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2023年1月

2023年1月31日 (火)

顔がいびつに

顔がいびつになってしまった。
歯茎の炎症は治まらず、ほっぺが左側だけ腫れてしまったせいだ。
痛みはまあまあひいてきたから、あとは栄養と休養をたっぷりとって、静養に励むこと。
そうやって体内の免疫細胞の応援をし、細菌に対する抵抗力をつけるというのが、病院や薬ギライのわたしの対処法。
まあ、歯茎の炎症ぐらいで死ぬ人間はいないようだから、放っておいてもいいんじゃないか。
小市民の嘆きはこのくらいにして、また世の中の欺瞞を追求するぞ。

ロシア軍の攻勢のまえに、ウクライナ軍はついに要衝のバフムートから撤退を開始したそうで、昨夜のニュース9は、さすがにウクライナが優勢だといえなくなったのか、日本人の義足製作技師の話題でお茶をにごしていた。
ニュース9に話題がないときは、わたしは国際ニュースを観る。
昨夜の国際ニュースは、ロシアとウクライナの情報戦にスポットが当てられていた。
情報戦というと、敵味方が丁々発止の情報を発信しているように聞こえるけど、これがまったくのでたらめで、番組のなかでは徹底的にロシア側の情報をけなすだけ、ウクライナ側のそれはほとんど出てこなかった。
ロシアの情報発信は悪質なプロパガンダで、ウクライナ側のそれは広報や正しい発信だそうだ。
やれやれ。

感情的にならないよう、反論のためにちゃんとした例を挙げよう、例を。
ロシアはアフリカでも影響力をのばそうと、いろいろ情報工作をしているというんだけど、アフリカ人をなめてるんじゃないか。
いくら工作を続けても、そんなものにダマされるのは単純な人間だけで、工作が激しければ激しいほど、なかにはわたしのように相手の言うことに疑問を持つ者も出てくるはずだ。
アフリカ人とその他の第三世界がアメリカを嫌うのは、アメリカが西側先進国の利益代表であり、自分たちの利益のためにはダブルスタンダードも辞さないその姿勢にあるからだ。
ロシアの工作に踊らされているわけではないのである。

もっと例を挙げよう。
番組のある箇所ではロシアの工作として、燃料不足のおかげでベルリンの公園では、薪にするために樹木がみんな切り倒されたという情報が広まったという。
しかしそれが事実かどうかは、ベルリンに住んでいるドイツ人ならだれにでもわかることなので、こんなバカバカしい情報は、いったいだれに信じさせるための工作だというのだろう。
番組にはわざわざベルリンの公園まで出かけて、ファクトチェックをするドイツ人が出てきたけど、こじつけならもうすこしマシな方法でやりやがれ。

もっともっと例を挙げよう。
ちょっと驚いたのは、ロシアの国営メディアRTの記者だったという英国人が出てきたことで、彼は戦争が始まる前まではロシアの情報工作に従事しており、ウクライナ侵攻後に、その過ちに気づいて後悔しているという。
英国はロシア批判の急先鋒といっていい国だから、その国の人間がロシアで、しかも情報工作をしていたということがにわかに信じられないけど、多民族国家ではあまり個人の国籍にはこだわらないのかも知れない。

彼が信念を変えた理由が挙げられていて、RTに勤務しているとき、この社のポリシーは“もっと疑え”だったそうである。
「川に水が流れている」という言葉に対して、「なぜ水だとわかるのか」と禅問答のような疑問を発すると、それは真実を無視することになり、疑問に対して疑問で応じていれば、だれも真実に近づけないことになるのだそうだ。
フーン(これはわたしの嘆息)。
そんなわけのわからない理屈をいうより、自分が川のふちまで行って水かどうかを確認すればいいだけの話ではないか。
これでは世間のぼんくらたちが、世論が正しいと信じて、じっさいを確認しないのとどこが違うのか。
 
この英国人は、そういう問題が重なってロシアの政策に疑問を持つようになったというんだけど、それだけで信念を変更するのは早とちりすぎる。
“もっと疑え”というのはわたしのポリシーでもあるけど、わたしの場合はさらに、その先まで自分で考えて判断をしろというセリフがつく。
戦争まえのモスクワが個人の思考まで阻害していたというんだろうか。
独裁政権だとか専制主義だとかいうまえに、現実問題として、ロシアがそこまで個人の主張を無視する国だったかどうかということを考えてほしい。

おそらくこの英国人が記者をやめた理由は、戦争が本格的になるに従い、敵国の人間に情報工作はまかせられないという別の理由があったんじゃないか。
そういう英国人が本国の姿勢に影響されて、“転向”したということも考えられるし、そのあと無事に英国に帰ってこれたのならなにも問題はない。
帰国すればもちろん、絶好の反ロ宣伝に使える転向者を、西側マスコミもNHKも見逃すことはないのだ。

ここまで深読みすれば丁々発止の情報戦というのも納得できる。
NHKがつねづねいってるように、プロパガンダはますます巧妙になっており、情報戦では西側のほうが圧倒的に有利なのである。
ロシアはなにをいっても信じてもらえないのに比べ、アメリカのほうは始めっからなんでも信じてもらえるという世界的風潮があるからだ。
しかしだれもが信じるほうが正義だとは、わたしはけっして思わない。
世論を決定する人たちの大半が、あまり深くものを考えない人たちばかりになっているようなので。

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2023年1月30日 (月)

デイリー新潮

デイリー新潮が森喜朗もと首相の発言に噛みついている。
この雑誌はわたしのブログにも何度か登場しているけど、右翼的傾向があって、ろくな記事ではないなと揶揄される存在。
それでもいちおうれっきとした“新潮社”の雑誌であるから、影響される人も多いんだろうなあと暗い気持ちになる。

記事のなかに読者の声として
「ロシアの侵略戦争は言い訳のできない残虐な戦争犯罪」
「ウクライナ民間人に思いを馳せたことがあるんだろうか」
というものが引用されていた。
これが日本の国民の大多数の心境だと思うけど、わたしがいいたいのはまさにその点だ。

ロシアは最初からこんな戦争を始めるつもりはなかった。
ウクライナにNATOの兵器が配備されるようになったら、ロシアにすれば大問題だから、しょっちゅう右につくか左につくかで割れているウクライナの民意を、ロシア側に引き寄せようとちょっかいを出したにすぎない。
それがアメリカの介入と、ゼレンスキーさんの徹底抗戦の構えで、どんどんエスカレートしていっただけじゃないか。
何度もいうけどロシアとウクライナの関係は、そのままではアメリカが、なんとかして仲違いさせたくなるほど親密なものだったんだよ。

そもそもウクライナをNATO寄りにしようというのも、自分が永遠にトップでいようというアメリカの遠大な謀略で、ちょっかいそのものに問題があったにしても、ロシアの大統領にはほかに取り得る方法があっただろうか。
国際情勢というのは、そのくらいまで読み取らけりゃ真実はわからないものだと思う。
にもかかわらずデイリー新潮は防衛大学名誉教授の佐瀬さんという人まで担ぎ出して、反露の意見を述べさせている。

この名誉教授サンの意見は、最初から単純な見方しかできない多くの日本人には気持ちイイもので
「森さんの『ウクライナは負けない』という発言は非現実的であり、多くの国民はどうしてそこまでプーチンに肩入れするのかと思っているでしょう」
「プーチン氏は元KGBで、諜報活動のプロであり、利用価値のある人を籠絡することなど朝飯前です」
このあとさらに、ドイツがNATOに協力的姿勢を見せたのに、日本だけが孤立したらどうなるかなどと御意見・御高説が続くけど、ドイツがアメリカに引っ張られただけで、あまり積極的でなかったことぐらい、心得てから発言してほしいものだ。

わたしにはこの名誉教授サンの意見のほうが、国際情勢を上っつらからしか見ていない代表的意見のように思えてしまう。
森喜朗もと首相の発言には、ロシアは核兵器を持っている(だから負けない)という意味もあるんだけど、それについて彼がぜんぜん触れないってのはどういうことなんだ。
ロシアを追いつめれば、ヘタをすると第三次世界大戦の口火になりかねない。
雑誌に担ぎ出されるほどの識者なら、もっともっと深く突っ込んだ、場合によっては国民の総意に反するようなことをいってほしかったねえ。

でも防衛大学といえば国防を担うプロの軍人を養成するところだ。
そういうところの名誉教授サンには、軍人が相手の立場でものを考え、仮想敵国の事情に理解を示すようになっては困るという事情もあるのだろう。
考えが単純でわかりやすいものになるのは当然だ。
本を読むにもこのくらい深く読み取らなくちゃいけませんですよと、これは一般読者の方々へ。

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2023年1月29日 (日)

寝ていたい

昨夜は歯茎が炎症をおこして、痛くて寝られやしない。
起きると目のまえがクラクラするし、コロナかなあと思う。
さすがに悪運のつよいわたしもお陀仏か。

今日はとなりのおじさんの引っ越しを手伝わなけりゃいけん日。
ああ、寝ていたいよー。

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2023年1月28日 (土)

自ロ他不と

この社会には“自ロ他不”や“ブーメラン”という言葉がある。
最初のものは、自分がするとロマンス、他人がすると不倫という意味で、人間の身勝手さを表現する言葉。
あとのものは、他人を責めるための発言が、ぐるっとまわって自分にふりかかってくるという意味だ。
昨夜のNHKの国際ニュースを観ていたら、この見本みたいな報道があった。

