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2022年9月

2022年9月30日 (金)

新しい戦争のかたち

うちの息子は37歳です、なんかの間違いでは?
なんかの間違いでした。召集令状は撤回いたします。
と、このていどでも針小棒大に騒がれるんだからたまんないよな。
そのくせバイデンさんがすでに死んでいる議員の名前を呼んで、認知症じゃないかと騒がれたことは、もう昨夜のニュース9にはかすってもおらんかったよ。

たぶんだれも(脳みそのある人なら)おかしいと思っていることだろうけど、ノルド・ストリームと呼ばれる、ロシアとドイツを結ぶパイプラインがガス漏れ事故を起こしているそうだ。
何者かによる破壊工作だろうということで、知識人のなかにもさっそくロシアのしわざと決めつける人がいる。
悪いことはなにがなんでもロシアなんだね。
ザポリージャ原発のときもそうだったけど、これを攻撃してなにかロシアの得になることがあるのだろうか。
ないからこそ、プロパガンダとして効果的なのだと屁理屈をこねる人がいるかも知れないけど、ガスを止めるなら元栓を閉めるだけでいいので、わざわざ破壊する必要なんかないぞ。

だからといってウクライナが犯人とも思えない。
わたしは日本の捕鯨に反対するシーシェパードを連想してしまう。
欧米には自己中心的な考えを実力行使に訴えてしまう組織があって、ロシアの利益につながるものはすべて悪いと信じ込み、ダイバーを使ってパイプラインを破壊したんじゃないか。
単刀直入なわりにはどこか抜けているのが連中の特徴で、自分たちはヒーローのつもりでも、当該国へのダメージはそんなに大きくないし、おおかたの人々の眉をひそめさせるのがせいぜいだ。
もっともそういう組織だとしても、水に潜って巨大なパイプを破壊するにはかなり高度な技術を必要とするから、アメリカの息がかかっている可能性はある。
アメリカにとってヨーロッパのパイプラインが止まっても、痛くもかゆくもないし、ヨーロッパに混乱を引き起こして、ぜんぶロシアにおっかぶせればいいのだ。
そんなことはないという人がいたら、根拠を教えてほしい。コメント欄はいつでも空いているぞ。

アメリカは自分の手を汚さないで、スラブ人同士に代理戦争をさせるという巧妙な作戦を思いついたのだ。
これなら他国の戦争だから米国に反戦運動も起こりようがないし、分裂ぎみの国内をまとめる一助にはなるし、軍事産業は他人の血で大儲けできるわけだ。
だから早くロシアが片付いてくれないか、つぎは中国と台湾に同じ手を使おうと、いまからいろいろ下地を整えているのだろう。
残念なのはそういうことに考えが及ばず、小学生の算数みたいなプロパガンダに、かんたんに引っかかってしまう日本人が多いということだ。
積み上げた犠牲者のことを思えば、NHKの罪も重い、計り知れないくらい重い。
違う?
その根拠を教えてくれ。コメント欄はいつでも空けてある。

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2022年9月29日 (木)

他人のブログ

ココログの他人のブログのなかに、ウクライナ戦争に触れたものがあるけど、その数はけっして多くない。
ココログというのは、個人の趣味や日々の暮らしをつづるものに特化したブログと思えば、べつに気にするようなことでもないけど、たまに見つかるウクライナ戦争の記事を読んでみると、ほとんどがウクライナを応援してロシアをけなすものばかりだ。

やれやれ、日本にいるとそうなるのかなとガックリだけど、そんな中に今日、ひとつだけ感心する記事を見つけた。
べつにわたしと同意見だから感心したわけではなく、このブロガー氏はじっさいウクライナに観光旅行で行ったことがあって、現地のようすを見聞きしたままに書いており、現時点では日本にいて得られる貴重な異論と思えるからだ。
彼は文中でエマニュエル・トッドという学者の本についても紹介している。
これ以上はわたしの意見の押し売りになりそうだからいわないけど、そのページにリンクを張っておくので、あとは自分で読んでおくれでないか。

自分たちに都合のわるい情報をすべて無視するのはカルト宗教と同じだ。
こういう異論というものにもせっせと目を通して、アンタもカルトに取り込まれないよう注意したほうがエエ。

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ロシア人

昨日のヤフーのトップページを見ると、もうこちら側情報の大洪水だね。
ここまでやるってことはプーチンの予備役動員令が、ウクライナにとっても相当のダメージになっているってことの証明じゃないのか。
プーチンはそこまでやらないだろうと、こちら側の願望だけで戦争を始めちゃいけんよな。
報道とは裏腹に、まだロシア国内では彼の支持派のほうが多いけど、国外脱出を図る若者も依然として多いようで、国境に車が渋滞しているそうだ。
これについてロシア人気質というものを考えてみた。

以前わたしが住んでいたアパートの階下に、ふた組のロシア人が住んでいた。
ひとつは子連れのロシア人女性と結婚した日本人の家庭で、もうひとつは純然たるロシア人夫婦だ。
純然たる旦那のほうと、よく部屋で酒を呑んだ。
わたしは気むずかしい性格なので、こっちから誘うことは考えられなかったけど、この旦那はいかにもロシア人らしいおおらかな性格で、向こうから部屋に呑みに来たのである。

旦那と話しているとき、政治の話になった。
彼は、プーチンはクソだという。
そんなことはないでしょう、プーチンは頑張ってますよというわたしと口論になってしまった。
日本に来ているロシア人としては、日本人のまえで北方四島を返さないロシア大統領をほめるわけにいかなかったのかも知れないけど、それにしても自国の大統領をあっさりクソだというのは意外だった。
わたしはプーチンが祖国からギャングのようなオリガルヒを追い出して、ロシアをグローバル大国にしたことをよく知っていたのである。

ロシアは多民族国家なので、ひとりひとりのロシア人は、国家という観念が日本人とはちがうのかも知れない。
日本はひとつの国にひとつの民族(おおざっぱにいうと)だから、だれでも日本人であると認識しやすいけど、たとえば日本に住んでいるユーチューバーのあしやさんは、ロシア人であると同時にロシア国内に住むタタール人でもあるそうだ。
だから彼らには日本人ほどしっかりした国家観はないのかも。
第二次世界大戦ではロシア人もまとまって自国を守るために命を投げ出したけど、あれは侵略される立場だったし、スターリンの政治のもとでは徴兵拒否など考えられなかった。

こういう国民のまえでは、大統領がいくら国のために汗を流しても無駄だ。
死ぬのは御免だと、若者が国境に押しかけるのを見て、わたしはプーチンが気のドクになってしまった。
プーチンのウクライナ侵攻は、ウクライナにNATOの兵器が配備されれば目に見えるロシアの危機だから、それを阻止するためにしたことなのに、多くの若者はそこまで考えが至らない。
そういうことを理解できないのは日本人もいっしょだから、あちらばかりを責められないけど。

日本にいてはどうしてもロシアのようすが把握しにくい。
それでもロシア国内にかぎればまだまだプーチンに忠誠をちかう国民のほうが多いのがせめてもの救いか。
おらが大統領をいじめるやつはだれだべさって。

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2022年9月28日 (水)

自分の頭で考えよう

ロシアが占領した地域をロシア領にするための住民投票をするといい、ウクライナはそんなもの認められるかと否定の考え。
これはさすがにロシアも、ちとやりすぎみたいな気がする。
というのは世間と同じ考え。
わたしはもうちっと突っ込んだところまで考えるぞ。

この戦争の前まで、ロシアとウクライナは蜜月といっていい関係だった。
しかし戦争がこれだけこじれると、ウクライナ国民の分断も顕著になる。
もしもロシアが撤退した場合、ウクライナ(東部)に取り残されたロシア系の住人は、今度こそウクライナ軍によって虐殺されないともかぎらない。
原因を作ったのはロシアなんだから、虐殺されようが知ったことじゃないという人もいるかも知れないけど、だからこそロシアは住人を守るために、そのあたりを自国領に組み込んでおく必要があるのだ。
と、そこまで考えた人はいるかな。
ややこしいからボンクラには無理か。

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ラブロフさんが、国を守るためなら核兵器の使用も辞さないといった。
わたしも本人がそういっている映像を観たから、今度ばかりは本当のことのようだけど、これはさすがにちょっといい過ぎみたいな気がする。
というのは世間と同じ考え。
ロシアびいきのわたしはもうちっと突っ込んだところまで考えるぞ。

