良い子のみなさん、おたおたして大騒ぎしているのはどっちなのか、ほんとうに危険なのはどの国かということを、つねに冷静に考えてね。

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2022年8月16日 (火)

本日の

あいかわらずレベルの低いプロパガンダが横行している。
わたしだけならアホらしいで済むけど、世間には判断のつけられない若者も少なくないようだし、じいさんのわたしが注意を喚起しなかったらだれがやるのか。

先日は、これはTBSのネットニュースだと思ったけど、ロシア軍によるウクライナ市民虐殺の動かぬ証拠をとらえたというものがあった。
動かぬ証拠・・・・
うむ、イスラム国がやったような、カメラのまえで首を切るのか、自動小銃で後頭部を撃ち抜くのか。
コワイもの見たさでその映像を見てみたら、市街地のあちこちに死骸が転がっているという、どこかですでに見たことのある映像だった。
ロシアが映像を詳しく分析したら、カメラが通り過ぎたあと、死んでいたはずの死体が動いていた、こりゃ捏造だと騒がれたやつだ。

虐殺映像だというものはまだあって、数名のウクライナ市民が道路をじゅずつなぎに連行されていく。
このあと彼らは庭のかたすみで射殺されたというんだけど、その瞬間の映像はなし。
残酷すぎるのでカットされた可能性はあるけど、この虐殺については、じゅずつなぎにされていた中のひとりが生き残っていて証言したという。
生き残っていた?
生存者が証言してるんだからといわれたって、テレビを観ているわたしに確認しようがないじゃん。
以前観たプロパガンダに注意しましょうというテレビ番組では、憎しみから兵士を棒でぶっ叩くおばあさんが、じつは役者でぜんぶ演技だったなんてことがあった。 
動かぬ証拠というのはオーバーじゃないか。

ロシア軍はこれまでの戦闘で1万人の兵士を失った、だからそうとうに疲弊しているはずだといわれても、やはり困ってしまうよな。
これは戦争だし、ロシア軍が死者1万というなら、武力で劣るウクライナ軍はそれ以上か、少なくとも同じくらいの死者を出していると思わなくちゃ。
わたしはロシアびいきを公言している少数派のひとりだから、それよりテレビやSNSのほうを信用したくなるだろうけど、冷静に、とにかく公平に。
いまのところウクライナ側のプロパガンダが圧倒的に多く、ロシアはゴタゴタ言わずに戦争に専念している状態だ。
違うかね?

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2022年8月15日 (月)

謝りません

あるアンケートによると、安倍もと首相の国葬に反対が賛成の4倍にもなったそうである。
疑り深いわたしはそれをまともには受け取らないけど、反対のほうが多くなったことは事実らしい。
それでももう会場は予約してしまったし、米国からはハリス副大統領が参加を表明したというから、岸田クンは強行するつもりだろう。
しかし、そもそも米国の副大統領がなんで早めに参加を表明するのか。
米国ならほかの国の参加の顔ぶれを見てから、おもむろに(カッコをつけて)表明すればいいではないか。
じつは人間といっしょで、見栄を張ることに命をかける国家としては、いろいろとむずかしい問題があるのだ。

現在ではウクライナ支援に積極的に、安定して賛同してくれるのは日本だけになった。
がりに日本がいなかったら、ドイツ、フランスはもともと乗り気じゃないし、米国と英国だけでは荷が重い。
アメリカとしてはなんとか日本に感謝の気持ちを表しつつ、これからも永続して支援をしてほしい、あわせて厭戦気分が蔓延しつつある世界にカツを入れたい。
だから本当はバイデンさんがじきじきに乗り込みたいところだろう。

中国やロシアは馬鹿じゃない。
彼らは日本国内の動きにじっと注目していて、国葬反対が賛成を上まわったと知れば、それじゃウチは大使館の下っぱでも行かせておけばいいやということになる。
ロシアにしてみれば、来るなといわれているところだから渡りに舟だ。
アメリカにとっては自国の大統領をそんな下っぱと同列に置くわけにはいかないし、うーんと悩んだすえの決断が、ハリス副大統領の早期参加表明だ。
どうせオンナにはたいして重要な仕事ができるわけじゃないし、それでも副大統領の派遣なら、日本にはおたくを尊重してるんですよという意思表示になる。
国家を見栄っぱりの人間に置き換えても通用する、万国不変の法則だ。

うーむ。
どうも日曜日はニュースの乏しい日で、文章も適当だし、そのなかにフェミニストのわたしにあるまじき女性軽視の表現があったかも知れない。
でもこないだのペロシおばさんも、なにがなんだかわからないうちに帰ったし、米国のこういう地位の女のひとって、看板以外の役割なんてないと思っていますんで、ええ、謝りません。

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2022年8月14日 (日)

ぐるっと黒海の続き

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野村佑香ちゃんの「ぐるっと黒海4000キロ」の再放送を観てみた。
再放送といっても、オリジナルは前編後編で3時間もある紀行番組で、新しいそれ(黒海2013)は、ロシアとウクライナに関する部分だけを編集して、50分の番組に作り変えたものだった。
どうしてこんなことをしたのかは、わたしのブログを読んでいる人ならとっくにわかっているね。

紀行番組の好きなわたしは、オリジナルも録画してDVDに焼いてあったから、比較しながら観てみた。
オリジナルを最初に見たときは、タレントさんの案内で、現実に歴史事実を交えた、NHKがよくやっている海外の紀行番組としか思わなかったけど、「黒海2013」では場面を省いたり付け加えたり、すでに子供までいる佑香ちゃんに、新しいナレーションを担当させたりして、徹底的にロシアをおとしめようと工作してある。
NHKの苦労のあとがありありとしていて、なかなかおもしろかった。

このあいだまでロシアが封鎖したと騒がれていたオデッサ港から、佑香ちゃんはウクライナに上陸するんだけど、この港は映画「戦艦ポチョムキン」の主要舞台になったところで、ロシア帝国が抵抗するデモ隊を容赦なく虐殺したところだ。
「黒海2013」をいま観ると、あちこちにロシア帝国という言葉が出てくるから、そのころからNHKはロシアに偏見を持っていたのかなと思ってしまう。
しかしいくらロシア帝国がキライでも、それを先頭に立って打ち倒したのはロシア人自身なんだけどね。

番組の背景に映るオデッサの街は、“黒海の真珠”と呼ばれるのにふさわしいくらい美しい街で、個人的にはプーチンが、こんな美しい街を、戦火にまきこみたかったかと思う。
米国にとっては他国の街で、モッタイナイと惜しむ必要はなかっただろうけど。