ウクライナの応援ばかりしているアメリカが、ロシアの応援ばかりしている中国に制裁を加えるのだそうだ。
中国のIT企業はロシアの軍事会社ワグネルにウクライナの衛星データを提供している、ケシカラン、制裁だというんだけど、米国のイーロン・マスクだって、ウクライナのために衛星データを提供していたぞ。
さらに中国製の半導体がロシアの兵器に使われているから制裁だって。
半導体って米国だけの専売品じゃないでしょ。
自分とこはありとあらゆる軍事物資を他国に売りまくっているのに、それは知らん顔をして、他人にはきついこというから自ロ他不といわれるのだ。
アメリカがケシカランというたびに、同じことが返ってくるのはブーメランである。

その一方でゼレンスキーさんは、中国の習近平さんに書簡を送って、ロシアが攻撃をやめるよう協力を依頼したとか。
恥をしのんでロシアの味方の筆頭である中国に協力要請とは、もう支離滅裂でなにがなんだかわからないけど、ウクライナが敗北寸前まで追い込まれていることだけは事実のようだ。
勝っているならロシアとベラルーシをオリンピックから閉め出せなんて、戦況に関係のない難クセをいったりしないよね。
NHKの報道も偏りが顕著だから、よその国に大きな関心のある年金老人には興味が尽きることがないのだ。

日本はまだ法律が邪魔をして、戦車やミサイルを送れといわれないのが幸いだ。
この制約がなくなれば、日本だって兵器を送るべきだという声が高まるに決まっている。
わたしだって高性能といわれている自衛隊の戦車の実力を知ってみたいけど、これはテレビゲームじゃないんだから、生身の人間が乗っている戦車を、戦場に送れなんてことはいえません。
そんなものを送った日には、ますます旗幟を鮮明にすることになり、そうなると世界最強のパスポート(ビザなしで訪問できる国の数が世界一)の日本も、明白な西側の代表とみなされてその地位を失うことになるだろう。
そうか、わたしのパスポートはまだ切れたままだった。

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2023年1月27日 (金)

大胆な憶測

大胆な憶測だけど、ドイツがウクライナに戦車を供与したのは、すでにウクライナの将来に見切りをつけたからじゃないか。
戦車が戦場に配備され、実戦に使えるようになるまでには、まだ数ヶ月はかかる。
しかしウクライナはそれまでもたないとしたら・・・・

ドイツのレオパルト2がウクライナに供与されれば、これでまた勝敗の行方はわからなくなるとNHKあたりはみているようだけど、ウクライナ軍がこれを受け取り、習熟するまでに3、4カ月は必要らしい。
それまでに戦争は終わってるんじゃないか。
日本にいて耳に心地よいニュースばかり見ている人にはわからないだろうけど、戦況は要衝であるバフムートの攻防がヤマを越し、この街を失えばウクライナにとってあとがないところまで来ているらしい。

そもそも米国には本気でウクライナを支援するつもりがあるのか。
本当に支援するつもりなら、戦車の台数だってもっと多くなければいけないだろうし、使いこなすのに数ヶ月かかるなんて悠長なことをいってられないはず。
自分とこが責任をとらされるのがイヤで、うまく調子を合わせてドイツを引っ張り込んだまではいいけど、ドイツだって本心では戦争に関わりたくない。
アメリカも頑固なゼレンスキーさんに手を焼いているところだから、ショルツ首相に耳打ちし、どうせウクライナ軍は戦車を実戦に使うまえに崩壊するから、約束なんざいくらしたって大丈夫という。
それならいいだろう、それならレオパルトを100台で200台でも提供しますヨと、ドイツの首相とそんな暗黙の了解があったのではないか。

以上はわたしの大胆な憶測にすぎないけど、かりにヨーロッパ諸国から数百台の戦車が動員されて、あのヒマワリやムギ畑の広がるウクライナの田園を疾駆することになったら、第二次世界大戦でナチスドイツの機甲軍団が侵攻したときのような悪夢でしかない。
今回の戦争ではさらに頭上を攻撃ヘリやミサイルが飛び交い、地上では土と炎が炸裂する、イラク戦争の“死のハイウェイ”の再来になるだろう。
やれやれ、この戦争はどこまで行くのやら。

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2023年1月26日 (木)

アメリカのやり方

デヴィ夫人が・・・・いまの若い人は彼女のことをよく知らないかも知れないけど、団塊の世代ならインドネシアの初代大統領だったスカルノさんの、3番目の奥さんだった日本娘のことを知ってるはず・・・・その彼女がウクライナに視察に行って、ああだこうだといってるけど、彼女もたぶん戦争が始まるまで、ウクライナという国のことも、プーチンがどんな大統領なのかも知らなかったのだろう。
とかくオンナというやつは、と書こうとしたけど、考えてみたら彼女だけじゃないね。
SNSでロシア非難に精を出している輩のほとんどが、彼女と変わらないよな。

昨夜のNHKニュース9を観ていたら、放送を中断してまでドイツがレオパルト戦車をウクライナに供与することにしたという速報だ(それも嬉しくてたまらないように)。
腹が立つと同時に、棺桶に片足突っ込んだわたしにとっては、まだまだ生きがいが続くことになったわけだ。
見てろ、NHK、わたしのいちゃもんはウクライナ戦争が終わるまで続くから。
見てろ、ココログ、わたしのアクセスカウンターの調整をいつまで続けるつもりだ。

ところでNHKのなかにもわたしのブログを読んでいる人間がいるのかも知れないナ。
わたしがウクライナのことを汚職まみれの腐敗国家なんて罵倒するもんだから、すこしは気にしたのか、昨夜のニュースでは汚職官僚が逮捕されたという報道があった。
しかしこれでウクライナのオリガルヒが一掃されたなんてだれも思いやしない。
ゼレンスキーさんは国民の支持というより、オリガルヒに生死までにぎられて、戦争を続けるしかない気のドクな大統領なのだ(大地舜さんのブログを読んでみよ)。

ドイツにしてみれば、ウクライナ戦争の肩代わりをさせられるのはまっぴらだから、アメリカが戦車を出すならと留保的意見を述べた。
これならドイツだけが責任を負うのではなく、アメリカに追従しただけだと言い訳ができるわけだ。
するとやむを得ずアメリカは、ウチもエイブラムスを出すから(数ヶ月先に30台か40台ていど)と言い出す。
そうなるとドイツとしてはひっこみがつかない。
戦車を供与したからってロシアに勝てるわけもなく、ただいたずらに戦争を長引かせ、双方の犠牲者を積み上げるだけで、とどのつまりは核戦争かも知れない。
地球の終末時計があと1分半というのも納得できるよな。

これがアメリカのやり方だ。
相手をほかに方法がないところまで追い込み、相手が対抗措置でもとれば、今度はそれをネタに責める。
しかもアメリカにしてみれば遠いヨーロッパの戦争だ。
ロシアが戦術核でも使ってくれれば、これでロシアの味方をするものはいなくなると、大喜びだろう。

遠い戦争だってことで日本でも無責任な人間が多いけど、日本の若い人たちはこのアメリカの手法を忘れんでおいてくれ。
将来、台湾が代理戦争をやらされることになったら、自衛隊の戦車を出してくれと圧力がかかるかも知れない。
日本人のなかにももっけのさいわい、日本の最新式戦車を実戦でテストするいい機会だなんて言い出す人間がいるかも知れないけど、軍備なんて使わずにすむならそれにこしたことはない。
レオパルトやエイブラムスに匹敵するかどうかは、富士山麓でテストするだけでも、他国にとっては十分に脅威になるものだ。

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2023年1月25日 (水)

世界の常識

ドイツのレオパルト戦車をウクライナに供与するとかしないとか報道がうるさいけど、これはポーカーゲームのようなものだ。
じっさいに戦争に役に立つかどうかではなく、こちらはあくまでウクライナの支援を続ける方針だということを見せつけて、なんとか相手が先に勝負から降りるよう仕向ける。
仕向けられたほうも、戦車を持ち出せばうちは航空機を持ち出す、最後には核兵器もあると言い張って、そうそう簡単には降りない。
もうお互いにハッタリのかましあいで、どこまで行くのか見ていられんね。

ウクライナ戦争と直接の関連はないけど、強烈な場外マッチ。
NATO加盟を熱望していたスウェーデンで、極右がイスラムの聖典コーランに火をつけたのだそうだ。
ラブロフさんが忠告していたじゃないか。
加盟国を増やせばそれだけ利害が衝突して、全員一致なんてことは夢のまた夢になるだけだと。
案の定、イスラム国のトルコが反発して、スウェーデンの加盟には賛成しませんと言いだす(NATOの新規加盟には全加盟国の承認が必要)。

現在のNATOのメンツは以下の通りだけど、このメンバーで揉め事が起きないほうが不思議。
アイスランド、アメリカ、イタリア、イギリス、オランダ、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、ギリシャ、トルコ、ドイツ、スペイン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、エストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、アルバニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア。

だいたい、いまも将来もロシアが北欧の脅威にはなりそうもないのに、なんでスウェーデンはNATOに入りたいなんて言い出したのか。
ひょっとするとスウェーデンの極右には、すでにロシアが手をまわしていて、仲間うちで揉めるようにと細工したのかも知れない。
というのはもちろんわたしの冗談だけど、逆に西側が手をまわしてロシアの脅威をあおり、スウェーデンをNATOに引っ張り込もうとしている可能性もある。

ウクライナ戦争に関しては、NATOのやり方はセコいから要注意だ。
すでにNATOに加盟しているハンガリーは、ロシアの石油がなければやっていけない。
それでロシア制裁には加われないといったら、それじゃEUの補助金はなしでいいんだなと恫喝される始末。
なにがなんでもメンバーに加わらなければ許さないという、日本の体育会系のような体質が透けてみえる。
ワタシはそんな体質がキライだからロシアの味方をしているわけじゃないけど、横並び一線でないと許せないというのは、やっぱり民主主義のルールから外れていると思わないわけにはいかない。

