ティナちゃん
ロシア人ユーチューバーは多いけど、そして彼女たちのほとんどがふるいつきたくなるような美人ばかりなんだけど、そんなひとりにカチョックTVのティナちゃんという娘がいる。
美人というより愛嬌のある顔といったほうがよく、全体のプロポーションも日本的で、わたしが好きなユーチューバーのひとりだ。
最初のころは水着もケチらず披露していたのに、最近は露出が少なくなってつまらない。
なんてことはさておいて、彼女の最近のYouTube映像に、新疆ウイグル自治区のウイグル娘と対談しているものがあった。
ティナちゃんにもウイグル娘にも関心があるから、さっそく観てみた。
観るまえに心配だったのは、いまのご時世だから、政治的な話に終始するのではないかということ。
とくにウイグル人というと、どうしても中国人(漢族)との対立が強調される場合が多いから、そのへんの事情にもまあまあ詳しいわたしには心配だった。
しかしこれは杞憂で、ウイグル娘は、他の多くの外国人ユーチューバーと同じように、すなおに日本のよさに感心するばかりで、ウイグル問題はまったく出てこなかった。
こうなると、今度は反中主義者にはおもしろくないところだろうけど、政治問題抜きでも、わたしにはいくつか興味のある事実があった。
このウイグル娘が日本に来るきっかけになったのは、出身地のウルムチにいるとき、教師から日本の素晴らしさを教えられ、専門的な勉強をしたければぜひ日本に行くようにと勧められたからだという。
うーん、わたしにも経験があるねえ。
わたしもウルムチに行ったことがあり、レストランで店員とカタコトの会話をしていたら、かたわらにいたウイグル人がいきなり握手を求めてきて、わたしは日本にいたことがあります、日本は素晴らしいと褒めちぎられたことがある。
なんでも日本の大学で農業の勉強をしていたという学者さんだった。
日本人であることが晴れがましいというのはこういうときだ。
手前ミソになるから褒められたことはわきに置いて、ティナちゃんの対談相手にもどると、このウイグル娘は5年まえに日本にやってきたという。
新疆から直行の飛行機便はないから、ウルムチから北京経由で来たというんだけど、こんな話でも中国の現状を知る手がかりになるものだ。
5年まえにはまだそれほど日中間も騒がしくなく、ウイグル娘はふつうに手続きして、とくに問題もなく、ふつうに日本にやってきたということになる。
そしてあこがれの日本に到着したあとは、おおかたの外国人娘と変わらず、街がきれいだった、食事がおいしかったという反応だった。
おもしろかったのはイスラム教徒の彼女のために、レストランの店員が豚肉を使ってない料理をいろいろ探してくれたということ。
日本人はなんて親切なのと、彼女はおおいに感動していた(美人は得である)。
このウイグル娘は長い髪を惜しげもなくさらし、もはやイスラムの戒律とは無縁の欧米人の娘のように見える。
そしてウイグル語と中国語を話すそうである。
あっけらかんとしているところをみると、べつに強制されているわけではなく、中国で生きるにはそのほうが便利だからだろう。
そのうちまた中国をけなすのに、ウイグル問題を持ち出す日本人がいるに決まっているから、あらかじめいっておく。
正直にいうと、わたしもウイグル人が漢族をきらっている雰囲気を感じることもあったけど、大半のウイグル人は独立運動なんぞに興味はないといった按配だった。
駅やホテルで働いているウイグル人も多かった。
この写真のおじいさんはウイグル族の農民で、彼の家の門前にたくさん花が咲いていたから、きれいですねと褒めたら、うれしがって裏の農場で取れたばかりの梨をくれた。
みんないい人ばかりだった。
世の中にはわざわざ不安をあおり、ありもしない危機を強調して、青少年をたぶらかそうという人間も多い。
お願いだから、そんなボンクラのいうことを信じないでくれ。
ほんのいっときでも輝いていたわたしの人生、あれはいったいなんだったのだろうと、わたしはいまでもよく思い出すのだよ。
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