佑香ちゃんはウクライナの農民の家に招かれ、ご馳走になったり、いろいろ話を聞く。
このへんは親しみやすいロシア農民の家庭そのものだ。
ロシアの農民の他人に対する親切なこと、人なつっこいことは、わたしもじっさいに体験したことがあってよく知っている。
ここで佑香ちゃんは、ボルシチがもともとはウクライナ料理だということを知るんだけど、オリジナルを観たころはあまり関心がなかったもので、これはわたしも知らなかった。
だからといって韓国みたいに、料理の国籍にまでこだわってもないようだから、あのへんの国のおおらかさもよくわかる。
わたしはロシアの駅の立食スタンドで、日本のにぎり寿司を食べたことがあるよ。

農民は佑香ちゃんを自分の畑に案内するんだけど、いやもうその広いこと。
地平線の彼方まで続く小麦畑といっていいくらいだった。
NHKは巧妙にロシアをけなす方向で、オリジナルを再編集したらしいけど、このあとさすがに編集しきれなかったのか、佑香ちゃんと農民の会話に、ウクライナの本音がいくつか。
佑香ちゃんがソ連時代のほうがよかったですかと聞くと、その時代を経験しているお婆さんは、ダー、ダー(そう、そう)と返事するのだ。
あのころは近所のつきあいも多かったのに、いまは隣りの顔も知らない。
むかしのほうがよかったとこぼすのである。
たんなる郷愁ではない証拠に、彼女の息子もいう。
ウクライナはEUに加盟したがっているけど、そんなものを望んでいるのは都会に住む人だけだ。
ウクライナがロシアから独立したあとも、わたしたちの状況はぜんぜん変わっていない。

みなさんにも考えてほしいんだけど、これだけ広い農地を持ち、小麦の生産では有数の豊かな国であるはずのウクライナが、ヨーロッパで最も貧しい国のひとつというのはどうしてだろう。
これはウクライナのほうに問題があるとは思わないのだろうか。
ふつうに考えても、ウクライナはマフィアのようなオリガルヒ(新興財閥)に、生き血を吸われ続けている国というのは事実じゃないのか。
わたしか知っているロシアは、グローバル国家として成長を続けているのに、ウクライナはなぜそうできないのか。
プーチンはいわれているような残忍な独裁者なのか。

オリジナルでは佑香ちゃんは、ウクライナのあとロシアに行くんだけど、当時のロシアはソチ・オリンピックを控えて、将来に健全なる夢と大いなる希望をいだいていたころだった。
もちろん新編集の「黒海2013」では、そんなものまったく省略だ。

つけ加えたものは多い。
番組の最後に、佑香ちゃんが世話になったウクライナ農民からのメールが紹介される。
2月24日、わたしたちはみんな爆発音で目をさました。
子供たちの「ママ戦争だよ、21世紀なのにどうして?」という言葉がとても恐ろしかった。
とあり、このあと
小麦が輸出されるウクライナの港はロシア軍に封鎖されている。
この戦争で何百万人もの人々がウクライナを離れ、多くの企業が閉鎖され、多くの人が仕事を失ったままになっている。
誰も他国の領土を奪う権利など持っていない。
という文章が続くけど、これはNHKが勝手につけ加えたものだろう。
地方のウクライナの農民に、この戦争でそんな詳しい戦況が把握できただろうか。

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NHKよ、もうよせ、こんなことは。
といっても戦争といっしょで、上司のプライドがかかっているからやめられないだろうな。
そのうちアメリカでは政局が変わり、はしごをはずされて、日本だけがロシアの矢面に立たされそうな気がするよ。
そのときはまた、こないだまでボロクソにいわれていた鈴木宗男さんあたりにご足労願うしかないか。
広島の平和記念式典に参加していたウクライナ女性も、NHKのニュースのなかで、早くウクライナとロシアがむかし通りの仲のよい国にもどってほしいといっていた。
注意して観さえすれば、NHKの放送のなかにも、ウクライナ人の本音がこぼれることは往々にしてあるものだ。

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2022年8月13日 (土)

ぐるっと黒海

NHK本日のこじつけは、野村佑香ちゃんの「ぐるっと黒海4000キロ」。
初回放送は2013年だから、最初に録画したのはまだ画質がいまのようにデジタルで鮮明でなかったころだ。
旅行好きのわたしは、将来バーチャル旅行しかできなくなった場合に備えて、しっかりこの番組も録画しておいたのである。
それが今日はデジタル変換した鮮明な画質で再放映されるという。
佑香ちゃんが可愛いから、また観ようと思うけど・・・・

初回放送のころはまだウクライナ問題のウの字もなかったころである。
それでもここんところのNHKは、なんとしても(でっち上げをしてでも)ロシアの悪行をあばこうと必死だから、またなにかこじつけるのだろう。
昨日は Where We Call Homeという番組で、親切を通り越して気持ちわるいくらい、日本のウクライナ難民を取り上げていたし、もうなりふり構わずという塩梅だ。
純真無垢な佑香ちゃんの番組を、どうやってウクライナとこじつけるのか、けだし見もの。
無から有をでっち上げなけりゃならないNHKの現場も大変だねえ。

ネットニュースを見ていたら、「ロシアは負け始めている」という報道があった。
ソースは英国防相の発言だそうだから、ストレートに信用するのは危険だけど、英国も日本と同様で、諸物価が値上がりし、この冬は暖房費が高騰して、国民にほんのちょっとでも厭戦気分が広がっては困るから、必死でウクライナが優勢であるよう印象づけているらしい。
だってそうでしょ。
どんなに公平に見ても、米国、英国、日本の無条件強力支援トリオがいなかっなら、ウクライナは速攻で負けております。
いや、いまはこのなかで、安定して支援できるのは日本だけかもしれない。
英国は斜陽の代表だし、バイデンさんは背後がごたごたしているので、日本が1円にもならないロシアとの代理戦争を肩代わりさせられなきゃいいが。

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2022年8月12日 (金)

街歩きキエフ

昨夜はBSで「世界ふれあい街歩き」という番組が放映された。
わたしはこの番組が好きで、毎回かならず録画し、最初のころはDVDに、あとになってからはブルーレイに焼いて保存している。
それがいまでは400回分、ディスクにして160枚にもなった。
こうなると世界のほとんどの国を網羅しているから、ちょっとしたデータベースだ。
足腰が弱ったらテレビのまえで世界を観てやろうという目的のための。

この番組は、どこかのタレントさんが観光名所をめぐって、きれいな景色を見た、美味しいものを食べたなんていうものではなく、ただカメラが市街地をふらふらとさまよい、そのへんで市井の人々と会話するだけである。
しかしそれがかってのわたしの旅によく似ているので、わたしは目を離せないのだ。