この戦争の前まで、ロシアとウクライナは蜜月といっていい関係だった。
プーチンももっと早く、ウクライナを自国側に引きつけておくだけで、これまで通り互いの国民が仲良く過ごせれば満足するつもりだった。
ところがアメリカが介入してきて、あらゆるところで、こじれなくてもいい問題がこじれた。
アメリカの介入がなければG7や岸田クンの追從もなかったし、これほど死者を積み上げる戦争もなかっただろう。
それじゃあウクライナ国民はどうなる?
べつに。
これまで通り、ロシアとの親密な関係が続くだけだったはず。

アメリカの介入でロシアも不必要な犠牲を積み上げた。
だからもうこれ以上手を出すなという意味で、ラブロフさんは核兵器に言及したのだろう。
やむを得なかったというのは言い過ぎだけど、わたしがいわなくてもここまで突っ込んだ見方のできる人がどのくらいいたかね。

キミは核戦争のシュミレーション映像を観たことがあるか。
どっちが先かは知らないけど、核兵器を積んだICBMが目標に向けて何百発も発射される。
それが相手に届くまえに、事態をさとった相手からも報復用のICBMが発射される。
あとは映画「博士の異常な愛情」のごとき修羅場だ。
そのシュミレーション・サイトにリンクを張っておくけど、止めようとおもえば止められたのにというのは、あの世で出会ったすべての若者たちの悔恨だろう。
https://www.youtube.com/watch?v=bRuHhbI0KS4

昨日、日本の岸田クンはやらなくてもいい国葬に熱中していたっけ。

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2022年9月27日 (火)

また真実

本日の「わたしは騙されないコーナー」。
ロシアでは若者たちの徴兵逃れのための国外脱出が続いていて、あっちこっちで反戦デモもくり広げられているそうだ。
そりゃ戦争で死にたくないというのはだれでもいっしょ。
ベトナム戦争のころはアメリカにも、一定の数の徴兵忌避をする若者がいたんだよ。
わたしがこのブログで関わったことのあるアメリカの作家ポール・セローもそんな若者のひとりで、ベトナムに行くのはイヤだとごねて、そのかわりアフリカの僻地で一定期間ボランティアをするようにという懲罰をくらった。
この懲罰は彼にいわせると、女とやり放題の天国だったそうだから、あまり意味がなかったようだけど。

考えたことがあるかい。
わたしの知っているかぎり、ロシア国内ではあいかわらずプーチンを支持する人が多い、というよりそうとうに多い、というほうが正解だ。
なんだ、NHKの報道とちがうじゃないかと思う人がいるかも知れないけど、冷静にものを考えられる人なら、プーチン以前と以後では、ロシア人の生活が向上したことはまぎれもない事実だと、だれでも知っているからだ。
いまのロシアでは、有能であれば、あるいは本人の努力がありさえすれば、家を買うことも、海外旅行をすることも、日本車を買うこともけっして不可能じゃないんだよ。

だからプーチンは、ロシア人からみれば混乱していた祖国を救ってくれた英雄だし、そんな彼のために役に立ちたいと考える国民はけっして少なくないだろう。
それなのに日本にいると、耳に入るのはロシアの反戦運動と、プーチンのわるい評判ばっかりだ。
昨夜のニュースでは、デモの参加者が1700人もいたといっていたけど、ロシアの人口は1億4千万人もいるんだぜ。
問題は、そういう少数の人々ばかり取り上げてロシアの劣勢を強調しようとする人間(とNHK)と、それを安易に信用するアンタみたいな人たちが多いということなんだよ。
アンタ?
そ、自分の頭で考えようとせず、まわりの顔ばかりうかがっているアンタのことさ。

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2022年9月26日 (月)

ゴルバチョフの遺言

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BSで放映されたドキュメンタリー「ゴルバチョフの遺言」という番組を観た。
2020年制作のラトビアとチェコの合作映画で、 91歳で亡くなったばかりのソ連のもと指導者ゴルバチョフに、死ぬすこし前にインタビューした記録映画である。
老いてまん丸になったゴルビー(ゴルバチョフ)と、わずかな知人、召使いやコックぐらいしか登場しない45分の番組だったけど、ウクライナ戦争が始まるまえに制作されたものだから、現在のようにプロパガンダの心配なしに観られたのはよかった。

晩年のゴルビーは、かっての東欧の国の指導者たちから期間限定で、つまり彼が生きているあいだだけという条件で、プレゼントされた大きな邸宅で暮らしていた。
奥さんにはとっくに先立たれているし、3人いる娘たちの家族とも疎遠だけど、老人ホームですごす年寄りと思えば、まあまあ恵まれているほうだろう。
足腰の弱った彼のために邸宅内部にエレベーターが増設されたりして、国民からまるっきり疎外されていたわけではなさそうだった。

この番組のなかにはいくつか注意して聞かなければいけない箇所がある。
たとえばゴルビーと現在の大統領であるプーチンの関係はどうだったのかということで、これについて「彼はプーチンとたもとを分かった」というセリフが出てきた。
しかし政敵になったというほどのものではなく、たぶん日本の安倍もと首相が岸田クンを評する場合と似た感じじゃなかったろうか。
安倍クンも岸田クンをみて、ちょっとオレとは路線が違うなと思っていただろうから。
プーチンはゴルビーの葬儀に参列しなかったけど、べつに責められる理由はない。
現職の大統領としては、国民の顔をうかがわなければいけない事情もあっただろうし、花輪を送るていどのことしかできない場合もあっただろう。

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番組制作の当時、ゴルビーが奥さんのライサさんに先立たれてから20年が経っていた。
ライサさんといえば旦那といっしょに日本にも来たことがあって、わたしにもきれいな人だったという印象が鮮明だ。
そんな彼女の遺影が番組のあちこちに現れる。
いささか辛辣なインタビュアーが彼に、「奥さんが亡くなったとき生きている意味がなくなった」といわれましたねと訊くと、彼は人生や人を愛することについて、ひとくさりつぶやいたあと、ウクライナの民謡を口ずさむ。
90歳のじいさんがごそごそと歌うのだから、すてきな歌には聴こえないけど、字幕がついたから歌詞と、大ざっぱなメロディだけはわかった。
歌詞はこんな調子である。
 山は高くそびえ ふもとには森が茂る
 緑深き森 これぞ楽園
 木立のわきを流れる川 鏡のようにきらめいて
 緑の渓谷を 川は流れてゆく
 静かな川岸には 舟がつながれ
 柳が3本 こうべを垂れる
 悲しみにくれるかのように 
 悲しいのは美しい夏が終わるから
 冷たい風が吹き 木の葉ははぎとられ
 川に流されてゆく
 愛しい川よ 春はまた来る
 しかし若さは戻らない 二度と戻ってこない

わたしがこの番組を観ていたのは23日の深夜で、雨音とともにときおりごろごろと雷鳴が聞こえた。
ひとりぼっちでものを考えるにはいい条件で、こんな時間を独占していると思うと、とてもゆたかな気分になるし、晩年の人間についていろいろ考えさせられる。

番組の最後にゴルビーは、モスクワのノボデヴィチ墓地にある亡き妻の墓に詣でる。
ここはわたしも行ったことのある場所だけど、ライサさんの墓のかたわらに立つ乙女の像もそのままだった。
ここでもういちどウクライナ民謡の歌詞が流れ、「しかし若さは戻らない」という、全世界の年寄りに共通する述懐がある。
あのころに帰れるものなら帰りたいねえと、わたしも思う。
ええ、このつぎはもうすこしまっとうな人間に生まれて。

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このドキュメンタリーは、意図したわけじゃないだろうけど、自然にロシアとウクライナの親密な関係を物語る番組になっていた。
ロシア人のゴルビーがウクライナ民謡を歌うのもそうだし、番組のなかでライサさんの父親はウクライナ人、母親はロシア人だったことが語られる。
ゴルビーの父親もロシア人、母親はウクライナ人だったから、戦争が始まるまえまでこの両国がどのくらい親しい関係だったかわかるはず。
いまでも他国に侵攻したロシアが悪いと信じている人がいるけど、わたしの個人的な意見をいわせてもらえば、ウクライナがアメリカのような、金がすべてのドライな国になってほしくなかった。
わたしはロシアとウクライナが、いつかそこにもういちど行ってみたい国であってほしいと願っているので、プーチンの気持ちも十分に理解できてしまうのである。

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2022年9月25日 (日)

冷静に

あいかわらずSNSまでロシア非難一色だけど、そのほとんどがこちら側の報道をもとにしている。
そんな中でちょっとおもしろいと思ったのは、FNNプライムオンラインの記事で、日本にいるロシア人女性が、ロシアの知り合いから送られてくる情報と、日本で聞く情報のあまりの違いにショックを受けたというもの。
つまりロシアの情報ではロシアはまだまだ意気軒昂なのに対し、日本の情報ではロシアは気息えんえんということらしい。