知り合いのロシア人のフェイスブックをのぞいてみたら、日本はウクライナに発電機を送ったけど、そのうちの何割かは行方不明だそうだ。
横流しされたとしても、そんなことは途上国への支援ではめずらしいことではないから、NHKもいちいち報道しない。

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2023年1月24日 (火)

閑話休題

閑話休題。
ウクライナから新しい情報が入って来ないので、ブログも書きようがないんだけど、これはいったい何をあらわしているのか。
やっと情報が入ってきたと思ったら、戦況ががらりと変わっていたとか。
で、今日はべつの、いい古された話題。

韓国には日本に反対してさえいれば地位は安泰だという政治家が多いけど、日本にはアメリカに追従していればまちがいないという政治家がいる。
ということを以前このブログに書いたことがあるけど、大丈夫かねえ、岸田クンは。
米国から帰ってきてからずいぶん影が薄いように感じるんだけど。
まあ、ロシアや中国の脅威はコワイから防衛力を増やすのは賛成だ、しかしそれを増税でまかなうのはイヤという身勝手な国民ばかりだ。
この国の舵取りがむずかしいのはワタシにもわかります。

もうひとりの影の薄いバイデンさんは、それでも日本の防衛力増強にもろ手をあげて賛成だ。
アメリカはウクライナで味をしめ、中国の脅威をあおりにあおって、日本に中国との戦争を肩代わりさせるつもりなのだ。
このやり方なら自国の兵士の損失はないし、軍事産業は儲かるし、双方が戦争で疲弊すれば自分がトップでいられることは確実だし、まさに日本さまさまだ。
日本の政治家のなかには、日本がかっての栄光をとりもどして、アジアの盟主になってほしいと願う政治家(国民も)が多いから、だまくらかすのは赤子の手をひねるようなものだ。
ああ、軍艦マーチが聞こえる。
もうこうなったらアメリカは日本に核兵器だって容認しちまうだろう。
日本と中国が核兵器を使ってドンパチを始めても、米国は痛くもかゆくもないもんね。

未来を担う若者たちはその点をよく注意することだ。
アメリカはすでにウクライナでも同じ手を使って、戦争の直接責任をドイツに肩代わりさせようとしている。
ウクライナは日本から遠いからまだしも、台湾は近い。
こんな近所でドンパチを始められてはたまらない。
しかもアジアで中国に対抗できるのは日本ぐらいしかないから、アメリカの期待も大きい。
アメリカの謀略に踊らされて台湾戦争に加担しないように、これはようするに、台湾人を悲劇にまきこまないようにということなのだ。
いたずらに中国の脅威をあおって、台湾人を独裁主義から救うんだというバカがいる。
中国の脅威っていったいなんのことをいってるのかね。
台湾侵攻?
中国ギライのレイシストたちには申し訳ないけど、口だけならずっといい続けていることだし、たまに飛行機や軍艦をちょろちょろさせることも以前からやっている。
現実に中国が台湾に侵攻することなどあり得ないと何度いったらわかるのだ。

前記のような代理戦争の欺瞞を続けていると、じっさいに戦争が始まるまえに、肝心の台湾の人々がちょっとおかしいと気づいてしまうだろう。
いくら米国が好きでも、ウクライナ戦争は米国の謀略で、テレビやSNSで報じられるように、見るに耐えない悲惨なものだったと台湾人自身が理解したらどうなるか。
中国人というのは理念より損得でものを判断する人種だし、しかも民主主義をうたうアメリカのていたらく。
今度は自分たちの国が戦場になるとわかれば、台湾の世論がまっぷたつになるに決まっている。
繁栄する大陸中国と衰退する民主主義の盟主、アメリカは自由と民主主義の国であるという迷信はどこまで通用するだろう。

ということをわたしは20年ぐらいの長いスパンで判断しているんだけどね。
つい最近NHKの番組を観たら、せいぜいここ数年は、まだ台湾や米国のほうが進んでいるから大丈夫なんてことをいっていた。

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2023年1月23日 (月)

前立腺肥大?

昨日の飲み会は武蔵境というところでやったんだけど、その帰り道でのこと。
店から自宅まで自転車で1時間ばかりかかる。
寒いせいもあったのかも知れないけど、この1時間のあいだに公衆トイレに寄ったのが2回で、家に着いてからもあわててトイレに駆け込んだ。
あわてて飛び込んだにしては、量が少ないような感じがする。
前立腺肥大かしら。
まあ、仕事をリタイアしたあとだから、それほど影響があるわけじゃないけど、まだ現職だったらこんなにトイレがひんぱんじゃ仕事にならないよ。
さっさと死んでしまいたいと後ろ向きになるところ、ものは考えようだ。

オシッコが近いということは、わたしの腎臓はまだ元気で働いている証拠だし、最近は寝てもたいてい2〜3時間で起きてしまう。
オシッコのせいで長時間連続した睡眠は不可能になったのだ。
つまり脳みそが弛緩するヒマがないということで、ほうっておくとわたしは何時間でも寝ているほうだから、寝られなくなったということは、これが認知症の予防になっているのかも知れない。
きっとそうだよな。
だらしない日常だけど、わたにはまだ天に課せられた仕事があるに違いないのだ。うん。
ココログのなかには失禁パンツの愛用者だというおじいさんのブログもあるけれど、わたしもそうなるまでにはまだ時間が残されているようだ。

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2023年1月22日 (日)

困った困った

400000

昨夜はむかしのパソコン仲間たちと呑み会、というか解散式。
主要なメンバーがひとり欠け、ふたり欠けして、とうとうパソコン同好会そのものが立ち行かなくなったので。
この写真は食いつくされたアンコウ鍋の残骸だ。
小市民的話題はここまで。

あなたがドイツ人だったとする。
ドイツの首相か、国防大臣だったとする。
あなたがプーチン憎しで凝り固まった、世間にゴマンといる軽はずみな人間なら、ゼレンスキーさんの要望に応えて、レオパルトでもなんでも供与したかもしれない。
しかしちょっとでも思慮のある人なら、なんだ、どうしてアメリカに代わってドイツが戦争の主役にならなけりゃいけないのだと疑問を感じるだろう。
戦争をややこしくした元凶はアメリカなのに、そのアメリカは、うちの戦車は高性能すぎてウクライナ軍には使いこなせないと逃げの一手。
そして世論がアンチ・ロシアであるのを幸い、ぜんぶドイツにおっかぶせようとする。

世界はドイツの戦車に期待するところ大だ。
ソ連時代にさんざんいじめられたポーランドやフィンランドは、さっそくドイツから供与されていたレオパルトをウクライナに横すべりさせようとする。
ドイツの許可がなければダメってことになっているので、その許可待ちだけど、もう既成事実かのように早く早くと。

このままではウクライナ戦争は、ドイツとロシアの戦争になってしまう。
ドイツの政治家なら危機感をもって当然だ。
もともとドイツは戦争に熱心じゃなかった。
苦労して敷設したノルドストリームを味方のはずの米英に破壊されても、自由主義を守るという大義に乗せられ、義理でお付き合いしていたのに、ここでどうしてアメリカの肩代わりをしなくちゃいけないのか。
あまりはっきりいうのもナンだから、言葉を濁しているけど、いまはその状態。
考えてみると、ここまでアメリカは軍事産業が儲けただけで、自分とこはまったく汗をかいてないね。
わたしがロシアびいきでなくても、このアメリカのずる賢さ、彼らの謀りごとが頓挫するよう祈ってしまう。

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2023年1月21日 (土)

昨日の戦況

おお、岸田クンもいよいよウクライナ戦争を終わらせるため、各国への働きかけに踏み出したのか。
広島サミットにG7の首脳による原爆資料館の参観を計画しているんだそうだ。
原爆資料館を見る →   核戦争の悲惨さを知る →   ウクライナ戦争をこれ以上エスカレートさせるのを止める
彼がこう考えているなら、さすが被爆国日本の首相だけど、まあ、無理だろうなあ。
だいたい遠い国の戦争だってことで、無責任な国民が多すぎるよ。

ウクライナの戦況はドイツが戦車を供与するかどうかにかかっていたそうで、その判断を世界中が固唾を飲んで見守っていたけど、昨夜のニュースによると、ドイツはやっぱりもう少し考えるという結論になったらしい。
民主主義国では政治家は国民の顔をうかがわなければならない。
ドイツ国民の意見はふたつに割れていて、一方は戦車を供与したら戦争はますますエスカレートするという慎重派。
もう一方はロシアは無法行為ばかりしている、放置したらこの先も味をしめて何度も同じことを繰り返すだろうという積極派。
さてどうだろう。

戦車を供与したせいで戦局がウクライナに有利になったとしても、これだけでロシアが降伏するとは思えないし、とことん追いつめれば窮鼠猫を噛むのたとえ通り、ロシアには核兵器という最後の手段がある。
逆に戦車を供与しなければ、このままウクライナが押しまくられ、ゼレンスキーさんが国外に亡命するだけだ。
味をしめたロシアが同じことを繰り返すといったって、とりあえずウクライナ以外にロシアが侵攻予定の国があったっけか?
これじゃどっちがいいか、だれにでもわかるね。
わからない首脳にわからせるために、岸田クンが広島の原爆資料館を見せて、核戦争の恐ろしさを知らしめようとしたのなら、彼もまだまだ捨てたもんじゃない。

そんなことが許されるか。
最初に侵攻したのはロシアなんだから、悪が勝利するのを見逃すつもりかというのが、ウクライナ擁護派の言い分だろうけど、どっちが正しいかと言い出すとキリがない(詳しいことはこのブログを読め)。
ドイツ国民は第3次世界大戦になる危険性を回避したといえる。
米国も戦車ではなく、歩兵戦闘車や自走榴弾砲でお茶をにごしたというのは、ゼレンスキーさんに亡命の余裕を与えただけじゃないか。
チェックメイトだ。
つまり王手だよ。