昨夜はウクライナのキエフが出てきた。
再放送はよくあるけど、いちど放映された街の映像が、装丁をちょいと変えただけでまた登場したのは、わたしが知っているかぎりこれが初めてだ。
理由はわかるね。
番組のなかで、キエフは美しい街であったことが強調される。
わたしもウクライナに行ってみたくていろいろ調べたことがあり、キエフがロシアのサンクトペテルブルクに匹敵する、歴史と伝統のある美しい街であることは知っていた。

ここでひとつみなさんに考えてもらいたい。
ウクライナ戦争では、最初のころロシアはキエフにも侵攻した。
しかし戦争の初期の段階で、ロシアは東部戦線に重点を移し、それ以上のキエフ攻撃は思いとどまった。
これは米国が介入して、ウクライナ戦争が長引きそうだということがわかったので、戦線の拡大はまずいとプーチンが考えたせいかも知れない。
ロシア嫌いの人ならそう考えるだろう。

しかしわたしはロシアびいきだから別の見方をする。
米国に支援されたウクライナは徹底抗戦の構えだ。
これではキエフにこだわると、ロシア人にとっても故郷というべきこの大切な街を、ほんとうに破壊し尽くさないともかぎらない。
それは耐えられないと、プーチンはあえてキエフから軍を退いたのではないか。
デタラメだ、ロシア人がそんなにやさしいわけがないと、ロシア嫌いがいうのはわかっているけど、キエフがロシアにとっても大切な街だということは、このブログに書いたことがある。
あなたはどっちだと思う?

かりに最初に侵攻したロシアが悪いとしても、日本にすれば、美しい街を破壊させない方法はいくらでもあったはずだ。
太平洋戦争では京都も原爆の目標になっていたということを聞いたことがあるけど、しかし日本のことをよく知るアメリカ人の反対で、これは広島・長崎に変更になったそうだ。
だからよかったというつもりはないけど、当時の米国にはまだ敵国の文化でも尊重しようという理性的な人がいたということがわかる。
ひるがえって現代の日本には、その程度でも冷静に考えようという人はいなかったのだろうか。

おそらくNHKもそのことはよくわかっているはずだ。
日本人のあいだに厭戦気分が蔓延して、よその国の戦争なんかどうでもいいやという人が増えては困るし、いまのNHKは自分たちの過ちをごまかすために、あらゆる番組を動員して、国民の目をウクライナ戦争に引きつけるのに必死なのだ。
このNHKの姿勢は、わたしには泥沼にはまり込んでもがいている馬車ウマにしか見えない。
もういいかげんにせい。
明日はどの番組をウクライナにこじつけるのかと、わたしは興味津々なのだ。

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2022年8月11日 (木)

夜の風

ああ、これなんだよな。
政治家となったら、いちどでいいから組閣ということをしてみたかった。
とにかく自分の手で、あいつにはこのポスト、子分のこいつにはこのポスト、日ごろ生意気いってるあいつは干しちまえと、思いのままに役職を割りふる快感。
岸田クンもさぞかし本望だろう。

ところで河野クンがまた変人ぶりを発揮しているな。
同じ変人同盟の会員として、理由のいかんを問わず、わたしって変人を頼もしく思ってしまうほう。
岸田クンにはもう見切りをつけた。
もうそのつぎか、つぎのつぎに期待してるんだ。
わたしが生きている間に河野総裁、河野総理大臣を見てみたい。

今夜は涼しいので、72時間連続になるまえにエアコン止めました。
枕もとで風がレースのカーテンをふくらませている。
  耳もとにささやいてゆく夜のかぜ
       また今晩わ またさよならと

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2022年8月10日 (水)

コスモス(ピンク)

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雑草と変わらない黄色いコスモスのあいだに、ぽつんとひとつだけピンクのコスモス。
これはわたしが種を蒔いたものである。
丹精をこめたという認識はないけど、幼いころはたまに水をやっておいたら、ちゃんと花をつけたわけだ。
しかし病葉(わくらば)ならぬ病花で、花びらを虫に食われて悲惨な状態。
もっと虫にまけないくらいたくさんの花をつけるようになれば、いくらか状況も変わるのではないか。
期待してます。

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ところで種をまくの、マクというのはどういう漢字を使うのだろう。
撒くではないことはすぐわかって、蒔くを使うことにした。
ところが変換候補のなかに播くという字があって、頭が混乱した。
あまり漢字に厳格でないわたしのブログでは、どっちでもいいようなものだけど、播くというと畑に大量にまくようなイメージなので、わたしみたいに花壇に少量の場合は蒔くのほうがふさわしそう。
これは国語学者の仕事の範疇だな。
こころして読んでね。

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日本放送協会

まえにこのブログでも取り上げた岩田明子さん、NHKを辞めたんだってね。
早期退職ということだそうだけど、干されたのか、居心地がわるくなったのか、上司の逆鱗に触れたのか(本人が上司の思いもよらないところで人目をひけば、それだけでケシカランという上司もいるんだよ)、とにかく宮仕えというのは人間関係がむずかしい。
まあ、彼女くらいの実力があれば、わたしみたいに年金やりくりということはないだろうから、心配無用だけど、またNHKの陰湿さについて考えてしまう。

上司がいくら有能でも、それが経済分野や上役へのごますりばかりで、国際感覚のない人間だったらどうなるだろう。
早い話が、ひとつの問題を広い視野で眺められず、他人はどう思うかと公平に考えられない人間だったりしたらどうだろう。
NHKにそんな人間がいるわけないというかも知れないけど、わからんよ。
こういう平和な時代に、巨大組織のなかで出世するには、わたしたちの知ってる能力以外の能力が必要なものさ。

そういうトップにしてみれば、まともな社員がいたりすると、余計に気にさわる。
なにしろ上司なんだから、自分に逆らう者、気に食わない部下はかたっぱしからクビだ、左遷だ、閑職だ。
アメリカのトランプさんもそういうタイプだったよな。
こうやって出る杭は打たれるようなことばかり続けば、優秀な部下ほどアホらしくて出ていくわということになり、局の内部はかたよった考えの人間ばかりになる。

いや、わたしもNHKのトップをよく知っているわけじゃないし、日本放送協会ばかり責めようと思っているわけじゃないんだけど、最近のここの番組を観ていると、やっぱり責めたくなってしまうのだよね。
昨夜なんか「映像の世紀」だけじゃ足りなくて、「混迷の世紀」というシリーズを始め、さらにNHKスペシャルやWhere We Call Homeという番組まで動員して、ロシアをけなし、ウクライナ擁護の論陣を張っていた。
いったい遠いヨーロッパの戦争で、一方に加担することにどんなメリットがあるのだろう。
そんなことより世界が協力して、温暖化阻止のように、いますぐやらなければいけないことが差し迫っているのに。