彼女はロシア人の知り合いがデタラメばかり送ってくると思いこみ、このせいで相手と仲違いしたというんだけど、わたしにいわせれば彼女のほうが間違っている。
日本にいれば怒涛のようなロシア劣勢のニュースばかりだ。
これでは真実なんてわかりようがない。
ここはむしろ、ロシアからの生の情報は、めったに得られない貴重なものだと思えないだろうか。
日本にいてはどうしても情報が偏るので、わたしもできるだけロシアからの報道を探すようにしているんだけど、内容が相反するからといって、相手側だけに不信感を持つのが正しいことだろうか。

わたしの大胆な見立てでいくと、たしかにロシアは当初の兵力だけでウクライナを屈服させるのはむずかしいと考え、予備役の投入に踏み切った。
しかしウクライナのほうはとっくに予備役どころか、成人男性の国外脱出を禁止してまで、動員できる兵力のすべてを注ぎ込んでいるのだ。
どちらも総力戦となったら、ロシアとウクライナではあまりに国力が違いすぎる。
ウクライナが勝てるかどうかは、アメリカのさらなる支援にかかっているけど、ロシアに完全勝利ということは絶対にないだろう。

わたしはロシアびいきだから信じてもらわなくてもかまわないけど、いまの状況はそんなところだと思う。
ひいきの引き倒しにならないように冷静に考えてみないか。
あなたに公平に考えようという気があるなら、おかしなプロパガンダに騙されせないという自信があるなら、わたしの見立てをどう思う?

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2022年9月24日 (土)

真実は?

あいかわらず偏向まみれのNHK。
ロシア、ウクライナからの報道をみると、ロシアの若者が徴兵をおそれて大勢国外へ脱出しているそうだけど、それをはるかに上まわる数の若者が自主的に軍隊に志願していることなど、ぜんぜん触れようとしない。

ウクライナでは戦争の影響で、妊婦の健康が保てず、早産の赤ちゃんが増えているという。
しかしウクライナ戦争以前には、わたしの国の医者は信用できない、ワイロばっかりでその地位についた医者が多いからと、日本在住のウクライナ人ユーチューバーにぼやかれていた。
戦争をしてもしなくても、生まれる子供は地獄なのか、そんなことはひとことも触れないのがNHKである。

いや、それは外国の報道をそのまま伝えているだけですと弁解するのかも知れないけど、ニュースの選択も放送局の責任だぞ。

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エルマー・ガントリー

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わたしの部屋には古今東西の、いや、どっちかというと古えの映画が多いけど、それがDVDやブルーレイに焼いて600枚も保存してある。
市販されていた作品もあるものの、大半はNHKが放映したものを録画してディスクに焼いたもので、これだけあるとわたしの世代の名画はほとんど網羅しているといっていい。
今日はその中からリチャード・ブルックス監督の「エルマー・ガントリー」を引っ張り出してみた。
もちろんというか、いまの世代には内容はおろか、タイトルでさえまったく記憶にない映画だろう。

若いころ、評判は聞いていたのに、どうしても観る気の起こらなかった映画というものはいくつかある。
これもそのひとつで1960年の映画なんだけど、アカデミー賞の作品賞にノミネートされ、主演男優賞も受賞しているから、いい映画にはちがいない(このころのアカデミー賞はいまとは重みが違っていた)。
ただ、内容がやたらにカタそうなので敬遠していたのである。

今日ようやく全編を通して観て、これはまことに時宜にかなった映画だなと思った。
内容は宗教がテーマで、といってもキリストが奇跡を起こすようなハリウッド製のスペクタクルではなく、もっと世俗的な、教会と人間の関係を描いた、いま騒がれている統一教会のドタバタにも通じる作品だった。

主人公はバート・ランカスター扮する口の達者なセールスマンで、彼はひょんなことから美貌の宣教師が布教を務める、移動教会の人気伝道者になってしまう。
彼が大ボラを吹いて教会に集まった信者を熱狂させるところなんか、いまでも種の起源より聖書を信じる国民が半分くらいいるという、現代アメリカの縮図を見ているようで、カタくてもおもしろい映画は存在するという見本のような映画だった。

この映画にはなんでも神に結びつけてしまう無知な人々と、本気で神を信じようかどうしようかと悩む人、神さままで商売に使おうとする実業家たち、最初からさめている(ワタシみたいに)皮肉屋の人間など、さまざまな人間が登場して、宗教のおもてと裏(の裏の裏)を描いてみせる。
宗教もけっして神聖とか尊敬に値するものではないと、いたずらにバカ正直でないのがいいし、これをにやにやしながら観られる人なら、統一教会なんぞに引っかかることもなかっただろう。
最後に奇跡のようなことが起きるけど、これは現代医学では突発性ナントカ症とでもいうべきものだろうから、あまり真剣に考えなくてもいい。

今日は草むしりをするつもりが、雨が降るというので中止して、この映画を観ていた。
こんな機会でもないとなかなか観ようという気にならない映画で、じっさい部屋の押し入れのなかで、ホコリに埋もれさせておくにはもったいない映画だった。

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2022年9月23日 (金)

ウクライナのいま

ヤフーニュースの中に、ロシアの若者がプーチンの予備役招集におびえて、国外脱出を図っているという記事があり、それにSさんという若い男性がコメントをつけていた。
そのコメントは以下の通りだ。

これまでプロパガンダに踊らされてきたロシア国民は「プーチン動員令」で初めて戦争の真実を知ったのかもしれない。
今、航空便や陸路で海外に脱出しようとしているのは、まだ「赤紙」が届いていないか・・・(中略)・・・動員兵には、月20万ルーブル(現在のレートで48万円。露平均給与の3倍くらい)が支給される。
高給をもらっても死にゆくなら拒否するのが人の心ではないか。

このSさんという人には、大和大学(そんな大学があるのか)社会学部教授という肩書きがついていた。
本人が顔写真、肩書きまでどうどうと載せているのだから、彼の考えをもっと知りたくて、彼に質問するかたちでわたしもコメントを書き込んでみた。
それが以下の文章だ。

ロシアの若者が祖国を捨てて逃げるというのは、かって米国でもベトナム戦争のころたくさんあったことだから驚きはしない。
プーチンはロシアの大統領だからロシア人の平和な生活を守る義務がある。
ウクライナ戦争のきっかけには、ウクライナがNATOに加盟しようとした事実があった。
これも米国に例があるけど、かってキューバにソ連製のミサイルが配備されようとしたとき、アメリカは第三次世界大戦も辞さない勢いでそれを阻止した。
もしもウクライナにNATOの兵器が配備されたら、ロシアの大統領としては看過できないはずだ。
プーチンがウクライナに侵攻したのは、ロシア国民(いま逃げようとしている若者たちを含めて)の生活を守るためだとしたら、それはいわれるほどひどいことだろうか。
わたしには世間の人たちの短視眼的な見方が気になるのだが、◯◯さんはどう思うのか。

ところがこのSさんという人への質問のつもりで、最初◯◯の部分に本人の名前を入れたんだけど、それがヤフーのコメント規約に触れたのか、わたしのコメントはぜんぜん反映されない。
たしかに規約には個人の名前を出さないことという項目があるけど、本人がコメントの横にどうどうと顔と名前をさらしているんだし、わたしのコメントはその彼に対する質問のつもりだから、いいんじゃないかと思ったのが失敗か。
それなら名前を出さないようにしようと、その部分をほかの言葉に変えてもういちど載せてみたけど、やはりわたしのコメントはどこかへ行方不明だ。
ほかに何かコメントを載せるのに必要な条件があるのかも知れないから、それ以上はあきらめたものの、こういうことがあると、いまや日本全体でロシアを貶めることが法律で制定されて、違反する記事はことごとくボツにされるんじゃないかと思いたくなってしまう。

ロシアの若者が徴兵を恐れて国外脱出してるってことだけど、脱出できるだけまだマシかも知れない。
ウクライナでは戦争が本格的になると、男性の国外移住は原則禁止ということにされてなかったっけか。
ロシアは侵略戦争だけど、ウクライナは正義の戦いだから強制徴用も許されるってことかしらね。
プーチンはこれまで予備役動員をじっと抑えてきたけど、ロシアとウクライナではそもそも人口に大差があるので、どっちも総動員となるとウクライナに不利になるのは当然だ。
そこまで追い込んでおいて、それを予想してなかったというのは、欧州のエネルギー危機や、日本のサハリン2と同じ指揮官のミス。

