世界の趨勢
うーん、包囲網がじりじりとせばまっているな。
あ、ウクライナ関連の報道ね。
あ、せばめられているのは西側陣営のほうだかんね。
フィリピンが中国に接近だそうだ。
まあ、これが政治というもので、フィリピンだってどこにくっつくのがいちばん得かということを考えたのだろう。
ウクライナへの支援が尻切れトンボで、これ以上ウクライナの支援を続けるかどうか、まだ国内がゴタゴタしているアメリカについたほうがマシか、いくらケンカを吹っかけられても、どっしりと落ちついて挑発にのらない中国のほうがいいか、考えればわかるよね。
中国とフィリピンは南沙諸島をめぐって争っている、だからとうぜん西側寄りだろうと考えるのは、中国との国境紛争をかえているインドが、予想を裏切ってロシア側についたのと同じで、完全に日米のおもわく違い。
というか、そのていどのことも予想してなかった日本はどこまで間抜けなのか。
フィリピンにしてみれば、アメリカに盲従している日本が、アメリカの後ろ盾がなくなったあとも、はたして戦争までしてフィリピンを守ってくれるかどうかこころもとない。
フィリピンだけじゃないんだ。
ヨーロッパのほうではトルコとイランが接近だそうだけど、両方ともアンチ・アメリカだ。
いま世界中の途上国が、アメリカに追従したほうが得か、中国に追従したほうが得か見極めているところだろう。
国際関係はつねに損得勘定で、民主主義がどうのという崇高な理念だけで動いているわけじゃないんだよ。
それに中国がいわれているほどひどい独裁国家か。
現時点では中国のほうがアメリカや日本より話のわかる相手に思えるし、暴力亭主になる可能性も低い。
このへんで様子見の途上国が、難クセ専門のアメリカから、黙々としてまじめな中国のほうにくっついても不思議じゃない。
ゼレンスキーさんが岸田クンをウクライナに招請したそうだ。
さあ、どうだろう。
わざわざ行ったって、日本が砲弾やミサイルの供与なんかできるわけもなし、おかしな約束をさせられても困る。
小心者ほどメンツにこだわるものだから、ウクライナごときの大統領と世界の大国である日本の首相じゃ、格が違うとかなんとか言い出すんじゃないか。
おそらく岸田クンは行かないだろう。
観た人も多いだろうけど、昨夜のNHKでは「嘘と政治の民主主義」というドキュメンタリーが放映された。
これが民主主義の本家本元であるアメリカの、いまの現実だ。
気がつけば西側先進国は、包囲網をせばめられて、いつのまにかまわり中が敵になっていてもおかしくない。
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