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2022年8月26日 (金)

欺瞞また欺瞞

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NHKのウクライナ報道を観ていると、内容を巧妙に使い分けていることに気がつく。
ある場所では、ウクライナで子供◯◯人を含む市民が◯◯人も殺された、兵士が◯◯人も死んだ、病院や学校がミサイルで攻撃されたと、ウクライナの被害をくわしく報道し、その悲惨さで視聴者の紅涙をしぼったかと思えば、べつの場所ではロシアの戦死者は◯◯人にのぼる、戦車を◯◯台(英国、ドイツ、フランスの合計以上だそうだ)も破壊した、いまやロシア軍は崩壊一歩手前だとやたらにウクライナの戦果を誇る。
よく考えると、わからなくなる。
この戦争ってどっちが勝ってるの?

だからNHKは信用できないというんだよ。
ロシアの悪行を報道したいときはウクライナの被害を強調し、そのため厭戦気分が盛り上りそうになると、ロシアの損害を強調して戦争はまだこれからだと報じる。
そのくせもう戦争はやめようという報道は、これまでいちども聞いたことがない。
もしもわたしのブログがなく、NHKの報道、NHKとたいして変わらない民放の報道、そして無責任なSNSの報道だけが、一般国民の得られる情報だったとしたらどうだろう。
国民の多くがカルト宗教のように、他人の言いなりになるだけではないか。

昨日のNHKニュースのなかから二つばかり目についた無茶な論理を紹介しよう。
まず戦争が起きる原因を研究する学者という人の意見だけど、この人はほんとうに大学教授なのだろうか。
戦争の形態のひとつに、国力低下に危機感を持った指導者が、戦争を仕掛けることで挽回を図ることがよくあるという。
国力低下というのはなんのことをいってるのかと思ったら、ロシアの人口減、中国の台頭による相対的な国力減少だそうだ。
プーチンは国力があるうちに攻撃してしまおうと考えたのだろうという。
しかし人口減は現在ではほとんどの先進国に共通する悩みで、そんなことをいってたらお隣の韓国がヤケになって日本侵攻を企てないともかぎらない。
戦争の直前までロシアの国力が低下していた兆候が、ほかになにかあるのだろうか。
あったとしてもウクライナを占領すると、それが改善する理由があんのか。
この大学教授の意見というのは、個々の事情を無視した、戦争に関する一般論ではないのか。

もうひとつ気になったのは中国のマスコミ「環球時報」の論評。
ロシアのウクライナ侵攻はNATOの無秩序な東方拡大に原因がある。
これではロシアは緩衝地帯を作らざるを得ないし、おかげで欧州の平和と安定は崩れて、利益を得たのは米国の軍事産業だけだ。
一方でアジアやアフリカ諸国はどこもアメリカに同調せず、米国の覇権は弱体化した。
これはわたしでさえ信じている常識的判断である。
そう思われては困るNHKはあわてて修正していた。
戦争の長期化は中国にとって誤算だったのではないか。
内政不干渉、他国への侵略を禁ずる中国の国是としては、ロシアの行為はその方針に反する。
ロシアに味方し続ければ欧州との溝も深まるし、一帯一路の終着点はヨーロッパなので、欧州に反感を持たれては中国も困るだろう。
これはすべてNHKの希望的付け足し意見である。

しかしロシアが片付けば、つぎは中国が標的になることは、これまでの米国のやり方を見ればほぼ確実。
中国は常識の通じる繁栄を求めているだけなのに、一方的に喧嘩をふっかけられているのだ。
ウクライナ戦争の悲惨さは中国にもわかっているはずだし、つぎは自分の番かもしれないと思えば、そんなとき西欧との関係や一帯一路にこだわるだろうか。
ここはひとつ、ロシアの応援をして、米国の野望をくじいておくにかぎると考えないだろうか。
え、あなたはどっちだと思う?

こうやってひとつひとつに反論していくと、NHKの報道にネタはつきない。
わたしの考えが全部正しいとはいわないけど、ウクライナ戦争で、ここまで世間にさからう意見はめずらしいんじゃないか。
みなさんにお願い。
ちょっとでも公平で客観的な見方がしたいと思ったら、わたしのブログをのぞいてくれたまえ。
こいつはデタラメばかりいってると、わたしの欺瞞を追求し、いちゃもんをつけてもらってもかまわない(むしろそういう意見を聞きたいくらいだ)。
そうやってひとりひとりが自分の頭で考えることが、ウクライナ戦争の真実を見極めることにつながるのだ。
偏向があきらかなNHKと、わたしのブログを交互に見るのが、バランスを保つための最善の方法だ。

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