また昨夜のNHK
昨夜のニュース9に森喜朗さんが出てきてなにかいっていた。
ニュースの見出しは「森もと首相 “プーチン大統領、核兵器使用の可能性も”」というものになっていた。
喜朗さんはわたしの知っているかぎり、プーチンと仲のよい友人のはずだから、ホントかよと疑いの目で観た。
その結果だけど、NHKの悪意がこれほどはっきり出たニュースはないね。
森もと首相の発言は以下のとおり。
「プーチン大統領だけが批判され、ゼレンスキー大統領はまったく叱られないのはどういうことか」
「ゼレンスキー大統領は、大統領として多くのウクライナ人を苦しめている」
「わたしはプーチンと親しくしていただけに、彼の気持ちもよくわかる」
「戦争というのは勝つか負けるかなので、このままいけば核を使うことになるのかもしれない」
「プーチンにもメンツがあるでしょうからね」
「安倍もと首相なら戦争を収めていたかもしれないけど、岸田首相はアメリカ一辺倒になってしまった」
これって文章だけ読むと、プーチンが核兵器で世界を脅迫しているように聞こえるけど、映像で見ると好好爺然とした喜朗さんが、かっての親友を気遣っているような言い方で、しみじみと人情味を感じさせるものだっだ。
わたしはよく相手の立場を理解するようにというけど、それには相手がその言葉をどういうつもりで言ったのか理解することも含まれる。
喜朗さんはそんな意味でいったのではないはずだし、たまたま内容の一部が反プーチンのプロパガンダに使えるというので、飛びついて、その部分を切り取って放送したNHKには怒りをおぼえる。
NHKの願望とは裏腹に、おそらく戦争は終焉に向かっていると思う。
それでもわが公共放送だけは未練たらしく、あいかわらずウクライナを支援しているつもりらしい。
ロシアとの関係を永遠に断ち切って、なにか日本のためになることがあるのだろうか。
いまのご時世だから、この機会に日本を軍事大国にしてしまえというつもりかも知れないけど、プーチンは日本をよく理解したロシアの大統領だった。
そんなロシアを敵にまわしていいことなんかあるはずがない。
安倍もと首相の国葬に、日本政府はロシアを招待しないことを早々と決めたけど、喜朗さんは最後に、亡くなった安倍クンとプーチンを引き合わせてやりたかったのではないか。
人情という言葉もじょじょに失われていく、NHKのおかげで。
| 固定リンク | 0
「(NHK)テレビより」カテゴリの記事
- 昨日のNHK(2023.01.19)
- 本日のプロパガンダ(2023.01.16)
- 昨日のNHK(2023.01.08)
- 嘘と政治と民主主義(2023.01.07)
- フローズン・プラネット(2023.01.03)
コメント