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2023年2月

2023年2月28日 (火)

新しいテレビ

新しいテレビが来た。
けっして高価な製品じゃないけど、その画面の美しさにビックリ。
これまでのテレビは画面に影の出るままで観続けていたのだから、見苦しいのは当然だけど、どれだけいいかげんな状態で使っていたことか。

配線設定はいままでのままを踏襲したのであっという間にすんだ。
スイッチを入れたらまず飛び込んできたのが、青い目の女性歌手が「見上げてごらん夜の星を」とうたっているNHKニュース。
ご丁寧にウクライナの歌手だそうだ。
腹が立ったからすぐにYouTubeに切り替えて、ロシアの女性歌手の歌を聴くことにした。
アンナ・ネトレプコさんの「モスクワ郊外の夕べ」である。
こんな美しい歌をうたう人々を無用な戦争に駆り立てたNHKはと、また怒りがむらむら。
きれいなテレビで、またわたしと日本の公共放送の第2ラウンド開始か。

じつはNHKでオペラ番組を観るようになって間もないころ、「マクベス」というオペラを観たことがあって、そこで初めて観たネトレプコさんのことを、“歩く姿はドラム缶”なんて書いてしまった。
その後いろんな舞台や番組に出ているロシアの偉大な歌手であることがわかり、いまは認識を改めております。
ついでに謝ってしまう。ゴメンナサイ。

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2023年2月27日 (月)

寝る

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今日はひさしぶりに房総半島から富士山を見てきた。
房総へ行った理由は千倉のお花畑で、それは満足したけど、家に帰宅したころにはぐったり疲れていた。
じいさんひとりで10時間ちかくのドライブだ。
さすがに今日はこれから寝る。

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2023年2月26日 (日)

テレビの寿命

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わたしより一足早く成仏したのはテレビだった。
去年の6月におかしくなって修理に出したら、修理代がテレビの購入代金と変わらないというので、泣く泣く持ち帰って、そのままだましだまし使っていたテレビである。
それがとうとうウンともスンともいわなくなった。
ま、とっくに廃棄するつもりが8カ月ばかり長持ちして、ささやかなコスパ向上に貢献したと思えばいい。
いいや、長持ちしたおかげでつぎのテレビのコスパを侵食したから、差し引きはいっしょか。

さいわいというか、ウクライナ戦争も水入りみたいな感じで、とくに急いでNHKをけなす必要も感じないから、今日はゆるゆると家電店に行って新しいテレビを見つくろってきた。
たまげたのは、わたしが買おうと思ったのは32型というやつなんだけど、いまやこの型は最小クラスのテレビになっていたこと。
世間ではタタミ半畳分もあるテレビが普通らしい。
まあ、大型テレビにふさわしい番組がたくさんあるなら文句はいわない。
しかしこういうでっかいテレビで、でたらめなプロパガンダばかり見せられるとしたら・・・・
日本の前途はクライ。

添付したのは去年の11月に花壇に植えて、葉はしわくちゃになったのにまだ色気を失わないウバザクラ、もといサクラソウ。

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2023年2月25日 (土)

侵攻1年目

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昨日もNHKは1日中、これでもかこれでもかとプロパガンダの猛襲だ。
侵攻1年目ということで、30分のニュースを1時間にしてまで、特別にプロパガンダに熱が入っていたようだけど、観ていると、NHKの報道はほとんどこちら側のソースによるものだし、インタビューといえばかならずウクライナの要人やメディア関係者だ。
これでなにがわかるのかといいたくなるけど、あのNHKのことだからと、それをまた素直に信じてしまう人は、あいかわらず多いようだ。
わたしだって1日テレビとパソコンのまえに座っちゃいられないし、そんなデタラメな報道の全部に反論もしてはいられない。

ひとこと、ふたことだけ言っておこう。
NHKによるとロシアは、これはウクライナとの戦争ではなく、アメリカもしくは西側連合軍(EU)との戦争だといってるそうだけど、その通りじゃないか。
いったい世界のどこに、ロシアとウクライナだけの戦争だと思っている人がいるんだ。
事実をねじまげているのは日本の公共放送のほうでアル。

西側が望みをかけた国連の対ロシア非難決議案は、あいかわらず分断のまま。
聞くところによるとこれまで賛成しなかった国でも賛成しやすいように、決議の文言からロシアを激しく糾弾する部分を削除したという。
にもかかわらず、去年の3月から何度も賛否を問うているのに、賛成は140プラス、棄権も35ぐらいで、ほとんど変わりなし。
数だけならたしかに賛成のほうが多いけど、実体はG7と、あとはもともとロシアがきらいという東欧諸国や、先進国の援助が欲しくておつきあいしている数合わせの弱小国がほとんど。
大国の中国やインドの信念は微動だにしない。

戦争は長引くそうだけど、中国インドなどの人口大国が味方してるんだから、ロシアへの経済制裁はぜんぜん効果なし。
これにアメリカはそうとうにイラついているらしく、ここ数日は中国の胸ぐらをつかんで、余計なことをしやがると勘弁しねえからなと恫喝中。
民主主義の盟主を標榜するなら、もう少しどっしり構えてよさそうだけど、絶対に自分たちの価値観以外は認めないとみえる。
NHKは張り切って、まだまだこの戦争について報道しますなんていってるから、当分わたしのブログはネタに困りそうもない。
困るとすれば、ウクライナ戦争の真実を人々が知ることになる戦後世界を見てみたいんだけど、わたしはそんなに長く生きてられるかしらってことぐらい。

うんざりしながら、昨日今日は花壇の花のデータベース作り。
たとえばスイセンだけど、今年は花が少ないのが気になる。
調べてみたら何年おきかに植え替えないと、球根ばかり太って花がつかないそうだ。
そこでDBを作って、いつ植え替えたらいいか、前回はいつ植え替えたかなどということを、すぐわかるようにしておこうというわけだ。
わたしも忙しいのだよ。

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2023年2月24日 (金)

昨日のNHK

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プーチンはロシアは戦争に勝つという。
バイデンさんはウクライナが負けることはゼッタイにないという。
これじゃはたから見ている輩には、ギリシャ神話のなかの、絶対に捕まらない野生の鹿を、絶対に捕まえる猟犬が追いかけるというヘラクレスの挿話みたいである。
いったいどっちが勝っているのか。
こっちに強い手があるんだぞとハッタリをかまして、なんとか相手に先に降りてもらいたいポーカーゲーム。
わかるのはプーチンとバイデンさんのどっちかがホラを吹いているということだ。

そのへんを分析してみよう。
どっちが勝っているかという問題にこだわると、アンチ・ロシアと、わたしみたいなプーチン・ファンでは水掛け論になるだけだ。
そこでまじめに(公平に)NHKの報道を分析するだけにする。

昨日の朝の海外報道に、NHKとしては珍しいことに、わりかし公平なロシアの実情が出てきた。
ロシアではスタジアムに20万人もの国民が集まって、プーチンの政策を支持する集会が開かれたそうだ。
ロシア国旗を持って熱狂する人々を詳細にながめると、さすがにロシアには美人が多いなとつまらないことを考えてしまうけど、そんなことは別にして、プーチンの人気は不動で、とてもじゃないけどウクライナの勝ちはないなと思わせる。
へそ曲がりのわたしは群衆の内訳や服装に注意してみた。
男は全員が予備役候補のウクライナとは大違い、群衆のなかには男女の若者もたくさんいて、戦争中というよりサッカーの試合のノリ。
彼らは戦場の兵士を応援する「カチューシャ」を合唱し、前線の兵士のために先をあらそって慰安物品を送っているという。
とてもじゃないけど、ウクライナの勝ちはないなと、またロシアにポイント。

NHKはモスクワのスーパーをのぞいてみる。
品物が不足していれば西側の制裁に効果ありといいたいんだろうけど、ぜんぜんそんなことはなくて、どこから迂回輸入されるのか、コカコーラやペプシまで棚にずらり。
とてもじゃないけどと、またロシアにポイント。

番組にロシアの独立系メディア「ドーシチ」が出てきた。
これは日本でいえば「赤旗」や「朝日新聞」みたいなものだから、プーチンのことをよくいうわけがない。
このメディアは2010年から活動をしているというけど、戦争が始まると閉鎖させられたそうだ。
これはよくあることで、日本でも台湾有事が起こって日中があいまみえているとき、どうどうと中国の肩をもち、日本の政策を非難するメディアがあれば閉鎖されてもおかしくない。
問題はこうしたメディアが、それまでロシア国内で無事に活動できたということである。
ウクライナ戦争のまえまでは、ロシアではアメリカや日本とほとんど変わらない自由な発言が許されていたのだ。
NHKはこういう点には見向きもしないで、独裁国家のロシアでは、アンチ的な言論は封殺されているとしかいわない。
こんな偏向した放送局が応援する国が戦争に勝てるわけがないと、これもロシアのポイント。

こんな調子で、最後までウクライナのポイントになるようなことはなし。
わたしにとっては安心して観ていられるニュースばかりだった。
いまだにNHKのプロパガンダに乗せられている諸君にいっておくけど、戦争の趨勢はもう決まった。
ウクライナの勝ちはないよ。