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2023年1月20日 (金)

福寿草の開花

1140a

今朝のNHKニュースを観ていたら、「ドーシチ」というロシアの反体制メディアが出てきた。
それはかまわないけど、よく注意しないとね。
反体制メディアがプーチンのことをよくいうはずはないし、そのすぐあとに英国BBCのニュースもあった。
BBCも日本のNHKも、ウクライナの強力な支援者であることはご存じの通りで、つまりここに挙げたメディアはすべてが一方的だということだ。
これでは一般国民はどう判断していいかわからない。

そういうときは戦争の全体像をもういちど考えてみることだ。
ロシアは第2次世界大戦で最大の犠牲者を出した国だ。
ロシアの大統領であるプーチンが、2度とロシア人の犠牲者を出さないと決心したとしたら、それは間違っているだろうか。
ウクライナにNATOの兵器が配備されたら、ロシアにとってはひじょうに危険な国になる。
ましてウクライナはオリガルヒに支配された破綻国家で、その新興成金たちはロシアをまっとうなグローバル国家に変貌させたプーチンが目障りで仕方がない。

こういう状態でロシアはウクライナに侵攻した。
わたしがロシアの味方をするのは、プーチンが愛国者であることを知っているからで、しかもアメリカが介入しなければ、戦争はもっと穏やかなかたちで終わっていたと信じているからだ。
侵攻についてはロシア、ウクライナ双方に言い分があるとしても、遠い極東の島国である日本が一方的にウクライナの味方をするべきだろうか。
ということぐらいは知っておいてほしい。

1140b

団地の庭に今年の福寿草が顔を出した。
この花は多年草で、毎年手入れもしないのに同じ場所に顔を出す。
わたしみたいなずぼらには嬉しい花で、わたしも買って花壇に植えようかと思った。
しかし毎年咲くものだから、花屋で調べたら苗でもけっこういい値段がする。
しかも高価な花ということになると、だれもいない花壇に植えたら、夜中にだれかに盗まれてしまうのではないか。
そういうわけで、まだ買おうかどうか迷っている。

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2023年1月19日 (木)

昨日のNHK

どうもウクライナ軍はボコボコにされているようだ。
昨夜のNHKニュース9では、ウクライナを擁護したくとも擁護できるような戦況ではなかったらしく、そのかわりロシアの民間軍事会社ワグネルをけなして喜んでいた。
しかしいまはロシア、ウクライナ双方にとって、国をあげての総力戦といっていい状態なのだ。
民間の軍事会社まで使うのは卑怯だとNHKはいいたいらしいけど、そもそもNHKの報道ではウクライナが優勢だそうじゃないか。
ネコの手も借りたいロシアが、そういう軍隊を使ってはいけないという国際法があるわけじゃないし、ウクライナだって同じような軍隊組織アゾフを使っていたことがある(とっくに分解四散したようだけど)。

そのままではワグネルにケチをつけるところがないので、NHKはたまたま見つけたワグネルの脱走兵を担ぎ出した。
しかしあまりに単純と言えば単純なプロパガンダだ。
戦場では敵味方の双方から脱走兵の1人や2人が出てもおかしくないし、脱走の原因もいろいろあるだろう。
とくにネオナチ集団のワグネルじゃ、勝新太郎みたいな兵隊やくざがごろごろしていて、上官とケンカをし、相手を銃で撃って脱走する場合もあったかも知れない。
脱走兵の顔も見たけど、軍隊でいじめにあいそうなタイプだった。

この脱走兵はノルウエーに亡命を申請したそうだけど、こういう相手をウクライナや米国が見逃すはずはなく、彼は貴重な反ロ・キャンペーン人材としてかつぎ出される。
亡命したければテレビカメラのまえで、こちらが書いた脚本どおりにやれといわれることも当然だし、こういう場合彼のいうことは信用できないというのがまともな神経だ。
NHKはそういうことをまったく考慮せず、自分の都合のいいように解釈するのである。

もっともワグネルが活躍しすぎると、あとがコワイというNHKの予想は当たっているかも知れない。
戦争で功績をあげた彼らは当然見返りを要求するだろうから、ロシアにとって戦後のワグネルはやっかいなお荷物になりかねない。
しかしやくざの利権じゃないのだから、たとえば政府のポストをくれよなんて言い出して、ロシア国民に損害を与えることが確実ならば、それはプーチンのほうが納得するまい。
ワグネルと正規軍の確執や、ワグネルの公認を求めるんじゃないかなどと、NHKはゴチャゴチャいってたけど、いくらワグネルが強力だといってもロシア正規軍を相手にするほどバカじゃないだろうし、正規軍に格上げしてもらったらかえって制約が増えるだけだ。
彼らが純粋にロシアへの愛国心から参戦した可能性だってなくはないのである。
このへんはプーチンの剛腕にかかるけど、おそらく勲章ひとつと、お互いが納得できるような報酬を与えて終わるんじゃないか。
どっちにしたってそこまで日本が心配してやる必要はなく、これはNHKのただの負け惜しみである。

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2023年1月18日 (水)

プロパガンダ合戦?

ちょっと考えてみる。
先日の「混迷の世紀」では、ウクライナ戦争はロシアとウクライナのプロパガンダ合戦だといっていたけど、合戦というほどロシア側のプロパガンダが多いだろうか。
ウクライナに宣伝工作までやっている余裕はないはずだから、ウクライナ側のプロパガンダはすべて米国か英国の作ったものと考え、それとロシアのプロパガンダを比較してみた場合ね。

わたしがこの戦争はプロパガンダ合戦だなと思ったのは、最初からでたらめとしか思えない報道が氾濫していたからだ。
まず戦争の初期には、ロシア軍はウクライナ人の大量虐殺をしているというデマがあふれた。
それもジュノサイドだ、レイプだと、第二次世界大戦のナチスドイツや、ユーゴにおける民族対立、中東のISもかくやといえるぐらい残忍な方法で。
このあいだまで住人同士の交流も多かったウクライナで、ロシア人がそんなに残酷なことをするだろうか。

この話がでたらめだということはすぐにバレて、マリウポリの製鉄所の攻防をロシアが制したあと、虐殺されたかと思ったウクライナのアゾフ連隊の兵士まで、生きて捕虜交換要員として出てきた。
ちなみにアゾフ連隊というのは、いま西側が問題にしているロシアのワグネルと同じ性格の軍隊だ。
ワグネルを非難するくせにアゾフには触れず、それどころかワグネルはならず者軍隊だけど、アゾフは正規の軍隊だという主張もあった。
これもこちら側のわかりやすいプロパガンダのひとつだね。

わたしは虐殺話あたりからちょっと誇張されすぎじゃないかと思い始めたんだけど、その後も西側の情報にはでたらめなものが多すぎた。
ロシアはかってのロシア帝国を復活させようとしている、プーチンは国内で支持を失っている、ロシアの反体制マスコミがこんなことをいってる、あんなことをいってる、ロシアの若者がいっせいに国外脱出を図っている、プーチンは癌だ、パーキンソン氏病だ、ラブロフさんが倒れたなどと、もう言いたい放題。
プーチンがロシア国民の支持を失ってないことは、その後も国民の支持が70パーセント以上あることで明らかだし、ロシア国内に反体制派がいるということは、その国が表現の自由のある国で、スターリン時代のような絶対専制主義の国ではないことの証明じゃないか。
若者が国境に殺到することだって、ウクライナのように成人男子はみな国外移動禁止の国よりよっぽどマシだ。

西側のプロパガンダはまだまだ続く。
ロシアは核を使おうとしている、ロシアは兵器がもうすぐ枯渇する、ノルドストリームの破壊の犯人はロシアだ、ブチャ市で虐殺があった、イジュームの墓地で虐殺された市民の死体を発掘した、ワグネルの脱走兵があれやこれや・・・・・
その中にはじっさいにあったことでも、考え方ひとつでどんな解釈でもできるものとか、しろうとでもおかしいと思えるものがある。

いっておくけど、これは全部ウクライナ側のプロパガンダなんで、このころロシア側のプロパガンダが何かなかったかと考えてみた。
思い当たらないんだけど、だれかこれがロシアのプロパガンダだと心当たりのある人はいるかね。
たしかに最初のうち、ロシアもプロパガンダで対抗しようとした時期があったようだけど、どんな反論をしても無視されるし、とても世界中からあびせかけられるでたらめな報道に対処していられない。
わたしはプーチンという人の性格からして、こんな状況ではさっさとプロパガンダを放棄しても不思議じゃないと思う。

どうしてこちら側はプロパガンダに熱心なのか。
理由はわかるはずだ。
ロシアにとってはウクライナ相手に勝てばいいだけだけど、ウクライナにとっては、西側の支援だけが頼りで、つねにか弱い小国をロシアが蹂躙しているということを印象づけなければならない。
ウクライナが劣勢であるとか、じっさいには汚職まみれの破綻国家だなんてことを知られ、世界がこの戦争に疑問を持つようになっては困るのである。
だから人々が立ち止まって考えないように、矢継ぎ早のプロパガンダを放ち、しゃにむにこちら側の弱点を隠す必要があるわけだ。

ほかの報道より確かだというので、わたしが参考にしている「大地舜のブログ」に、最新のウクライナ情報が出ている。
このサイトはロシアの味方ばかりしているから、ロシアのプロパガンダだろうという人がいるかも知れない。
しかし塩の鉱山で激しい戦闘が行われていることは、すこしまえの西側の戦況情報にも出ていたし、結果がどうなったかもすぐに出るだろうから、大地さんの情報の正しさがわかるはず。
つぎはどうやってウクライナを擁護しようかと、ホント、NHKもプロパガンダに苦労するよな。

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2023年1月17日 (火)