戦地ではまた捕虜交換が行われたっていってたけど、交換された捕虜のなかには製鉄所の地下に立てこもって抵抗したアゾフ大隊の幹部もいたらしい。
なんだ、ロシア軍に降伏するとみんな虐殺されるというデマ報道は。

つい最近もウクライナが奪還した東部ハルキウ州で、虐殺された遺体がたくさん見つかったというニュースがあったけど、遺体の発掘映像をよく見ると、林のなかに整然と埋葬されていて、粗末ながら木の十字架が立てられていた。
そればかりか発掘されている遺体のなかには、ちゃんと棺に納められているものまであった。
虐殺した相手の墓にそんな手間のかかることをするやつがいるか。
ナチスやISISなら、遺体はまとめて穴に放り込んでお終いだから、これはたぶん戦死した敵か味方の兵士の墓だろう。
死人を放ってはおけないというロシア軍のやさしいことと、なんでもかんでも相手を貶めることに利用してしまえというウクライナ軍の違い。
問題はそういうことを指摘する人が(わたし以外に)ぜんぜんいないってことだ。

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2022年9月22日 (木)

ウクライナの未来

エリザベス女王が亡くなって、一時的に英国は結束したように見える。
しかしほんとうに大事なのはこれからだ。
それまではカリスマ的な女王が人心をつなぎとめていたけど、英国では王政を廃止して共和制に移行しろという意見もあるし、チャールズ新国王が国民をまとめられかどうかわからない。
ましてその子の時代には、英国人は王室のあった時代を、郷愁をこめて思い出すことになるかも知れない。
あちらの王室ってのは日本に比べるとそうとうに自由、自由すぎるきらいがあるもんだから、斜陽に差しかかっているのは国だけではなく、王政もかも知れないのだ。

こういうことはよくある。
ウクライナも戦争をしている現在はよくまとまっているけど、もしもロシアが敗退して戦争が終了すれば、その後のウクライナ人はまたオリガルヒに支配された、ワイロ漬け社会という現実に向き合わなければならない。
ゼレンスキーさんが勝利した大統領という人気を活用して、ウクライナをいい方向に引っ張れればいいけど、強欲なオリガルヒを相手にプーチンほどの辣腕をふるえるだろうか。
ロシアには勝ったとしても、ヘタすれば国民はふたたびマフィアに支配された、危険で不公正な生活に直面する可能性もあるのだ。

ところでわたしのブログでも、さすがにロシアが劣勢なのは事実かも知れないと思わざるを得ない状況になってきた。
できるだけ公平で客観的な報道を探して、相手の立場でものを考えるようにしてるんだけど、右も左もウクライナ寄りの報道ばかりの日本にいては、そりゃとってもむずかしい。
さあ、どうだろう。
現在のままロシアが劣勢に追い込まれ、敗退する可能性があるだろうか。

わたしの考えでは、クリミア半島までウクライナ軍が進撃して、それを奪還することになれば、ロシアは無条件降伏をしたようなものだ。
しかしロシアはこの戦争で、黒海へ出るための要衝であるクリミア半島と、そこへつながる回廊の確保を第一の目的としてきた。
だからウクライナの他の地方を失っても、この部分だけは死守しようとするにちがいない。
ロシア軍が予備役まで動員し、要点を絞って守りの体制に入ると、いくらウクライナ軍が優勢であっても、これを落とすのは簡単ではないだろう。
となると、死者を積み上げる戦争が、一進一退のままいつまでも続くことになる。

このあいだには冬が来て、欧州はロシアによるエネルギーの締め付けに耐えなければならない。
これはお互いにどこまで突っ張れるかという戦争だから、ドイツもフランスも弱音を吐くわけにはいかないだろうけど、そのあたりがポイントになりそうだ。
来年、さ来年まで殺し合いを続けているわけにもいくまいから、春が来るころには、トルコやインドがあいだに入って和議が結ばれそうな気がするよ。
そう願いたいね、ロシア、ウクライナ双方にとって。

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2022年9月21日 (水)

地獄の黙示録

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ウクライナばかりではなく、たまにはほかの話題も書かねばならぬという、不必要な義務感に迫られて、今日は戦争以外の、いや、やっぱり戦争と無縁というわけじゃないけど、コッポラの「地獄の黙示録」が放映されたばかりなので、そっちの話題を書こう。
最近のNHKの偏向ぶりに怒髪天をつく状態のわたしは、コッポラ君にも八つ当たりしてしまうのだ。
いや「ゴッドファーザー」からこっち、もともとコッポラ君は嫌いなんだけどね。

ただその後、この映画に影響を与えたとされるコンラッドの「闇の奥」という本をちょっとだけ読んだこともあり、なにかわたしの心境に変化が生じたかも知れないから、いちおう録画してみた。
とはいうものの、小説の「闇の奥」にも感心したわけではないから、影響がどうのこうのといわれても困ってしまう。
ファイナルカット版という注釈がついていたけど、下らない映画であるところは、もちろん変わっていなかった。

あっちこっちに常識で考えられない描写がある。
その最たるものが、ベトナムというそれほど大きな国ではない場所で、ベトナム人相手の戦争をしている米国人が、ジャングルの奥地で、ベトナム人を支配して王様のような生活をしていること。
これが暗黒大陸といわれ、白人が圧倒的に有利な立場でいたアフリカでもあれば納得できないこともない。
あるいはジャック・スパロウのような海賊が横行していたカリブ海でもあれば、そういうこともあったかも知れない。
しかしベトナムでそりゃ無理な設定だ。

けしからんのはベトナム戦争という、米国人のこころを傷つけた戦争であるにもかかわらず、反省や罪の意識がぜんぜん見られないこと。
全体としてはアメリカインディアンを騎兵隊がやっつけていたころと、ぜんぜん変わらないアメリカ至上主義の映画であること。
これでは主人公が悩みようがないではないか。

一歩ゆずって、これは寓意なのだ、目の前に見えるものはなにかの象徴なのだということにしよう。
だとしても、いったいこの映画はなにをいいたいのか。
いちおうのストーリーからすれば、ベトナムの奥地に王国を築いてる米軍将校の暗殺命令を受けた兵士が、彼の王国に潜入して、首尾よく任務を遂行するという「ランボー」みたいな活劇映画であるといえる。
むしろそのほうが映画としてもおもしろそう。

しかし自分を大作家であるとカン違いしたコッポラ君の、余人に計り知れない傑作を作るという野望の下に、とにかくひたすら芸術大作(らしきもの)を目指したケッ作になってしまった。
始めから終いまでまじめな顔ばかりしている主人公、やさしそうなこの主人公が川をボートでさかのぼる途中、足手まといになりそうだというので、いきなりゴルゴ13になってベトコン女を射殺する。
どうも前後の脈絡がとれてないよな。
ほかにも戦場でサーフィンに凝る将校、とつぜん現れるディエンビエンフーのフランス軍、密林の奥の王国をうろつきまわる正体不明のカメラマン、王国の周辺にぶらさがるリンチにあったらしい死体など、どれもこれも意味ありげな映像をつなぎあわせただけ。
最後に登場するマーロン・ブランド(カーツ大佐)がひねくる屁理屈も、彼はいったい何に悩み、どうしてジャングルの奥で孤高の帝王になったのか、さっぱり明らかにしてくれない。
コッポラ君の意欲はわかるけど、彼の才能では釣りあげようとした獲物が大きすぎたようだ。

こういう映画をありがたがるファンが、ウクライナ戦争でも、なにも考えずにロシアを非難してるんだよなと、八つ当たりで締めくくって、この項終わり!
ああ、プーチンがんばれ。

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2022年9月20日 (火)

国葬と草むしり

国葬がとどこおりなく終わった。
といってもこれはもちろん英国の話で、日本の宰相はうらやましく思っていることだろう。
ゴシック様式の寺院で行われた重厚荘厳なあちらの国葬に比べ、武道館で行われる日本の葬式が、そのへんの歌手のコンサートに見えることは致し方ない。
国葬について、わたしはとっくに自分の考えを披露したし、右翼左翼のゴタゴタに付き合っちゃいられんというわけで、もうこれ以上なにもいいません。

そんなことより台風が去ったら、また花壇の草むしりをしなくちゃいけないだろうか。
しばらくほっぽらかしてあったので、雑草が我が世の春だ。
花を咲かせる才能がぜんぜんないみたいで、わたしもだんだんやる気がなくなってきたんだよね。

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2022年9月19日 (月)