ところで、アメリカは気球を上空からとらえた写真を公開していたけど、太陽光パネルがついていれば軍事用というのは乱暴だし、軍事用の偵察気球であるという証拠にはなっていない。
ま、気球についてはもうすこし続報を待とう。
添付したのは花壇に顔を出したクロッカス、世の中平和であるべきだよなあ。

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2023年2月23日 (木)

シャンシャン

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言うんじゃないかと思っていたよ。
おととい中国へ帰ったパンダのこと。
これも日本が難クセの道具として使うんじゃないかと危惧していた。
昨夜の「クローズアップ現代」を観たら、やっぱり、たんに日中友好のシンボルでいいものを、パンダは政治的カードだとか、まるで他国を懐柔するために中国がパンダを貸し出しているという言い方。
どうして罪もない動物にまでそんなことをいうんだろうねえ。
相手が親切で貸してくれたとは考えられないのだろうか。

なかにはパンダの維持費は年間で50万ドルから100万ドルもかかる、パンダ外交は曲がり角に来たなんてしみったれたネット記事も。
たとえ1億円かかろうと、あれだけ多くの日本人に微笑みをもたらしてくれた人気者じゃないか。
シャンシャンを見送るおばさんのなかには涙ぐんでいる人もいた。
いったい日本人はどこまで矮小化すれば気がすむのかい。

ま、これもわかりやすくていいや。
パンダについても中国は、親切で貸していたんだぞとか、最近の日本はケシカランから返せというようなことはひとことも言ってない。
つねに騒いでいるのはこちら側だけという図式。
大国然として、こまかいことに拘泥しない中国が、やっぱりアメリカよりずっとまともな国に見える。

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2023年2月22日 (水)

わかりやすい

眉間にシワを寄せたブリンケン国務長官が、中国はロシアに武器を支援するんじゃねえよと難クセをつけている。
台湾に手を出すんじゃねえ、偵察気球を飛ばすんじゃねえなどと、いつも先に文句をいうのはアメリカで、中国のほうは目をパチクリ。
武器を支援するなといったって、自分たちはウクライナに “殺傷力のある” 兵器を目いっぱい支援しているわけだから、こんな身勝手な言い分はないね。

まるでヤクザの恐喝だけど、わかりやすくていいや。
センセー、どうしてアメリカはいつもわがままなんですかと、これでは小学生でもおかしいと思うだろう。
聞かれた先生だって困るよな。
それはですねえ、アメリカはアセっているんですよ。
このまま行ったら経済的にも科学の分野でも、そのうちまちがいなく中国に追い越されます。
なんといってもあちらは14億で、それが順調に発展したらアメリカが勝てるわけがありません。
公開された科学の論文数でもいちばん多いのが中国ですから、ノーベル賞もそのうち日本を追い越すでしょう、それが公平なものであるならばですが。
つまり、いまは世界が大きな転換期にあるわけでして、かって7つの海を制した英国が、現在では斜陽国家に落ちぶれたように、ものみなうつろいゆく諸行無常の掟をアメリカもひしひしと感じているわけですね。
腕力だけはまだしばらくナンバーワンのアメリカは、いまのうちに対抗馬を叩いてしまおうと必死なんですよ。
と、利口な先生ならこう答えるだろう。
これほどわかりやすい暴力思考の持ち主を、いまだに正しいと信じている人が多くて困るな。

それはそうとして、岸田クンはやっぱりウクライナを訪問するかも知れない。
西側の結束を見せつけたいバイデンさんは、ウクライナ訪問をしようとしない岸田クンに業をにやして、誘い水のつもりで自ら訪ウしてみせた。
これはなかなか戦車を供与しないドイツを、うちも出すからとそそのかした同じ手法だけど、これでは小心者で見栄っ張りはたまらない。
オレも行かなくちゃと岸田クンも準備をさせているところかも知れない。
なに、どうどうと◯月◯日に行きますと予告したって、日本の首相の飛行機を落とそうとする人間なんかいやせんよ。
むしろゼレンスキーさんがロシアのせいにするつもりでミサイルを・・・・そっちのほうがコワイかもね。
バイデンさんの場合も、撃墜なんかしたらアメリカを怒らせて、反露で米国をまとめてしまうのが関の山だから、プーチンもそのくらいの常識はわきまえているだろう。
ただアメリカの大統領は世界中のテロリストから狙われているから、うかつに行動を表沙汰にはできんのよ。

ところで気球はどうなった。
軍事用の偵察気球だという証拠はなにか出たのかい。
アメリカがいえばそのとおりになるんだと、強引に押し切ってしまわないよう、わたしはまだ続報を注視しているんだけどね。

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2023年2月21日 (火)

みんなそろって

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あくまで漫画家ということにこだわれば、若いころのわたしに衝撃を与えた作家は3人いる(ほんとはもっとたくさんいるんだけど、無理に3人に絞った)。
ひとりは亡くなった松本零士さん、あとのひとりは「ねじ式」のつげ義春さん、もうひとりはわたしの世代でなければ名前も思い出せないと思うけど、いちじ過激で文学的な作品を描いた宮谷一彦さんである。
この3人は作風がみんなちがっているのがおもしろい、というか、だからこそ衝撃的な作家の代表に選んだわけだけど。

松本零士さんの訃報が気になって調べてみた。
つげ画伯はまだ生きているものの、年齢からしてもう時間の問題というか。
なにしろわたしよりひとまわりぐらい年長のひとなのだ。

宮谷画伯については何年かまえに調べたことがあって、そのときはいささか変人ぶりが脳天にまで上っちゃったのか、仕事にも恵まれず、不遇な晩年を送っているような感じだった。
今回調べてみたら、去年の6月に自宅で心不全のために亡くなったらしく、ウィキペディアには孤独死だったようなことが書いてある。

ああ、わたしの世代がどんどん亡くなるよ。
でもいいんだ。
わたしは十分に彼らを堪能したし、わたしらの世代はみんなそろってあの世に行こう。
生き残っても世界はますます混迷の度を深め、わたしらの出番はなくなり、そのうちトドメとして核戦争が始まりそうな気がするワ。

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2023年2月20日 (月)

おとこおいどん

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あらま、松本零士さんが亡くなっちゃったよ。
またわたしの世代の巨星落つというところ。
その絵といい、ストーリーといい、精神性といい、漫画家をこころざしていたころの、わたしの最高のあこがれだったひと。
細かいことをいえば、1本の直線にも微妙な太さの変化がある、あのやわらかいペンのタッチが、不思議でならなかった。
マスプロ化され、個性の尊重されない現代の漫画界に、このひとのような作家がまた現れるだろうか。
まあ、いいや。
わたしももうすぐあの世行き。
松本さんのマンガを思い切り味わってあの世行き。
その先のことを心配しても仕方がない。

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プーチン

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土曜日深夜のNHKニュースにまた聞き捨てならない報道があった。
いちいち文句をいうのも疲れるけど、あのNHKがいうことだ。
NHKを信用しなければなにを信用すればいのかと、これはとなりに住んでいた創価学会のおじさんも言っていたくらいだから、その影響力の強さを思うと、やっぱりひとこといっておかないわけにはいかない。

ニュースは「プーチン大統領の原点」ということで、プーチンの足取りをたどる内容になっていた。
彼がもとKGBの工作員で、まだ冷戦さなかのころ、東ドイツのドレスデンに派遣されていた・・・・ということは事実だろう。
しかし事実はそこまで、あとはまた徹底的にプーチンをおとしめる内容になってしまう。
あまりにアホらしくて、怒りがたぎって脳天に達してるから、そこにヤカンを乗せればお湯ぐらい沸くんじゃないか。

ドレスデンで勤務しているとき、プーチンはたまたまソ連の崩壊と、東ドイツの体制の終焉を目の当たりにした。
東西をへだてる壁を破壊したドイツ国民はKGBの本部にも押し寄せた。
プーチンは、一歩でも建物に入ってみろ、ただちに撃ち殺すぞと一喝して群衆を追い払った。
これほど肝っ玉のすわった彼が民衆を恐れるか定かじゃないけど、NHKにいわせると、これ以降彼は民衆に恐怖を抱いて、そのパワーを押さえつけることに専念するようになったのだそうだ。
それが事実かどうかは別にして、彼が冷戦の終わりと、新時代の到来を敏感に感じ取ったことは間違いない。

このときのニュースはYouTubeに上がっているので、リンクを張っておこう。
https://www.youtube.com/watch?v=B3zH5YJLePU

ロシアにもどったプーチンは、ゴルバチョフのあとを継いだエリツィンに取り入って、政治家としての頭角をあらわしてゆく。
当時のロシアは市中をギャングが大手をふって、まじめな市民を食い物にする無法社会だった。
アル中大統領のエリツィンには打つ手がなかったけど、愛国者のプーチンがこうした状況をだまって見ていたとは思えない。

やがて大統領の地位を引き継いだ彼は、いよいよ本格的にロシアの改革に着手する。
動かないので有名だった役人・官僚を叱責し、企業経営者を怒鳴りつけ、一般国民の側に立って強引に経済をまわした。
わたしはむかしからロシアに旅したいと熱望していたから、ソ連崩壊のころからこの国の動きをリアルタイムで注視していて、こうした改革をおどろきの目で見守っていたのだ。