幸せ

金持ちになるのはむずかしい。
幸せになるのは簡単だ。
昨日わたしの部屋に公明党の市会議員がやってきて、なにか生活上のことで困ったことはありませんかと訊くから、ありません。きわめて幸せに暮らしてますと答えた。
相手はええっと意表をつかれたようだったけど、苦笑して帰っていった。

ようするに気の持ちようと、先のみじかいじいさんが贅沢いってもキリがないということ。

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2023年1月16日 (月)

本日のプロパガンダ

昨夜の「混迷の世紀・情報戦」という番組、ロシアとウクライナの宣伝工作について注意しましょうという番組だったけど、これもひねくれた番組だったねえ。
最初に断っておくけど、ウクライナだけでそんなにややこしいことをやれるとは思えないから、これはロシアと、米国あるいは英国のプロパガンダ合戦というべきだ。

番組ではロシアのほうはプロパガンダ、ウクライナのほうはこれに対抗するPR運動なんていっていたけど、プロパガンダがもっとも得意なのは、コンピューターやインターネット先進国のアメリカに決まっているでしょ。
フツーに考えてもこの戦争では、ウクライナ側の発信したプロパガンダのほうが圧倒的に多いはずだけど、そうじゃないという人がいるかな。
プーチンはロシア国内でもプロパガンダを乱発しているというんだけど、わたしが見たところ、まえに戦死した兵士の母親につめよられたとき、彼はむしろ誠実に対応していたはずだ。
何をいっても世界から相手にされないのだから、宣伝工作より戦いの結果にものをいわせようと、プーチンはあまりプロパガンダに熱心でないように見えるんだけどね。

しゃしゃり出てきてもっともらしい解説するのは、英国の、いまウクライナ側のプロパガンダにひと役買っているとわたしがいったばかりの英国の、「ドシエセンター」というシンクタンクの人間だ。
目つきのするどいこのおっさんは、007の伝統をひく英国諜報員のひとりではないかという疑いが晴れない。
さらに英国の、ああ、また英国の、NGO「アイズ・オン・ロシアプロジェクト」という、始めっからロシアを標的にしたようなプロパガンダ調査団体が出てきて、ロシアのプロパガンダをあばいてみせるという。

この番組では、ロシアがITに作らせたゼレンスキーさんの捏造映像が紹介されていたけど、そんなものをわたしは初めて観た。
ということは、あまり広範囲にバラまかれた映像ではないようで、プロパガンダとしてどのくらいの効果があったのかわからないし、ヘタすると “この番組”のためにウクライナ側がわざわざ作ったものかも知れない。
さらに太平洋戦争のさいの日本のアニメまで引っ張り出して、プロパガンダというものはこういうものですと注意を喚起していた。

まるでキツネとタヌキの化かし合いだけど、一方が発信したプロパガンダが、その国を貶めようというもう一方のプロパガンダであることもあるのだ。
これではよっぽど裏の裏の裏まで読まないとだまされてしまうし、ほとんどの場合わたしたち一般人には、それが事実かどうかを確かめるすべはないのである。
そういうことを承知で観るなら、「混迷の世紀」というのは、見逃すことのできないタノシイ番組であることも事実なんだけどね。

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2023年1月15日 (日)

ジェフ・ベック

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ちょっと遅くなったけど、ジェフ・ベックが死んだね。
ロック大好き人間のわたしがまたなにか追悼文でも書くかと思ったアナタ。
申し訳ないけど、わたしは彼のファンじゃない。
ひねくれていると思われるかも知れないけど、このブログはふつうに世間話を書くものではなく、わたしの個人的見解を書くものなので。

ベックの経歴のなかには、ヤードバーズにおけるエリック・クラプトンの後釜ということがあり、それが彼の名声を高めているんだけど、クラプトンの熱烈なファンであるくせに、わたしはベックのギターがどうも好きになれなかった。
わたしのひねくれをとことん証明するように、ヤードバーズでベックの後釜だったジミー・ペイジのファンでもないし、レッド・ツェッペリンでさえ好きじゃなかったのだ。
世間ではクラプトン、ベック、ペイジをあわせて世界の3大ロック・ギタリストというらしいけど、これはレコード会社のでっち上げだったんじゃないかと、いまでも思っている。

ベックについては、鳴り物入りで発売された「ベック、ボガート&アピス」というライブ・アルバムを買って、これが大ハズレ。
それ以来わたしは世間の評判をあてにしない男になったのだ。

わたしはクリームにいたころのクラプトンの熱烈、激烈といっていいくらいのファンで、このグループを聴いてから、わたしの評価基準はどこに行っても、クリームより上か下かということになってしまった。
そんなわけで、演奏だけなら好きなものはほかにいくらでもあるけど、わたしの個人的な3大ギタリストは、クラプトン以外ではジミ・ヘンドリックスと、ブルース・ギターのマイク・ブルームフィルドということにしておく。

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2023年1月14日 (土)

今日の戦況

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どこかで見た景色だけど、昨日はいまの団地に越してくるまえに住んでいた三鷹のアパート近くまでサイクリングをし、しょっちゅう散歩した野川公園の自然観察園をぶらついてきた。
最初の写真はビジターセンターわきに置かれたテーブルから。
わたしが四半世紀近くのあいだ、ヒマさえあれば通ったところである。
まだほとんど冬景色の観察園のなかでは、ロウバイと、あれま、もうウメが咲いているのを見た。
帰宅して、ここまでサイクリングをするとだいぶ腹がへっこむなと感心したら、朝からコンビニのパン1個しか食べずに、25キロぐらい往復したことになっていた。
夜になるとまたせっせとロシアの戦況研究だ。

ロシア軍の参謀総長が交代した。
これをどうみるかで、NHKとわたしの考えがガチンコ勝負。
もちろん世間は日本を代表する公共放送で、海外の報道にも実績のあるNHKのほうを、しろうとのいちゃもん居士であるわたしの言い分より信用するに決まっている。
しかし蟷螂の鎌であることは百も承知で、わたしはまたいちゃもんを言うのだ。

NHKに出演していた防衛省防衛研究所の兵頭なにがしサンの意見はこうだ。
プーチンは追いつめられている。
その根拠として、彼がテレビに出演して部下の産業貿易相を、航空機の調達が遅いと叱責する映像が流れた。
この場面をみると、産易相は3カ月でやりますと答え、プーチンは1カ月でやりなさいと命じている。
これこそロシアが追いつめられているあきらかな証拠だというんだけど、なんだか出来すぎの映像で、なにかおもわくがあるような気もする。
プーチンはなかなか動かない官僚を動かすために、意識的にテレビで部下を叱責してみせることがあるし、そもそもそんなプロパガンダに利用されそうな映像を、わざわざテレビで公開する必要がどこにあるのか。

参謀総長の交代の件だけど、兵頭サンの説によると、この時期に軍のトップを変えるというのは、最後の切り札を持ち出したということで、これも追いつめられたロシアを象徴しているのだそうだ。
彼の説では、ロシアには三つの問題があるという。
1は「兵力不足」、2は「兵器の枯渇」、3は「指揮命令系統」である。
1と2は最近の戦況をみるとあてにならないし、軍のトップを変えるというのは、この3に対処するためじゃないのか。

ロシアの兵力不足や兵器の枯渇はいうくせに、ウクライナ側がロシアの攻撃で首都キエフまで電力不足、市民は寒さに縮こまっていることなどまるで無視。
ウクライナ軍は兵器も電力も足りているということなのか、それならなんでゼレンスキーさんは必死になって戦車をくれくれと懇願するのか。
兵頭サンの説では、西側の戦車供与でまだまだ戦況はわからないというんだけど、そもそも戦車というのは、近代戦争でどんな働きをするものなのか。

正月のあいだ休んでいた「大地舜のブログ」がまた再開された。
これによると、制空権なしには戦車は効果的に使えないとのこと。
現在は歩兵ひとりが肩にかつぐミサイルで戦車を破壊できる時代だし、制空権うんぬんは軍事しろうとのわたしにもわかる。
ウクライナ戦争の初期に破壊されたロシア軍の戦車の写真が出まわったけど、このころはまだロシア軍には、たかがウクライナという油断もあっただろう。
おかげで黒海艦隊の軍艦まで沈められてしまったくらいだけど、あれから1年近く経ち、ロシア軍は監視衛星まで含め、完全に制空権を確保したはずだ。
こんな状況で戦車をいくら投入したって、みんな航空機やミサイルの餌食になるだけじゃないんですかと、なぜ兵頭サンに訊いてみないのか。
彼は軍事の専門家だからこういうことを知らないはずはないし、やっぱりNHKに出演した時点で、ウクライナに不利になることは絶対にいえないんじゃないか。

安心して、わたしは今日もどこかへサイクリングに行きたいけど・・・・でも天気がイマイチだな。

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2023年1月13日 (金)

カナダの大臣

うわ、昨日はブログのアクセス数が、わたしの親戚や知り合いで読んでいると思われる人間は10人ぐらいいるはずだから、それをのぞくとたったの25人だ。
でも、これを見てかえって安心した。
いくらなんでも日本、いや世界でもめずらしいロシア擁護派のブログを、読んでいる人がたったの25人!
しかもおととい少ないなとぼやいた翌日がこの数字。
そんなわけないでしょ。
じっさいには千人単位はいるはずなんだけど、ココログのなかに世間と同じ凡人がいて、あまりに世論に反抗的なわたしのブログに憎しみを感じ、数字を調整しているに違いない。
いえ、告訴はしませんよ。
だいたいブログで金儲けしようってわけじゃないし、有名になるつもりもなれるはずもないし、ようするに意見広告のようなつもりなんだから、だれかに数値をいじられていたとしても、じっさいの読者が多ければそれで十分なのだ。
アクセスカウンターは正確ではありません。
こう広報しておいて、さあ、今日も元気に国際ジャーナリズム。

