年頭の辞
えー、お正月早々からこんな話題というのもナンですが、去年のロシアによるウクライナ侵攻あたりから、世界はそれ以前とまったく異なる時代に突入したようなので、これから未来を生きる若い人たちに、呑気に「おめでとう」なんていってられません。
さいわいわたしは、美味しい時代だけを食い散らしてあの世行きになるようだけど、若者たちは不寛容の時代、自分の思い通りにならないとすぐにプッツンする時代を生きることになるんだよ。
自分の未来は自分で考えなくちゃねえと、どこかの企業の入社式の挨拶みたいなぼやきをこいて年頭の辞としておく。
元日のヤフーニュースに、1年で200万部減、新聞離れは止まらないという記事。
新聞も偏向しているからな、自業自得だよと思ったものの、いまの若いモンが愛読しているSNSなんてもっとひどいぞ。
新聞の場合、偏向しているとしてもそれぞれの社のカラーというものがあり、たとえば左翼が朝日新聞を読むなら、それほど混乱しなくてもすむ。
ところがSNSはそうじゃないねえ。
よっぽど読み手がしっかりしないと、どれを、なにを信じていいのかさっぱりわからない。
しかもだれでも情報を発信できる時代になって、無記名の無責任な情報もあふれているし、他人を悪意で操作しようとする組織もこれをおおいに活用しようとする。
悪意に踊らされないコツは、このブログで何度も書いているとおり、かならずいちどは疑ってみることと、相手の立場ではどうかと考えることだ。
わたしの部屋からは近所の保育園が見えて、平日なら元気な子供たちの声も聞こえる。
あの子たちの未来を思うと不憫で不憫で。
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