つぎに彼がやったことが、エリツィン時代に国をむしばんでいたオリガルヒ(新興成金)に真っ向から闘いを挑んで、その利権を取り上げ、彼らが政治に口を出すことを禁じたことだった。
このときオリガルヒの中には、プーチンに逆らって刑務所にぶちこまれた者もいる。
こういうプーチンの手法を独裁だ、専制政治だ、自分の利益のためだと批判する人間もいるけど、彼がそれをしなかったら、原油や天然ガスの利益はみんなマフィアのようなオリガルヒに吸い取られていただろう。
ロシアはギャングに食い物にされる現在のウクライナと同じような国になっていたに違いない。

日本人はどこの国も日本と同じ従順な国民性の国だと思いたがるけど、ロシアや中国のような多民族の大国をまとめるためには、べつの方法があるのだ。
指導者の採点をするなら、その政治の結果を見ればよい。
プーチンのおかげで法治の精神も行き渡り、安全で豊かな生活を送れるようになり、歴史的にもめずらしいくらいロシア国民は自由を謳歌したのである。
他国がなんといおうと、ロシア国民からみればプーチンは信念をもった愛国者であり、だからこそウクライナ戦争で西側が誹謗中傷を重ねても、国内支持は依然として高水準を維持し続けているのだ。

わたしがロシアに行ったのは2013年から2015年にかけてで、すでにプーチンの政治は安定したものになっていた。
わたしはソ連時代のわるい噂をたくさん聞いていたから、いくらかビビっていたけど、じっさいに行ってみると、写真も自由に撮れたし、つねに監視されているようすもなく、街で警官にワイロを要求されることもなかった。
赤の広場のまえにあるグム百貨店には、外国のブランド商品の店がずらりと並んで、原宿の表参道ヒルズにそっくりだった。
きびしい言論統制もなく、車は日本車がイチバン、ロシア製はダメなんてことをロシア人からいやというほど聞かされた。
そのころから美しいロシア娘たちが続々と来日して、自由と、寿司やラーメンなどを満喫しており、海外旅行も満足にできない抑圧されたロシアはもはや片鱗もなかった。

これがプーチンの功績だけど、わたしはつくづく彼が気のドクだと思う。
ウクライナの頼りない大統領に比べれば、彼はロシアをグローバルな大国にするために闘った愛国者の大統領であるのに、世界中から鬼だ悪魔だといわれなき中傷を浴びているのである。
クリスマスのとき教会で祈る彼の映像を観たけど、この戦争で敵味方の多くの若者を死に追いやったことへの悔恨のようなものが感じられた。
それはまあ、わたしの思い過ごしかもしれないけど、一方のバイデンさんがどうせ他国のことだと、うへらうへらしているのとは大違いだ。

NHKの報道は事実を無視し、ねじまげて、プーチンを無理やりスターリンと同一視しようとしている。
そんなNHKを信用して、プーチンを一方的にならず者呼ばわりするとしたら、その人は自分の無知をさらけ出すだけだ。
だれがウクライナの応援をしようと勝手だけど、実績のある一国の大統領を、根も葉もないうわさで評価するのはやめてもらいたいね。
今回はぎくしゃくした文章になってしまったかもしれないけど、NHKがぜんぜん公平でないということで、わたしは怒り狂っておるのだよ。
添付した写真は団地の庭に顔を出した小さなクロッカス。

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2023年2月19日 (日)

反日新聞のいま

北朝鮮がICBMをぶっ放したそうだ。
モッタイナイ。
なんで見つかりにくく、経費も安い気球にしないのかと、だれか教えてやればいいのに。

前項でNHKの報道をくさしたけど、民放だって負けちゃいない。
民放で始末が悪いのが朝日新聞(ネット朝日)と毎日新聞(ネット毎日)だ。
産経あたりがロシアをけなしても、ここはもともとアメリカ寄りの右翼で、日本政府の肩を持ってばかりいたところだから、あ、またかいで終わってしまう。
しかし朝日、毎日は、むかしから日本政府と反対の立場をとるので有名なところだ。
こういうところが政府と歩調を合わせて、ロシア批判に加わると、これはやっぱりロシアがいけないのではないかと国民に思わせてしまう。
そういえば委員長が不動のポジションで、ミニソ連といわれてもおかしくない日本共産党さえ、アンチ・ロシアだもんね。
え、自分たちのしていることの重大さを心得ているのかい。
日本人のほとんどがロシアが悪く、ウクライナはいじめられていると信じているのは、NHKのせいばかりではないな。

ちなみに朝日、毎日のネット記事から、ウクライナ関連の報道を拾ってみよう。
ネット朝日のほうには、ロシアの民間軍事会社ワグネルの死傷者が3万人なんてニュースがあるけど、例によってウクライナ側の損失はまったく無視。
ロシアが3万なら、ウクライナ側では10万近い死傷者が出ているだろうというのがわたしの見立て。
でなければ、最近ミサイルを撃ちまくっているのは、兵器が枯渇しているといわれるロシアのほうばかりなのに、損害はウクライナより大きいということの説明ができない。

ネット毎日には「プーチン氏は勝利しない」という、いやに自信たっぷりな記事。
これは元駐米大使さんの意見だけど、戦争の長期化でロシアは疲弊し、ウクライナが優勢に立てば、なんらかのかたちで停戦に至る可能性があるというんだけどね。
これは、ひっくり返せば現在のウクライナの事情でしょうといいたくなる。
西側がいくら団結したって、中国やインドなどの第三世界もまとまっているから、制裁はまったくザルなんだけど、この先は有料記事になってしまって読めんかったワ。

じつは問題はそんな些細なことではなくて、なんで日本では大手のマスコミや、知識人といわれる人までが、こんなバカバカしいプロパガンダを振りまわすのかということ。
そのへんに現在の日本の置かれた状況や、ウクライナ戦争のじっさいの戦況が浮かび上がってくる。
と考えたことはないか。
もはや日本のマスコミはいっさい信用できない。
事実を知りたければ、というより、公平にモノを考えたければ、わたしのブログを読め。
昨日なんてアクセスがたったの155だったわサ。

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2023年2月18日 (土)

ああ、NHK

昨夜のNHKニュース9を観ていて、やっぱりNHKはわたしのブログを読んでるんじゃないかと思った。
あまりに畏れ多いから、みなさんはこのあとの記事を信用しなくてもかまわない。
いや、信用しないでほしい。
これはわたしのいつものおふざけだ、冗談よ、冗談。

わたしは以前のこのブログで、岸田クンは招請されてもウクライナには行かないだろうと書いたことがある。
それがカチンときたのかどうか、昨夜の報道ではじっさいに岸田クンが行かないことについて、言い訳がましいことをごたごたと並べていた。
ウクライナ訪問は総理の強い希望だったそうだけど、それを出発直前になってだれかが漏らした。
これでは飛行機が狙われる恐れがあるので、危険だから行かないというんだけど、だれが日本の首相を狙うんかいね。
ゼレンスキーさんの飛行機を撃墜するならまだしも、プーチン大統領からすれば、日本の首相を暗殺したって戦況が変わるわけじゃないし、ヘタすりゃ逆効果だ。
こんなつまらない心配をしてるから、なんか言い訳がましく聞こえてしまうのだ。
行きたくないから行きませんと正直にいえ、アホ。

どうして岸田クンは行きたくないのだろう。
ノルドストリームのガスパイプ破壊には、米国だけではなく、ノルウェーも絡んでいるという説が出てきた。
そういわれてみると、ロシアのガスの代わりにノルウェーのガスを供給しますって、やけに手回しがいい。
アメリカが戦争を利用して自国の兵器や石油を売りまくるように、戦争があればそれを自国の商売のために利用しようというのは、国際社会の常識らしい。
ごんな魑魅魍魎の世界では、とても生真面目な日本の手には負えないと悟って、ウクライナ訪問を取りやめたのなら、岸田クンもなかなか賢いではないか。

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わたしはロシアでサプサン号というあちらの新幹線に乗ったことがある。
びっくりしたのは車内のテレビで、日本の茶道を紹介する番組を放映していたこと。
あれは日本人のわたしが乗っていることを知ったロシアの鉄道局が、わざわざわたしのために放映していたのではないかと、いまでも思っているくらいだ。
一介の旅人のためにそんなことするはずがないけど、それほど日本に愛着を持ち、日本に片思いの感情を持っているロシアを、日本はなぜ敵にまわすようなことをしたのだろう。

ウクライナ戦争の発端というのは、右につくか左にするかという、いまの韓国のような国内問題だった。
それをアメリカが余計な口出しをして、戦争を拡大させ、長引かせた。
日本は一も二もなくそれに追従して、同じスラブ人同士の犠牲者を積み上げた。
トルコの大地震でも5万に近い人々が亡くなったけど、そちらはほとんど不可抗力だったのに比べ、ウクライナの戦争では米国が口を出さなければ防げた犠牲者だ。
戦争が終わって両軍の死者の合計があきらかになったときのことを考えるとオソロシイ。