おかげで今年の冬は貧乏人にとって、寒さがひとしきり身に染みそう。
え、わたしみたいなじいさんには、電気代の支援をしてくれんのか。
熱中症がコワくて、ここんところ48時間エアコンを入れっぱなしなんだけど。

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2022年8月 9日 (火)

韓国の事情

今日は韓国について考えよう。
反日の権化のような文在寅サンがいなくなって、それと正反対の尹錫悦さんが大統領になった。
彼は日本と仲直りしようと、しきりに日本に秋波を送る。
しかしこれまでさんざんダマされてきた日本としては、おいそれとそんなものに応じるわけにはいかない。
この点、前大統領の文サンは狡猾だった。
反日精神は韓国人のDNDに深く刻み込まれているので、日本を徹底的におとしめた文サンにはいまでも一定の支持があり、慰安婦を利用して金儲けをした政治家でさえいまだに健在だ。
これでは尹新大統領も手を出しにくい。
そこへ持ってきて、日本はもうダマされないぞということで、尹大統領の秋波にも応えない。
日本もむずかしい立場だけど、ヘタすれば今度は自分が弾劾されかねない尹大統領もむずかしい。

日本がまったく仲直りに応じないのを見て、尹大統領も戦術を変更しつつあるようだ。
ペロシおばさんが訪韓したとき、韓国は距離を置いた。
大統領になった直後は米国寄りと思われた尹大統領が、おばさんと会おうとしなかったのだ。
こんなふうに米国との関係を踏みにじって、中国に擦り寄るのは、前任の文サンの政策を踏襲したようにみえる。
それじゃあまずいといって日本が尹大統領の秋波に応えていたら、今度は日本の首相の首が飛ぶ。
尹大統領も日本も動きがとれず、高笑いするのは前任の文サンだけといっていい。

トルコとギリシャが永遠に和解しないように、日本は尹大統領を見殺しにして、永遠に韓国と敵対関係にあることを覚悟するしかないようだ。
考えてみるとロシアとウクライナの問題もアメリカが介入しなければ、韓国の問題は反日教育をしてなければ、NHKはトップが政治家に忖度しなければと、その気さえあればどこかでだれかが止められたのではないか。
行きたくないほうへ、行きたくないほうへと自然に運ばれてしまうのは、やっぱり歴史というのは、人間の手でどうにもならないものかも知れないね。

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2022年8月 8日 (月)

デヴィッド・ボウイ

今日も渾身でNHKをくさそうとしたら、そうか、昨日は日曜日でニュースの少ない日。
ネタの宝庫のニュース9も休みだよ。
なんかネタを見つけなくちゃ、と無理やりひねくり出した話題がこれだ。

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2、3日まえにデヴィッド・ボウイのライブがテレビ放映されていたな。
めずらしいからいちおう録画したものの、けっきょく観ないで消してしまった。
理由をきちんと理屈づけるのはむずかしいけど、彼もクリームやジミヘンより遅れてきたミュージシャンで、最初からいささかゲテモノ扱いの存在だったからかもしれない。

わたしがロックを熱心に聴いたのは、ビートルズから始まって、60年代後半から70年代にかけてのロックの全盛期。
ストーンズやクリームのライブを聴いて、わたしは即興演奏というものに興味を持ち、ジャズに傾倒して、徐々にロックから離れていくことになった。
クィーンの項でも触れたけど、聴くというより見せるというロックが登場したころは、すでにロックに興味を失っていて、いくつかの曲を単発的に聴くことはあっても、その後のロックバンドにわたしが惹かれることはなかったのだ。

いまデヴィッド・ボウイについて思い出すことはないかと考えてみたけど、日本で山本寛斎や玉三郎、大島渚とコラボがあったことぐらい。
大島渚とくれば「戦場のメリークリスマス」だけど、これも男同士のホモ関係がエピソードの柱で、わたしにはまるっきり縁のないものだったし、だいたい音楽とは関係がない。
そういうわけで、世間で人気はあっても、わたしはデヴィッド・ボウイの曲はひとつも知らない。
知らないから聴いてみようという気にもなれない。
いちおう録画してみたものの、すぐに消してしまったのはそういうわけだ。
彼のコンサートは、ありゃ音楽というよりサーカスだよ。
熱烈なファンには申し訳ないけど、ボウイのうたった曲で、後世に残るような名曲ってなんかあるか。

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2022年8月 7日 (日)

本日のプロパ

デイリー新潮だったかな。
3、4日まえのネットで、ウクライナは汚職まみれのどうしようもない国だと書いていた。
そんなことはわたしのブログが、この戦争の開始時から訴え続けてきたことだ。
そもそもわたしがロシアの肩をもつようになった理由が、たまたま日本に来ているウクライナ人ユーチューバーが、わたしの国は医者が信頼できない、なぜならワイロを使って医者になった者ばかりだからとこぼしている映像を観たからなのだ。

ウクライナというのはそういう国なのかと、さらに調べてみたら、これを肯定する事実がいくつも見つかった。
ウィキペディアにはウクライナを食い物にするオリガルヒの顔写真まで載っていたし、ウクライナがEUに加盟したいというと、国内の不正を一掃してから来いと門前払をくらっていることなど。
ほかにもロシア周辺の国々を見れば、プーチンのような愛国者で硬骨漢の指導者を得るのがどのくらいむずかしいかわかるだろう。

もうすこし早くマスコミがこうした事実を報道していれば、日本人の戦争を見る目も変わっていたかもしれない。
にもかかわらず、テレビは、NHKは、あいかわらず低脳児向けプロパガンダの垂れ流しだ。

録画しておいた「映像の世紀バタフライエフェクト・難民」という番組を観た。
ずっとむかしにも難民を扱った「映像の世紀」シリーズがあったような気がしたけど、今回は同じ材料を再編集して、新しく作り直した番組だった。
そして、もういいたくないけど、ウクライナ戦争でウクライナ側についたプロパガンダだった。

世界に忘れてはいけない難民問題は多い。
シリア難民の船が地中海で難破して、乗っていた難民の坊やの死骸がトルコの浜辺に打ち上げられたことがあったよな、まだ何年かまえに。
同じころ、押し寄せるシリア難民に、足をかけて転がしたカメラマンのお姉さんもいた。
もっと過去をふりかえれば、生きるか死ぬかの瀬戸際で故国を捨てた人々は枚挙にいとまがない。
世界と歴史を高所から俯瞰すれば、難民という大河は途切れることなくとうとうと流れているといっていい。

