みんなそろって
あくまで漫画家ということにこだわれば、若いころのわたしに衝撃を与えた作家は3人いる(ほんとはもっとたくさんいるんだけど、無理に3人に絞った)。
ひとりは亡くなった松本零士さん、あとのひとりは「ねじ式」のつげ義春さん、もうひとりはわたしの世代でなければ名前も思い出せないと思うけど、いちじ過激で文学的な作品を描いた宮谷一彦さんである。
この3人は作風がみんなちがっているのがおもしろい、というか、だからこそ衝撃的な作家の代表に選んだわけだけど。
松本零士さんの訃報が気になって調べてみた。
つげ画伯はまだ生きているものの、年齢からしてもう時間の問題というか。
なにしろわたしよりひとまわりぐらい年長のひとなのだ。
宮谷画伯については何年かまえに調べたことがあって、そのときはいささか変人ぶりが脳天にまで上っちゃったのか、仕事にも恵まれず、不遇な晩年を送っているような感じだった。
今回調べてみたら、去年の6月に自宅で心不全のために亡くなったらしく、ウィキペディアには孤独死だったようなことが書いてある。
ああ、わたしの世代がどんどん亡くなるよ。
でもいいんだ。
わたしは十分に彼らを堪能したし、わたしらの世代はみんなそろってあの世に行こう。
生き残っても世界はますます混迷の度を深め、わたしらの出番はなくなり、そのうちトドメとして核戦争が始まりそうな気がするワ。
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