岸田クンはカナダの首脳会談をすませたあとアメリカに渡るそうだ。
カナダのトルドー首相はまだ若い。
中国の習近平さんに、あまり会談の内容を漏らしちゃいかんよと子供みたいに説教されていた。
こういう首相となんの話をしたのだろう。

そんな関係からカナダという国の大臣について調べてみた。
いろいろ愉快な役職がある。
日本と似ているのは[首相]、首相をかねた[財務大臣][外務大臣][運輸大臣][産業大臣][保健大臣]、検事総長をかねた[司法大臣][国防大臣]ぐらいなもので、あとは真面目なのかふざけているのかよくわからない大臣がぞろぞろ。
[退役軍人問題大臣][メンタルヘルス・依存症担当大臣][インフラ・コミュニティ大臣][歳入大臣][多様性・包摂性担当大臣][環境・気候変動大臣][緊急事態準備大臣][移民・難民・市民権大臣][公共事業・調達大臣][高齢者大臣]に、通産大臣かと思ったら[遺産大臣]なんてのもいたな。
ま、あんまり懸案事項のないのどかな国のようだ。
そうだよねえ、ロシアにしたって中国にしたって、カナダが率先して悩む必要はないんだし。

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2023年1月12日 (木)

ああ、NHK

ああ、昨日はまたアクセスがふた桁だよ。
やっぱり自転車のことなんか書いていたんではダメだな。
世界でもめずらしいロシア擁護のブログにもどって、ウクライナ戦争のことをたくさん書かないことには、読者の期待にそえないんだよ、きっと。

岸田クンは英国、イタリアなど、西側のお仲間グループを訪問してだいぶ機嫌がよかったけど、ナニ考えてんのかねえ。
NHKニュース9は明治維新のころまでさかのぼって、皇室王室のつながりを取り上げ、日本と英国は固いきずなで結ばれていたと強調していたけど、そのあいだにはさまる太平洋戦争のことはひとことも触れなかった。
独裁国家の御用放送局じゃあるまいし、ご都合主義も極まれりで、自ら進んでウチは日本偏向放送協会(NHK)ですといってるようなものだ。
ああ、この欺瞞に満ちた放送局よと、これでウクライナの報道を信じろというほうが無理だし、その他の報道もウソばかりだろうと思われてしまう。
わたしは民放に比べればNHKが好きだからあえていうんだけど、なにも朝日新聞のように信用されないマスコミになりたいわけじゃないんでしょ。
せめてウクライナ戦争のまえぐらいまでの公平な報道にもどってほしい。

日本と中国がビザの発給をめぐって、謀略だ対抗だとすったもんだしていることも、そんなことはどうでもエエじゃないか。
お互いに相手の国民を入国させないなら、これがコロナ防疫にいちばんいいことなんで、つべこべいうようなことか。

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2023年1月11日 (水)

サイクリング

ロシアと同じ日を祝いたくないといって、ウクライナがロシア正教会の祝日を西洋のものと同じに変更したそうだ。
そんなことをしたって戦況が変わるわけでもないのに、くだらないことにこだわるものだ。
日本もまえの大戦のとき、英語は敵国語だからケシカランといって、野球用語なんかもぜんぶ日本語に言い換えた。
さぞかしやりにくかっただろうけど、ストライク、ボールをなんて言ってたのだろう。
こういう負けおしみ、憂さ晴らしはだいたい押されているほうがやることで、韓国の日本不買運動と同レベルだな。
ウクライナ人て極東アジアと共通の遺伝子を持ってるんだろうか。

今日はいい天気だったので、自転車でどこかにロウバイでも咲いてないかと出かけた。
まず向かったのは小平霊園で、園内をかるく一周してみたけど、ロウバイは見当たらず。
小平から“保谷狭山自然公園自転車線”をふらふら、八坂駅のわきから府中街道へ入り、新青梅街道を右折して、うちの近所まで空堀川ぞいに走ってきた。
ロウバイは見つからなかったけど、ただ憑かれたように自転車で走るというのは、青春時代にもよくあったことだ。
もうすこし暖かくなれば、自転車は楽しみも多いし、どんどん健康になってしまうワ。

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2023年1月10日 (火)

オオキバナカタバミ

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花の少ないこの季節でも、たまに路傍で黄色い花が首をのばしているのを見かけることがある。
黄色い花はたくさんあるから、それだけでは説明不足だ。
わたしがいいたいのは、むかしマルタ島ってところに行ったとき、島中にはびこっていたオオキバナカタバミのことである。
めずらしい花かと思っていたけど、帰国してから、注意をしていると日本にもけっこう多い花であることがわかった。
ただし基本的に園芸種で、河原や草原に自然に咲く花ではないようだ。

この季節によく目立つ派手な花なので、あいつをうちの花壇にも植えたい。
さいわい近所の公園のわきにも咲いていて、その公園をボランティアで世話しているのは顔なじみになったオンナの人だった。
彼女にはうちの花壇のイベリスを、ごそっと根っこごと分けてあげたことがあるから、すこしぐらい頂いても文句は出まい。

ということでオオキバナカタバミの、花のついてない株をふたしゃくいほどスコップですくって、うちの花壇に植えてみた。
うちの花壇にはいろんな種類のカタバミが、しつこい雑草としてはびこっているくらいだから、生育環境がわるいわけではないし、マルタ島で見た感じではそうとうに繁殖力の強い花のようだった。

いつもウクライナのことばかり書いてないで、こうやって園芸のことでも書けば、ココログの覚えめでたく、アクセスも上がるかも知れないし、ひょっとするとカレル・チャペックの「園芸家12カ月」に匹敵するような、おもしろいエッセイになるかも知れない。
あ、チャペックというのは“ロボット”という言葉を造語したチェコの作家で、もちろん知ってる人は知ってる有名な作家のこと。

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で、植え替えたオオキバナカタバミだけど、現状は3枚目の写真のとおり。
わたしもずぼらだからなあ。
なんか肥料を与えなくちゃというわけで、最近は台所の生ゴミをせっせと与えてるんだけど。

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2023年1月 9日 (月)

ユーチューバーたち

負けが混んでくると、人間は相手のやることなすことに難癖をつけてうさばらしをするようになる。
逆にこちらが勝っている場合はそれほどのことはない。
日本在住のロシア人ユーチューバーのあしや嬢が、1年限定の在留資格証明書しか発行できませんと、入管から難癖をつけられているらしい。
日本はウクライナ支援のために血まなこになっている時期だから、上層部の顔の向きを忖度した役人の陰湿ないじめじゃないか。

彼女もそんなことを考えたのかどうか、YouTubeだって立派な職業だ、自分はきちんと日本の税金も払っているし、過去におかしな事件を犯したこともない、提出書類にも瑕疵はなかったはずなのにと主張しているけど、さてどうだろう。

あしや嬢がロシア人であることは別にして、彼女の日本での立ち位置に、はたして問題がなかっただろうか。
彼女はユーチューバーの草分けみたいな存在で、日本でYouTubeを始めた外国人としてはかなり早いほうだったと思う。
いまや将来なにになりたいかと聞かれて、ユーチューバーですと子供まで答える時代だ。
でもわたしは古い人間のせいか、職業はと聞かれて、ユーチューバーですと応えられると、なんだかうさんくさいものを感じてしまう。
むずかしい試験や資格も必要がなく、写真や映像の知識もない人間がいきなり始められ、そのへんの悪ふざけみたいな映像や、若い娘がパンツをちらりと見せるだけ、あるいは目立ちさえすればいいんだろうと、非常識なことをやってのける若者たちの映像で、高額の報酬を得られるという社会がまっとうなものといえるだろうか。

これはYouTubeだけではなく、もっと広い社会の問題だ。
わたしはあしや嬢のファンのひとりだし、彼女に罪があるわけでもないけど、そろそろYouTubeも曲がり角に来ているのではないか。
日本はいま少子化という悩みをかかえている。
そんな時期に、子供をつくるわけでもなく、お手軽で、世間をなめているとしか思えない職業を社会に蔓延させるとはと、役人が思っても不思議じゃない。
そうだそうだと役人のほうに賛成するのは、やっぱりわたしが古いからか。

あしや嬢がもっと長い在留証明をもらい、将来は日本に帰化したいと考えるなら、いちばんの方法は日本のそれなりの企業に就職をするか、日本人と結婚することだけど、YouTubeという、ひとりで自由気ままに生きられる仕事に味をしめた女性にはむずかしいだろう。
彼女の件が飛び火して、同じロシア人ユーチューバーの安涼奈(アリョーナ)嬢にも心配するメールが寄せられているようだけど、こちらは東大出の才媛だ。
それでもわたしがいつかこのブログに書いたように、弁護士でもなんでもいいけど、早く自分の能力を発揮できる堅い職業についたほうがいいと思う。

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2023年1月 8日 (日)

昨日のNHK

よくわからないな。
NHKニュースを観ていると、モスクワからの報告ということで、モスクワ特派員がしょっちゅう出てくるんだけど、いうことはかならずロシア非難ばかりだ。
これでよく無事にモスクワから放送ができるもんだ。
どこかモスクワ以外の場所から放送していて、背景の赤の広場は合成なのか、それともすべては承知のうえの馴れ合いなのか。
馴れ合いとしたら目的はなんだ。
あー、わっからないよ。