もういちど繰り返す、何度でも繰り返す。
ロシアのプーチンは本物の愛国者であり、彼が大統領になってからのロシア国民の生活向上ぶりを見れば、そのことははっきりわかる。
ウクライナはオリガルヒに食い物にされた破綻国家であり、ゼレンスキーさんはギャングのパシリのようなものだ(本人はそう思ってないかもしれないけど、戦争が深みにはまるにつれ、役割はそれに限定されていった)。
嘘だと思うなら調べてみればよい。
自分の手で調べる方法はいくらでもある。

なにも考えずにプロパガンダに加わって、戦争をあおりにあおった日本の公共放送の罪は重い。
ボケ防止のためにも、わたしはこれからもずうっとNHKの欺瞞を追求していくつもりだ。
わたしのブログのアクセスは、なにしろNHKが敵対視するくらいだから、じっさいにはいちにち千から万の単位に達してるかもネ(昨日はたったの141)。

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2023年2月17日 (金)

国際報道

うーむ。
NHKの国際報道を観ていたら、ロシアがウクライナの子供をロシア国内に拉致しているというニュースがあった。
また始まったなと思う。
アメリカや英国はケチをつける理由がないと、あいつらは敵国の子供を拉致して、民族本来のアイデンティティを失わせるために、自分たちの言語や文化、愛国教育を仕込んでいると言い出すことが多い。
この手は新疆ウイグル自治区でもしょっちゅう使われているから、わたしは以前からそんな報道があるたびに注目していたけど、たいていはでたらめなプロパガンダである。

今回の拉致報道をよく観ると、子供たちというのはウクライナ東部の出身者が多く、このあたりはもともとロシア系住民の多かったところだ。
つまりロシアは戦争で親を失ったロシア系の子供たちを引き取っているということじゃないか。
これのどこが拉致になるのか。
引き取られた子どもたちの映像をみると、みんな嬉しそうである。
あんなのはヤラセだというのかも知れないけど、子供たちに演技をさせるのは大人よりずっとむずかしいのだ。

文句があるならアメリカが孤児になった子どもたちを、自分たちで引き取ればいいではないか。
すると立場が逆転して、今度は拉致したのはアメリカということになってしまう。
そのていどの言葉のあやに過ぎないものを、なんで重大なニュースのように報じるんだよ、え、油井サン(国際報道のキャスター)。
しかも大切なのは孤児を出さないようにすることですだって。
んなら、なんでさっさと降伏してしまわないのかと、ゼレンスキーさんに勧告しないのさ。
いつもいつもそうだけど、悲劇は強調するくせに、戦争をやめろとは決していわない。

先に降伏するとならず者国家のロシアを利することになるから、それはできないというのかも知れない。
そんなら子供を拉致したなんて因縁をつけないことだ。
この件でもロシアのほうはいちいち反論をせず、騒いでいるのはひたすらこちら側だけ。
ロシアにすれば、どうせなにをいっても耳を貸す人間はいないとあきらめているんだろうけど、こういう場合、因縁をつけたほうが解決策を提示すべきじゃないか。

ところで中国の気球は、軍事用という動かぬ証拠が出たのか。
通信データや、気球の推進装置はあったのかい。
そんな疑問は飛び越えて、日本の国会じゃ、ミサイルを撃てとか法律を改正しろという議論ばかり先走っているけど、NHKではまだ “偵察用気球と推定される物体”なんて曖昧な表現だぞ。

国際報道にはほのぼのするニュースもあった。
スペインが新型列車を導入したら、サイズが大きすぎて途中のトンネルを通れないことが判明したそうだ。
SNSにはさっそく列車がトンネルの入口でつっかえているアニメが公開されて、カワイ子ちゃんの髙𣘺彩アナもクスクス、こういう話題って平和でいいねえ。

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2023年2月16日 (木)

のれんに腕押し

のれんに腕押しという言葉がある。
気球にミサイルという言葉もある(つい最近出来た)。
どちらも意味は同じというと、またわたしのヒトの悪さが全開だ。

日本の自衛隊がまじめな顔をして、気球を撃ち落とすなんていっているのを聞くと、この言葉が思い出されてしまう。
いくら因縁をつけても中国が反応しないので、つまりのれんに腕押しなので、やけになったアメリカは、それまで問題にしたこともない気球にまで文句をつけ始めた。
それでも中国がじっと我慢して、たとえば武力に訴えるようなことをしないから、アメリカの難クセは意味を持たない。
押しても引いても効果がないというので、のれんと気球は同じ意味なのである。
中国が冷静でいるおかげで、日本人や台湾人はまだまだ平和を満喫できるのだ。
アメリカに協力するのが幸せなことかどうかはワカラナイ。
わたしの見た感じでは、自衛隊の幹部もアホらしいと思っているようなので、あまり心配してないんだけど。

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2023年2月15日 (水)

夢とロマン

アメリカは撃墜した気球の写真を公開して、情報収集のためのセンサーや、電子機器を発見したといってるけど、いまどきそういうもののついていない観測機器を見つけるほうがむずかしいや。
わたしのブログのいちゃもんを読んだのか、気球でしかできない偵察能力もあるんだなどという反論も出てきたけど、そんならなんでいままで放置しておいて、今年になってから急に騒ぎ始めたんだと訊きたいね。
そう言い放っておいて、今回は気球以外のノーテンキな話題から。

沖縄の離島を購入した中国人女性がいるらしい。
格差がどんどん拡大して、金持ちはとてつもなく金持ちの中国のことだ。
わたしたちがどこか南海の孤島を買って住みたいと思うように、たまたま大金持ちになった女性が、自分の以前からの夢、あら、沖縄の島ってステキねえ、こんなところに住みたいわーと、円安と好景気を頼りにそれを実現しちゃったのだろう。
これもいまオーバーに騒いでいる反中事件のひとつ。
よっぽど金があまっているらしいけど、たんに金持ちが、売りに出ていた日本の小さな島を買っただけでしょ。
冷静に考えればそんなことは不可能なのに、領土を侵犯しやがったとか、中国軍の基地ができるんじゃないかと大騒ぎ。

中国人というのは、どっちかというと、観念的なものより即物的なものを好む傾向があるけど、まえに北海道にあこがれて、その地で自殺した中国人女性がいた。
自殺の原因はわからないけど、わざわざ来日して北海道で海に身を投げたくらいだから、観念的なものにあこがれる少数派の中国人だったのだろう。
白い流氷の海や広大な雪原、エメラルドブルーの珊瑚礁にかこまれた無人島など、美しい日本の風景にあこがれる若い娘は、中国にもけっして少なくないと思われる。
わたしは領土がどうのこうのというより、そういうロマンのほうを尊重するたちだ。

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2023年2月14日 (火)

まだ気球

お、また新しい気球の話だよ。
つぎからつぎへと出てくるから、アホらしいとは思いつつ、こちらも記事を書かずにいられないワ。

今度の気球はアメリカじゃなく、中国側からのニュースで、山東省青島あたりで未確認飛行物体が発見されたから、中国空軍が撃墜するって。
国と国の関係ではこんなふうに、たとえば大使館員が5人追放されたら、こっちも5人追放するように、やられたことはそっくり相手にやり返すということはよくあるから、そういうものかなと思った。
ところがよく読んだら、これは中国の地方メディアの報道で、国営メディアはぜんぜんそんな報道はしてないそうだ。
それどころか中国国内でもこの事件がネットで検索トップになっているそうだ。
つまり中国でもみんなびっくりしてなりゆきをながめているということらしい。

なーんだという感じ。
中国当局としては無用にアメリカを刺激して、リング上に引っ張り出されてもまずいので、とにかくシカト、シカトということだろうねえ。
するとアメリカはあせって、ますますしゃかりきになって、誰にでもわかる無理難題をエスカレートさせるに決まっている。
そしてますます世界中から、少なくとも第三世界からは、あきれられるに決まっている。

今度の気球は小さすぎてレーダーに映らないようなものもあったそうだ。
小さいってのはマッチ棒ぐらいか。
巡航ミサイル程度の大きさがあるなら、それが映らないっていうんじゃアメリカの防空体制もたいしたことがないな。
ネット上にはあいかわらず気球を撃墜するのはむずかしいのだという意見もあるけど、じっさいの戦争になったらそんなこといってられないでしょ。
やる気さえあれば、たかがフーセンだし、いかような手段を使ってでも落っことすに決まっている。
ほんとにむずかしいなら、北の正恩クンに通報して、ミサイルみたいな不経済な武器よりこっちのほうがエエと進言しちゃうぞ。

だいたいなんでいまの時期に未確認飛行物体がぞろぞろ出てくるんだよ。
というわたしの疑問につじつまをあわせるために、NHKではもうお馴染みになった防衛研究所の高橋杉雄サンを担ぎだして、たぶん探知感度を上げたせいじゃないかなどという。
日本も小さい気球をたくさん上げているから、これからはいちいちアメリカに通知しておかないと、問答無用で撃墜されちゃうらしい。
なにはともあれ、わたしの疑問に応えるなんて、やっぱりわたしのブログの愛読者って、NHKにも多いのね。