朝日新聞の挑戦

朝日新聞といえば、リベラルの夢と期待を一身に背負った存在で、捏造をしてまで日本政府批判をつらぬくその反権力の精神が、日本の左翼のよりどころとなっていたことはいなめない。
この新聞に影響され、啓蒙された読者がたくさんいて、連載記事のなかには教科書にまで採用されたものもあったから、まことにオピニオンリーダーの名に恥じないものだった。

それがなんだ、最近は。
ウクライナ戦争ではロシアが悪いで意見が統一されていて、これではSNSで得得として語るボンクラどもとまったく同じではないか。
あの創価学会でさえウクライナ支持だぞ。
いつから朝日新聞は世間に迎合する新聞になったのか。
たとえば昨日のネットに上がっていた朝日新聞がソースの記事では、こんなことが書いてあった。

『ウクライナ軍が反撃して掌握した北東部ハリコフ州で、拷問されて殺された多数の死体が発見された』
『これはロシアの仕業である』
読まなくてもわかるけど、これはウクライナ側の発表であり、テレビやSNSでぼんやり見ているだけのわたしたちには、実証のすべがないものだ。
たとえウクライナ側が証拠写真や映像を持ち出したとしても、今回の戦争はプロパガンダ戦争なのだから、頭から信用することはできない。
ウクライナには、というよりその背後にいるアメリカには、ベトナム戦争やイラク戦争以来、マスコミにいかに対応するかという長い工作の歴史があり、適当な戦場写真を自分たちの都合よく並べるだけで、かんたんに捏造報道ができるのだ。

捏造では時代の先頭をいく朝日新聞は、宣伝工作の裏側に精通しているはずではないか。
わたしはウクライナ寄りの報道を否定しろといってるわけではない。
捏造の可能性もあるのだから注意を要するという、保留含みの記事にすればいいだけなのだ。
わたしのような素人にでもわかるNHKの偏向報道について、最近の公共放送は、あれはナンダといちゃもんをつけるだけでいいのである。

世間のボンクラや他のマスコミが、アメリカ、英国、ウクライナの報道を鵜呑みにしているとき、うちだけはそういうことはいたしませんというのがリベラルの真髄だ。
これだってなにもでたらめを書けといってるわけじゃないぞ。
ウクライナ戦争では、こちらに言い分があれば、あちらにはあちらの言い分がある。
プーチンがどんな大統領だったのか、ウクライナがどんな国だったのか、ロシアがウクライナに侵攻せざるを得なかった理由等々、そういうことを客観的に知らせるだけでいいのである。
わたしの知り合いなんかロシア非難はするくせに、そういうことをなにも知らないのだ。

こんなことをすると、たちまち朝日新聞はロシアのスパイだと、ボンクラどもが騒ぐだろうけど、日本は表現の自由が保障された国であることを、身を挺して証明してほしい。
あの韓国でも慰安婦は売春婦だったと発言して、圧倒的多数の反日国民に毅然として立ち向かう、勇気ある大学教授がいるくらいだ。
汚名をそそぐには朝日新聞のゆく道は長くきびしいものになるだろう。
しかし政府の発表する一方的な見方が社会を覆うようではいけないと、警鐘を鳴らすのは捏造ではないし、大政翼賛会の片棒は担がないという、かっての朝日の社風(そういうものがあるなら)をとりもどしてもらいたいものだ。
自業自得とはいえ、かっての反権力新聞が萎縮しっぱなしというのも困るからねえ。

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2022年9月18日 (日)

台風

1116

ものすごい台風だそうだ。
わたしは沖縄でものすごい台風を体験してきたばかりだけど、思ったほどものすごくなかった。
せいぜい道路に木の葉や木の枝が散乱したくらい。
ダイビングに来た人たちが部屋に缶詰になっていたくらい。
オーバーにいわないと、人間というのはなかなか学ばない生きものだから、あとで損害賠償を払わせられないように、新しい台風ほど、それ以前のものよりものすごくなるのかも知れない。
いまどのへんに吹いているのか知らないけど、わが家の近所ではふつうの雨だものね。
あまりおどかすと、オオカミ少年になってしまわないかと心配だ。

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2022年9月17日 (土)

帰京後のやれやれ

やれやれ。
旅行から帰ってきたらウクライナの大勝利じゃないか(ただしプロパガンダ部門で)。
ロシアのほうは宣伝工作をあきらめてしまったように見える。
馬鹿馬鹿しい広大宣伝で大衆をあざむいても仕方がない、結果を見ればわかることだと、プーチンはプロパガンダのやる気をなくしたんじゃないか。
とにかく日本にいるかぎり、圧倒的なウクライナ(米国)の有利を伝える報道ばかりで、これに反論するのはむずかしい状態だ。
現時点では、まだ戦争の帰趨はわからんと思うけどね。
ウクライナ戦争以外にも書きたいことがあるのに、やってられんよ。

これは旅行に行くまえに目についたネット記事だけど、ヤフーニュースにちと気になる報道があった。
そのページにリンクを張っておくけど、ソースがナショナル・ジオグラフィック(NG誌)で、廣瀬陽子さんというロシア研究者の意見を参照するかたちで、ウクライナ戦争について書いてある。
NG誌といえば、国際紛争で一方に加担することのない公平な雑誌だと思っていたから、ちょっと意外だった。

じつは以前にもNG誌がウクライナ戦争について書いたものを読んだことがある。
しかしそれは本家に関係なく、日本でのNG誌の翻訳もとである日本経済新聞社の独自記事のようだった。
今回も廣瀬陽子さんの記事を引用しているようで、じつは記事を書いたのは川端という別の記者である。
こんなものにまでいちゃもんをつけなくちゃいけないのかと、ロシア擁護派のわたしとしては情けなくなるけど、NG誌の名誉のためにも書いておく。

たとえ廣瀬さんが当たり障りのないことをいったとしても、まとめる人のおもわく次第で、いくらでも内容は偏向させられるのだ。
例を挙げよう。

《日本にいると「ペレストロイカを推し進めた功績はあるものの、結果的に国家運営に失敗しソ連の崩壊を招いた」という相反する評価が耳に入ってくると思うのだが、旧ソ連で聞くゴルバチョフ評は、最悪と言ってよいほどに悪いという》
悪いという評判は知っているけど、それでも彼の葬儀には大勢のロシア人が参列した。
教養があって冷静なロシア人なら、ソ連が崩壊したのはゴルビーのせいばかりではないことを理解していただろうし、とにもかくにもソ連時代の抑圧的政治から解放してくれた彼のことを、忘れないロシア人もいたのである。
自分の主張ばかり並べ立て、どこまでも満足しない人間は日本にもいるのだから、部外者のわたしたちは、自由になれてもまだ満足しないロシア人気質というものを、もう少し理解してみたらどうだろう。

《ゴルバチョフ時代にソ連の各地で、反ロシア的な行動が起きたとき、彼は激しい弾圧をしていたんですよね》
こちら側から見れば弾圧でも、向こう側にすれば国家のためにしたことだ。
そういう点ではプーチンはゴルバチョフの正統な後継者だった。
彼は自国の富強と地位の向上を目指し、そのために強引とも思える手法で、国民を食いものにしようとするオリガルヒと闘ってきた。
理想の民主主義を標榜するアメリカが百家奏鳴の大混乱になっているのに、どうしてロシアがそれを見習わなければいけないのか。
圧倒的火器でネイティブ・アメリカンを弾圧し、絶滅同然に追いやったアメリカに比べ、さまざまな民族が覇権と融和を繰り返してきたロシアや中国にだけは、なんで弾圧のまったくない公平な社会を望むのか。
多民族をかかえた大国には、民主化にしてもそれぞれの方法があるはずだ(と本家のNG誌なら書くだろう)。
よけいなことだけど、NG誌のために弁護しておく。

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2022年9月16日 (金)

旅先より振り出しへ

帰ってきました、東京へ。
今回は台風にもみくちゃにされて、予定していたレジャーのほとんどか実行できず、予算があまってしまったから、元気なうちにまたどこかへ出かけようかと、わたしもあいかわらず懲りないオトコ。

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2022年9月15日 (木)

旅先より14

旅もあと1日ということになったけど、皮肉なことに、今日は沖縄らしい最高の天気になった。
つくづく考えてしまうよな。
台風が去った直後に西表島にやってきて、滞在中は暴風雨にもみくちゃにされ、島を去る日はまた測ったようにベタなぎだ。
呪われているというべきか。
いいや、じいさんのわたしが張り切ってシュノーケルなんかやった日には、土左衛門になるのが関の山というんで、神さまが台風12号を派遣したのだと思えば、ありがたくて涙がちょびるワ。
無神論者のわたしはなにごとも自分に都合よく解釈するのが得意なのだ。
帰宅してまたせっせと国際ニュースを観よう。