そんな中、ウクライナ難民の優先順位はだいぶ下がるぞ。
行った先で仕事がないから、やむを得ずもとの場所にもどったなんて者もいるのに、こういうのも難民としてカウントするべきかしら。
ロシア軍は残酷だというプロパガンダばかり氾濫していたけど、彼らは一般市民の虐殺なんかしていないし、先日のNHKじゃロシアの捕虜になったウクライナ兵を釈放しろなんてデモのニュースもやっていた。
釈放しろってことはまだ生きてるってことだよね。

それなのに、ああ、それなのに、NHKはウクライナ難民こそ現代の最重要難民問題だみたいな報道をしているのだ。
そしてそれにやすやすと乗せられる低脳児はあいかわらず多いのだ。
わたしがジタバタしたってしようがないけど、ホント、受信料返せ。

最近のからかいのネタ。
中国が日本のEEZ内にも落ちるミサイルを発射した。
その発射の映像は中国が提供したもので、ぜったいに台湾本土には命中させず、みごとに的をはずす精巧なミサイルだ。
なんつーか、どうも緊迫感のない、馴れ合いみたいなミサイル発射だねえ。
わたしら本気で怒っていることヨっていう証明のための、やっぱり田舎芝居か。

林外相は中国が会談をキャンセルしたって怒っていたけど、そのまえにはラブロフさんとは食事に同席しないといって、わたしに日本はなんてセコイのかとあざけられていたし、あるいは国葬に招待しないなどと、対話の機会をかたっぱしからキャンセルしてるくせに、自ロ他不(自分がするとロマンスで他人がすると不倫)の見本はどっちなのさ。

広島の平和記念式典にロシア大使も献花したそうだけど、これはまだ日本との関係修復にいちるの望みを託すロシアのシグナルかも知れない。
しかしロシアのポイントになることは、NHKはまるで無視なのだ。
いったいこういう執拗な偏向ぶりはどういうことだろう。
いまこそ民放の、たとえばテレビ朝日あたりが、NHKに対抗する報道をするべきではないか。
いや、テレ朝も偏向しているいることではどっちもどっちか。
こうなるとほんとうに日本人くらい不幸な国民はいないねえ。
NHKはもう戦時統制放送って名前に変えるんだな。
そして日本人をいつか来たと同じ道に導けばよい。
ああ、NHKを愚弄するだけで、ブログのネタも尽きないや。まったく。

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2022年8月 6日 (土)

沖縄/船浮のみぎわ

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翌日の朝8時、儀助たちは崎山村から、さらに西進することにした。
このときのメンバーは儀助と県庁職員の後藤氏、それに案内と警護をかねた木場という巡査の3人だった。
彼らはサバニに乗って八重目(バイミ)崎を越えようとしたけど、ここは西表島の西端にあって、正面から波を受ける航海の難所で、波が高いために船頭がびびってしまい、やむを得ず舟を返して山道を行くことにした。

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当時この先には、南太平洋のカナカ族が移住した(とされる)鹿川(かのかわ)村という集落があったそうである。
この村は明治37年、ということは儀助が尋ねてから10年ほどあとに廃村になった。
しかし衛星写真をじっくり見分すると、鹿川湾のいちばん奥に耕地の跡らしきものがうかがえるから、村はそのへんにあったのではないか。
僻地の村でも人口は50人ちかくいて、男女の比率はほぼ半々だったというから、国家という暴虐者に縛られるのがイヤという厭世家たちが、集団で住みついていたのかもしれない。
仕事熱心な儀助がいろいろ聞き取り調査をしてみると、ほとんどの村人が漁業をおぼえることもなく、海岸で海人草を採ることを生業としており、イヌといっしょのその日暮らしで、生活に進歩や改善の努力がぜんぜん見られなかったそうだ。
憐れむべき人たちであるというのが儀助の感想だけど、彼らが西表島の海浜で、不自由でも幸せに暮らしていたのなら、余計なお世話である。
ここに載せた写真はシュノーケリング・ツアーの広告や、釣り愛好家のホームページから拾った鹿川湾のもので、現在はここに人の生活はまったくない。

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ダーウィン的話題としては、この土地では鹿ノ川貝(ジュセイラ)というめずらしい巻貝が名物だそうで、儀助もいくつか採集していたから、それを紹介しておく。
ネットで調べると、日本では紀伊半島以南(主に南西諸島)に生息するフジツガイ科の貝で、その美しい色と模様から色違いの近縁種ショウジョウラ、バンザイラと合わせ「日本三大美螺」と呼ばれています、とのこと。
似たような巻き貝で、ウミニナというのがマングローブの根もとにたくさんいるけど、灰色の汚い貝である(貝に罪はありませんけどね)。

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この日は宿舎に早めに着いたので、しばらく風呂に入ってなかった儀助たちは海水浴をすることにした。
明治時代の沖縄ならほんとうに手つかずのままのサンゴ礁が残っていて、さぞかし美しかっただろうし、青森県は弘前藩士あがりの儀助にとって、サンゴ礁の海で泳ぐのは初めての体験だったろう。
しかし泳いで気持ちがよかったと書いているだけで、儀助はそれ以上のことは書いてないから、笹森儀助の「南島探検」が、ダーウィンの「ビーグル号航海記」にならない所以はこのへんにある。

海でぽちゃぽちゃしているところへ、石垣島から飛脚船が到来し、与那国行きの汽船・大有丸が入港したからすぐに帰ってこいとのこと。
儀助は西表島のあと与那国島に行くつもりだったので、船が入ったら連絡するよう、あらかじめ話をつけておいたのである。
しかし、すぐ帰ってこいといわれてもすぐに帰れない場所にいるのだ。
帰るのは明日の朝いちばんでいいだろうと勝手に決め、大有丸には船浮港まで迎えに来てくれるよう折り返し連絡を入れて、儀助たちは鹿川村に一泊することにした。

そこまではいいけど、この当時連絡というのはどうやってしたのだろう。
これまで書いてきたことからわかるように、明治時代の西表島には村と村とをむすぶ道路はほとんどなく、往来はもっぱら舟によるばかりで、いまみたいにインターネット通信があったわけでもない。
糸満人のあやつるサバニが、鹿川村にいる儀助に文書を届けたとあるから、手紙1通を届けるために石垣から小舟でやってきたのだろうか。
それとも石垣から西表の祖納まではトンツー式の無線で、そこから舟がやってきたのか。
よくわからないけど、日本中を通信網でくるもうという明治政府の熱意、そしてそれを忠実に実行する電信会社の努力には感心してしまう。

