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2022年8月28日 (日)

扇動また扇動

NPTでロシアだけが反対して、合意がまとまらない。
日本(NHK)は鬼の首とったみたいに大騒ぎしているけど、そんなえらそうなこといえるのか。
これまでのNPTでは、ゆいいつの被爆国である日本がどんな決意表明をしてくれるかと、核を持たない国々が期待するなか、ま、総論賛成、各論反対というやつですなととぼけてばかりいたのが日本だ。
日本は核軍縮に賛成する一方で、米国の核の傘には入りたいという矛盾した事情があったのである。
皮肉なことにゆいいつの被爆国がいるおかげで、NPTが進展することはなかったのだ。

今回は核不拡散という本題ではなく、ウクライナのザポリージャ原発の管理権をめぐって、ロシアがゆずらないらしい。
このブログにも書いたけど、この原発をめぐって、ロシア、ウクライナ双方が、たがいに相手に攻撃されたと言い張っている。
さて考えてみよう(自分の頭で考えることが大切だ)。

3月から原発とその周辺を掌握しているロシアには、原発を破壊して自らを危険にさらす理由はないのに比べ、危機を強調して欧米から支援を引き出そうというゼレンスキーさんは、かならずしもそうではない。
ウクライナの大統領がウクライナ国内の原発を攻撃してなんの得になるんだといわれそうだけど、そこはこのままいけばロシア領土になってしまうかもしれない土地ではないか。
どうせ取られるなら死の灰まみれにしてやるわと、ウクライナのほうでは考えるかもしれない。
ゼレンスキーさんの背後についているアメリカも、ウクライナで原発事故が起きても痛くも痒くもないので、こちらも何をするかわからない。
ロシアが原発の管理権を手放さないおかげで、世界は第二のチェルノブイリから免れているのかもしれないんだよ。

じっさいには現在のようにエネルギー危機が問題になっているとき、貴重な発電所を破壊しようとは、どちらも思わないだろうから、これもでっち上げられた脅威だろう。
津波で崩壊する原子炉はあっても、砲撃で屋根に穴があいたくらいで放射能がもれる原子炉はないと信じたいね。
昨日の国際報道には、黒海で海水浴をして楽しむウクライナの人々が出てきた。
まったく不思議な戦争だけど、大騒ぎしているのは、悪質なデマに踊らされる日本人だけかも知れない。
夜9時からのニュース9には、もうNPTのことはまったく出てこなかった。

昨夜は長文でロシアの脅威をあおるネットニュースも目についた。
これは発信もとがTBSで、ロシアのプロパガンダばかり強調して、ウクライナとアメリカのそれにぜんぜん触れないところをみると、プロパガンダに注意をしましょうというプロパガンダであることがわかる。
いちばんプロパガンダに熱心なのは米国なんだからね。
このニュースの内容は、わたしたちには真偽を確認できない現地報告ばかりで、いちいち火消しに奔走するわたしもイヤになるけど、悪質なのはNHKだけじゃないということを肝に銘じよう。

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