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2022年9月14日 (水)

旅先にて

世界でゆいいつロシアに理解を示すわたしのブログが、旅行中でお休みしているあいだ、ウクライナ戦争ではウクライナが有利というニュースばっかりだ。
でもよくみてほしいのは、ロシア側からの報道がほとんどなく、戦況を伝えるニュースのほとんどがこちら側のものだということ。

そんなニュースの中には、プーチンはロシア国内で兵士の造反に遭っているなどというものもあるけど、それはこちら側の願望であって、ロシア国民の大半は、現在の豊かで安全な生活は大統領のおかげだということを忘れてはいない。
プーチンが国民を食いものにする強欲なオリガルヒを一掃したことは、わたしでさえ知っていることだ(知らないのはあなただけ)。
これは、つまりこちら側のプロパガンダがいかに多いかということであり、ロシアがいちいち反論しないのは、見せかけの花びらより、実を取る方針に転換したということじゃないのかね。

戦況というのはおもてからだけではわからない(ボンクラにはさらにわからない)。
伸びすぎた戦線を整理するために、一時的に撤退して、陣営を立て直す場合もあるだろう。
そのうち満を持したロシア軍の反撃が始まり、ウクライナ軍はふたたび押し戻されるんじゃないか。
相手が反論しないのをいいことに、局部だけを取り上げて勝った勝ったと喜ぶのは、北朝鮮のような弱小国家のやることだ。

だいたいわたしは、アメリカや英国が兵士の補充までしていないのに、米国のミサイルだけで、ウクライナがロシアを追い込めるはずはないと思っているのだ。
このあいだまでもっと支援を、支援をといっていたゼレンスキーさんに、どうしてロシアを攻略する力があるのかね。

いまウクライナが優位に立っていると報道しているマスコミは、将来おもわくが外れたら、ウチは外国から入ってくるニュースをそのまま伝えただけです、と責任逃れをするつもりだろう。
文句をいえば、ニュースのうしろにちゃんとニューズウィークとかBBCとかロイターとか産経だとか、ソースが書いてあるでしょといわれてしまいそう。
つまり記事が事実かどうか、読むほうが自分で判断しなければいけないわけだ。
それがきちんとできる人がいてはる?

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2022年9月13日 (火)

旅先より13

1116b

海はまだ荒れているけど、台風はどうやら抜けたようだ。
ただいま19時。
日没寸前に美しい夕焼けが見えた。
しかし残念なことに、わたしの旅の日程は終わりにちかいのだ。
できあいの弁当やカップラーメンは飽きた。
石垣島で食べる予定の牛のにぎり寿司が楽シミ。

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旅先より12

1116a

朝起きて台風を眺めてみた。
沖に真っ白な波浪が立って、海はいちめんウサギが飛ぶという状態で、これがうるわしのサンゴ礁の島とは想像もできない。
日ごろ海に縁のない当方としては、ちょいとした見ものだなあと思う。
こちらに来てから何人かのダイバーに出会ったけど、彼らもみんなひきこもり。
お気のドク。

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国葬の儀

人間の心理ということを考えよう。
フランスのマクロンさん、ドイツのショルツさんが、日本の国葬に参加する目がないとしたら、その原因はなんだろう。

だいたいこの両国はロシアにエネルギー政策を大きく依存しているので、どちらもロシアを怒らせて、ガスのパイプを閉められたら大変だと考えていた(国民というはたいてい馬鹿だから、このさい政治家だけに話をしぼるけど)。
ところが日本はそんなこと関係ないよとばかり、すぐさま米国のロシア制裁に加担して、あろうことかその音頭とりまでしかねない状態だ。
フランス、ドイツともいちおう自由主義を標榜する民主主義国家なので、アメリカの顔を立てて制裁に参加したものの、腹のなかでは日本に対し、このやろう、余計なことをしやがってと思っていたことだろう。
それでも本来なら一線をしりぞいたメルケルさんぐらいは、安倍もと首相とも親しかったし、国葬に参加しても不思議じゃなかった。
ところがメルケルさんも日本が余計なことをしたおかげで、ロシア頼りという、それまでの彼女のエネルギー政策をボロクソにいわれる始末。

こんな状態なのに、のこのこ日本の国葬に参加しようという人間がいるだろうか。
フランス、ドイツが参加しないのは、一種の意趣返しだな。
もちろん日本に対する強烈な当てつけになるから、マクロンさん、ショルツさんは、エリザベス女王の国葬にはいさんで馳せ参じるに違いない。
仏、独ともG7の仲間だし、安倍クンとも親しかったし、キット来るに違いないと信じた岸田クンの完全な読み違いだ。
人間心理というのは国家単位にまで拡大したって、そんなに変わるものじゃないのだよね。

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2022年9月12日 (月)

旅先より11

これが沖縄の台風だ!
内地の台風は、関東地方に来るころはだいぶ足が速くなっているのが普通で、今日がピークなら明日は日本海側にでも抜けているのが当たり前だけど、こちらでは2、3日も居座ることがめずらしくないらしい。
昨日と今日は終日暴風雨が荒れ狂った。
農夫はバナナの木が風で倒れないように、あらかじめ葉を落とす作業をし、ツバメは軒下のエアコンの上に避難をしてくる始末。
ただいま現地時間の20時半だけど、まだ旅の日程は残っている。
さすがに弁当ばかりの食事は飽きた。
石垣島にもどったら、石垣牛の握り寿司を思いきり食べる予定。

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旅先より10

いま午後4時。
今朝まではホテルから沖に向かう風だったものが、完全に沖からこっちに向かう風に変わった。
台風が頭上を通り過ぎたということらしい。
風は強烈であるものの、これまでのわたしの人生で何度か経験したことのある強さ。
ちょっと近所を歩いてみたけれど、歩けないほど強くもない。
石垣島にいるわたしの知り合いは、こっちには台風体験ツアーってのもあるんですよといっていたけど、わたしが見たのがまさにそれ。
部屋でごろごろしながら、台風がま上を通るのをガラスごしにながめるなんて、サンゴ礁を見るよりおもしろい体験かもしれない。

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旅先より09

台風でホテルに缶詰になって、やることがないから、タブレットでSNS、もしくはテレビばかり観ている。
昼まえのニュースを観ていたら、石垣島の市内は無風状態だった。
それなのに西表島は台風のピークで、雨風ともに激烈。
海はサンゴ礁の島とは思えないくらい、一面に茶色くにごっている。
とはいうものの、わたしがひきこもり中のホテルでは、ベランダは風下に向いていて、風もちょうどいいそよ風くらいで、涼しくていい。
バスタブに水を張っておいたから、今度は停電でもトイレには困らない。
あー、天国。

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旅先より08

朝になって電気がついた。
これはホテルが自家発電装置を動かしたんだそうだ。
といっても風雨はいよいよ激しく、外に出られない、なにもできないのは同じこと。
朝食はあてがい扶持のおにぎりで済ませ、ガラスごしに台風を眺めている。
昨晩は、大きな声ではいえないけど、ベランダでオシッコをした。
ベランダは吹きっさらしだから、天然の水洗トイレだ。
電気が止まっただけで、トイレは使えない、水道は出ない、冷蔵庫も電子レンジも使えないから支給された弁当は冷たいまま食べなければならない、自販機で缶コーヒーを買うこともできない。
電気の奴隷に成り下がった人間について考えるにはいい機会である。

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2022年9月11日 (日)

旅先より07

バシャ!
停電です。
携帯ランプの登場です。
ただいま夜の9時。
まだタブレットが使えるからわたしはネを上げません。

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旅先より06

缶詰というのはこういうことか。
台風でどこにも出られない囚人のようなわたし。
レンタカーで買い出しや食事に行けばいいではないかといわれそうだけど、折れた木の枝でキズがついただけでも保険の適用外ですといわれ、ビビって車を返却してしまったし、無理して出かけたって、商店、食堂もみんなシャッターを下ろして休業中だ。
部屋でテレビやタブレットを使うことしかやることがないので、せっせと現地からの台風情報でも送ろう。
なに、どうせ年金暮らしの年寄りで、家にいたってやることがあるわけじゃないもんね。

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旅先より05

た惨憺たるありさま。
台風のせいで新しいホテルにほかに客はひとりもいないそうだ。
しかし飛行機もホテルも予約は済んでいるし、連絡船が欠航では、キャンセルしたって帰る方法なんかないではないか。
食事は材料が払底したため、ホテル内のレストランも休業、ホテル側でカレーや牛丼をあらかじめ用意してくれて、それで2、3日はしのいでくれとのこと。
停電に備えて携帯用ランプを貸してくれたのにはたまげた。
今回の旅は思いきりめずらしい体験ができそう。

