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2023年2月24日 (金)

昨日のNHK

1142

プーチンはロシアは戦争に勝つという。
バイデンさんはウクライナが負けることはゼッタイにないという。
これじゃはたから見ている輩には、ギリシャ神話のなかの、絶対に捕まらない野生の鹿を、絶対に捕まえる猟犬が追いかけるというヘラクレスの挿話みたいである。
いったいどっちが勝っているのか。
こっちに強い手があるんだぞとハッタリをかまして、なんとか相手に先に降りてもらいたいポーカーゲーム。
わかるのはプーチンとバイデンさんのどっちかがホラを吹いているということだ。

そのへんを分析してみよう。
どっちが勝っているかという問題にこだわると、アンチ・ロシアと、わたしみたいなプーチン・ファンでは水掛け論になるだけだ。
そこでまじめに(公平に)NHKの報道を分析するだけにする。

昨日の朝の海外報道に、NHKとしては珍しいことに、わりかし公平なロシアの実情が出てきた。
ロシアではスタジアムに20万人もの国民が集まって、プーチンの政策を支持する集会が開かれたそうだ。
ロシア国旗を持って熱狂する人々を詳細にながめると、さすがにロシアには美人が多いなとつまらないことを考えてしまうけど、そんなことは別にして、プーチンの人気は不動で、とてもじゃないけどウクライナの勝ちはないなと思わせる。
へそ曲がりのわたしは群衆の内訳や服装に注意してみた。
男は全員が予備役候補のウクライナとは大違い、群衆のなかには男女の若者もたくさんいて、戦争中というよりサッカーの試合のノリ。
彼らは戦場の兵士を応援する「カチューシャ」を合唱し、前線の兵士のために先をあらそって慰安物品を送っているという。
とてもじゃないけど、ウクライナの勝ちはないなと、またロシアにポイント。

NHKはモスクワのスーパーをのぞいてみる。
品物が不足していれば西側の制裁に効果ありといいたいんだろうけど、ぜんぜんそんなことはなくて、どこから迂回輸入されるのか、コカコーラやペプシまで棚にずらり。
とてもじゃないけどと、またロシアにポイント。

番組にロシアの独立系メディア「ドーシチ」が出てきた。
これは日本でいえば「赤旗」や「朝日新聞」みたいなものだから、プーチンのことをよくいうわけがない。
このメディアは2010年から活動をしているというけど、戦争が始まると閉鎖させられたそうだ。
これはよくあることで、日本でも台湾有事が起こって日中があいまみえているとき、どうどうと中国の肩をもち、日本の政策を非難するメディアがあれば閉鎖されてもおかしくない。
問題はこうしたメディアが、それまでロシア国内で無事に活動できたということである。
ウクライナ戦争のまえまでは、ロシアではアメリカや日本とほとんど変わらない自由な発言が許されていたのだ。
NHKはこういう点には見向きもしないで、独裁国家のロシアでは、アンチ的な言論は封殺されているとしかいわない。
こんな偏向した放送局が応援する国が戦争に勝てるわけがないと、これもロシアのポイント。

こんな調子で、最後までウクライナのポイントになるようなことはなし。
わたしにとっては安心して観ていられるニュースばかりだった。
いまだにNHKのプロパガンダに乗せられている諸君にいっておくけど、戦争の趨勢はもう決まった。
ウクライナの勝ちはないよ。

ところで、アメリカは気球を上空からとらえた写真を公開していたけど、太陽光パネルがついていれば軍事用というのは乱暴だし、軍事用の偵察気球であるという証拠にはなっていない。
ま、気球についてはもうすこし続報を待とう。
添付したのは花壇に顔を出したクロッカス、世の中平和であるべきだよなあ。

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