昨日は国際ニュースを観ていたら、ロシアのテレビ局のニュースがあった。
ロシアのニュースだから、プーチンが正教会の建物でクリスマスのお祈りしたとか、もちろんロシア寄りの報道ばかりだ。
ところが、たまんないよなあ、NHKのニュースでは、何をしても何をいってもとにかくロシアを非難する調子になってしまう。
このあいだはロシアは正月も攻撃をやめないと非難していたのに、クリスマス停戦をすれば、なにか裏があるんだろう、そんなものは信じられないという。
一服できるのはウクライナもいっしょだろうに、ロシアはひと休みして体勢を立て直そうとしているという。
プーチンが兵士たちのまえで上機嫌で乾杯をすると、強がっているという。
空襲警報が鳴った、ロシアは停戦を破った、ロシアのいうことは信じてはいけないと、ウクライナ発のニュースばかりを取り上げる。
バイデンさんまで出てきて、そうだそうだという。
なにがなんでもウクライナの優勢と、悪辣なロシアを印象づけたいらしいけど、こうやって難癖ばかりつけていること自体、ウクライナが追い込まれているあきらかな証拠じゃないのか。

ロシアが劣勢だそうだけど、あいかわらずウクライナ軍の損害がさっぱりわからない。
だれか知っている人はいるかー。
まさかウクライナ軍は圧倒的に優勢で、損害はほとんど出ていないというんじゃないだろうね。
ウクライナでは成人男子は国外移住が禁止だというから、ロシアみたいに一部の動員ではなく、男は脱出することもできないまま、全員が戦場に行くことになっているらしい。
いったいどっちがゆとりがあるというのか。

NHKの番組では兵頭なんとかサンという防衛研究所の人が、いろいろゴタクを並べていたけど、これ全部こちら側の願望。
こういう人たちはウクライナの若者を地獄へ送り込むことについて、ちっとは良心に恥じることはないのだろうか。
ウクライナからしか情報が入ってこない?
しかしロシアの損害だけは詳しく入ってきて、ウクライナの情報が入ってこないというのは、ジョーシキ的に考えておかしいと思わないのか。

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2023年1月 7日 (土)

嘘と政治と民主主義

「嘘と政治と民主主義」というBSのドキュメンタリーを観た。
副題に「アメリカ、議会乱入事件の深層」とあるように、これは米国のもと大統領トランプさんが、バイデンさんに敗れて大統領職を失ったとき、未練たらしく支持者たちを煽って、米国の議会に乱入させるまでの顛末をとらえたドキュメントだ。

見終わったあとで全体を省みると、現在のアメリカの分裂をまねいた元凶ともいえるトランプさんを非難する論調が目立った。
米国にもまだまだ良識をもった人たちがいるのか、わたし個人的にはそうは思えないんだけどなと、そのへんが気になってこの番組を制作したのはどこかと、クレジットを眺めてみた。
WGBHボストン・・・・・・聞いたことがある。
ずっとむかしベトナム戦争をふり返るすぐれたドキュメンタリーを観たことがあるけど、あれが確かこの放送局の制作だったよな。
米国でよく知られたリベラル派のマスコミらしく、うん、あそこのものなら公平かも知れないと思う。

なんでこんなことを考えたかというと、日本のNHKをみてもわかるように、大手のマスコミといえど、いまの社会にはけっして公平でない偏向報道が氾濫しているからだ。

「嘘と政治・・」というこの番組は、議会突入◯◯日前、〇〇日前と、時系列で政局を追いかけ、共和党がいかにトランプさんに翻弄されたか、共和党議員たちが自己の都合でどのように離合集散を繰り返したかを暴き出す。
そして、ついにバスチーユの監獄のように、扇動された民衆のアメリカ合衆国議会議事堂への突入になり、そのうちのひとりの女性が射殺されるクライマックスを迎えるのである。
手に汗をにぎる展開で、ヘタなミステリーやサスペンス映画よりずっとおもしろい。

もうひとつ気になったのは、この番組はいつごろ作られたものかということ。
番組の最後に“もうすぐ中間選挙である”という字幕が入るから、去年の11月の米国の中間選挙の直前に作られたものと考えていいだろう。
番組ではかなり一方的にトランプさんをけなしているから、中間選挙でトランプさんが思ったより振るわなかったのは、この番組のせいかも知れない。
彼はまだ大統領選に出るつもりのようだけど、共和党がもういちど過ちを犯すかどうか、トランプさんのアメリカ第一主義政治を望むなら、まったく同じような政策をあげて、トランプさんより若い候補者がいるのだから、もう彼の目はないだろうというのがわたしの予想。

「嘘と政治・・」はなかなか素晴らしい番組だったけど、あいにくわたしにかぎれば、ウクライナ戦争とバイデンさんを見ているうち、米国では民主、共和のどちらが勝ってもろくなもんじゃないと思うようになったばかりだ。
米国も日本も政治家なんて大半が自分の都合しか考えない生きものだし、WGBHもリベラルの立場を声援しているにすぎない。
そう考えると、わたしだって自分の考えを押しつけているだけかも知れないから、これ以上番組の内容に触れるのはやめることにした。

しかし、なんでこの時期にトランプさんなのか。
NHKは米国の政治に関しては、共和党でも民主党でもいいみたいだけど、たまたまウクライナではバイデンさんを支持して、一も二もなくロシア批判にまわった。
だからこの先、共和党が政権を取って、ウクライナ支援はやめたなんて言い出されたら困る。
とりあえずバイデンさんの民主党に頑張ってもらわなくちゃいけない。
つまり米国の民主党とNHKは、同じ穴のむじなというわけだ。
ということになると、制作者の意図は別にあったとしても、この番組は民主党を支持する時点で、NHKにとってはやっぱりプロパガンダということになる。
ふざけやがって。
プーチンの味方ここにありだ、視聴料返せ。

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2023年1月 6日 (金)

世界の趨勢

うーん、包囲網がじりじりとせばまっているな。
あ、ウクライナ関連の報道ね。
あ、せばめられているのは西側陣営のほうだかんね。

フィリピンが中国に接近だそうだ。
まあ、これが政治というもので、フィリピンだってどこにくっつくのがいちばん得かということを考えたのだろう。
ウクライナへの支援が尻切れトンボで、これ以上ウクライナの支援を続けるかどうか、まだ国内がゴタゴタしているアメリカについたほうがマシか、いくらケンカを吹っかけられても、どっしりと落ちついて挑発にのらない中国のほうがいいか、考えればわかるよね。

中国とフィリピンは南沙諸島をめぐって争っている、だからとうぜん西側寄りだろうと考えるのは、中国との国境紛争をかえているインドが、予想を裏切ってロシア側についたのと同じで、完全に日米のおもわく違い。
というか、そのていどのことも予想してなかった日本はどこまで間抜けなのか。
フィリピンにしてみれば、アメリカに盲従している日本が、アメリカの後ろ盾がなくなったあとも、はたして戦争までしてフィリピンを守ってくれるかどうかこころもとない。

フィリピンだけじゃないんだ。
ヨーロッパのほうではトルコとイランが接近だそうだけど、両方ともアンチ・アメリカだ。
いま世界中の途上国が、アメリカに追従したほうが得か、中国に追従したほうが得か見極めているところだろう。
国際関係はつねに損得勘定で、民主主義がどうのという崇高な理念だけで動いているわけじゃないんだよ。
それに中国がいわれているほどひどい独裁国家か。
現時点では中国のほうがアメリカや日本より話のわかる相手に思えるし、暴力亭主になる可能性も低い。
このへんで様子見の途上国が、難クセ専門のアメリカから、黙々としてまじめな中国のほうにくっついても不思議じゃない。

ゼレンスキーさんが岸田クンをウクライナに招請したそうだ。
さあ、どうだろう。
わざわざ行ったって、日本が砲弾やミサイルの供与なんかできるわけもなし、おかしな約束をさせられても困る。
小心者ほどメンツにこだわるものだから、ウクライナごときの大統領と世界の大国である日本の首相じゃ、格が違うとかなんとか言い出すんじゃないか。
おそらく岸田クンは行かないだろう。

観た人も多いだろうけど、昨夜のNHKでは「嘘と政治の民主主義」というドキュメンタリーが放映された。
これが民主主義の本家本元であるアメリカの、いまの現実だ。
気がつけば西側先進国は、包囲網をせばめられて、いつのまにかまわり中が敵になっていてもおかしくない。

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2023年1月 5日 (木)

ダイコンを煮る

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今夜はダイコンを煮て、それで一杯やることにした。
それはけっこうなことだけど、原価はどのくらいかかるだろう。
細かく計算してみた。
たとえばダイコンは1本が近所の無人販売所で100円だったけど、とても全部いちどに食えないから、半分だけ煮ることにして材料費は50円。
こんな調子でおおむね買ってきた材料の半分だけを使用したんだけど、ほかにダシを取るためのニワトリの手羽先、チンゲンサイ、コンニャク、ぶなしめじ、エノキダケも、使ったのは半分だけだ。
醤油だとか生ニンニクのようなものも使ったけど、こんなものは50円にもなるまい。

結果はトータルで総費用が800円足らず。
しかしこれだけダイコンを煮ると、その汁で3回はおじやが作れる。
つまり3回分の酒のつまみや食事が間に合ってしまうということになる。
うん、だいぶ節約できているなと、われながら感心しているところ。
問題があるとすれば、半分残した材料をいつまで冷蔵庫に入れっぱなしというわけにいかないから、とうぶんダイコンの煮物づけになってしまうことか。

諸物価高騰のおりだけど、わたしはあまり騒がない。
去年までわたしの生活はあまりにもずぼらだったから、電気•ガス・水道にしても、引き締めようと思えば締めしろはたくさんあるのだ。
来月の光熱費がいくらになるか、いま楽しみにしているところ。

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2023年1月 4日 (水)