アメリカに忖度した松野クン(官房長官)なんか、中国側に説明責任があるといっている。
いるんだよねえ、こういうふうにこちら側の意にそう返事をしないと納得しない人が。
説明責任といったって、あれは中国の民間企業のもので、気象観測用の気球だという以外になにか説明することがあるのかい。
米国が軍事用だというあきらかな証拠を持ち出したのならわからんでもないけど、いまだにそんなものは出てこないし、さっさと撃墜して証拠隠滅をしてしまうし。
やっぱりこぶしをふり上げてみたものの、なんでもなかったとは言いにくいから、そのへんを漂っているフーセンに片っ端から因縁をつけて、重大な案件であるよう見せかけているんだろうなあ。

ただ、中国がアメリカだってうちの領空に気球を飛ばしているといったのは、いくら反発とはいえ勇み足だ。
フーセンはアジアから上げると、たいてい偏西風に乗ってアメリカ大陸の方向に漂っていくけど、アメリカから中国に向かって漂うってのはあんまり聞かないもんね。
だから中国にも気球が飛んだというなら、地球をひとまわりして、ヨーロッパを飛び越え、いま戦争をしているウクライナあたりを横目に見ながら飛来したってことになる。
そんな苦労をするなら人工衛星のほうがよっぽど確実。
わたしは現代の人工衛星の威力を知っているから、なおさら軍事気球なんて信じられないのだ。

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2023年2月13日 (月)

戦時体制下

太平洋戦争のことをおぼえているだろうか。
おぼえているわけがないよな。
だいたいそのころ生きていた人のほとんどがもう死んでしまっているし。
わたしだって戦後生まれだから、両親が戦後の混乱期に苦労していたことをかすかにおぼえているだけだ。
だからこそいっておきたいんだけどね。
いまの若い人たちに語り継いでおくことは、わたしみたいな年寄りの義務かも知れない。

太平洋戦争の終わりのころ、毎日B-29の爆撃にさらされ、防空壕への避難が日常だった日本人は、本音ではいったいなにを考えていただろう。
大本営発表だけはあいかわらず擊ちてし止まむなんて威勢はよかったけど、ほとんどの国民はいいかげんにしてくれよとうんざりしていたはずだ。
うっかりそんなことをいうと、まだ支配階級でいた軍部の怒りをかって、刑務所行きだから口にしなかっただけで。
戦時体制下では国民の声なんてなかなか反映されないのである。

ウクライナでも大半の国民は、もういいかげんにしてくれよと思ってるんじゃないか。
ゼレンスキーさんを始めとした指導者層は、自分たちの権益と命がかかっているからゼッタイに負けを認めたくないだろうけど、もっととことんまで頑張って戦争に勝利してほしいと考えている国民がどれだけいるか。
国際報道ではあいかわらずウクライナの優勢と、ロシアの戦死者ばかりが強調されるけど、ミサイルの空襲におびえ、冬空の下で停電と物資不足に困窮するウクライナ国民には、自国の悲惨な実情がよくわかっているに違いない。

戦争を引き延ばすアメリカと西側の罪は重い。
アメリカに協力して、ウクライナにまだ勝ち目がありそうなプロパガンダをふりまく日本の罪も重い。
おりしも昨夜のNHKでは、観光立国タイにロシア人観光客が押し寄せるなんてニュースをやっていた。
タイ観光に行くロシア人と、暖房もないままミサイルにおびえるウクライナ人、これはいったいなんなのか。
どうしてだれかがいってやらないのか。
こういう戦況になったらさっさと降伏してしまうのが、ウクライナ国民にとってもいちばんの幸せだということを。
太平洋戦争を体験した日本はそのことをようく知っているはずだ。
無責任で他人ごとという日本人は依然として多いけど、いまでもウクライナに反転の目があると考える人間がどれだけいるだろう。

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2023年2月12日 (日)

気球のその後

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まだ気球の後続ニュースが出てこないかと注意しているんだけど、どうも難クセとしか思えないものばかりだねえ。
昨夜のNHKニュースでは笹川平和財団の上席研究員という人が、気球が軍事的なものでなければならないことを説明していたけど、ふり上げたこぶしを下ろす場所がないものだから、無理に理屈をこね上げているように見える。

地上の偵察なら人工衛星ではダメなんですかと訊くと、衛星は最高で高度2,000キロ、気球はせいぜい20キロだから、同じレンズを使っていても解像度がちがうのだなんてことをいう。
ここに載せた写真は、グーグルマップを使って、わたしのかっての勤務先の駐車場を、人工衛星の写真でながめたもの。
いまは車を手放してしまったけど、わたしの車さえ識別できる。
ICBMの発射サイロを探すならこの程度でも十分みたいな気がするけど(中国もすでに監視衛星を持っている)、気球ならこれ以上のことがわかるというのだろうか。
この人工衛星の写真はわたしみたいな素人でも、パソコンさえあればかんたんに見られるものである。

いやいや、気球は目で見えるものばかりではなく、電波による交信状況などを探るものだというのかも知れない。
それなら気球内から傍受されて困るデータでも見つかったのか。
そういうものは本国に送ったあとすぐに消えてしまうから、データとしては残らないのだ。
ああいえばこういうでキリがないけど、消えたデータだって、スマホのものなんか復元できる時代だ。
いきなりミサイルで撃墜するのではなく、穴をあけてゆっくり落下させ、もっと確実な本体の調査をなぜしようとしない。
まるでアメリカのほうが大急ぎで証拠隠滅を図っているようじゃないか。

どうもNHKはわたしのブログの愛読者らしい。
わたしがぶちぶちケチをつけるものだから、ニュースでは日本で気球を上げている気象庁の観測施設まで取材に行って、気象観測用と今回の気球はちがうなんていいだした。
よその国の目的も異なる気球を同一視するほうがおかしいし、よしんば軍事偵察気球だとしても、アメリカはもっと精巧な人工衛星で、世界中を監視しているといつも自慢しているじゃないか。
テレビ出演して得々と説明する上席研究員さんも、気球でなければできないことを、もうちっと納得できるかたちで説明してくれないと、上席研究員の名前が泣くぞ。

じつはわたしにはわかってるんだ。
いまは政府やマスコミも含めた日本中で、ある種のおもわくが働いているときだから、多少の無理は承知の上で、みんなが同じ方向に足を揃えているんだってことを。
だからまともな意見でも、それにさからうものは出て来れない。
おもわくが日本の軍事大国化だとすれば、行きつく先はどこなのか。
核兵器を使った第3次世界大戦か。
わたしはじいさんだから先は長くないけど、世界中の人々があの世までわたしにお付き合いしてくれようというのだろうか。
あ、またオカルトになってしまう。

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2023年2月11日 (土)

でっち上げ

アメリカに取り柄があるとすれば、ウォーターゲート事件をあばいたワシントン・ポストの記者や、ウィキリークスのJ・アサンジ君のような、反骨のジャーナリストがときどき現れることだ。
ウクライナ戦争でも米国のプロパガンダをあばくジャーナリストがいつか出てくるだろうと思っていたけど、どうやら出てきたみたい。
過去にピュリッツァー賞をもらったこともあるシーモア・ハーシュというジャーナリストが、ノルドストリームのガスパイプを破壊したのは米国だと言い出した。

べつに特別にえらいわけでもない。
冷静に考えてみれば、そんなことは誰にでもわかった。
苦労して敷設したパイプを、ロシアやドイツ、そしておこぼれをもらうフランスが破壊するはずがなく、破壊するとしたらパイプが直接つながっておらず、しかもロシアとドイツの仲を割きたいアメリカや英国しかいないじゃないか。
しかもロシアのガスが滞れば、アメリカのガスが売れるというボーナスポイントつき。
これからもアメリカのプロパガンダは、ウソの皮がぼろぼろと剥がれていくだろうから、SNSでロシアをけなして喜んでいるバカ者たちは発言に御用心。

先日のNHKは、プロパガンダはロシアだってやっているということを印象づけようと、ゴミみたいな話題を見つけてきた。
ロシアの情報工作に気をつけようということで、まず持ち出したのが去年のワールドカップで、ウクライナ人のファンがナチスの旗を広げたというもの。
犯人は酔っ払っていたと弁解したそうだけど、NHKによると、これはウクライナはナチスの思想に染まっていると思わせるロシアの情報工作だそうだ。
そんなもん、日本と韓国のあいだでしょっちゅうやり合っていることで、相手が酔っ払っていたというんじゃ話にもなにもなるわけがない。

もうひとつはロシアと中国が共謀して、中国の新聞に載ったアメリカを貶める風刺画を、ロシアの新聞も共有したというもの。
風刺画というのはアメリカがウクライナ情勢を利用して、EUを圧搾機で押しつぶし、自分のところだけ利益を上げているというもの。
EUの代表が出てきて、こういうフェイク・ニュースに気をつけましょうというんだけど、へっ?
これってフェイク(嘘)か。
まさにその通りじゃないか。
ファクト(真実)を広めるのがフェイクになるのか。

わたし?
気球の後続ニュースが出てこないかと、まだ待っているところだけど、いまのところ、出てきたのは「通信の傍受装置と思える機械が搭載してあった」と「太陽光パネルがついていた」のふたつだけ。
アンテナがついていたから傍受装置と決めつけるのも乱暴だし、両方とも軍用でなくても必要なものだから、無理に理由をでっち上げたような印象はいなめない。
もはややることなすこと悪あがきとしか思えんね。
こんなわかりやすいプロパガンダばかりしているから、NHKのニュースは、悪いのは全部アメリカなんだよと小学生に教えさとす教材のようなものなのだ。

