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2022年9月13日 (火)

国葬の儀

人間の心理ということを考えよう。
フランスのマクロンさん、ドイツのショルツさんが、日本の国葬に参加する目がないとしたら、その原因はなんだろう。

だいたいこの両国はロシアにエネルギー政策を大きく依存しているので、どちらもロシアを怒らせて、ガスのパイプを閉められたら大変だと考えていた(国民というはたいてい馬鹿だから、このさい政治家だけに話をしぼるけど)。
ところが日本はそんなこと関係ないよとばかり、すぐさま米国のロシア制裁に加担して、あろうことかその音頭とりまでしかねない状態だ。
フランス、ドイツともいちおう自由主義を標榜する民主主義国家なので、アメリカの顔を立てて制裁に参加したものの、腹のなかでは日本に対し、このやろう、余計なことをしやがってと思っていたことだろう。
それでも本来なら一線をしりぞいたメルケルさんぐらいは、安倍もと首相とも親しかったし、国葬に参加しても不思議じゃなかった。
ところがメルケルさんも日本が余計なことをしたおかげで、ロシア頼りという、それまでの彼女のエネルギー政策をボロクソにいわれる始末。

こんな状態なのに、のこのこ日本の国葬に参加しようという人間がいるだろうか。
フランス、ドイツが参加しないのは、一種の意趣返しだな。
もちろん日本に対する強烈な当てつけになるから、マクロンさん、ショルツさんは、エリザベス女王の国葬にはいさんで馳せ参じるに違いない。
仏、独ともG7の仲間だし、安倍クンとも親しかったし、キット来るに違いないと信じた岸田クンの完全な読み違いだ。
人間心理というのは国家単位にまで拡大したって、そんなに変わるものじゃないのだよね。

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