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翌朝の7時、儀助たちは山道を使ってふたたび網取の海岸にもどると、そこからサバニで船浮村の駐在所にもどった。
船浮という部落はいまでもあるけど、西表島の東半分だけにある外周道路のいっぽうのはしである白浜から、さらに連絡船を乗り継がないとたどりつけない、まさに陸の孤島といっていい部落だ。

仕事熱心な儀助はここでまた(明治時代の)船浮村を調査している。
ただし儀助がこの村を訪問するより以前、西表では明和の津波(1771)というものがあり、そのとき船浮村もべつの場所に移転したことがあったという。
災害は忘れたころにやってくるの例えどおりで、台風以外の災害に縁のなさそうな八重山だけど、昭和8年(1933)の大津波といい、けっこう地震や津波の災害は多いみたいだ。
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儀助はすこしはなれた場所にあったその旧船浮村についても調べていた。
船浮の北方600メートルぐらいのところだったというから、この地図の〇のあたりのようだけど、現在は藪が茂っておいそれと確認もできない。
民宿のおかみさんたちは、食用の島タケノコを採るために藪にも立ち入るけど、ハブに噛まれるかも知れないから、都会人はむやみに入らないほうがよい。
蛇足だけど、この島タケノコの煮物はビールのつまみに好適。

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現在では船浮は竹富町に編入され、村という行政単位はつかないものの、まさにユネスコの自然遺産まっただ中のところで、わたしも何度かここの民宿に泊まったことがある。
そういうわけで現在の船浮を紹介しておこう。
これは戦前の写真(に似せて加工したわたしの写真)である。

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船浮の背後の山を越えると、徒歩15分ぐらいで「イダの浜」という無人の砂浜に出る。
わたしがはじめてこの海岸に立ったのは9年まえのことで、その美しさに感動したことは当時のこのブログに書いた。
同じことをまた書くのもナンだから、ここでは別の視点からこの海岸について書いておこう。

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いったいイダの浜のどこがわたしを惹きつけるのだろう。
ひとつ思い当たるのは、イダの浜の周囲には人工の建造物がまったくないということ。
しいていえば遠方の岬に小さな無人灯台が見えるけど、あとは後ろをふりかえっても、儀助が見たころのままの亜熱帯の森である。
人間の気配のまったくないという自然環境は、人間ギライの厭世家には大きな安らぎを与えてくれるもので、英国の女性探検家クリスティナ・ドッドウェルも、そんなことを書いていたのを読んだことがある。

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天然のままの海岸を愛することでは人後に落ちないわたしのこと、人間の気配のまったくないこの海岸で、カニとたわむれているのは幸せなことだっだ。
思えばわたしの世代は不思議な幸運にめぐまれていた。
わたしが子供のころはまだ郷里には、江戸時代から連綿と続いている素朴なアナログ社会が健在だったし、終活時期の昨今では、江戸時代の農民にはとうてい想像もできないデジタル社会も見ることになった。
橋のまん中でまったく異なる両岸の景色をながめたようなものだ。
くだらないことに感心しているという若い世代は、おそらくデジタル時代しか見ることが出来ず、数値でなんでも割り切れる社会が、人間のこころにうるおいを与えてくれるとは、わたしにはとても思えないんだけどね。

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願わくばイダの浜の美しさよ、永遠にというところだけど、そう書いている最中もわたしのこころは逡巡する。
こんなことを書いて、もの好きが殺到したらどうなるだろう。
あの美しい海岸を美しいまま、永遠にわたしだけのものにする方法はないだろうか。
あるじゃないか。
わたしはイダの浜の美しさを永遠に記憶にとどめたまま、あの世に行くんだから、そうか、そうか、案ずるより産むが易しだった。

イダの浜でしばしの陶酔のあと、わたしは船浮集落にもどった。
儀助も船浮にもどって昼メシを食うことにしたけど、彼らのこの日の昼食は、船浮駐在所の川崎という巡査がご馳走してくれた。
彼にいろいろ話を聞いてみると、最初は家族同伴で赴任したものの、2年まえに村の子供が脳膜炎で死んだということがあり、ここはマラリアが猖獗をきわめて危険なので、妻子は鹿児島の実家に帰しましたとのこと。
あなたはマラリアに罹らないのですかと訊くと、わたしはしっかり対策を立ててますからねという。
やはり夜は布団をひっかぶり、汗まみれになって寝るのだそうだ。
ついでに焼酎をあびるほど飲むかどうかは聞き漏らしたけれど、そんなことで蚊に喰われないなら、マラリアなんて恐るるに足らずではないか。
彼は外出するときもかならずいちど沸騰した湯を持参して、生水はけっして飲みませんという。
なーるほどと、登山の最中に川の水を牛飲した儀助が感心したかどうかわからない。

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鹿川村から急いで帰ってきたにしてはのんびりしているけど、まだ迎えの大有丸は影もかたちも見えないから、あわてる必要はなかった。
午後になってサバニに乗り込み、船浮を後にして、儀助たちは祖納の役場に帰り着いた。
ここは西表島における調査の出発点で、最初は時計まわり、つぎに反対まわりで、儀助は島の海岸線をほぼすべて見てまわったことになる。
マラリアには罹らなかったけど、虫に刺された足が腫れ上がって、儀助はだいぶ難儀していたそうだ。

翌日は内離島が目のまえなので、もういちどこの島に渡り、廃鉱間近の炭鉱で責任者の三谷氏から話を聞いた。
汽船の燃料コストや、荷物積み込み人夫の給料については、やっぱり赤字だそうて、起業家になるのも楽ではないようだった。
その後、島の最高地点に登ってみると、沖から汽船が近づいてくるのが見えた。
大有丸が約束どおり船浮まで儀助を迎えにきたのである。

三谷氏や案内をしてくれた木場巡査などに別れを告げ、儀助が大有丸に乗り込んだのは明治26年7月28日のことだった。
これで西表島の探検と調査は終わりなので、彼は船のなかでこれまで見てきた島の総括をした。
とはいっても、貧しい農民を苦しめる税法を改革するにはどうすればいいか、開墾地の必要性、人口を増やす方法など、くそまじめな儀助らしい。
現代のわたしたちには役に立たないことばかりだし、興味のある人もいないだろうから、詳細は省くことにする。

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荷物の積み込みなどで2日間を船上で過ごしたあと、「水落の滝」で給水をしたのち、7月31日に大有丸はつぎの目的地である与那国島に向かって出航した。
この滝はマングローブの森のとっつきにあり、垂直の岩から水が流れ落ちていて、むかしから島の人々にとっては貴重な飲料水の補給場所だったところである。
儀助が旅をしたころは、ここでクロダイやスズキなどが入れ食いで釣れたという。
わたしもいちど行ったことがあるけど、さすがに現在ではそれほど魚影が濃いようには見えなかった。
この滝を見たい人はシュノーケリング・ツアーにでも参加すれば、寄ってもらえる可能性がある。

