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2022年8月12日 (金)

街歩きキエフ

昨夜はBSで「世界ふれあい街歩き」という番組が放映された。
わたしはこの番組が好きで、毎回かならず録画し、最初のころはDVDに、あとになってからはブルーレイに焼いて保存している。
それがいまでは400回分、ディスクにして160枚にもなった。
こうなると世界のほとんどの国を網羅しているから、ちょっとしたデータベースだ。
足腰が弱ったらテレビのまえで世界を観てやろうという目的のための。

この番組は、どこかのタレントさんが観光名所をめぐって、きれいな景色を見た、美味しいものを食べたなんていうものではなく、ただカメラが市街地をふらふらとさまよい、そのへんで市井の人々と会話するだけである。
しかしそれがかってのわたしの旅によく似ているので、わたしは目を離せないのだ。

昨夜はウクライナのキエフが出てきた。
再放送はよくあるけど、いちど放映された街の映像が、装丁をちょいと変えただけでまた登場したのは、わたしが知っているかぎりこれが初めてだ。
理由はわかるね。
番組のなかで、キエフは美しい街であったことが強調される。
わたしもウクライナに行ってみたくていろいろ調べたことがあり、キエフがロシアのサンクトペテルブルクに匹敵する、歴史と伝統のある美しい街であることは知っていた。

ここでひとつみなさんに考えてもらいたい。
ウクライナ戦争では、最初のころロシアはキエフにも侵攻した。
しかし戦争の初期の段階で、ロシアは東部戦線に重点を移し、それ以上のキエフ攻撃は思いとどまった。
これは米国が介入して、ウクライナ戦争が長引きそうだということがわかったので、戦線の拡大はまずいとプーチンが考えたせいかも知れない。
ロシア嫌いの人ならそう考えるだろう。

しかしわたしはロシアびいきだから別の見方をする。
米国に支援されたウクライナは徹底抗戦の構えだ。
これではキエフにこだわると、ロシア人にとっても故郷というべきこの大切な街を、ほんとうに破壊し尽くさないともかぎらない。
それは耐えられないと、プーチンはあえてキエフから軍を退いたのではないか。
デタラメだ、ロシア人がそんなにやさしいわけがないと、ロシア嫌いがいうのはわかっているけど、キエフがロシアにとっても大切な街だということは、このブログに書いたことがある。
あなたはどっちだと思う?

かりに最初に侵攻したロシアが悪いとしても、日本にすれば、美しい街を破壊させない方法はいくらでもあったはずだ。
太平洋戦争では京都も原爆の目標になっていたということを聞いたことがあるけど、しかし日本のことをよく知るアメリカ人の反対で、これは広島・長崎に変更になったそうだ。
だからよかったというつもりはないけど、当時の米国にはまだ敵国の文化でも尊重しようという理性的な人がいたということがわかる。
ひるがえって現代の日本には、その程度でも冷静に考えようという人はいなかったのだろうか。

おそらくNHKもそのことはよくわかっているはずだ。
日本人のあいだに厭戦気分が蔓延して、よその国の戦争なんかどうでもいいやという人が増えては困るし、いまのNHKは自分たちの過ちをごまかすために、あらゆる番組を動員して、国民の目をウクライナ戦争に引きつけるのに必死なのだ。
このNHKの姿勢は、わたしには泥沼にはまり込んでもがいている馬車ウマにしか見えない。
もういいかげんにせい。
明日はどの番組をウクライナにこじつけるのかと、わたしは興味津々なのだ。

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