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2023年2月12日 (日)

気球のその後

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まだ気球の後続ニュースが出てこないかと注意しているんだけど、どうも難クセとしか思えないものばかりだねえ。
昨夜のNHKニュースでは笹川平和財団の上席研究員という人が、気球が軍事的なものでなければならないことを説明していたけど、ふり上げたこぶしを下ろす場所がないものだから、無理に理屈をこね上げているように見える。

地上の偵察なら人工衛星ではダメなんですかと訊くと、衛星は最高で高度2,000キロ、気球はせいぜい20キロだから、同じレンズを使っていても解像度がちがうのだなんてことをいう。
ここに載せた写真は、グーグルマップを使って、わたしのかっての勤務先の駐車場を、人工衛星の写真でながめたもの。
いまは車を手放してしまったけど、わたしの車さえ識別できる。
ICBMの発射サイロを探すならこの程度でも十分みたいな気がするけど(中国もすでに監視衛星を持っている)、気球ならこれ以上のことがわかるというのだろうか。
この人工衛星の写真はわたしみたいな素人でも、パソコンさえあればかんたんに見られるものである。

いやいや、気球は目で見えるものばかりではなく、電波による交信状況などを探るものだというのかも知れない。
それなら気球内から傍受されて困るデータでも見つかったのか。
そういうものは本国に送ったあとすぐに消えてしまうから、データとしては残らないのだ。
ああいえばこういうでキリがないけど、消えたデータだって、スマホのものなんか復元できる時代だ。
いきなりミサイルで撃墜するのではなく、穴をあけてゆっくり落下させ、もっと確実な本体の調査をなぜしようとしない。
まるでアメリカのほうが大急ぎで証拠隠滅を図っているようじゃないか。

どうもNHKはわたしのブログの愛読者らしい。
わたしがぶちぶちケチをつけるものだから、ニュースでは日本で気球を上げている気象庁の観測施設まで取材に行って、気象観測用と今回の気球はちがうなんていいだした。
よその国の目的も異なる気球を同一視するほうがおかしいし、よしんば軍事偵察気球だとしても、アメリカはもっと精巧な人工衛星で、世界中を監視しているといつも自慢しているじゃないか。
テレビ出演して得々と説明する上席研究員さんも、気球でなければできないことを、もうちっと納得できるかたちで説明してくれないと、上席研究員の名前が泣くぞ。

じつはわたしにはわかってるんだ。
いまは政府やマスコミも含めた日本中で、ある種のおもわくが働いているときだから、多少の無理は承知の上で、みんなが同じ方向に足を揃えているんだってことを。
だからまともな意見でも、それにさからうものは出て来れない。
おもわくが日本の軍事大国化だとすれば、行きつく先はどこなのか。
核兵器を使った第3次世界大戦か。
わたしはじいさんだから先は長くないけど、世界中の人々があの世までわたしにお付き合いしてくれようというのだろうか。
あ、またオカルトになってしまう。

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