世界の常識
ドイツのレオパルト戦車をウクライナに供与するとかしないとか報道がうるさいけど、これはポーカーゲームのようなものだ。
じっさいに戦争に役に立つかどうかではなく、こちらはあくまでウクライナの支援を続ける方針だということを見せつけて、なんとか相手が先に勝負から降りるよう仕向ける。
仕向けられたほうも、戦車を持ち出せばうちは航空機を持ち出す、最後には核兵器もあると言い張って、そうそう簡単には降りない。
もうお互いにハッタリのかましあいで、どこまで行くのか見ていられんね。
ウクライナ戦争と直接の関連はないけど、強烈な場外マッチ。
NATO加盟を熱望していたスウェーデンで、極右がイスラムの聖典コーランに火をつけたのだそうだ。
ラブロフさんが忠告していたじゃないか。
加盟国を増やせばそれだけ利害が衝突して、全員一致なんてことは夢のまた夢になるだけだと。
案の定、イスラム国のトルコが反発して、スウェーデンの加盟には賛成しませんと言いだす(NATOの新規加盟には全加盟国の承認が必要)。
現在のNATOのメンツは以下の通りだけど、このメンバーで揉め事が起きないほうが不思議。
アイスランド、アメリカ、イタリア、イギリス、オランダ、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、ギリシャ、トルコ、ドイツ、スペイン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、エストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、アルバニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア。
だいたい、いまも将来もロシアが北欧の脅威にはなりそうもないのに、なんでスウェーデンはNATOに入りたいなんて言い出したのか。
ひょっとするとスウェーデンの極右には、すでにロシアが手をまわしていて、仲間うちで揉めるようにと細工したのかも知れない。
というのはもちろんわたしの冗談だけど、逆に西側が手をまわしてロシアの脅威をあおり、スウェーデンをNATOに引っ張り込もうとしている可能性もある。
ウクライナ戦争に関しては、NATOのやり方はセコいから要注意だ。
すでにNATOに加盟しているハンガリーは、ロシアの石油がなければやっていけない。
それでロシア制裁には加われないといったら、それじゃEUの補助金はなしでいいんだなと恫喝される始末。
なにがなんでもメンバーに加わらなければ許さないという、日本の体育会系のような体質が透けてみえる。
ワタシはそんな体質がキライだからロシアの味方をしているわけじゃないけど、横並び一線でないと許せないというのは、やっぱり民主主義のルールから外れていると思わないわけにはいかない。
知り合いのロシア人のフェイスブックをのぞいてみたら、日本はウクライナに発電機を送ったけど、そのうちの何割かは行方不明だそうだ。
横流しされたとしても、そんなことは途上国への支援ではめずらしいことではないから、NHKもいちいち報道しない。
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