しつこくウクライナ
ザポリージャ原発。
ロシアが掌握していて、この付近にも攻撃が激しくなっているという。
これについてまたウクライナとロシアの主張が食い違っている。
ウクライナはロシアが原発を盾として使っており、国連事務総長の訪問を利用して攻勢をかけてくるだろうという。
ロシアはウクライナが原発を盾として(以下同文)と言い分はまっこう勝負だ。
みなさんも考えてみないか。
ふつうに考えてどっちの言い分がまともだろう。
わたしはロシアびいきだから割り引いてもらって結構だけど、ザポリージャはロシアがクリミア半島との回廊を確保しようとするウクライナ南部にある。
このあたりはすでに3月にロシアが掌握している(NHKのニュースによると)。
すでに掌握している場所で、原発を攻撃してなんの得になるのか。
原発事故でも起きて、ほんとうにチェルノブイリや福島より大惨事になるのなら、ロシア自身もその場にいられなくなってしまうではないか。
ではいったいなんのためにロシアは原発を占拠してるのか。
これはむろん、ドイツやフランスをエネルギーで締め上げているように、ウクライナもいつでも重要な電力供給を断てるようにという戦略だろう。
あるいは将来和議をむすぶさいの、交換物件として確保しておこうという腹づもりかも知れない。
卑劣なという人はいないだろうね。
これは戦争なのだ。
ウクライナはどこまでも抵抗するつもりだから、アメリカが徹底抗戦する日本に手を焼いて、ついに原爆投下を決断したのに比べれば、まだ平和的な方法じゃないか。
国連のグテーレス事務総長はザポリージャを非武装化しようと提案しているそうだけど、こっちが掌握している場所からわざわざ撤退する必要があるだろうか。
ロシアには原発の安全を維持する自信があるのに、ウクライナが関われるようにしたら、ただでさえヤケッパチのゼレンスキーさんがなにをするかわからない。
だから非武装化は認めないというロシアの言い分のほうがまともに聞こえる。
危機を訴えることで支援を得ようというウクライナ側のほうが、原発を盾に使う可能性がずっと高いだろう。
ちがうかね。
いま必死で世界に支援を求めているゼレンスキーさんはなんと言ったのか。
トルコのエルドアン大統領が、小麦輸出で合意出来たのだから、これを和平につなげるべきだというと、ゼレンスキーさんは、ロシアは信用できない、奪われた土地を取り戻すまでは和解しないという。
こんな駄々っ子みたいな言い方をしていたら永遠に平和は来ない。
勝手に和平合意なんかしたら、彼はアメリカにどやしつけられるという事情があるのだろうけど、もはやゼレンスキーさん個人にとっても、この戦争は抜け出すことのできない蟻地獄なのだ。
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