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2022年8月 5日 (金)

ティナちゃん

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ロシア人ユーチューバーは多いけど、そして彼女たちのほとんどがふるいつきたくなるような美人ばかりなんだけど、そんなひとりにカチョックTVのティナちゃんという娘がいる。
美人というより愛嬌のある顔といったほうがよく、全体のプロポーションも日本的で、わたしが好きなユーチューバーのひとりだ。
最初のころは水着もケチらず披露していたのに、最近は露出が少なくなってつまらない。
なんてことはさておいて、彼女の最近のYouTube映像に、新疆ウイグル自治区のウイグル娘と対談しているものがあった。

ティナちゃんにもウイグル娘にも関心があるから、さっそく観てみた。
観るまえに心配だったのは、いまのご時世だから、政治的な話に終始するのではないかということ。
とくにウイグル人というと、どうしても中国人(漢族)との対立が強調される場合が多いから、そのへんの事情にもまあまあ詳しいわたしには心配だった。
しかしこれは杞憂で、ウイグル娘は、他の多くの外国人ユーチューバーと同じように、すなおに日本のよさに感心するばかりで、ウイグル問題はまったく出てこなかった。
こうなると、今度は反中主義者にはおもしろくないところだろうけど、政治問題抜きでも、わたしにはいくつか興味のある事実があった。

このウイグル娘が日本に来るきっかけになったのは、出身地のウルムチにいるとき、教師から日本の素晴らしさを教えられ、専門的な勉強をしたければぜひ日本に行くようにと勧められたからだという。
うーん、わたしにも経験があるねえ。
わたしもウルムチに行ったことがあり、レストランで店員とカタコトの会話をしていたら、かたわらにいたウイグル人がいきなり握手を求めてきて、わたしは日本にいたことがあります、日本は素晴らしいと褒めちぎられたことがある。
なんでも日本の大学で農業の勉強をしていたという学者さんだった。
日本人であることが晴れがましいというのはこういうときだ。

手前ミソになるから褒められたことはわきに置いて、ティナちゃんの対談相手にもどると、このウイグル娘は5年まえに日本にやってきたという。
新疆から直行の飛行機便はないから、ウルムチから北京経由で来たというんだけど、こんな話でも中国の現状を知る手がかりになるものだ。
5年まえにはまだそれほど日中間も騒がしくなく、ウイグル娘はふつうに手続きして、とくに問題もなく、ふつうに日本にやってきたということになる。
そしてあこがれの日本に到着したあとは、おおかたの外国人娘と変わらず、街がきれいだった、食事がおいしかったという反応だった。
おもしろかったのはイスラム教徒の彼女のために、レストランの店員が豚肉を使ってない料理をいろいろ探してくれたということ。
日本人はなんて親切なのと、彼女はおおいに感動していた(美人は得である)。

このウイグル娘は長い髪を惜しげもなくさらし、もはやイスラムの戒律とは無縁の欧米人の娘のように見える。
そしてウイグル語と中国語を話すそうである。
あっけらかんとしているところをみると、べつに強制されているわけではなく、中国で生きるにはそのほうが便利だからだろう。

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そのうちまた中国をけなすのに、ウイグル問題を持ち出す日本人がいるに決まっているから、あらかじめいっておく。
正直にいうと、わたしもウイグル人が漢族をきらっている雰囲気を感じることもあったけど、大半のウイグル人は独立運動なんぞに興味はないといった按配だった。
駅やホテルで働いているウイグル人も多かった。
この写真のおじいさんはウイグル族の農民で、彼の家の門前にたくさん花が咲いていたから、きれいですねと褒めたら、うれしがって裏の農場で取れたばかりの梨をくれた。
みんないい人ばかりだった。
世の中にはわざわざ不安をあおり、ありもしない危機を強調して、青少年をたぶらかそうという人間も多い。
お願いだから、そんなボンクラのいうことを信じないでくれ。
ほんのいっときでも輝いていたわたしの人生、あれはいったいなんだったのだろうと、わたしはいまでもよく思い出すのだよ。

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2022年8月 4日 (木)

落ちた!

うわ、すごいな。
いまカミナリが落ちたよ、わが家の近所。
あわててベランダから外をながめたけど、雨がざあざあ、とりあえず見える範囲に被害はなさそう。
ジタバタしたってしようがねえやと、わたしはベッドにひっくり返って、電源コードを引っこ抜き、バッテリーだけでタブレットを使っています。
クワバラ、クワバラ。

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ペロシおばはん

例の米国の下院議長のおばはん、中国をひっかきまわし、だいぶ中国政府の怒りを買っているようだけど、しかし、しかしこれはすべて馴れ合いのことだからね。
なにも反応しなけりゃアメリカが気にする。
ひっかきまわそうとして行ったのに、相手がぜんぜん気にしなかったら、おばはんが気のドクだし、こころやさしい中国としては、怒ってます、ええ、わたしは怒ってるんですというポーズを示さないわけにはいかなかったのだ。
だってそうでしょ。
おばはんが台湾を励ましたからといってなんか変わった?
米国は台湾を見捨てないと確約したそうだけど、台湾と中国の関係はあいかわらずゆるい緊張が続いているだけで、飛行機を飛ばした、軍艦を派遣した、当たらないようにミサイルを飛ばしたなんてことはこれまでもやっていたことだ。

マスコミやSNSはおばはんを過大評価しすぎだよ。
いまの中国がアメリカの挑発に乗るわけがないし、機をみて敏なる台湾人のほうが、米国を見捨てる時代が来ないという保障もないんだし、おばはん去ってあとの水のにごりが収まれば、すべてはこれまで通り、中国はひたすら繁栄に邁進し、アメリカが落ちぶれるのを待つだけだ。
また制裁?
G7だけでまたやるか。
歴史というものは、一部の人たちの、こうなって欲しいという願望だけで動かせるものじゃないんだよ。
わたしとしては、せめて30年まえに来てくれれば、もう少しはおばはんに注目できたのにと残念な気持ちだ。

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2022年8月 3日 (水)

ティアラ

愛子さまがティアラを新調しないって。
ティアラってなんだ?
男のわたしには縁も興味もないものらしいから、なんだっていいけど、理由はコロナのおかげで困窮している国民をおもんばかってということらしい。
えらい!