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2023年2月10日 (金)

ニュース待ち

『日本はアメリカに追随して騒ぎ立てるのではなく、客観的かつ公正な立場であるべき』
これは中国の、あのきれいな毛寧報道官のセリフ。
報道官というのはその国の看板みたいなところがあるからか、出てくる女性報道官は、まえの華春瑩さんもそうだったけど美人が多いね。
日本じゃまだ毛寧さんのファンクラブはできないのか。

わたしはいま気球から軍事用のものだという証拠が出たかどうか、後続のニュース待ち。

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2023年2月 9日 (木)

オフレコ

オフレコ取材というものがある。
大臣秘書がオフレコで漏らしたひとことがいま問題になっているけど、個人の見解をいちいちあげつらうのもどうかと思う。
こんなことを書くとわたしのブログも炎上するかも知れないけど、わたしだってLGBTを気持ちいいものだと思ってない。
若いころ新宿のションベン臭い映画館で映画を観ていたら、暗闇でわたしの太ももにさわるオトコがいた。
公園のトイレでオシッコをしていたら、となりから覗きこまれたこともある。
車のなかでヒゲ剃り跡も青々としたおっさんに、しゃぶってくれ、10万円だすとくどかれたこともあった。
いずれも相手はふつうのサラリーマンらしかったけど、あれ以来わたしは彼らを気持ちいい人とは思わなくなったのだ。
もっともレズビアンなんかには興味があるから、きわめて健全な選択的LGBT嫌悪者かも知れない。

つまらないことを書いたけど、気持ち悪いというのはあくまでわたしの個人的見解で、彼らが大手をふって歩いたからといって文句をいうつもりはない。
それといっしょで、だれがどんな考えを持とうと、それが他人に迷惑をかけることでなければかまわないではないか。
いまオフレコで話したことがマスコミに書かれたといって問題になっているけど、これって今回が初めてじゃないでしょ。
以前にも朝日新聞が、マージャンの最中に官僚がもらした話を得々として報道したことがあったよね。
こんなことで政治家、役人が、いっさい本音を語らなくなったら、マスコミも困るんじゃないかい。
正直な人間は、本音をかくしてキレイごとばかりいう偽善者よりずっと気持ちいいや。

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2023年2月 8日 (水)

謀略の気球

昨夜のニュース9には、とうとうウクライナ関連のニュースがなし。
それじゃ国際報道のほうを見ようと思ったけど、こちらも気球ぐらいで、ウクライナの戦況については新しいニュースはなかったねえ。

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気球についてはあまりに馬鹿馬鹿しくて話にならない。
気球の大きさは60メートルほどで、それに1トンくらいの観測機器が積んであったと、これは米国の報道。
わたしは気球の写真をにらんでみたけど、たしかに太陽光パネルのようなものがぶら下がっているのは見える。
ほかにもなんかの機器がぶら下がっていることがわかるけど、1トンもあるような感じはしないし、これは偵察用とでも観測用とでも受け取れる。
むしろ撃墜するまえから、いきなり軍事用だと決めつける米軍のほうが納得できない。

気球のようにのんびりした物体を、どうして戦闘機でミサイルをぶっ放して落っことす必要があったのか。
気球を落とすのはむずかしいのだという屁理屈も読んだけれど、それならまた北の正恩クンに、安くて環境にやさしい兵器だと教えてやらなくちゃ。
気球なんて機銃掃射をすれば、ミサイルなんか持ち出さなくても、空気が抜けてゆっくり落ちるだろう。
海上でボートで回収すれば、積んであった機器も壊れずにじっくり検証できたはずだし、宇宙カプセルを回収するよりなんぼか楽に違いない。
遠隔操作だ、軍事施設の偵察だというけど、気球と中国の基地が連絡を取っていたものなら、電波の交信などを傍受できなかったのか。
地上の偵察なら、現在は人工衛星の時代で、中国にもわたしの団地の駐車場の車を識別できる自前の衛星がある。
ああ、もうアメリカの防空体制を疑うことばっかりだ。

気球は過去にもあっちこっちで目撃されているというんだけど、なんでいまごろになって騒ぐんだ。
気球というのはゆっくり移動するので、定点観測、たとえば台風観測やオゾン層の破壊具合、太陽の黒点の増減などを、高高度から調査するのに有効な道具で、日本だっていくつも上げたことがある。
何年かまえには気球にぶら下がってアメリカまで行くんだといって、太平洋上で行方不明になった頓狂なおじさんもいた。
そうした気球のほとんどは、役目を終えると自然に空気が抜けて落下してしまうけど、たまには米国上空まで漂っていくものもあっただろう。
そんなものをいちいち気にする人はいなかっただけじゃないか。

それがここにきて、なんとステルス戦闘機F-22でミサイル攻撃だ。
これもウクライナ以前から始まった、なんとかして中露に因縁をつけようという米国の謀略であると考えるほうが無理がない。
中国も抗議しているというけど、落下した気球を調べれば、かんたんに軍事気球でないことはわかるはずだから、民間の気球にミサイルをぶっ放すという違法行為のほうに文句を言ってるのだろう。
あまりにおおげさなと、内心では苦笑しているかも知れない。

それでもこんなでたらめに感心している人が多いみたいだから、なにをかいわんやである。
もういかげん、因縁をつけるのはもっぱらアメリカで、中国はそんな挑発に乗らないという状況に気がつかんかいね。

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2023年2月 7日 (火)

多民族国家とは

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むかし中国大陸をうろうろしていたころ、シルクロードへの途中にある天祝という街に行ったことがある。
ここは上海からシルクロードへ向かう鉄道のルートでは、かなり標高の違い場所にあり、列車の車窓からいっぷう変わった花が見えたので、つぎに訪中したときわざわざ寄ってみたのである。

花というのは野生のアヤメだったけど、そんなことはさておいて、この天祝という街は“天祝チベット人自治県”になっていたことを紹介しておきたい。
チベット人はチベットだけに住んでいるわけじゃないのである。
またなにか企んでいるなという人がいるかも知れないけど、わたしは多民族国家というものについて、いささかわたしの考えを述べてみたいのだ。

天祝のレストランに入ったらチベットの民族服の娘たちが働いていた。
鼻の下をのばしたわたしが、きみはチベット族(蔵族)かいと尋ねると、彼女はあわてて手をふった。
どうやら漢族の娘が店員として働いていて、わたしはそんな田舎者ではありませんという否定の反応だったようだけど、だからといって中国人がチベット人を差別しているとも思えない。
ほんとに差別しているなら、そんな格好の仕事はしないだろう。

中国人というのはむかしから少数民族を差別しない。
上海のような大都会でも、たまに少数民族の衣装を着た出稼ぎ娘を見かけることがあって、出身地を尋ねると、ワタシは雲南から来たイ族です、西域から来たウイグル族ですなんてどうどうと答える。
田舎者とバカにすることはあっても、少数民族だからという理由で差別はしないのである。
日本人にも都会出身であることを自慢する人間はいるけど、それと似たようなものだ。
多民族国家というのは本来こういうものだと思う。

あなたに質問するけど、もしも将来中国が経済的に発展して、日本の若者を大々的にリクルートし始めたらどうする?
IT技術者やアニメーターばかりではなく、板前だとか大工、左官屋、植木職人だとか、有為の若者たちがどんどん中国へ渡ることになったら?
世界はどんどん狭くなっていて、上海なんて東京から沖縄へ行くより近いのだから、いい給料を払うといえば、ひとつ中国に働きに行こうかという若者が増えても不思議じゃない。
本人が自主的に行くならだれもこれを止めるわけにはいかない。

そのうち中国にどんどん日本人が増えて、あちらで中国娘と結婚し、家庭を築き、バカにならない勢力になったとする。
驚くことじゃない。
たくさんの民族が混在している国に、また新しい民族のコミュニティができるだけだ。
日本人は優秀で勤勉だから、そのうち南米のように、日本人の政治家も登場するかもしれない(中国の共産党がまだ存続しているかどうかはわからない)。
こういうのは侵略とはいえないし、武力による併合でもない。
しいていえば日本人による平和的な逆侵略で、このころには当人にも、自分が日本人だという意識はどこかに消えてしまっているだろう。
いったん仲間に入れば、どこから来た、なんという民族なのかということで差別はしないのが多民族国家というものなのだ。
ちなみにわたしがハンドルネームに使っている大詩人の李白も、漢族以外の異邦人という説がある。

わたしは遠くを見すぎているのかも知れないけど、日本の若者がどんどん海外に出ていくのは賛成だ。
特定の民族を差別しない国なら、自分もその国の民族のひとつになって、その上でガラガラポンでひっかきまわしてしまえば、中国って何人の国なのかだれにもわからなくなる。
アメリカはこういう点でも先陣を切る国だから、先祖をたどってみれば、自分がなんという民族の末裔なのかわからないという人が増えていて、もう国民共通のアイデンティティは消滅しかかっているのだ。
とかくせまっ苦しい島国に住んでいる日本人は、国家や民族についてもワンパターンで考えてしまいそうだけど、国民のひとりひとりが、自分がだれなのかわからなくなれば、国家間の対立もなくなるんじゃないかい。
いざ若者よ、荒野をめざせ、大陸をめざせ。
回転寿司家で他人の寿司をなめている場合か。

