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2022年10月23日 (日)

中国の現在

中国の共産党大会が終わった。
共産党という名前だけでキライという人が多いのだから、自由共産党とか、民主共産党とかいうような、べつの名前に変えちまえばいいと思うんだけど、なんかいいアイディアのある人いないかしらね。
でも日本だって共産党という名の政党は健在で、ことあるごとにヘソ曲がりの象徴みたくいわれているんだから、やっぱり伝統と格式というのは簡単には変えられないとみえる。

中国では習近平さんがまた主席をやるそうで、こちら側の単細胞たちからボロクソにいわれているけど、ここでまたわたしの、相手の立場ではこういう見方もできるというお節介だ。
最近はますます相手の立場を理解できない人が増えているから、ま、参考にでもしておくんなさい。

現在のアメリカの態度を見ていると、だれが中国の後継者になってもボロクソにいわれることは確実。
むしろそうやって外国がさかんにケンカを吹っかけてくる最中に、指導者を変えるのはまずいという配慮があちら側に働いてもおかしくない。
ここは順調に国を発展させて、とくに問題も起こしていない習さんに、もう一期やってもらおうと考えてもそれほど無理じゃない。
だいたい国のグローバル化には、それぞれの国で異なるアプローチがあって然るべしなのに、アメリカや日本のやり方だけが正しいというのはどんなもんかね。
そんなことはない、中国は一党独裁で、習近平さんは自らの欲望のために権力を行使しているんだ、中国は悪の枢軸だ、鬼だ、悪魔だというのは中国ギライのカルト信者たちの動かぬ意見。

そういう連中につけるクスリはないので、中国に関する異論はこのくらいにして、わたしが興味を持ったのは、大会の閉会式で、まえの共産党トップだった古参幹部たちの動き。
なんでも習近平さんのとなりにいた胡錦濤さんが、両脇をかかえられてひと足早く退出したそうだ。
さっそくこちら側のマスコミのかんぐりが激しいけど、うまい具合に昨夜のニュースに、肝心のそのシーンをまるごと捉えた映像があった。
いったいどういうことなのか、じっくり観察してみると

かんぐりは大きく分けてふたつの見方がある。
ひとつは胡錦濤さんには現在の執行部に不満があって、晴れの会場でそれを表明されないうちにつまみ出されたんだろうというもの。
もうひとつは単なる体調不調である。
さてどっちだろう。

テレビを観ていて思ったのは、これがあの胡錦濤さんかということ。
以前はいかにも中国人らしく、ネクタイに背広というスタイルで、どっしりかまえた実業家というイメージだったのに、歳には勝てないのか、ボケ老人のように豹変していた。
両わきをかかえられていたのも、北朝鮮の張成沢さんのように、これから機関銃で粛清されるという感じではなく、介護人に支えられているという感じ。
恨みつらみがあって、それを表明できるくらいなら、もう少し険悪な状況になってもおかしくないのに、彼は習さんのとなりにいた李克強さんの肩をポンと叩いて連行され、いや退出していった。
ボケ老人がオシッコが漏れそうというので、先に帰らせてもらったような感じである。

どうしても中国国内の派閥争いに結びつけたい人に聞くけど、中国では権力闘争があると、いろんな方面からいろいろ情報が漏れてくるものだ。
最近中国国内にそういう噂があったかね。
太子党がああだ上海閥がこうだと、共産党内部の不協和音をかんぐる人たちもいるようだけど、アメリカが根も葉もない因縁をつけてくるいまの時期だ。
わたしは中国の結束はふだんに増して強くなっていると見る。

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