えらくないのは国葬だって大騒ぎをして、ムダ金を使おうっていう、どこかの国の総理大臣だよな。
いまこそわたしが代わりに考えてやった国葬中止の挨拶を使うべきではないか。

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保護動物

夜のニュースを観たら、お、ひさしぶりだね、華春瑩さん。
ちょっと姿を見せないと、すぐ失脚した、粛清されたと中傷する人が多いから、たまには顔を見せて、中国はそんなにひどい国ではないということを証明してほしいねえ。

そんなことはさておいて、アメリカの下院議長のおばさんが台湾を訪問するって大騒ぎ。
いっとくけど、おわかりだろうけど、ここでも先にアクションを起こしているのはアメリカだからね。
中国もロシアもつねに後出しで、相手がケンカを吹っかけてくるから、お付き合いでごたごたいってるにすぎない。
べつにほうっておいてもいいんだけど、無視すると、ケンカを吹っかけたほうはバカにされたと余計怒る場合が多いから、いちおうポーズだけでも怒りを表明しないわけにはいかないんだよな。
だからもうひとりの報道官の趙立堅さんなんか、やれやれ、またかいと、おかしさをこらえるのに必死(とわたしには見える)。

だいたい下院議長のおばさんが台湾を訪問すると、なにかが変わるだろうか。
黙々と大国への道を歩むという、中国の長期戦略に影響があるだろうか。
自分で先に言い出したくせに、とちゅうでひっこめると相手になめられるなんて、自業自縛に陥ってるのは、いつもの米国のパターン。
台湾人が、やっぱり中国についたほうが得だなと思いだしたら、もはや口を出すわけにいかないので、いまがアメリカにとって正念場だ。
ケンカをふっかけては、さらに話をややこしくする。
こんなバカバカしいことばかりしているから、米国はどんどん途上国から見放されるんだよ。
いまやアメリカにこころから心酔しているのは、日本(の宰相とNHK)だけと違うか。

昼間のネットニュースでは、ホオジロザメを食べちゃった中国人女性が、絶滅危惧種になにをするんだということで、中国当局に調べられているらしい。
ホオジロザメというと、あの「ジョーズ」のことだけど、凶悪そうに見えても現在では保護動物である。
これでも中国が、常識の通じない独裁国家だという人がいるか。

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2022年8月 2日 (火)

クローズアップ現代

昨夜のNHKの「クローズアップ現代」には面食らった。
またウクライナ戦争についてだけど、ウクライナのプロパガンダだとしても、内容があまりに幼稚で意味不明で、これでは、ひょっとするとNHKはこころを改めて、ウクライナの宣伝工作がいかにデタラメであるかを、告訴する方向に舵を切ったのではないかと思ったくらいだ。

以前にもこのブログに書いたけど、まだ戦争継続中なのに、ウクライナの警察官や検察官や弁護士が動員されて、ロシアの戦争犯罪を立証しようとする。
たとえばあるウクライナ人は、目隠しをされてこん棒で殴られたというんだけど、そのていどが戦争犯罪になるのやら。
またべつのウクライナ人は、ロシア兵に殺すぞと脅迫されたというんだけど、その証言者は殺されたわけでもなく、これこれしかじかと証言しているのだから、どう見てもトンチンカン。
韓国が慰安婦や徴用工の一方的な証言だけで、日本の戦争犯罪を立証してるのとぜんぜん違わない。

ここまで徹底的におかしなことをされると、ウクライナの言うことはまるで信用できないと思われてしまわないか。
ゼレンスキーさんはもうなりふり構わずという塩梅で、粛々として戦争を遂行するのみのロシアが、冷静さでますます際立ってしまう。
岸田クンは自前の核を持ちたいという欲望をかかえながら、一方ではNPT(核不拡散条約)に参加して、また絶望的に矛盾したことをいってるけど、プーチンが核兵器を使うより、ヤケになったバイデンさんのほうにその恐れが出てきた。
人間というのは前と後ろに敵をかかえて、にっちもさっちも行かなくなったときほどヤケになるもので、プーチンは前方の敵だけでいいけど、バイデンさんは後ろにもトランプさんという敵を抱えており、おまけにコロナにも感染して、まるっきりの袋小路。
ゼンマイが切れなければいいが。

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2022年8月 1日 (月)

暑いぞ

暑いねえ。
部屋でテレビを観ながら、パソコンを使うと、この両者の熱量はハンパじゃないので、暖房フル回転のサウナに入っているようなものだ。
でも大丈夫。
わたしの団地は田舎にあって、まわりに緑が多いところだから、夜はベランダに出るとさわやかな夜風がほほをなでる。
こんな調子でエアコンなしでもすごせてしまうのだ。

今夜もそのつもりだった。
ここんところエアコンの調子が悪いので、エアコンを切って天然エアコンにまかせようとした。
夜の9時ごろで、外にはさわやかな夜風が・・・・

ところが、エアコンを切ってベランダに出てみたのに、まったく温度の変化が感じられない。
つまり屋内と屋外の温度がピッタリ一致していたということだ。
これはたまらん。
つい先日も団地のとなりの棟で、じいさんが死んで発見されたばかりで、わたしもそのうち熱中症で死ぬかもしれない。
やっぱりケチしないでエアコンを修理してもらおう。
アチチ・・・・だらだら(汗の流れ落ちる音)

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決別

岸田クンはどう考えているのだろう。
プーチンが北方四島について、ロシアの領土だから死守するという確固たる姿勢を明らかにした。
好敵手と思っていた安倍クンも死んでしまったし、あとを継いだのが米国べったりの岸田クンでは、こりゃもう遠慮する必要はないなと見限られたようなものだ。

いったいウクライナ戦争で得たものがあるだろうか。
日本にとっては遠い世界の戦争で、勝っても負けてもとくにメリットがあるわけじゃない。
ロシアの横暴を食い止めたんだからいいではないかという人がいるかもしれないけど、おかげでものの値段は上がる、エネルギー価格は暴騰する、北方四島では交渉すら望めなくなる。
これに戦争で死んでいく者、破壊されたインフラ等、おまけに失墜した国際リーダーシップも含めれば、単純に損得計算だけしても、割が合うといえるだろうか。

まあ、岸田クンが悪いわけじゃあるまい。
なんだかんだといろいろな条件が積もり積もって、そういう時代が来るべくして来たような気がするよ。
安倍クンが死んだのもそういう時代の必然だったのかも。
わたしがそのうち老衰で死ぬのも、みんなそういう時代に切り替わるために必要なことなのかも知れないね。
考えれば考えるほどオカルトになってしまうけど、いったいこの世界はなんだろう。
わたしが死んだあとも、ただずるずると続いていくものなのか。
考えても仕様のないことを考えてしまう。

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