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2023年2月 6日 (月)

本日のプロパガンダ

あ、腹が立ちます、また怒りがたぎります。
昨夜のNHK、「ロシアの頭脳が流出」という番組のこと。
もう、もろにプロパガンダまっ黒け。
ウクライナ戦争が始まって、優秀なロシアの若者が国外に脱出してるというんだけど、たまたま見つけた脱出青年か、やらせ俳優によるNHKのでっち上げに決まっている。
国家の仕事にも役に立つ優秀な若者(IT技術者である場合が多い)を、ロシアが安易に兵隊として戦地に送り出すわけがない。
国外に脱出した若者が故国に残っている母親に電話するシーンがある。
寒いから気をつけてねと、どこの国にでもあるような会話。
脱出というほど緊迫したものではなくて、家族もロシアで無事でいるし、戦争が終わるまで一時的に国外に避難しているだけのように見える。

そんな優秀な脱出者たちは、近隣のアルメニアやジョージアのような、教育環境の行き届かない小国からは垂涎の的だ。
彼らをスカウトして小国にあっせんする業者まで現れる。
あっせん業者とスカウトされる脱出者に、各地に散らばっている脱出者のコミュニティまで連絡を取り合って、なんか大学の就職サークルみたい。
現在は戦争があろうがなかろうが、優秀なIT技術者の民族大移動が起きている時代で、たとえば中国の科学者、技術者が米国に移住する場合もあるし、それを中国政府がことさら禁止しているようでもない(禁止しているのは最近のアメリカぐらいだ)。

こういう視点で作ったのならなかなかおもしろい番組だったけど、なんでいちいちウクライナを前面に出すのか。
ここでもまた例によって、ウクライナ側の事情にはまったく触れようとしない。
ロシアの若者にはまだ脱出する機会があるらしいけど、ウクライナの若者は国外移住が禁止され、戦場へ引っ張り出される以外に道はないのだ。
若者を引っ張りだしていて日本でもお馴染みだったウクライナの国防相レズニコフさんが、汚職で辞任だそうだ。
逮捕や資産没収ではなく“辞任”である。
EUに加盟さえしてしまえば、また元の木阿弥、汚職仲間に復帰ということが最初から決まっているのだろう。
繰り返すけど、ウクライナの若者たちには逃げるところはないのである。

とにかく最近のニュースは馬鹿馬鹿しくて見ていられないものが多い。
中国の気球のニュースだって、ありゃいったいナンダ。
撃墜して、残骸を回収して、じっさいに中国の軍事気球だという証拠でも出たか。
出るわけがない。
民間の観測気球や実験気球なら、もっとたくさんのものが、しょっちゅう米国の上空を漂っているはずだ。
今回は話を大きくしないとみっともないというので、日本にも協力させて、わざわざ大騒ぎをしているに違いない。
気球について、後続のニュースが出るかどうか期待して待とう。

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2023年2月 5日 (日)

なつかしの旅

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ちょっと体調がおかしいな。
どこか痛いとか痒いとかじゃないんだけど、昨日は自転車で出かけたら、なんだか体が自分のものじゃないような感じがしたし、今夜もパソコンに向かうと、頭がスカスカになっていくような感じがする。
ひょっとすると、いままさに死んでいくところじゃないかと思ってしまった。
司馬遼太郎の「街道をゆく」のなかに、夜中に水を飲もうとして、台所で倒れて亡くなった友人のことが出ていたけど、こんな具合にぽっくり死ぬのなら楽でいい。

なにかやり残したこと、思い残したことはないかなと考える。
去年、花壇に植えたオオツルボが今年の春にちゃんと咲くか、ウクライナ戦争の結末はどうなるかというぐらいで、ほかにはとくにやりたいこともないね。
行ってみたい旅行先はたくさんあるけど、最近はおっくうが先に立つし、絵を描くとかパソコンで新しいことをする意欲も衰えた。
いまさら有名になって金持ちになろうとも思わないし、片思いの人妻がいるわけでもない。
ただぼんやりとむかし聴いた音楽でも聴き直して幸福を感じるくらいだ。

ただ突然死となると、連絡を取り合う家族がいるわけじゃないから、部屋で腐乱死体になるまで発見されないかも知れない。
みっともないかなと思うけど、死んでしまえば自分にはわからないんだから、心配しても仕方がないか。
まあ、せいぜい新しいパンツでもはいておこう。

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いま録画してあった「大路通天」という紀行番組を観ている。
これは中国人のディレクターが、上海からチベットまで、中国の国道318号線をヒッチハイクするというもので、もちろんわたしのむかしの中国の旅を思い出した。
わたしの旅というのは、やたらに街や農村をうろつきまわるというものだったから、この番組のスタイルと似てるのだ。
発展めまぐるしい中国だけど、ちょっと街をはずれると、人々の生活や衣服はあのころと変わってないなあと思う。
そうやって過去の旅を追想しながら、いつのまにか、そのままあの世への道をたどっているのが理想の死に方なんだけどね。

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本日の(下らない)報道

ヤフーのトップページに「気球、撃ち落とせない」というニュース記事。
いいことを聞いた。
北朝鮮の正恩クンにも教えてやろう。
これからは戦争が始まったら、高価なミサイルなんか使う必要はない。
安上がりの気球部隊を編成して、季節風に乗せて100個でも200個でも飛ばせばいい。
風まかせだから、燃料代もかからないし、環境にやさしい兵器だってことで。
ん、米国の防空体制に大穴を開けたな・・・・

バカいってんじゃねえよと、これはNHKの「チコちゃん」の口ぐせ。
わたしがバカいってんのか、ヤフーの記事がバカなのか、わたしは軍事専門家じゃないから確かなことはいえないけど、これはまた米国に忖度した専門家のプロパガンダである可能性が高い。
撃墜なんかして、破片で下界に被害が出たら困るなんていってたけど、東京みたいに過密都市ならともかく、モンタナ州にフーセンが落下して被害の出る場所なんてあるのか。
でも本物のミサイルなんか撃ち合うより、なんぼ平和でいいことか。
だんだんわたしの国際ジャーナリズムもアホらしい話題になって、これじゃ操作されてもされなくても、アクセスが増えるわきゃないね。

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2023年2月 4日 (土)

気球とゾンビ

今日も笑っちゃうニュースから。
アメリカ上空を中国の偵察気球らしきものがフワフワと。
そういえばむかし日本もアメリカに向けて気球を飛ばし、歴史上、最初のアメリカ本土爆撃の栄誉を担ったなんて事件があったっけ。
そういうものだとしても、いまどき気球だなんて。
中国だって自前の監視衛星を持っていて、それは日本の富士山やわたしの団地を上空から撮影できるくらい精巧なものだぞ。

ほんとに中国の気球だって、なんかの証拠があるのかいとよく読んでみたら、ぜんぜんそんなものはなくて、しかも目的もわからず、過去にもいくつか飛んだことがあるらしい。
中国の高校生の、なんかの実験か、いたずらじゃないのか。
方角的には北朝鮮か韓国か日本のものかも知れない。
いろんな計器を積んでいるってことだけど、そんならトリモチでもつけたドローンで拿捕して、分解してみりゃすぐわかるでしょ。
なんだっていいけど、そんなもので騒ぐ神経がわからんワ。

ある人のブログを読んでいたら、CNNからのネタがあって、ロシア軍はゾンビか、撃っても撃っても死なないし、10人ぐらいのグループを作って、30メートル進むと穴を掘り始める。
いったいいつの時代の戦争を戦っているんだというものがあった。
この記事はロシア軍を嘲笑するつもりで書いたらしいけど、おかげでわたしの疑問のひとつが解消した。
わたしの疑問というのは———

わたしはロシア軍の優勢をかなりまえから確信していたけど、それにしては進軍が遅々としてはかどらない。
ほんとうに優勢なら、なんでいっきに攻勢をかけて、ウクライナ軍をボコボコにしてしまわないのか。
その理由が塹壕作戦だったのかと、はじめて納得した。
このもと記事には、ロシア軍の無謀ともいえる悲惨な戦闘シーンまで書いてあるけど、そこまではCNNは独自に検証してないそうだ。
だから悲惨な部分はまたプロパガンダであろうと推察して、ロシア軍は穴を掘るという部分だけにしぼってみると・・・・

プーチンはかっての中共が実践したような、人海戦術で相手を圧倒するような作戦が、現代では意味がないことを理解しており、ロシア兵の消耗を可能なかぎり抑えつつ、すこしづつ確実にウクライナ軍を殲滅し、そのために進撃が遅くなってもかまわないというスタンスなのだろう。
塹壕にひそんでいるロシア兵士が、ウクライナ軍のドローンで頭上から爆撃される映像が、SNS上に多いのもそれが原因じゃないか。

