逡巡する
自国民のためを思ってしたことなのに、いまやその国民からも誤解されて、プーチンは四面楚歌らしい。
ロシア国民のなかに、彼を支持しない人間がどのくらいいるか知らないけど、日本て見るかぎり、マスコミ、テレビ、SNSのどこも、プーチンをけなす意見一色だ。
非力ながらこれまでそのいくつかに反論してみたけど、さすがにすべてに反論文を書けるほど、わたしはヒマじゃない。
というわけで、いまのわたしはいろいろ逡巡しているところ。
なんでわたしみたいに先の短いじいさんが、こんなものに鼻を突っ込まなければいけないのだ。
戦争がなるようになり、ならず者国家のアメリカに肩入れされたウクライナが完全勝利したとしても、それで被害を被るのはウクライナ人ではないか。
すぐに自分の国が強欲なオリガルヒに支配されたワイロ漬け国家であることに気づき、愕然とするのはウクライナ人のほうだろう。
無責任な日本のボンクラたちは気にしないだろうけど、高笑いするのは支援名目でたっぷり儲けた米国の軍事産業だけではないか。
小林多喜二の「蟹工船」では、資本家の走狗にすぎない監督が、最後に騙されていたことに気がつくところで終わっている。
ゼレンスキーさんがそのときになってそう考えても遅い。
ところで今夜はモンテカルロ・バレエの「コッペリア」が放映されるそうで、この古典バレエを、意表をつくのが好きなマイヨー(振付師)がどんなふうに料理しているか、ひじょうに興味がアリマス。
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