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旅先より04

べつのホテルに移動した。
今度のホテルは台風ぐらいなんてことはない建物で、むしろベランダの窓から海が見えて、台風を眺めるに絶好の立地。
海のレジャーも、商店、レストランも軒並み休業で、どこにも出られないけど、カップラーメンを3日分ぐらい蓄えて準備万端。
部屋でひっくり返っていると、しみじみ幸福を感じてしまう。
日本人はこういう幸せを忘れて久しい。

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2022年9月10日 (土)

旅先より03

今回はいささか無謀だったような気がする。
手つかずの美しい自然を堪能しようと思っていたら、沖縄の台風体験ツアーになってしまった。
西表島のスーパーは台風まえに買い出しをしておこうという地元民でいっぱいだ。
3日間、どこのレストランでも材料が払底して、食事はできませんなどといわれかねないので、わたしもカップヌードルを備蓄しておくことにした。
西表島の宿屋にて。

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2022年9月 9日 (金)

旅先より02

エリザベス女王が亡くなったそうだ。
安倍もと首相どころじゃない、こちらはまぎれもなく国葬で、弔問外交も当然で、日本の国葬なんてどうでもいいやって感じ。
ウクライナ戦争をみても、ほんとうに世界の歴史の変換点だね。
英国の国葬に行かなければならないので、日本の国葬は中止にしますといっても問題ないと思う。

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2022年9月 8日 (木)

旅先より01

まだ生きてますよ。
今夜は中秋の名月ということで、ホテルの近所の公園で「とぅばらーま大会」という民謡大会をしていた。
ヒマつぶしにそれをぼんやり。
いい月が出ていたけど、風がさわやかで、早くもつぎの台風が湧いたとか。
無事に帰京できることを祈るのみ。

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2022年9月 6日 (火)

重大報告

急きょまた旅に出ることにした。
なんで急きょなのか。
じつはこ夏の始めのある日、わたしは自転車で近所をふらふらしていたと思いたまえ。
近所といっても自転車の行動範囲は広いから、半径10キロ圏といったらいいか。
日ごろ国際情勢ばかり論じていると、“近所” の範囲もこのくらい大きくなるのだ。
そんなことはどうでもエエ。

自転車でふらついている最中に、とある藪の中で袋小路にはまりこんだ。
こりゃいかんと、自転車にまたがったまま方向転換をしようとして、片足を地面につけ、それを軸にして自転車を一回転させようとした。
ところが軸足にしようとした側の地面が段差になっていて、ほんの10センチほど低くなっていた。
若いころならそれでも軸足だけで体をささえられたと思う。
それなのに、ああ、それなのに、足がへなへなとなって、わたしはぶざまにその場に転がってしまった。
だれも見ていないことを確認して、素知らぬ顔で立ち上がったけど、わたしの自尊心はおおいに傷ついた。

もはや一刻の猶予もない。
わたしの手元には人生最後の海外旅行にそなえて、わずかばかりの貯えがあったのだ。
しかし現在はコロナのせいで、行こうと目標にしていた国には入れそうもない。
このままでは虎の子をかかえたまま、足が弱ってどこにも行けなくなる。
自分の足で歩けない旅なんて、わたしにはまったく意味をなさないのだ。
えい、ヤケッパチだ、国内旅行でもなんでもいい、金は元気なうちに使っちまえ!
というわけで、明日からまたお出かけです。
急きょというのはこういう意味なのです。

大人になりきれない大人の悲しみをたれが知る。
子供のころ、いつまでも大人になりたくないと、女の子のようなことを考えたことがある。
いじけっ子のわたしは、社会に放たれるのが恐ろしく、両親の庇護のもとに、いつまでもぬくぬくと産衣につつまれていたいと念願していたのだ。
だらしない話だけど、そういうわけでじいさんになったいまでも、わたしは大人たちの社会に溶け込むのがニガ手である。

どこへ行くかだって?
国内旅行といえばわたしには沖縄しかない。
あの自然がいっぱいの西表島しかない。
“旅に病んで夢は枯野をかけめぐる”とうたった芭蕉のように、死ぬまで旅をしていたいというのがわたしの願いだ。
しばらくブログの更新もおざなりかもね。

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2022年9月 5日 (月)

またNHK

もはや開戦前夜といった様子だな。
昨日放映されたNHKの討論番組を観たけど、出てきた識者というのがみんな口をそろえてロシアをけちょんけちょんにけなす。
まるでロシアがいますぐ世界征服戦争を始めるんじゃないかと思えてしまうくらいだ。
それでもいちおう真面目な番組のつもりのようだから、また世間のボンクラどもの中には、真実だと信じてしまう輩も多いんだろうなとクライ気持ちになる。
ただ内容があまりに露骨で単純なので、いくらなんでもこんな偏向番組を信用する人がいるだろうかって、かえって安心する部分もアリマス。

プーチンが核兵器を使うといったそうだけど、売り言葉に買い言葉のような発言の言葉尻を捉えて、鬼の首を取ったみたいにそればっかり強調する。
このしつこい報道を見ていると韓国人を思い出してしまう。
あの国も日本人がなにかいうと、その言葉を自己中心的に解釈して、どこまでも文句を言い続けるのだ。
やっぱり極東アジアの血は争えないねえ。

わたしはプーチンがそんな無茶な指導者ではないと信じている。
ザポリージャ原発のIAEAの調査にしたって、プーチンは文句もいわずに調査を受け入れているのに、NHKはロシアを誹謗するネタが何も出ないとなると、ニュースで取り上げなくなってしまった。
鈴木宗男クンの言い分が証明されたようなものだ。
その一方ではあいかわらず、ウクライナが南部で攻勢をかけてると、いかにもロシアが追いつめられているようなことを流す。
同時にゼレンスキーさんの奥さんが、ウクライナでは日々犠牲者の数を数えていると支援を訴える。
どっちが勝ってるのかさっぱりわからない。

Ta01

今日は朝から「世界のトップニュース」という番組を観てるけど、司会をする髙𣘺彩アナがしれっとして、捏造もしくは偏向した記事を読む。
彼女がアンパンみたいでとっても可愛いだけに、NHKはこんな純真無垢の女の子を、どうして誤った道に誘い込むのかとよけい腹が立つ。
この報道にはプーチン政権を批判して亡命を決意したロシア兵が登場していたけど、ベトナム戦争やイラク戦争のころの米国にも戦争忌避をして、国家にはむかった兵士はたくさんいたのに、彼の扱いはザポリージャ原発より長い。
何度でもいうけど、ぼんやりとニュースを観ていて、今日はそういうことがあったのかと感心しているようじゃ、うちの部屋に飲みに来る創価学会のおじさんと変わらない。
自分の頭で考えて、おかしいことはおかしいと思ってほしいよね。

どこまで行ってもいちゃもんの種は尽きまじだけど、今日はこのへんにして、明日はこのブログで重要な報告があります。

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2022年9月 4日 (日)

ボンクラども

ヤフーニュースなんぞを見ると、あいかわらずロシアに批判的な記事が目立つ。
まあ、こちら側にいてこちら側の報道ばかり見せられてるんだからしょうがないけど、日本人は完全に理性を失っているなと思わせられる。
今日はなにから書こうかとおもったら、鈴木宗男クン、そう、ウクライナ戦争の初期にロシアを擁護したというんで世間のボンクラどもから盛大に叩かれていたムネオ君が、ちょうどわたしがいいたいことを代弁してくれていたので、それにリンクを張っておこう。

世間のボンクラというは冗談ではないぞ。
ムネオ君を叩いていた人たちのなかに、プーチンがどんな大統領なのか、ウクライナがどんな国なのか、最初から知っていた人が何人いるだろう。
ウクライナがワイロ漬け国家なんてことは、わたしのブログで初めて知ったんじゃないか。

ネット上には世界の著名人を集めて、ロシア非難の論陣を張っているところもある。
ボンクラどもが思わず陶然となってしまいそうな、ずらりと並んだ著名人のなかには、まあまあ公平な意見もあるけど、なかにはこれがロシア研究者かといいたくなるものもある。
あなたにも考えてほしいんだけど、プーチンのロシアが 帝国” であったことが一度でもあるだろうか。
プーチンのロシアが世界を相手に戦争できたと考える人がおりますか。
相手が著名人でもわたしは噛みつくぞ。

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2022年9月 3日 (土)