犠牲を増やさないよう配慮するということは、ロシア軍は兵士に対して人道的で、いわれているほど残忍非道な軍隊ではないということになる。
ひるがえってウクライナ軍のほうは、すでに兵士の安全に配慮なんかしていられないところまできているのだろう。
ひたすら自分たちが優勢であることをでっち上げ、その一方でタンクをくれ、ミサイルをくれえ、くれなきゃ負けてしまうと絶叫するゼレンスキーさんが、それを証明している。

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2023年2月 3日 (金)

笑ってしまった

なんか笑ってしまったなあ。
2月1日の国際ニュースに、IMFの今年の経済見通しという報道があって、主要国でゆいいつ英国だけが経済縮小なんてことを、グラフを使って報じていた。
グラフをながめると、先進7カ国がいずれも多かれ少なかれプラス成長で、経済制裁を受けているロシアでさえ成長が見込まれているのに、英国だけがダントツのマイナス成長だ。
けっしてロシアの悪質なプロパガンダではなく、これは英国BBCの自虐的ニュースなのである。

景気がよくないのに無理してウクライナ支援なんかするからじゃないかと、つい思ってしまう。
そんなことはどうでもいいけど(よくないか)、なんとなくグラフのほかの部分を見てみたら、グラフのいちばん上に日本もあって、日本は3位のアメリカ、2位のカナダを差し置いて、2023年も怒涛の経済発展を続けるらしい。
日本に住んでいるとそうは思えないんだけど、これじゃ日本に住みたがる欧米の美女が増えるわけだよね。

ちと気が早いけど、2023年のノーベル平和賞がだれになるかというニュースをちらりと見かけた。
下馬評ではウクライナ関連から選ばれる可能性が高いらしく、ヘタすりゃゼレンスキーさんに決まるかもだって。
しかしちょっと考えてほしい。
戦争が終わって、ウクライナの正確な犠牲者数が判明すれば、えっ、こんなに死んでたのか、オレたちを欺していたんだな、アタシの息子を返してーという声が高まり、ゼレンスキーさんは愛国の大統領から、一転して無謀無能な指導者とみなされる可能性だってないわけじゃない。

ふつうはそういう場合、プーチンのほうが憎まれるはずだという人がいるかも知れないけど、ヒトラー、ムッソリーニを始めとして、チャウシェスク、カダフィ、フセイン、金正恩(こちらは将来の候補)など、国民に真実を知られたあとで人生が暗転した指導者は少なくない。
問題はウソをついていたかどうかだ。
戦争中に目いっぱいのプロパガンダを並べて、国民に都合のいいことばかりいっていた指導者と、苦労はしても誠実だった指導者の違いだな。
プーチンはウソはついて国民を引っ張ったわけじゃない。

いよいよ分の悪くなってきたウクライナは、窮地を脱するためになにがなんでもNATOに加盟しようとし始めた。
NATOというのは加盟国のひとつでも他の国から侵略された場合、みんなで助けようという集まりだから、ウクライナがNATOに加盟すれば、最後まで助けてやらないわけにはいかなくなるのだ。
ところがその場合障害になるのが、ウクライナが汚職まみれの腐敗国家だという事実。
以前からNATOやEU入りを希望しているのに、腐敗が原因で門前払いをくらっていたのがウクライナなのである。
そこでうちでは汚職対策もしてるんですよと、必死のキャンペーン。
汚職官僚の逮捕や追放など、いちおう見た目は努力しているように見えるけど、ゼレンスキーさんはなんでいまごろそんなことを始めたのか。
やるならウクライナ戦争のまえから、プーチンのように徹底的にオリガルヒと対決し、国内を浄化するべきだったのだ。

たぶん今回の汚職追放キャンペーンは、そのオリガルヒも納得のうえで、NATO、EU加盟までのその場しのぎなんだろう。
そんなものに同情してもらえるほど世の中あまくない。
と思ったけど、世の中あますぎる。
どうして未だにウクライナに同情して、ロシアをけなす世論が多いのかね。

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2023年2月 2日 (木)

ネオコン次第

米国のつぎの大統領候補に、前大統領トランプさん時代に国連大使をやったことのあるヘイリーさんが立候補するつもりらしい。
ヘイリーさんといえばアレじゃん。
ボルトン回顧録のなかで、同じトランプ・スタッフのティラーソンさんから、黙ってろ、おまえはただのスケベ女だと内輪揉めを暴露されて、スケベ女というのはどんな女なのかと、わたしにも興味を持たれていた人物だ。
ま、大統領でもなんでも、やりたけりゃ勝手に立候補しておくれ。
まだ先は長いし、どうせ泡沫候補だ。

それにしてもアメリカの政治家は、左右のどちらもロクなもんではないな。
わたしはどっちかというと、リベラルの民主党ファンだったけど、バイデンさんのていたらくを見てそう思うようになった。
アメリカの大統領に比べれば、プーチンや習近平のほうが、自国をグルーバル大国にした実績もあって、わたしにはよっぽどまともな指導者に見える。
でも今日は指導者の比較じゃない。

米国にはネオコンという政治勢力がある。
新保守主義なんて訳されることもあるそうだけど、乱暴な言い方をすれば、軍事産業と組んで世界中に兵器を売りまくるごろつき連中とでもいうか。
軍事産業というのは、ユニクロのような小商いと違って、ミサイル1発が何千万、戦車1輌が何億円という具合に、儲けが天文学的だ。
だから儲けるためにつぎこむ政治家への献金などもケタ違いだ。
アメリカの大統領というのは、この連中の御意向を無視してはなにもできないのである。
世界中の戦争の大半はアメリカ大統領や米国民ではなく、ネオコンのおもわく次第で決まるといってもいい。
なんとなくユダヤ資本や、ロスチャイルド家の陰謀みたいなヨタ話に聞こえるかも知れないけど、こっちのほうが現実的だ。
今回はネオコンの側からウクライナ戦争の行く末を推察してみようと思うのだ。

わたしがこんなことを書いたのは、最近のバイデンさんが記者から、ウクライナに戦闘機も供与しますかと聞かれ、ノーと明確に答えていたからだ。
ネオコンはぎりぎりまで戦争を引き延ばし、兵器を売って売って売りまくるけど、けっしてプーチンを瀬戸際に追い込むところまでは踏み込まない。
なぜなら核戦争にでもなれば、自分たちもふっ飛んでしまう可能性があり、それではモトも子もないからだ。
おそらく戦況がある地点まで到達すれば、ゼレンスキーさんは冷酷に切って捨てられるだろう。
ある地点というのは、戦闘機を供与するかどうかというあたりで、これ以上支援を続ければ、ロシアは最後の手段を繰り出すしかないというぎりぎりの線かも知れない。
まあ、そのへんでやめておこうというのがネオコンたちの総意で、バイデンさんが戦闘機は出さないと言い切れたのもそのせいだろう。

フランスのマクロンさんや、NATOに加盟しているかっての東欧諸国などが、戦闘機供与にイロ気を見せているけど、彼らになにかできると思ってはいけない。
24日にG7の首脳会議があっても、その他大勢が雁首そろえるだけで何も決められまい。
戦争を終わらせるのはあくまで米国のネオコン次第なのである。

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2023年2月 1日 (水)

デヴィ夫人

デヴィ夫人と宗男さんのバトル記事を読んだ。
冷静な高齢者が読めば、宗男さんのほうが理路整然として、感情的でないだけ理解しやすい。
デヴィ夫人のほうはいささか感情的で、典型的な女の論調。
こういう人がウクライナに出かけて、ウクライナに歓待されて(宣伝に使える絶好のカモだ)、ウクライナ側から見せたいものだけを見せられて、納得して帰ってくる。
それだけなら問題ないけど、自分が見てきたものをいかにも真実であるかのように吹聴する、現場を見続けてきた老練の政治家を嘲笑する、世間のバカが大喜びで喝采する。

むかし秋山なんとかいう有名な女性の評論家が、北朝鮮に視察に行って、ものの見事に籠絡され、あちらが書いて欲しい通りのことを、日本に帰ってから発表したってことがあった。
でも秋山さんのほうはまだほかに実績があるけど、デヴィ夫人てなにをする人なの?
わたしから見ると、有名人のパーティや結婚式に参列するのが仕事の、まあまあセレブのひとりってところだけど、宗男さんに向かって「ほんとうに歴史を勉強しているならプーチンのほうがおかしいと気がつかないと」なんてほざいているところをみると、ひょっとすると傑出した歴女(歴史好きのオンナの人)なのかも知れない。
で、なにをもって歴史うんぬんをいってるのかと、そのあたりを重点的に読んでみた。

うーん・・・・よくわからない。
歴史に詳しいなら、せめてプーチンが大統領になって以降のロシアの歴史ぐらい知ってほしいけど、彼女はプーチンがロシアをいまのウクライナのような破綻国家になることから救った、救国の大統領であることも知らないらしい。
銀座のクラブのママさんは、政治家を接待するとき、大急ぎで朝刊ぐらいは読んでくるらしいけど、彼女の知識というのはその程度のように思える。

正直なところ、こんなゴシップ記事まがいの騒動にいちいち触れたくないんだけど、日本のレベルもどんどん下がるよな。

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