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2023年2月17日 (金)

国際報道

うーむ。
NHKの国際報道を観ていたら、ロシアがウクライナの子供をロシア国内に拉致しているというニュースがあった。
また始まったなと思う。
アメリカや英国はケチをつける理由がないと、あいつらは敵国の子供を拉致して、民族本来のアイデンティティを失わせるために、自分たちの言語や文化、愛国教育を仕込んでいると言い出すことが多い。
この手は新疆ウイグル自治区でもしょっちゅう使われているから、わたしは以前からそんな報道があるたびに注目していたけど、たいていはでたらめなプロパガンダである。

今回の拉致報道をよく観ると、子供たちというのはウクライナ東部の出身者が多く、このあたりはもともとロシア系住民の多かったところだ。
つまりロシアは戦争で親を失ったロシア系の子供たちを引き取っているということじゃないか。
これのどこが拉致になるのか。
引き取られた子どもたちの映像をみると、みんな嬉しそうである。
あんなのはヤラセだというのかも知れないけど、子供たちに演技をさせるのは大人よりずっとむずかしいのだ。

文句があるならアメリカが孤児になった子どもたちを、自分たちで引き取ればいいではないか。
すると立場が逆転して、今度は拉致したのはアメリカということになってしまう。
そのていどの言葉のあやに過ぎないものを、なんで重大なニュースのように報じるんだよ、え、油井サン(国際報道のキャスター)。
しかも大切なのは孤児を出さないようにすることですだって。
んなら、なんでさっさと降伏してしまわないのかと、ゼレンスキーさんに勧告しないのさ。
いつもいつもそうだけど、悲劇は強調するくせに、戦争をやめろとは決していわない。

先に降伏するとならず者国家のロシアを利することになるから、それはできないというのかも知れない。
そんなら子供を拉致したなんて因縁をつけないことだ。
この件でもロシアのほうはいちいち反論をせず、騒いでいるのはひたすらこちら側だけ。
ロシアにすれば、どうせなにをいっても耳を貸す人間はいないとあきらめているんだろうけど、こういう場合、因縁をつけたほうが解決策を提示すべきじゃないか。

ところで中国の気球は、軍事用という動かぬ証拠が出たのか。
通信データや、気球の推進装置はあったのかい。
そんな疑問は飛び越えて、日本の国会じゃ、ミサイルを撃てとか法律を改正しろという議論ばかり先走っているけど、NHKではまだ “偵察用気球と推定される物体”なんて曖昧な表現だぞ。

国際報道にはほのぼのするニュースもあった。
スペインが新型列車を導入したら、サイズが大きすぎて途中のトンネルを通れないことが判明したそうだ。
SNSにはさっそく列車がトンネルの入口でつっかえているアニメが公開されて、カワイ子ちゃんの髙𣘺彩アナもクスクス、こういう話題って平和でいいねえ。

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