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2022年12月 2日 (金)

江沢民さん

中国で江沢民さんが亡くなった。
水に落ちたイヌは叩かれるのが通例だった中国で、それでも96歳だったというから、あの国も先輩を大切に扱うことが常識になってきたのだろう。
目下、アメリカに追従して中国叩きにも参加しているNHKとしては、また含むところアリの表現だ。
江沢民さんは鄧小平の大国化路線を引き継いだ一方で、靖国問題などで日本を責めることよって、国内をまとめた指導者であったと(余計なことを)付け加える。

しかし考えてもみてくれよ。
彼が指導者であったのは、1989年から2003年にかけてで、その後も日中関係は順調に発展し、たくさんの中国人が来日して、爆買いなんてことをして家電業界をうるおした。
それはみんな江沢民さんの引退後のことなので、彼の姿勢が日中関係に悪影響をおよぼしたとはいえない。
怒涛のように日本にやってきた中国人は、日本の品物はなんでも信用できる、街はきれいだ、人間はやさしい、ラーメンもギョーザも美味しいと日本の素晴らしさに感動した。
上が扇動の旗を振らないかぎり、中国人は韓国人なんかと比べると、ずっとすなおな人々なのである。

ところで現在の中国では、ゼロコロナ政策に不満を持った国民が街頭に繰り出し、デモが頻発しているという。
ひょっとするとこれが中国崩壊の始まりになるかも知れないと、これはもちろんNHKと西側先進国の願望。
また考えてみてくれよ。
自分の国が順調に発展してきて、そのうちアメリカをもしのぐ世界一の大国になろうかというときに、自国の体制をひっくり返してほしいと願う国民がいるかね。
この件では三浦瑠麗さんというきれいなオンナの人が、わたしと同意見だということがわかった。
彼女は女優やタレントではなく、国際政治学者である、なんてことを昨日はじめて知ったワ。

美人を見るとすぐ脱線してしまうわたしだから、そんなことはどうでもいいけど、デモが頻発するのは国民が自由にものをいえる国になったことの証明じゃないか。
逆説的に聞こえるかも知れないけど、中国が強権をふるっているように見える原因は、ことさら中国の脅威をあおった米国や西側にある。
こちらが脅威をあおり、警戒すればするほど、中国人も疑心暗鬼になることがわからんのだろうか。
デモや政権批判にしても、いまこういう時期だから、どうせ西側が反体制派に手をまわして、かげで糸を引いているんだろうと彼ら(とわたし)が思うのは当然だ。
習近平さんの3期目突入にしても、独裁がかたまったなんて悪口をいう人がいるけど、いまは国難のときだというので、中国はほうっておいてもひとつにまとまる可能性のほうが高い。

かっての中国ではトップに座った者が、まわりを自分の支持者で固めるのが当然で、これが西側のつっこみどころになっていた。
またまた考えてみてくれよ。
そんなことは日本でもアメリカでもやっているよ。
江沢民さんや胡錦涛さんを見ればわかるように、失権した者を粛清しなくなっただけでも、中国のグローバル化、まっとうな大国への歩みは進んでいるじゃないか。

わたしは未来を想像するのが好きだけど、アメリカが核戦争でも起こさないかぎり、中国の大国化はだれにも止められないと思う。
自分が生きて新しい大唐帝国の復活を見られないのが残念だ。

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