迫りくる狂気

海外の万国反応記」というネット掲示板を見ていたら衝撃的な記事が出ていた。
わたしはこれまでコンピューターが人間を凌駕する日が来るとしても、それは囲碁将棋や競馬のように過去のデータが重要なもの、あるいは自動運転の車や無人操縦の兵器のように、具体的な動きを重ね合わせた機械が先だろうと思っていた。
芸術のように数値で置き換えできないものをコンピューターがこなすのは、いちばん最後になると思っていたんだけど、そうともいえなくなってきたみたい。

2222222

ここに載せた絵はコンピューター(AI)が現実には存在しない風景を描いたものだという。

なんだ、そんなもの、みんな物真似じゃないかという人もいるだろうけど、まったく予備知識なしに、これがAIが描いた絵であるとわかる人がどれだけいるだろう。
だいたいいまだって、芸術のよさなんかぜんぜんわからないのに、マネの絵です、ピカソの絵ですといわれると、画家の名前だけで感心してしまう人が多いではないか。
正直にいうとわたしにも、これがAIアートであることはまったくわからなかったので、えらそうなこといえないんだけどね。

これじゃそのうち日本が誇るマンガも、AIがストーリーから作画まで全部やりましたなんていうのが出てくるんじゃないか。
最近の若いモンは情感だのお色気だのという複雑な思考より、単刀直入におもしろけばいいってほうらしいので、そういうものならむしろAIのほうが得意かも。

芥川龍之介の「歯車」という小説は、なにげない日常のなかで、じりじりと悪化していく狂気に追いつめられる作家の心理を描いているけど、ああ、いまのわたしもそんな心境だ。
ウクライナ戦争では “あのNHK” のロシアに対する偏見の渦、そういうプロパガンダに容易に乗せられる人々、そんなところへ持ってきて、当分はないだろうと思っていたコンピューターの思いがけない進化ときた。
わたしみたいなじいさんを置いて、世界はまったく予知できない方向に進んでいるように見える。
やっぱりわたしって死に遅れかしら。

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2022年9月 2日 (金)

FNNオンライン

わたしは左翼的な社会運動家という存在が好きじゃない。
イデオロギーで人を仕分けして、敵対勢力とみなせばなにがなんでも反対、功績なんかいっさい認めないというイメージだし、個々の運動家もあまり頭がいいように見えないから。
国葬反対にしても、あ、また始まったなという感じ。
これではオオカミ少年だから、もうすこし問題をしぼって反対運動をすればいいのにと思う。
まあ、彼らも商売だから、つねに騒いでないとオマンマの食い上げなのだろう。

ネットニュースを見ていたら、FNNプライムオンラインの記事に、「安倍もと首相のどこが国葬に値しないのか、誰か教えてくれ」というものがあった。
わたしは最初のうち、ちょっとオーバーだな程度の関心しかなかったけど、岸田クンのあまりの独善に、国葬についてしだいに疑問の気分が強くなった。
わからなければ教えてやろうじゃないか。
ただし世間がいうように、左翼的考えに同調しているわけじゃないぞ。

FNNプライムは国葬に値する理由を箇条書きにしてきた。
それは以下のようなものである。

(1)8年8ヶ月間首相を務めた
長くやればいいってもんでもないので、いかに困難な時期を乗り切ったかということが大切なのだ。
チャーチルやド・ゴールは戦争中の宰相で、ヘタすれば敵の爆撃で吹っ飛んでいた可能性もあったし、ロシアのプーチンはマフィアの暗躍していた祖国を、剛腕をふるって安全で健全なものに変えた。
いくら長くても、平和ボケした国民を相手に、できることをやっただけという首相とは比較できない。
だからこんなものは国葬の理由にならない。

(2)民主主義の根幹である選挙演説中に銃撃された
銃撃されたというだけで国葬に値するのか。
民主主義の根幹である選挙中?
プーチンだって民主的に選ばれた大統領だ。
いくら日本人がケシカランといったって、ロシア国民の過半数がプーチンを支持していることは間違いがない。
仕事で比較すれば、ロシアの大統領のほうがはるかに困難な仕事をしてるといえるだろう。

(3)外交、経済など歴史に残る業績を残した
外交、経済はこれまでも多くの政治家が取り組んできたことで、もと首相の業績ばかり押し出すのは不公平だ。
田中角栄首相は日中国交正常化に貢献したけど、たまたま中国が無視できないくらい成長してきて、時期が熟していたというだけで、だれがそのときの首相でも同じことをしただろう。
日本は民主国家なので、首相が独断でことを進めることはできんのよ。
独断で決めたのはつい最近の岸田クンぐらいのものだ。

(4)世界各国から敬意と弔意が示され多数の弔問の希望が来ている
これはデタラメである。
世界各国から弔意が示されたのは事実だけど、現在のところ出席者は権限のない米国のハリス女史と、英国の・・・・英国はいまだれだっけ、首相は。
フランスのマクロンさんは早々と欠席、ドイツもメルケルさんで間に合わそうとするかも知れず、中国はとうぜん下っぱで、ロシアはそもそも日本のほうでお断り。
権限も決定権もない三下ばかりが集まって、なにが弔問外交だよ。

ほかにもFNNプライムはゴタクをならべているけど
《集団的自衛権の見直しをして、日米同盟を再構築した》
《「QUAD(クアッド)」という対中包囲網をつくり上げた》
こんなものが業績になるのかい。
こっちの都合ばかりならべやがって、敵を増やしただけじゃないか。
これから海外旅行に行こうという日本人は、わたしの時代ほど尊敬を勝ちえないことを覚悟しとけ。

《自身は積極財政派だったが、日本の消費税率が異常な低さだったため、2度増税して10%にした》
日本人は教育水準が高いから、国の将来を冷静にながめ、このままでは将来がたちゆかなくなるという国民のコンセンサスができていた。
ペレストロイカを推進したゴルビーに、感謝のひとつもしないロシア国民相手のプーチンに比べれば、消費税増税もそんなに困難な仕事ではなかったはず。

すぐにプーチンのことになっちゃうけど、NHKの放送だってなんでもかんでもウクライナに結びつけてしまうから、こういうのが公平というんだよ。

《米国のトランプ前大統領、バイデン現大統領らと安倍氏の力の差は明らかだ》
それはそのとおりだけど、現在の岸田クンのことをいってるわけじゃない。
米国の大統領よりえらかったなんていったら、本当のことをいわれたって、米国が怒ります。

《国葬への反対が増えている理由は安倍氏の旧統一教会への関与らしい》
《安倍氏の業績とモリカケサクラを同列に扱うのはさすがに無理があると思う》
わたしも安倍クンの業績を認めることでは人後に落ちない人間なので、狙撃という突発事件のせいで突然ぶちぶちいい出す人の気持ちがワカラン。
モリカケも安倍クンには間接的な責任しかなかったと思っているので、この点はFNNプライムと同じ意見だ。

《首相は「国葬はその時の政府が責任を持って判断する」と答えた。それでいいんじゃないか》
《警備と接遇に必要な費用をかけるのは当たり前だ》
なにが当たり前だよ。
コロナのときは緊急に援助を必要としていた人が多かったから、安倍クンのやったことはそれなり評価できたけど、葬式なんて虚飾の最たるものじゃないか。
コロナからこっち、国の大盤振る舞いが目立つけど、首相は自分の人気取りのための予算は無尽蔵にあると考えてんのか。

わたしが国葬に疑問に感じるのは、乞食根性を発揮して、他人の金でやろうというその姿勢なんだよね。
自分の金でやるなら、国葬でも大日本帝国葬でも、名称にはこだわらないからなんでもやっとくれ。
救わなければいけない貧乏人(わたしみたいな)は巷にあふれているんだから、葬式に使う金があるなら貧乏人支援金にまわしてほしい。
うちの洗濯機だって、いつ壊れるか・・・・・あ、また。

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2022年9月 1日 (木)

ゴルビーの死

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ゴルビーも死んだかねえ。
彼は奥さんのライサさんに会いたがっていたから、これで本望じゃないか。
ここに載せたのはモスクワのノボデヴィチ修道院にあるライサさんの墓。
あまり日本人には縁のない墓地なので、わたしの撮った写真を載せておく。

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ロシア人もそうだけど、人間というのは目先のことしか目が行かないものだ。
抑圧国家のロシアを強引に変え、人々に自由を実現させた男なのに、あいつのおかげで国が傾いたといって、ロシア人はゴルバチョフにほとんど感謝をしなかった。
だれかが改革をしなければ、遅かれ早かれロシアの転落は確実だったのに。
プーチンがあとを引き継がなければ、社会主義の奴隷だったロシア人は、今度は資本主義の奴隷になっていただけだろうに。

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