異例

ウクライナ軍のハイマース攻撃でロシア兵63人が死んだそうだ。
これだけの数の兵士がいっぺんに死んだことを、ロシア軍が公表するのは異例だそうである。
NHKやその他のマスコミは喜んでこのニュースに飛びついていたけど、異例ならすこしは疑問を感じないのだろうか。
ロシア軍の死者は公表されたのに、あいかわらずウクライナ軍の損害はぜんぜん公表されない。
わたしの推測では、おそらくゆうにこの3倍倍以上のウクライナ兵が死んでいるだろう。
あまり殺しすぎてはマズイというので、ロシア側は、うちだってたくさん死んでいるんだと弁解するために、異例とも思える死者数の公表に踏み切ったのではないか。
しかもそれがアメリカ供与のハイマースであることを強調しておけば、ロシアだってよその国からの兵器を使う正当な理由になって、一石二鳥だ。
え、自分とこの損害を自分とこが公表するのに疑問は感じないんかい。

追伸/一石二鳥ではなく、一石三鳥じゃないか。
攻撃されて死んだロシア兵は携帯電話を使っていたらしいけど、むかしイラクだったかで、敵の司令官が携帯電話で話をしていたら、電話の発信源を探知するミサイルで攻撃されて爆死したってことがあった。
現代の戦争を知らない若い兵士に、近代戦というのはこういうものだと周知徹底させるには、これほど効果的なものはなかっただろう。

これは無意味な殺し合いだ。
太平洋戦争末期の日本の戦争を、意味のある殺し合いだったといえる人がいるだろうか。
岸田クンが先頭に立って停戦調停に乗り出せば、それだけで彼の株はいっぺんに上がるだろうし、それこそ世界中の国々から見直され、感謝されることだろう。
安倍クンの後継者にふさわしい首相になるチャンスなのに、残念ながら彼にはそんな勇気は、あるはずがない。

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2023年1月 3日 (火)

フローズン・プラネット

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NHKが放映するBBC(英国の公共放送)の新しいシリーズ。
BBCというと、ウクライナ戦争ではなにがなんでもロシアがケシカランの急先鋒だから、このシリーズがウクライナに関係ないのが幸せだ。
「フローズン・プラネット」、BBCお得意の自然科学のドキュメンタリーである。

あいかわらずどうやって撮影したのかとおどろく映像がある。
第1回目には、シャチが流氷上のアザラシを狩るシーンが出てきた。
アザラシが流氷の上で昼寝をしていると、海のなかからシャチが海面にのびあがって、ここにアザラシがいるなと確認する。
アザラシはぎろっとシャチを見るけど、流氷の上にいるかぎり安全だ。
ところがシャチは数頭が群れになって流氷に突進し、大きな流氷は割って小さくし、波を起こしてアザラシを海のなかに押し流してしまう
この場面ではアザラシとシャチを交互にアップにして、おたがいの目線まで捉えており、まるで筋書きのあるドラマを見ているようだ。

かってのBBCの自然番組は、自然界の脅威、神秘、偉大さを見せてくれるものだった。
しかるに、最近ではこれにもうひとつ重要な要素が加わるようになった。
もはや待ったなしの地球温暖化というやつだ。
観ていてつくづく悲しくなる。
番組のなかにロシア極地のある島で、集まってくるホッキョクグマの数を調査している科学者が出てきた。
この島にはまだアザラシやセイウチなどの獲物が多いらしいけど、クマが集まってくるということは、ほかの場所に獲物が少なくなっているということである。
獲物が少なくなっている原因は、これも地球温暖化の影響だ。

以前このブログで、北極の流氷が減少して餌になるアザラシがいなくなり、飢えに迫られて内陸部の街までさまよってきたホッキョクグマのことを書いたことがある。
彼はゴミ捨て場をあさったあげく、地面の上にがっくりとあごを落として動かなくなる。
同じ映像が新しい「フローズン・プラネット」にも使われていて、その後がどうなったのか心配していたこのクマの後日談がちょっぴり出てきた。
彼は無事に救われたということだから、動物園にでも送られたのかもしれない。
なんにしてもよかったよかったというところ。

観ていて悲しくなるというのは、こういう温暖化に影響を受ける動物たちのことだけではない。
動物たちを救うために地道な努力をする一方で、人間は戦争をして殺し合っているのだ。
飢えて死んでいくホッキョクグマや、かっては大群でいたペンギンの大減少など、地球には新しい危機が迫っているのに、ケチな戦争なんかしている場合だろうか。
いがみあわなくても日本が世界に役立てることはあるだろうし、ロシア、中国と協力しあえる部分、しなければいけない部分だってきっとあるはずだ。
相手にとってこちらがなくてはならない存在になるほうが、軍備の増強なんかするよりずっといいことではないのか。

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2023年1月 2日 (月)

しつこいプロパガンダ

元日はCool Japanという番組を観ていた。
これは日本にいる外国人を集めて、日本のいいとこ、悪いとこを議論してもらう番組で、わたしは外国人が日本をどう見ているのか興味があるから、この番組の熱心なファンである。
昨日のそれはスペシャル版で、去年の日本国内のニュースの中から、トップテンを外国人に決めてもらおうというもの。
こういうのは毎年の恒例になっているから、それはそれでいいんだけど、ところがこの番組もやはり最後はウクライナのことになってしまった。
日本人がウクライナ難民に親切にしていることが、外国人の選んだ今年のトップニュースだそうだ。

もういいかげんにしてくれよといいたくなるけど、NHK-BSは正月番組に「映像の世紀」や「混迷の世紀」、そのほか無理やりウクライナをくっつけたようなプロパガンダ番組をずらずらと並べた。
「混迷の世紀」では、はじめにノーベル文学賞を受賞した作家のスベトラーナ・アレクシェービッチというおばさんが出てきた。
彼女の発言を聞くと、もともと文学賞はノーベル賞のなかでもあまり権威のあるものではないし、おばさんは西側寄りの隠謀によってこの賞を受賞したのだと思わざるを得ない。

彼女はこのような犯罪がおこることを想像してなかったという。
何百万人の犠牲者をだして打ち立てた秩序なのにとか、ロシア人のなかに帝国を志向する傾向があることは知っていましたともいう。
まっとうな大国がやったことを“犯罪”とはいいすぎだし、すべてロシア側の立場を無視した発言ばかりだ。
侵略を悪いと決めつけるのは、だまってこちらのいいなりになっていろということで、得をするのはロシア包囲網をしこうというアメリカだけである。

スベトラーナさんにインタビューをしていたのはNHK解説委員長の河野憲治サンだけど、彼は、それはこういうことなんじゃないですかと、最初から自分の主張にそわせるような聞き方をする。
これではインタビュアーとしては失格である。

番組ではさらに、その肩書きだけで視聴者を恐れ入らせようと、国際政治学者イアン・ブレマー、もとフランス外相のユベール・ヴェドリーヌ、ピュリッツァー賞受賞者のダニエル・ヤーギン、経済学者ジャック・アタリ、国連事務次長の中満泉さんらをくり出してきた。
彼らの言い分のなかには、プーチンはかっての帝国を夢見ているとか、ロシアはならず者国家だと断言する者までいた。
ウクライナ戦争の前まで、アメリカや日本とも肩をならべていたグローバル大国のリーダーに対して、それがいうべきことだろうか。
そしてほとんどが、ロシアは国際的なのけ者になったというんだけど、アメリカが先進国以外の国々からのけ者になっていることには触れようともしない。
雁首ならべた人たちはこれでも識者なのか。

彼らの発言をひとつひとつあげつらってもいいんだけど、「混迷の世紀」を観た人、あるいは録画した人がどれだけいるだろう。
番組を観ていなければ、わたしの書いたことは新年早々ウマの耳に念仏をとなえているようなものだから、ここでは納得できる意見だけに注目しよう。
まともなことをいっていたのは、フランスのもと外相のヴェドリーヌさんだけだった。
彼は冷戦時代でさえ米国はソ連に逃げ道を残していたのに、ウクライナのNATO加盟を支持した最近のアメリカは、ロシアをあとがないところまで追い込んでしまったと指摘し、イラク戦争のときフランスが米国に異をとなえたように、日本は米国に向かってどうどうと自己主張ができるはずだという。
残念ながら現在の日本の首相は、相手の顔をうかがって、米国に追従してさえいれば間違いないという岸田クンなのだ。
相手の立場を理解するという国家間の原則を無視し、子供たちの未来を破壊して、新しい、危険な時代を切り拓いたのが彼の功績であるとは。

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2023年1月 1日 (日)

年頭の辞

2023

えー、お正月早々からこんな話題というのもナンですが、去年のロシアによるウクライナ侵攻あたりから、世界はそれ以前とまったく異なる時代に突入したようなので、これから未来を生きる若い人たちに、呑気に「おめでとう」なんていってられません。
さいわいわたしは、美味しい時代だけを食い散らしてあの世行きになるようだけど、若者たちは不寛容の時代、自分の思い通りにならないとすぐにプッツンする時代を生きることになるんだよ。
自分の未来は自分で考えなくちゃねえと、どこかの企業の入社式の挨拶みたいなぼやきをこいて年頭の辞としておく。

元日のヤフーニュースに、1年で200万部減、新聞離れは止まらないという記事。
新聞も偏向しているからな、自業自得だよと思ったものの、いまの若いモンが愛読しているSNSなんてもっとひどいぞ。
新聞の場合、偏向しているとしてもそれぞれの社のカラーというものがあり、たとえば左翼が朝日新聞を読むなら、それほど混乱しなくてもすむ。
ところがSNSはそうじゃないねえ。
よっぽど読み手がしっかりしないと、どれを、なにを信じていいのかさっぱりわからない。
しかもだれでも情報を発信できる時代になって、無記名の無責任な情報もあふれているし、他人を悪意で操作しようとする組織もこれをおおいに活用しようとする。
悪意に踊らされないコツは、このブログで何度も書いているとおり、かならずいちどは疑ってみることと、相手の立場ではどうかと考えることだ。
わたしの部屋からは近所の保育園が見えて、平日なら元気な子供たちの声も聞こえる。
あの子たちの未来を思うと不憫で不憫で。

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