オキザリスとNHK
先日、知り合いの家に行ったら、庭にどこかで見た葉ばかりの鉢が置いてあった。
花はひとつも咲いてないけど、これって、以前花屋で小さな花をたくさんつけていたオキザリスじゃないか。
色が濃いピンクできれいなのと、かたちがおもしろいので、買ってきて部屋に飾っておいたら、すぐにしおれて、わたしに花を育てる才能がないことを知らしめたやつだ。
今回はもらってきて、すぐに花壇に植え替えたら、1週間ぐらいでちゃんと花がついた。
水なんかやらないほうがいいみたいで、小さいくせになかなかしぶとい。
という小市民的話題から、唐突に、目下のわたしの最大の関心事である国際ジャーナリズムに話が変わるけど・・・・
ニュース9の田中正良キャスターが米国の現地から中間選挙について報告していた。
各地の投票結果は、負けているのにウチが善戦だとか、勝っていてもトランプさんは怒り狂っているとか、あっちがこういえば、こっちはああいうということで、なにかなんだかさっぱりわからん。
しかしわたしのような古狸になると、人間の表情であるていどのことがわかるものだ。
選挙の結果はまだはっきりしないという田中キャスターの憔悴したような顔を見よ。
皮膚ががさがさ、メガネの奥の両まなこに失望がありあり。
ウクライナ戦争では、これまでさんざんアメリカの味方をして、ロシアをけなしてきたのに、先行きがまったく見通せなくなったからだろう。
ニュース9の報道もそっけないもので、おそらくバイデンさんが勝利を確定すれば、番組のトップはそのニュースばかりになり、もっと大騒ぎして、わたしのほうが怒り狂っていたに違いない。
よくわかったのはバイデンさんの大統領選挙のころから、アメリカの分断はずっと続いていること。
まるで韓国のように、この国ではふたつの勢力が拮抗していて、だれが大統領になっても落ち着いて仕事なんかできないんじゃないか。
国をまとめるためには、ロシアという、両勢力共通の敵を作り出すことだというバイデンさんの目論みはあえなく崩れた。
彼はつぎの大統領選挙に立候補するつもりらしいけど、ああ、それまで彼とわたしが生きていられるかしら。
そのころウクライナでは・・・・
ロシア軍がヘルソン州から撤退するという。
その作戦会議のようすがテレビで流れた。
拠点を包囲されて死守するより、兵士の命のほうが大切だと、落ちつきはらったショイグ国防相のもの言い。
えらい余裕じゃないかと思ったけど、わざわざテレビで流すということはヤラセかも知れない。
ほんとうはロシア軍は、劣勢なのでやむを得ず撤退するのかも知れない。
しかしヤラセだとしても、ゼレンスキーさんみたいに、なにかというとテレビに出てきて、もっと武器を、もっと支援をというのとは違う。
ロシアは長期的戦略で、こちら側の支援疲れを粛々と狙っているのに、ウクライナのほうは、ロシア軍が撤退した川の西岸を占領して、勝った勝ったと大騒ぎ。
自分とこはハイマースやらをいっぱい支援されているのに、ロシアがイランに支援されるのはケシカランと、あいかわらずの自ロ他不も。
アメリカの政治がねじれて、これまでのような支援ができなくなれば、ウクライナはまたきっとボコボコにされるだけだと思う。
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